ヨーロッパ中世の社会史

ヨーロッパ中世の社会史

1,155円 (税込)

5pt

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ヨーロッパはなぜ世界の覇権をとったのか? その基層をなす社会構造の特殊性は中世に準備されていた。中国やローマ帝国が目指した世界帝国を否定し、国民というまとまりの上に立つ国家という独自の道を、中世一千年をかけて形成したのである。そのとき、神・自然・同胞、三つに対する考え方の変化が起こった。政治史・経済史・法制史などに分化した理論をぶちこわし、人間の移動や、文字に残っていない民衆の「話し言葉の世界」をひっくるめて、現在に続く世界史の転換と相関を、語りかけるように読み解く。わたしたちは歴史から何を学べるか?

【原本】
『ヨーロッパ中世の社会史』(岩波書店、1985年)


【目次】
第一講 中世社会史への誘い
第二講 民族大移動期の世界史的意義(4~8世紀)
第三講 西ヨーロッパ的生産様式の形成と普及(8~11世紀)
第四講 西ヨーロッパ中世都市の特色(11~13世紀)
第五講 中世西ヨーロッパ社会に共通した特質(13~16世紀)
第六講 国家権力の質的変化について

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ヨーロッパ中世の社会史 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    ヨーロッパ社会史 増田四郎

    一橋大学の歴史学4傑と呼ばれる増田四郎氏の市民講座を本にしたもの。最近、広井氏の『コミュニティを問い直す』や木下武男氏の『労働組合とは何か』を読んでいた際に、中世都市の記述で増田氏が頻繁に引用されているのを発見し、改めて増田氏の本を読みたくなった。増田四郎氏は、祖父のゼ

    0
    2021年09月23日

    Posted by ブクログ

     本書の元となったのは、1983年に6回に亘って行われた岩波市民セミナーの講述録である。
     概説ではなく、著者の明確な問題意識によってテーマが取り上げられており、それらについてはかなり詳しく説明がなされている。また講義形式で基本的事項から順々に解き起こしてくれているので、今まで今一つ腑に落ちなかった

    0
    2021年07月18日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    都市同士の有機的な繋がりおよび発展と、各市民の意識の形成がうまく繋がっていくのがとても面白かった。
    村落から都市への発展は生き生きと読めたのだが、都市から国家への発展がまだ掴みきれていない気がするので勉強していきたい。

    以下僕の理解↓
    ローマを継いだ東欧は帝国を志し、ゲルマンと共存した西欧は世界帝

    0
    2025年04月01日

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