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敵〈レギオン〉の電磁加速砲(レールガン)による数百キロ彼方からの攻撃は、シンのいたギアーデ連邦軍の前線に壊滅的被害を与え、レーナが残るサンマグノリア共和国の最終防衛線を吹き飛ばした。進退極まったギアーデ連邦軍は、1つの結論を出す。それはシンたち「エイティシックス」の面々を《槍の穂先》(スピアヘッド)として、電磁加速砲搭載型〈レギオン〉の懐に――敵陣のド真ん中に突撃させるという、もはや作戦とは言えぬ作戦だった。だがその渦中にあって、シンは深い苦しみの中にあった。「兄」を倒し、共和国からも解放されたはず。それなのに。待望のEp.3、《ギアーデ連邦編》後編。なぜ戦う。“死神”は。何のために。誰のために。
「86-エイティシックス- 第2期」
2021年10月~ TOKYO MXほか
声の出演:千葉翔也、長谷川育美、山下誠一郎
「86-エイティシックス-」
2021年4月~
声の出演:千葉翔也、長谷川育美
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ
シンたちとレーナが再び出逢うまでの戦いを描いた後編。
うん、期待を裏切らない良い出来だった。
超長距離砲攻略戦の一部始終が描かれて、息つく暇もない戦闘描写と次々繰り出される戦術に思わずのめり込んでしまった。
すごいなあ。
シンを行かすためにエイティシックスの仲間たちの『俺にかまわず先に行け』的展開にはニヤッとしてしまった。
そして、絶体絶命の瞬間に響くその声。
いや、わかっていても胸が熱くなる。
いいよね。こういう展開。
そしてその再会は、この巻通してずっとシンが悩んでいたなぜ戦うのかという疑問への答えを与えることにもなるのだ。
一巻以来となるラストの再会場面が実にいい。
彼らの約束は果たされたのだ。
そして新たな約束が結ばれて、ここからは共に未来へ進んで行く。
その新たな展開に期待しよう。
Posted by ブクログ
2巻に引き続き、描写が卓抜している。
難しい表現の使い所も勉強になるし、ところどころに挟まれる何気ない会話のやり取りが息を吐かせるポイントとなる。重厚な世界観、戦争の状況や人命の儚くも美しい最後など世界観に浸れる物語である。
メカの部分も描写が適切で、比喩表現が上手い。さらに絶対に勝てないだろうなと思わせるものに立ち向かう主人公たちの生き様は拍手を送りたいほど果敢で蛮勇極まるものだ。戦場しか知らないのであればやはりこうなるよなぁと思う。
同時に、やはり戦争モノを描くのであればこれぐらいの酷薄さはほしい。凄惨で、絶対に助からないだろうと思ったところでちゃんと助かるとこちらも嬉しい。
第1巻のヒロインとの再会がまた嬉しいポイント。今度こそ共闘がまた見れると思うとワクワクするし、あの主人公の仏頂面がヒロインの前で緩むのかと思うと楽しくなっちゃう。これからはラブの方も見れると思うとワクワクするね。
Posted by ブクログ
共和国で迫害されていたシン達エイティシックスが連邦に移り住んでも意味を変えて別種の迫害が続く構図が描かれた前巻。その状況はこの3巻になっても変わらないのだけど、モルフォという人類共通の強敵が現れた事で軍内部での蔑視、世間からの憐憫は他所に置かれることになるね
その代わりに顔を出すのはエイティシックスが異邦人であり、戦いに赴く事に何の躊躇もなく、そしてその死を悲しむ者が本人達含めて居ない特殊性
モルフォ撃破の為に編み出された生還が限りなく不可能に近い特攻作戦。それに反対する者が直属の上司であるグレーテくらいしか居ない状況というのはあまりに物哀しいもの
また、エルンストとは別の形で庇護者として振る舞うグレーテもエイティシックスの理解者とまで成れていない点も哀しいね
グレーテはエイティシックスに寄り添おうと、彼らの理念を戦場に体現しようと努力している。けど連邦の理想や自分の信念を持って彼らに接する限りエイティシックスを理解なんて出来ないんだよね…
シン達も別に理解を求めているわけではないし、理解が可能とは思っていない。自分達に生還不可能な任務が宛てがわれたのも不満があるわけではない。でも、ここでセオが寂しさを感じたように自分達の道行の不確かさを嘆いた点は今後において変化させなければならないとの可能性を感じさせたよ
そうして始まった大規模作戦はエイティシックスを槍の穂先としつつも、共和国に無かった連邦の覚悟を示すものになるね
戦闘の中でもエイティシックスを侮蔑している点は変わらない。それでもエイティシックスこそモルフォを討滅すると信じ、そして国を守る為に命を懸けて戦っている
迫害の状況そのものは変わらなくても、その意味合いをほんの少し変えるかもしれないもの
一方でその辺りから際立ってくるのはエイティシックスにおけるシンエイ・ノウゼンの特殊性
エイティシックスは連邦の温もりに染まらず、軍部においても異次元の強さを見せた為に白眼視された。それはエイティシックスが連邦でも浮いた存在だった事を示している
けど、軍から離れてキリヤが宿るモルフォが近づくに連れ顕わになっていくのはエイティシックスの中でもシンが浮いた存在である事実だね
亡霊の声が聞こえ続け、エイティシックスの中でも別格の強さを持つ。何も叶えられずに死ぬ筈だったエイティシックスの中で唯一目的を遂げてしまったのに、仲間から願いを託され生き続ける事が至上命題となってしまった
そうしてシンだけが抱えてしまった孤独と空虚さは仲間と共有できないもの
それに似たものを共有できるとすればそれこそキリヤだけであり、キリヤを討ち倒した後のフレデリカだけ。だから最終決戦の場に存在したのもその三者のみという事になる
シンはキリヤを撃破した先に得られる何かを全く持たないしのに、モルフォを倒せる力を持っているというのは皮肉な話。そんなシンがキリヤとの戦いの中で望んでいたかもしれない唯一は死に場所か……
辿り着いた筈なのに何処にも辿り着けない。生き残ったのに生きている気がしない
だからこそ絶望に包まれていたシンの前にあのレーナが辿り着いてくれた事に感動してしまう。この時、レーナは話し相手がシンと気付いていないから、その上で彼女が語る言葉はシンに対して格好つけるものではなく、彼女の信念として彼女の中枢に焼き付いているもの
なら、誰がそれを焼き付けたかといえばシンエイになるわけで
託されるばかりだったシンエイの前まで、唯一願いを託した相手が生きて辿り着いた。それは他の何よりもシンエイ・ノウゼンが未来へ辿り着いた証であり、生きている証となるわけだ
また、戦友には死を与える事しか出来なかった死神を前にして、シンが居たから生きていられたとレーナが断言したシーン等は本当に感動してしまいますよ……
モルフォを倒して人類が救われるわけではないし変わらずに不利のまま。希望は何処に有るとも知れぬ状況
それでもシンがようやく生きる理由や戦う理由を手にし、遂にレーナと対面を果たした。それらの誰にも侵されることのない事実はこの物語がとても尊いターニングポイントを迎えたのだと感じさせたね
「86-エイティシックス- 第2期」
2021年10月~ TOKYO MXほか
声の出演:千葉翔也、長谷川育美、山下誠一郎
「86-エイティシックス-」
2021年4月~
声の出演:千葉翔也、長谷川育美
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