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歴代首相を輩出し、王子や王女も在籍したイートンやハロウなどの名門寄宿学校。階級が根強く残るイギリス社会のなかで、一握りの上流階級の子女のための教育機関でありながら、文化や伝統の重要な一部として広く共有されてきたのはなぜか。ラテン語・スポーツ・同性愛など、独特な文化とイメージの変遷をたどる。
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Posted by ブクログ
非常に勉強になった。与党が変わるたびに教育のあり方(パワーバランス)が変わるっていうのは日本ではあまり考えられないこと。 文中で引用されていた本にもおもしろそうなのがいっぱい。ただ、日本では訳されていないものもあり残念。検索の問題かもしれないので、巻末リストに原書だけでなく日本発行の題名も付けてくれ...続きを読むたら、なおうれしかった…というのは単なるわがままですが。とにかく日本語で読めるものは読んでみたい。 また、自分が行っていた私立校はどの階級に属していたのか知りたいと思った。 本書を読んだ後に「美しき英国パブリック・スクール」を読むとイメージが湧きやすく理解が深まる。
日本人だがパブリック・スクールの滞在歴がある著者が、その歴史と変遷を明らかにする。 パブリック・スクールとは言ってみればイギリスのエリート校。成り立ちの歴史は古く、設立は17世紀に遡る。イギリスの政治家やら法曹界やらパブリックスクール閥のようなものがあるようだ。個人的解釈では優れた素質がある若者を選...続きを読む抜して養成することな根底にあるように感じる。 翻って現代。周囲の話を聞くと入学時点でその人の人生が決まってしまうようなシステム(パブリックスクールも含む)を出来るだけ変えたいと国は考えているようだ。とはいうものの、より良い学校に入れようと早くから子供のお稽古事や勉学に投資する親もまた多い。 学閥主義がイギリスからなくなることはまだまだ時間がかかるのではと肌感覚で思う。
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