しらびのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ★×5は驚きから付けました。少なからず自分も将棋を指すので、読む前はライトノベルだからとういう偏見の気持ちではないのですが扱われ方に期待はなかったです。
しかし、読後は「ごめんなさい」という気持ちと将棋を知っている人達こそ楽しめる小説ではないかと素直に思いました。古くからある将棋の興味深いトリビアや、対局に苦しむ弟子の姿を直でみる師匠の悔恨の想いなどの描写はアツく感動的でした。
1つ悩ましいのは、この物語が面白い=自分にもロリコンの気があるのではと不安になってしまうところです(笑)。言い訳ではないですが、そのくらい描写がかわいいのです。 -
Posted by ブクログ
将棋を題材にしたライトノベルシリーズ二作目は、さらに新たな弟子が加わってくる物語となっている。新キャラも名はあい(天衣)というのだから、もしアニメ化したら混乱しそうな設定だろう。
それはさておき、今回も熱い棋戦が描かれているが、一方でラブコメ物としては路線を明確化した印象がある。基本は八一の鈍感をベースにした焦れ焦れであるが、キャラの差別化が明らかなのだ。天衣が非常にオーソドックスなツンデレであり、あいがヤンデレになるのだろう。姉弟子はどうも不憫系幼馴染になりそうだ。
物語としてはディープな関西を描く舞台へのアプローチや、棋戦を軸に人間関係を変化させるテーマの扱い方など、やはりさすがの腕 -
Posted by ブクログ
のうりんで人気を博している白鳥さんの新たなシリーズで、将棋をテーマに採ったライトノベル作品である。
本作では本格的に将棋を描いており、その熱い勝負の世界を描くことが主題になっている。そのため、のうりんで見られるようなエロパロの類は描かれず、その意味でライトノベルとしてもかなりバランスの取れた作品として仕上がっているのが特徴だろう。
白鳥さんが手掛けるシリーズとしては四作目であり、その意味でライトノベルというジャンルの中での塩梅を上手く捉え始めている印象だ。のうりんはかなり突っ切った作品なので、それに引いた方も多いことだろう。
のうりんファンである私も正直、あちらはところどころでドン引き -
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漫画版が面白かったので読んでみた。
実力派作家が満を持して上梓する難波熱血将棋物語。16才の史上最年少の竜王タイトル保持者が、10才のJSを弟子にとる……といういろんな意味で夢に溢れた物語。
この物語を指す形容詞を一つ選ぶならば「熱い」。
JSあいちゃんの「しょうぎがすきっ!」という気持ちが、九頭竜八一の我が身が将棋とでも言うようなのめり込み具合が、弟子に負け涙ぐむ師匠の姿が、子供の頃から朝から晩までただひたすら将棋漬けの姉弟子の姿が、上を目指し心身ともに没頭しひたすら将棋、ただただ将棋、将棋こそ我が人生という熱く熱くたぎる想いが強く伝わってくる。
登場人物もうまく配置している。明るく粘 -
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ものすごい衝撃を受けた本作。
一応片方は予想できていたのだけどまさかこっちもやってくるとは……。
2巻序盤から入ってきた能力者描写は好きです!普通のパニックホラーなら映画みてればいいかなぁと思うのでラノベっぽくて◎
(ネタバレ↓)
ラスト後元の場所に戻ったときは、まさか平行世界で皆試練にあってた!?なんて淡い期待をしたけれどもそんなことはなかったwwねねねちゃん好きになってただけに消沈。
今作を読んで思い出したのはアライブ(漫画)けど能力を得るという点が同じなだけで後は違いますけどね。
絶望溢れる展開もよければ、化け物もがちで怖い!キャラクターもいいキャラがちらほらいました。個人的なは操先輩と -
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ネタバレ鱗に覆われた禍々しい姿の妖精――ジャバウォックが巨大な翼を広げる
「スターブラストォォッ!!」
桜坂シャーリー
「来なさい、《妖精進撃》!!」
アリス・クロックハート
【あらすじ】
夏の盛りを迎えた浮遊学園都市《楽園》。
柾貴とアリスとシャーリーの三人は、規律委員会の本部に呼び出される。
そこでシャーリーは、委員長の須旺から規律違反による幻想具現化禁止を言い渡されてしまう。その須旺は、菓子作りの世界で高く評価されており、柾貴の憧れの人物でもあった。
その頃、支援隊の氷梨は、とある噂を耳にする――特有幻想を強くするケーキがあるというのだ。真相を確かめるべく規 -
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- カート
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試し読み
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購入済み
肉食系褐色メイドもいい物ですね
推理がどうにも甘いなのを看過出来るかで評価が別れる作品。「ドアを開けるタイミングに依存するトリックはリスクが高くて使えないぞ!」→結局使われたのも依存するヤツ(溺死するリスクあり)でした。それでドヤ顔されても……いくらかわいい吹尾奈先輩でも許せない(許す)。終盤は熱くてよかったです。敵にボロボロにやられ、仲間が頑張って繋ぎ、最後は死に体のはずの主人公が!?←王道で良き。それとヒロイン争いにも動きが……ハーレム√でも一向に構わんよ?重婚どうこうで揉めるような地に足をつけた世界観じゃないだろ(身も蓋もない)。
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Posted by ブクログ
ネタバレ『86―エイティシックス―Ep.4 ―アンダー・プレッシャー―』は、著者が「ライト回」と語ったにもかかわらずむしろシリーズ随一の心を圧する重厚な章として深く刻まれる一冊だった。
確かに、物語の幕開けには一瞬の安堵がある。再会したシンとレーナ、彼らを取り巻く仲間たちの穏やかな日常。その柔らかな光はまるで戦場の闇に射し込む一筋の陽光のようだ。しかしその明るさは、次に訪れる深淵をより鮮明に浮かび上がらせるための静かな序曲にすぎなかった。
物語が進むにつれ、地下迷宮に潜むレギオンとの死闘、戦略の狭間で揺れる人間の矜持、そして“生き延びる”ことの意味が再び問われる。筆致は冷徹でありながらどこまでも繊 -
Posted by ブクログ
ネタバレこのシリーズも20巻が最終巻。ライトノベルは結構好きで、最終巻まで読んだ本は結構ある(勿論途中で離脱した本も、かなり数多くある。)が、このシリーズも最後まで面白く読ませてもらった。
このシリーズの面白さは、破れ去った者たちの悔しさ、悲しさ、自分に対しての怒り、相手に対しての憎しみなどの感情の起伏、負けが込むと将棋生命を断たれると言った運命を繊細にそして残酷に描かれているところだろう。ただ、このシリーズの救いはそれら敗者たちのそれでも前を向いて進もうとする姿が意地らしく健気で、思わずよかった思わせてくれるところだろう。
とにかく、このシリーズは面白かった。ただ、登場人物のキラキラネームだけは読み