作品一覧

  • 三池炭鉱の社会史 石炭と人の近代
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    1巻4,070円 (税込)
    三池炭鉱は,近世の藩営による開坑から明治維新後の官営化,さらに三井財閥への払下げを経て,一九九七年の閉山に至るまで,日本の近現代史に独特の痕跡を刻んできた.資本主義の発展や戦後復興を支え,国策に左右されながら展開してきたその歴史的経験の全体像を,労働争議と地域社会のかかわりに注目しつつ通史的に描く.

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  • 維新変革の奇才 横井小楠
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    1巻3,960円 (税込)
    小楠の生きた人生六〇年は、日本の維新変革過程にすっぽりおさまり、日々激しく変化する中にあった。欧米列強の日本への開国要求は、あるいは日本の植民地化を招くかもしれない。そのような現実と向き合いながら、思想形成をしていく姿を、具体的に追いかけた。 小楠自筆史料を含む、豊富な新発見史料を駆使して、小楠の学問と思想と経綸の実像に迫りたいと思う。そして新しい国家と社会が模索され続けた維新変革過程に、小楠がいかに主体的に生きようとしたのか、その具体的な姿を描き出したい。(はしがきより、一部抜粋)
  • 西郷隆盛 西南戦争への道
    4.0
    1巻902円 (税込)
    維新の最大の功労者、西郷はなぜ反乱をおこしたのか。またなぜ、復権されるのか。根強い民衆的人気の秘密は何か。その実像をさぐるには、西郷が打倒しようとした明治政府権力の性格こそ検討されなければならない。気鋭の近代史家が、幕末動乱から征韓論争、西南戦争にいたる、西郷の栄光と悲劇の意味を読み解いていく。

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  • 新版 南洲翁遺訓 ビギナーズ 日本の思想
    3.6
    「己れを尽し人を咎めず、我が誠の足らざるを尋ぬ可し」--。偽りのない人生を生き、そして死んでいった西郷。その言葉は、新政府への批判を含みながら、国家や為政者のあるべき姿を示し、人として広い度量と高潔な精神を持つ必要性を説く。「敬天愛人」に代表される西郷の遺訓四一条と追加二条すべてを、原文、現代語訳、くわしい解説で丁寧に読みとく。大きな文字で多くのふりがな付し、読みやすくなった新版。略年譜・読書案内付。 【もくじ】 遺訓     一   徳懋んなるは官を懋んにし、功懋んなるは賞を懋んにする     二一  敬天愛人    三二 人の意表に出て一時の快適を好むは、未熟の事なり  …など 解題 西郷隆盛略年譜 読書案内 ※本書は、角川ソフィア文庫『ビギナーズ 日本の思想 西郷隆盛「南洲翁遺訓」』(平成十九年四月刊)を一部加筆・修正のうえ、改版したものが底本です。

ユーザーレビュー

  • 新版 南洲翁遺訓 ビギナーズ 日本の思想

    Posted by ブクログ

    政治家の皆さん一人一人にお贈りして差し上げたいね
    実行と徳に努めた明治維新の志士たち
    いまの政治家たちは、今だけ金だけ自分だけが目立つ
    ぜひ気骨ある気高き日本国を取り戻してほしい
    そのためには国民の意識もしっかりしていなくちゃと思う

    一人一人が学ぶ姿勢を持って、公共の利益を重んじて自分より弱いものには思いやりを持って接する西郷のような心持ちがあったらきっと変わる

    数多の危機を乗り越えてきた志士たちにならって、わたしたちも挫けず志高くいよう

    0
    2024年12月09日
  • 新版 南洲翁遺訓 ビギナーズ 日本の思想

    Posted by ブクログ

    この本はとても勉強になる。人間としての倫理観、生き方、その時の状況から想像できること。歴史は、時間とともに繰り返すと思う。いつ何が起きても、対応できる精神力を始めとした準備は大切だ。

    悩んだ時は人としてどれが大切かを優先する事だ

    0
    2021年01月07日
  • 新版 南洲翁遺訓 ビギナーズ 日本の思想

    Posted by ブクログ

    「 南洲翁遺訓 」 100分de名著 より。敬天が 西郷隆盛の思想を理解するポイントだと思う。西南戦争の動機、西郷隆盛が目指した政府、国家、天皇の姿が見えてくる

    敬天の意味
    *天=私心でないもの
    *人を相手にせず、天を相手にせよ→狭量な人間社会にこだわるのでなく 広大無辺の天を相手にせよ

    西郷隆盛が目指した政府、国家
    *天皇主権の国家を目指す→西郷隆盛は 憲法で天皇を規制することに 反対したのでは?
    *政府は 国が辱めを受けたら 戦うべき→政府は 戦争には弱腰→武士の地位低下に反対


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    2018年03月08日
  • 西郷隆盛 西南戦争への道

    Posted by ブクログ


    井上説(帝国主義を目指す西郷像)を 部分的に支持しながら、西郷隆盛の英雄性や愛国心を損なわず、著者なりの視点で、西郷隆盛が 目指した国家構想を推定している。面白かった

    井上説
    *征韓論に失敗して西南戦争を起こした
    *西郷隆盛の征韓論は、政府の専制政治(有司)に不満を持つ士族を集め、朝鮮に進出すること
    *西郷隆盛の西南戦争の意図は 士族による軍国主義国家を作ること

    著者の意見
    *西郷隆盛の朝鮮進出の狙いは ナショナリズムの高揚、天皇親政(専制政治の打破)
    *西郷隆盛の目指したのは 士族軍国主義ではなく、天皇専制に近い立憲主義

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    2017年12月27日
  • 西郷隆盛 西南戦争への道

    Posted by ブクログ

    西郷隆盛の伝承記という意図ではなく、明治維新最大の功労者でありながら、西郷隆盛が最大の武力反乱(西南戦争)を起こしたのはなぜなのかという視点で、当時交わされた手紙や新聞なの資料に重点を置いて歴史的存在としての西郷を捉えることを意図したもの(序章より)。有司専制を推し進めようとした大久保利通と立場を対比させることで、西郷を歴史的人物としてどう評価すべきかを考察する。/なかなかおもしろかった。大きな歴史の流れの裏に見える政治家たちの思い思いの駆け引き、資料に見え隠れする本音、思想と信念。

    0
    2009年10月04日

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