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Posted by ブクログ 2017年01月06日
先輩にあたる祖父のゼミの教官であった増田四郎の著作。一橋西洋史学四傑の一人だそうな。(ちなみに残りは三浦新七、上原専禄、阿部謹也)。
この本の問題意識は、WW1後に起きたいわゆるヨーロッパの地盤沈下に際し、時代の過渡期における人々の生活がいかなるものであったかというものである。そこで、増田が注目した...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年05月13日
[ 内容 ]
ヨーロッパの思想や制度を熱心に受け入れることにより、驚異的ともいえる近代化を達成してきた日本。
それでいて、ヨーロッパとは何かについて、真に学問的な深さで洞察し、議論した書物は意外に少ない。
本書は、ヨーロッパの社会とその精神の成り立ちを明らかにし、その本質的性格に迫ろうとする「ヨーロ...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年05月02日
現在のヨーロッパが何であるのかを知るために、まず成立の過程を理解することから始まる。
明治時代に日本人がものすごい勢いで輸入したヨーロッパだが、見落とされた部分は多い。何世紀もかけてできあがったヨーロッパ意識もその一つ。その背景はどうであったのか。
著者は「ちょっと風変わりなヨーロッパ論である」とこ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年11月20日
ロシアのウクライナ侵攻を見て、ヨーロッパの歴史を少し勉強しようと思い、読んだ本。
「地政学」とは、もともとは「地理的諸条件を基軸におき、一国の政治的発展や膨張を合理化する国家戦略論」という意味であった。「地理的諸条件」というのは分かったような分からないような気がしていたが、この観点からこの本を...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年12月18日
マルクス主義に代表される発展段階説や各国別の歴史とは異なる、歴史学の新しい潮流を受け止めつつ、ヨーロッパとは何かという問題についての考察をおこなっている本です。
歴史学の新しい潮流としては、一方にシュペングラーやトインビーの文明史が念頭に置かれていますが、より重要なのはアナール学派に代表される新し...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年08月07日
『西ヨーロッパはすでにローマの滅亡以来、今日に至るまで、いまだかつて一つの国に統合されたためしはないのである。これを裏がえしていえば、ヨーロッパを一色にぬりつぶそうとする企ては、いつでも失敗におわっているということである。さらに内容的にいえば、西ヨーロッパの歴史は、各地域の特性を発揮する力と、これを...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年03月08日
海という自然の国境に囲まれた島国に生き、日本語という絶対的な標準語があり、民族も単一(本当は違うが)である我々日本人には理解できない大陸国家の人たちのもつ国家観念について、示唆に富む話がわかりやすく書かれている。
-----以下要約-----
地中海というギリシア文化の影響をもろに受ける土地で着...続きを読む
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