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Posted by ブクログ
批評ってなんだろう?の答えを美術分野に求めて読んでみた本。
「アート」、「美術」、「芸術」の言葉の意味から、キリスト教、貨幣価値、冷戦など(西洋の)歴史の流れのなかでのアートの変遷。
「入門」というだけあって、非常に読みやすく理解しやすい。
(ん?でも理解できているのか?わたし)
「批評」については、作品と双子の関係とのこと。
神様や権力者の手から離れた美は、その存在を自ら保証しないといけない。
ルールから外れた作品はなかったことになってしまう旨の記述も、なるほどそうか、と納得。
一番の肝は最終章「最後の門 アートの行方」。
近代以降の日本(列島)人にとってアート的な価値とは何か。
キリスト教の神の絶対性と関わる西洋的な「美」とは当然異なる、「あらわれ」と「消え去り」。
岡本太郎の「呪術」、柳宗悦の「民藝」。
(21世紀を迎えても、インテリ的な「美術」というのは西洋から不自由なのだなあ。)
P302から引用---
わたしたちの人生で最大の強度は、けっして芸術作品からかたちづくられているわけではないのです。…紡ぎ出された体験にとって作品とはいわば媒体にすぎないのであって、作品そのものが体験を超えて普遍的な価値がある、などということはありえない。強くそう思います。
---引用終わり
カメラで撮った月と、人が脳内で見ている月の大きさはすごく違う。
コンピューターグラフィックスで、
人の視点と同じようにカメラと対象を動かしても、
見えている対象の見え方は違う。
(だから舞台の映像化が難しいのじゃないかと思う。)
私は、以前からそれが人間のすごいところだと思っているのだけど、
そういうことを思い出した。
あと、これを読み終わったときに原研哉さんと阿部雅世さんの対談をまとめた「なぜデザインなのか。」のことも思い出した。
多分、西と東とかの話があるからだと思うのだけど。
「なぜデザインなのか。」P84から引用---
阿部 …柳宗悦さんが、昭和5年に、ハーバード大学で「日本における美の標準」という講義をしたのちに、日本は文化で世界に貢献するべきだと痛切に思った、というようなことを書いておられますが、それから八十年近くもたったいま、孫、ひ孫のような世代の私たちが、いまだに手土産持って、教えていただきにあがるばかりだとしたら、恥ずかしいことだと思います。
---引用終わり
とか。
Posted by ブクログ
神が死んだ後のアート
ミニマルアート
ドナルド・ジャッド
ロバート・ラウシェンバーグ
表面と枠
ジャスパー・ジョーンズ
フランク・ステラ ブラックペインティング
郊外 サイト、エントロピー
ロバート・スミッソン
アンディ・ウォーホール
人格と作品の逆転
第二次世界大戦→バウハウス×表現→アメリカ 抽象表現主義
YBA
西海岸アート
チャールズ・マンソン 呪術的
マイク・ケリー、ポール・マッカーシー、クリス・バーデン、ジム・シャウ(スリフト・ストア・ペインティング)
もの派 端的にそこに物があり、それ以上でもそれ以下でもない
フォーマリズムという批評
民藝 柳宗悦 直観を重視せよ
工(創作)よりも趣(体験) 水墨画 禅の世界
Posted by ブクログ
この本を読んだきっかけは忘れましたが、大きな衝撃を受けた一冊です。
序盤は今までのアートの流れに触れ、後半で椹木さんの主張が述べられています。
アートの流れをほとんど分かっていなかった私にちょっとだけその世界をのぞくきっかけを与えてくれました。
印象的だったのはお金とアートの近接性を述べた部分です。
赤瀬川原平の偽札などの事例をあげながら述べており、新しい見方をえることができたと思います。
また、終盤のアートの未来に対する希望を述べた部分でハイデガーが紹介されていたことがきっかけでハイデガーについてちょっと勉強しました。
しかし、ハイデガー関連の本を何冊か読みましたが、なんとなくは理解できたものの人に説明するほどまではいかず。。。
しかしこれが特定の哲学者について詳しく知ってみようとする初めての経験だったので、良い勉強になりました。
アートって超面白いかも!!と衝撃を受けた一冊として、印象に残っている本です。
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