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それはあまりにも突然だった。
全てを無に帰する、咆哮、閃光、衝撃。
〈レギオン〉の攻勢に人類全てが後退を余儀なくされる中、シンとレーナたちに命じられたのは絶望的な撤退作戦だった。
そして共和国へと再び足を踏み入れた彼らが目にするのは、確実な滅びを前にしても変わらぬ、変われない、かの国の姿。
それでも、作戦は始まる。
諸国を転戦し、帰る場所を知った彼らは暗闇の中を一歩ずつ進むが、しかし――。
眼前に立ちはだかる亡霊の群れ。
洞のように空虚な銀色の双眸。
なぜ助ける。赦すな。鏖せ。復讐を。
なぜ助けない。薄汚い色付きどもめ。
憎悪と怨嗟の絶叫が響き渡る、Ep.11。
”鋼鉄の軍靴は血塗られたマグノリアを
踏みつけ、受難の火が彼らを焼く。”
「86-エイティシックス- 第2期」
2021年10月~ TOKYO MXほか
声の出演:千葉翔也、長谷川育美、山下誠一郎
「86-エイティシックス-」
2021年4月~
声の出演:千葉翔也、長谷川育美
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ
第9巻にてエイティシックスの多くが戦争の無い世界について考えられるようになって、更にはレギオン停止への希望も見えてとかなり事態は良い方へ向かっていると感じられたのに……!
たった一日で戦局が引っ繰り返るってどういう事さ…。おまけにその方法が衛星軌道上からの攻撃だなんて……
本作は早い時点でレギオンによって空が封じられたから、ある意味では前時代的な地上戦に終止していた。それが本作の特徴だと思っていた。だから慮外の衛星軌道をレギオンが利用する展開は本当に予想外で
これまでもレギオンによって幾らでも発生してきた理不尽。その極地を見た気分だよ……
あまりにあまりな被害と戦線の後退。けど、その中でもギアーデ連邦は上手くやった方なのか…
人類の中ではまだ余裕がある方に分類されてしまうから、連邦に求められる新たな役割は他国の救援で、そして真っ先に上がるのが共和国ですか…
4巻でもエイティシックスが共和国での作戦を行う際に様々な軋轢が生じていたけど、あれはあくまでも共和国内での作戦中の出来事であって、共和国民を直接に救うものではなかった
けれど、連邦軍とそれに並ぶ形で共和国民を撤退させるとなったら、それは直接的にエイティシックスが自分達を迫害した者を救う意味に他ならなくて
一応、4巻の時と同じく、最初は共和国民を「言葉を話す白豚」と無視していたエイティシックスだけど、あまりに彼らの醜悪さが度を越しているのものだから別の気分の悪さを感じる結果となったようで
第一次大攻勢によって国民の大多数が死に、更には自分達を自分達で守れないからと連邦に守られ、今も連邦によって救出される最中だというのに、相手に責任を押し付け合う共和国民の醜さったらないよ…
群集心理を考慮したとしても、ここまで「抗う意思」を放棄できるものかと驚かされてしまう
エイティシックスであれば、「自分達はこんなものに迫害されていたのか」と力が抜けてしまうかもしれない光景
それは別の意味でエイティシックスを過去から脱させるものとなるね
彼奴等にこだわり続ける意味なんて無い。自分達は先に進むから彼奴等は変わらずに責任を押し付け合えば良い
9巻で示されたような未来性のある変化ではないけれど、エイティシックスがまた一つ過去から進むイベントとなったのかなとそう思っていたよ。レギオンが現れるまでは……
これまでレギオンは無慈悲な存在として君臨し、人類を蹂躙してきた。そこには情がなく、あくまでも効率を重視しているから戦略を読みやすい場面もあったし、敵の思惑なんて考える必要もなかった
でも、以前にヴィーカが指摘したようにレギオンに<羊飼い>が増えた事でそこに人の意思の介在が見え隠れするようになった
今回の件はレギオンに本来ある筈のない人の意思が極端に出た事象だったと言えるんだろうな…
だからってあのような虐殺をするだなんて。特に重戦車型の火炎放射器仕様を見た時には絶句してしまったよ。敵を倒すのではなく、人をいたぶることに最適化された異端のレギオン
レギオンが元々そのような存在ならレギオンをただ恨めば良いだけ。けれど、今回のレギオンに籠められているのは共和国によって無惨に殺されたエイティシックス達の亡霊
なら、これは共和国の罪であり罰なのだろう。そしてエイティシックスにはその資格がある
なのにシン達エイティシックスはそれらから共和国民を守らねばならない
エイティシックスがエイティシックスから共和国民を守るという不条理
シン達が抱える事になるのは罪かそれとも正義か。その苦悩が最高潮に曖昧となった瞬間にリヒャルトが当たり前のように言い放った判断が良かったなぁ…
最悪の中での次善、救える者を救う。自分を誤魔化す者であれば到達できない公平な判断。言い訳のような建前で政治を持ち出しているけど、そこに確かに存在するのは後進を思い遣る心。彼の遺言と表現出来る言葉達は深く心に突き刺さるよ…
だからシン達は不満に蓋をして残った共和国民を救出できる。その過程で新たな理不尽を背負おうとも
果たして救えたのは何だったの?守ったものに価値はあったのか?失ったものこそ大切だったのではないか?
考え始めたら幾らでも浮かんでしまう疑問。果たして本作の物語は破滅へ向かっているのか、至福へ向かっているのか?判らなくなるラストだったよ……
Posted by ブクログ
そろそろキャラクターを忘れてきている。誰が誰だったっけか。
文体の読みにくさは健在だが、話は面白い。
レーナの故郷である共和国が、レギオンから攻撃を受ける。虐げていた側が今度は虐げられる側になったのだ。
86達は、溜飲を下げるかと思いきやそう単純ではなかった。
彼らは複雑な気持ちを抱えながらも、共和国民の避難支援を行ったのだ。もう、偉いとしか言えない。思うところはあったんだろうけどね。
それにしても共和国民、自己中心的な人が多いこと。自分の方が人種的には上だから先に避難できる…とかね。アホかと。
人間いざとなったらこうなってしまうのだろうかと思うと少し怖かった。
Posted by ブクログ
2022年2月刊。最終章、突入!……のはず。巻頭に置かれた、レギオン戦争終結後にレーナが執筆した(と思われる)書籍の献辞に胸がざわつく。「故人に捧げてるんじゃね、これ?」と。本巻で、この献辞の伏線(?)は回収されなかったが、どうにも気にかかる。この献辞だと「シンとレーナは結ばれずに終わるのではないか?」と思えてならない。こんな不穏な献辞から、事態は急転直下。
レギオンによる衛星軌道からの奇襲攻撃で、人類側の各戦線が劇的に押し返される。だが何故か、共和国だけは、この攻撃対象から外されており……。レギオンの意図が読めないまま、連邦は共和国民の待避計画に着手するが……。
共和国の特権階級が、自分たちを最優先に避難させるよう、根回しているという描写にゲンナリ。これが最近、私がアニメ映画版を観た『銀英伝』のラインハルトの治世下ならば、鶴の一声で、特権階級の避難こそが、一番後回しにされようものを、とフラストレーションを感じてしまった。特権階級からの誓願書に翻弄されるレーナの描写はちょっと楽しかったが(苦笑)
しかし連邦軍の庇護の下、共和国市民の待避が始まると、「共和国だけが何故、奇襲攻撃を受けなかったのか?」の種明かしと共に、シリーズ屈指の地獄絵図が現出し、震撼させられた。
本来、機械知性故に、極めて合理的なはずのレギオンたちが,まさか……。しかも今後、〈羊飼い〉は機体が損傷しても、AIが流動化し、銀の蝶となって、大半が逃げ延びてしまうから、この憎しみの連鎖が止まる当てがない。今後も、このような凶行が繰り返されるのかと思うと、辛い。そして本書のラストで明かされる衝撃の真実。「本書よりも、さらに重苦しい展開が、次巻以降に待ち構えているのか?」と心底、戦慄を禁じ得ない。筆者は、登場人物たちに、どこまで試練を与えるつもりなのか?
「86-エイティシックス- 第2期」
2021年10月~ TOKYO MXほか
声の出演:千葉翔也、長谷川育美、山下誠一郎
「86-エイティシックス-」
2021年4月~
声の出演:千葉翔也、長谷川育美
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