椹木野衣のレビュー一覧

  • 感性は感動しない――美術の見方、批評の作法
    良き。すごく。


    ●芸術は、個が全責任を負って観ることができる
    ・観る人の心を動かすもの、が良い芸術であること。
    ・どんな絵に心が揺さぶられるかは、その人にしかわからない。誰にもわかってもらえない。ましてや共有などできるはずがない。
    ・上手なだけの絵は、知識や技の痕跡は垣間見えても、直接、感性を呼...続きを読む
  • 反アート入門
    このひとの本を読んだのは初。おれリスペクトする人リストに入りました。いい本です。まず現代アートというものを初めて知りました。今まで何もわかってなかった。わかるっていうのも違うっていうはなしだったけど、そういう観点も含め、感謝。そしてその先、時代や人間や世界やこの国に対する洞察からの切り口、また提言が...続きを読む
  • 感性は感動しない――美術の見方、批評の作法
    ‪エッセイ集ということで、テーマも美術だけではなく、音楽やツイッター、子育てまで幅広い。とはいえ、やはり冒頭の表題作や、鑑賞時の歩くスピードの重要性や基本的に美術は一人で見るもの、といった鑑賞の仕方に触れた一章が一番興味深かった。
  • 岡本太郎の宇宙1 対極と爆発
    大好き。
    太郎さんの考え方が、リアリティのある言葉で丁寧に書いてある。
    その考えは突飛なものでもなんでもなく、ただまっすぐ。まっすぐいることは、時にたたかうこと。
    恐れるな、美しくまっすぐ立て、と力強く私を支えてくれる、お守りのような本。
  • アウトサイダー・アート入門
    壮絶な内容に身震いがするほどだった。本書に登場する芸術家たちは皆、言葉を失うほど悲惨な体験をした人々ばかりで、もし芸術の神がいるとしたらなんと残酷なのだろうかと思う。彼らの作り上げた「作品」は永久凍土に根を張る木のようにしぶとく、粘り強く、己が環境をバネにするなんて生易しい言葉では済まされないほど毒...続きを読む
  • 反アート入門
    「神なき世界で、美術はいかにあるべきか」

    これを読んでいて、村上春樹を解説した本を思い出しました。

    「聖なる天蓋のない世界で、それでも我々は「よきもの」としてあることはできるか」


    当面、自分の手の届く範囲の「ローカルなルール」を打ち出していくこと以外に方法はない、というような話だった気がする...続きを読む
  • 高校生と考える日本の問題点 桐光学園大学訪問授業
    最近受験生の我が息子は、少し遠くの塾に
    日曜日の夜間に通っています。(そんなに必死に
    受験勉強しているわけではないのですが)
    そこで、夫婦も揃って息子を送り届けて
    塾が終わるまで二人でスタバに行って2時間
    くらい待っています。私はじっくり本を読める時間
    なので割と気に入っています。そこで読み終わった...続きを読む
  • 岡本太郎の宇宙1 対極と爆発
    岡本太郎の著作を5つのテーマに編集した著作集の第一部。テーマは対極と爆発だ。芸術はどうあるべきか、彼の芸術家としての立場はどのようなものか、芸術に対してどのような心構えや想いで望むか、そういったことについて綴られている。対極という考え方は、青年期から10年あまり過ごしたパリで生まれた。当時、アブスト...続きを読む
  • 反アート入門
    タイトルとは逆に全く入門ではない現代アートの流れにある精神を読み解く書。言葉遣いが読みにくいという意見が多いみたいだけど、読みにくさの中に真意がある(本当に書く力がある人!!)。
  • 反アート入門
    芸術関連の本をしっかり読んだのは、これが始めてのような気がする。高校の終わりくらいから、近代と呼ばれる時代に関心を持ち始めて、今までいくつかの衝撃的な本にも出会ったけれど、こちらもその一つとなった。同時に、今まで芸術について関心を払って来なかった自分の視野の狭さを思い知らされた。

    人間から芸術を抜...続きを読む
  • 反アート入門
    非常に面白く、参考になる本。現代美術の流れを分かり易く解説している良書だと思う。日本の現代美術の一つの理解として、読んでおくべき本であると思う。
  • 反アート入門
    ちょうど美術史の講義を受けた後に読んだが、講義で勉強した美術史の流れが書いてあり、2度目ということもあり理解しやすかった。美術史の流れをわかりやすくまとめてある。
  • 反アート入門
    おもしろい!歴史同様一番近いようで知らない戦後のアートの動きを追いつつ、日本人としてのアートとの関わりを提起する。

    アートは、“ひとはみなひとりで生まれてひとりで死んでいく”という「真理」を「心理」とつなげていくフレームワークになるのではないか。
    過去のコンテクストを踏まえて解釈する知的遊戯として...続きを読む
  • 反アート入門
    芸術とは祈りなのだ。
    重要なのは作品ではなく、その時の心情、経験。
    それがあふれ出したものが偶然作品となっただけなのだ。
    つまり生活だ。生活にある神や自然、流れへの祈りが可視化できそうで出来ない、見えそうで見えない、そこにこそ芸術の根源がある。
    そう考えた場合芸術作品との衝突というのは、
    作品に至る...続きを読む
  • 反アート入門
    批評ってなんだろう?の答えを美術分野に求めて読んでみた本。

    「アート」、「美術」、「芸術」の言葉の意味から、キリスト教、貨幣価値、冷戦など(西洋の)歴史の流れのなかでのアートの変遷。
    「入門」というだけあって、非常に読みやすく理解しやすい。
    (ん?でも理解できているのか?わたし)

    「批評」につい...続きを読む
  • 反アート入門
    アートのコンテクストとは?とか、資本主義とアートとか、アメリカとアートとか、みーんなわかり易く説明してくれている。
    赤瀬川、岡本太郎の偉業からこの先まで、考えずにはいられない。日本のアートについて考える際に、まずこれに出会いたかった。
  • アウトサイダー・アート入門
    美術評論家 椹木野衣によるアウトサイダーアートの解説書。ヘンリー・ダーガーを知ったことからアウトサイダーアートに興味を持ち、他にもどんな作家がいるのか気になり手にしました。本書ではフェルディナン・シュヴァル、サイモン・ロディア、ヘンリー・ダーガー、渡辺金蔵、三松 正夫、出口なお、王仁三郎、ルイーズ・...続きを読む
  • アウトサイダー・アート入門
    ヒリヒリと「生」ににじり寄ろうとする切迫感というか

    「そうせざるを得なかった」切なすぎる事情も込みで、

    彼らのアートは胸が締め付けられる。
  • 感性は感動しない――美術の見方、批評の作法
    日本語でない人の声の入った音楽が一番効率よく進むことについて「誰かと対話をしながら応答しているように感じるからかもしれません。」としたのは、私も多少の音楽や生活音がある環境でないと集中できない性質なので、なるほど!と思った。
  • アウトサイダー・アート入門
    仕事で、キュレーターの小出由紀子氏に会えそうな機会があったのだけれど、叶わず、本書で憂さ晴らし。
    アール・ブリュットと、アウトサイダーアートの呼び分けなど、イマイチよく分かってなかった事も書いてありスッキリ。