曽根富美子のレビュー一覧
-
購入済み
骨のある漫画
少女漫画のような作画だが内容は非常に濃すぎるくらい濃いです。性暴力はニュースでもよく報道されているが実情は耳をふさぎたくなると思います。何気なく読んでいたら読むのをやめられなくなりました。
-
購入済み
涙
全巻読みましたが感想はこちらの巻に関してのみ書かせていただきます。
何度も何度も心が裂かれました。
太平洋戦争絡みの描写が多く出てきます。
物語はフィクションでしょうが、そこには直視し難いネガティブが事実が散りばめられていて、なんの感情の涙なのかわからないほど、こみ上げ抑えきれず溢れ出してしまいました。
法を無視した闇はいつの時代にもひっそりと、でも当たり前に存在しているものですね…。 -
-
-
ネタバレ 購入済み
日本女性の壮絶な扱い
いつの時代も虐げられているのは女と子供。3~4代遡ればこの時代です。女性は物でしかなく、誰かに所有される所有物。この次の世代でも女性には選挙権すらなかった。生まれて親の、嫁いでは夫の、老いては子の所有物としてしか存在出来ず、家畜と同じく売買される。
この話を読んで心痛むのは、自分だったらと置き換えるからではないだろうか。
仮に美しく生まれても、梅のような過酷な扱いしか受けられない。まして並みの顔以下なら道子。
搾取され、お金を搾り取られ、支配され、毎晩10人以上もの男性の相手をさせられ、稼げなければ折檻、下級の部屋に売られ、牛小屋のような生活をさせられながら病気持ちの男の相手をする。稼い -
無料版購入済み
50代で初めてのレジ打ちに奮闘するレジノさん。ビール券でミスしてしまうシーンは読んでいるだけでヒヤヒヤしちゃいます。落ち込むことはあっても前向きにレジに向き合い続けるレジノさんの明るさが良い。
-
-
-
Posted by ブクログ
この本を読むのは、2回目。下田治美のエッセイが大好きだが、小説となると雰囲気がまったく違う。本当に治さんが書いたの?と疑ってしまいたくなる感じ。小説も大変面白い。さて、主人公は母親から壮絶な虐待を受けながらも立派に育ち、愛する人と結ばれ母となった。かつて自分には縁がなかった家族を得たのだ。母親からの虐待の呪縛を逃れ大人になり、家庭を持ち、夫に先立たれたがシングルで無我夢中で愛情をかけて育児をした。その子どもも高校生となって、少し余裕が生まれた時、30年前になくなった実父の行方不明となった遺骨を探す。主人公は父が台湾人、母が日本人のハーフだ。日本だけではなく、台湾にも父親の遺骨を探しに行く。劣悪
-
無料版購入済み
分冊版の1巻だけ
無料だった分冊版の1巻だけ、読みました。
主人公の夫が娘の胸を揶揄する所が本当に気持ち悪くて、虐待よりそっちが頭に残りました。
無邪気にハラスメントを行う人間が良い人として描かれている。古い漫画だからですかね。
続きは気になりつつ、分冊1巻だけで2回もそういう発言をしてた夫が今後も良い人として登場するのかもしれないと思うと、うーん。悩みどころです。 -
ネタバレ 購入済み
前半はドラマチック、後半が残念
今まで自閉症を抱えた本人、それも幼児期の心理が描写された漫画は読んだ事が無かったので、興味深く読めました。ヒロインにとっての「ワタシの世界」は、詩のような絵本のような、独特のリズム感で表現されており、没入感が味わえる点も良かったです。
ただ、後半は駆け足で未消化の印象です。
「自閉症について知りたい」というのではなく、漫画として純粋に物語を楽しみたい人にとってはストレスも溜まるし、盛り上がりに欠けるかもしれません。
あくまで私の感じ方ですが。
まず、ヒロインは長い間イジメに苦しみますが、完全なフィクションであれば、理解者が現れるなど『報われる』エピソードが一つは入ると思います。しかしここで -
無料版購入済み
室蘭
青森から室蘭の遊郭に売られてきた少女たちの話。
器量が悪すぎて女郎にもなれず下働きの道子。
親にすら金にならないと言われ…
それにしても絵が下手過ぎる。