しらびのレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
切り開いた将棋の未来
この巻の対局は天衣v.s祭神雷・八一v.s歩夢・あいv.s天衣の3局。どれも引き込まれましたが、八一v.s歩夢の対局が一番熱かったですね。八一がスパコンとの対局で辿り着いた将棋の結論(相入玉)を否定し、最後まで抗い勝利を掴んだ歩夢が大変輝いていました。入玉による勝利宣言はゴッドコルドレンの真名に相応しいセリフです。
あいv.s天衣は予想された結果になりますが、対局後の二人のやり取りで天衣が救われた感があります。天衣が対局の原点は人間である事をこの一局から再認識し、"良きライバルであり親友"としてあいを認めた事で二人の絆が深まりました。
ラストであいの体の不調が明らかになりま -
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ネタバレ 購入済み
自由と平等の酷薄さ
今回の話はこれまでに比べてもかなり面白いテーマであったと思う
自分は作中で表現されるところの羊としての素質と王としての素質を半々くらい持っていたらしく
どちらの言い分も分かってしまい、脱走兵達の不平不満に共感すると同時に、連邦軍人達のように呆れと嫌悪感も抱きながら読んでいた
悪者になりたくないから、無能は何もするな、という残酷な本音を言いたくないだけの卑怯者という言葉は読んでいて思わずハッとさせられてしまい、思わずその前後の文章を何度も繰り返して読んだほどだった
その後のミアロナ中佐の本音もまた、彼らの行動を嫌悪しつつも押し付けられた自由と平等の残酷さに振り回される羊への哀れさを悼むも -
購入済み
没入感が凄い
将棋はルールがわかる程度で時勢にも詳しくはないが、本当に今の将棋界で起こっているのではないかと錯覚してしまうほど、丁寧に作り込まれていて面白い!
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