無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
【電子版は口絵写真を1点ずつ大きく収録】夢枕獏氏「近年の山岳ノンフィクションでこれほど面白く読んだものはない」。角幡唯介氏「『那智の滝で逮捕』のニュースを聞き、妙な嫉妬心と敗北感を覚えた」。従来の冒険ノンフィクションと一線を画した「冒険界のポスト・モダン」。その書き手が宮城公博だ。アルパインクライミングの世界では、日本で十指に入るという実力者であり、数ある登山ジャンルの中で「最も野蛮で原始的な登山」と呼ばれる沢登りにこだわる「外道」クライマー。「人類初」の場所を求めて生死ぎりぎりの境界に身を置きながら、その筆致は時にユーモラスで読者を惹きつけて止まない。世界遺産・那智の滝を登攀しようとして逮捕されたのをきっかけに、日本や台湾、タイの前人未踏の渓谷に挑んでいく。地理上の空白地帯だった称名廊下、日本を代表するアルパインクライマー佐藤裕介と共に冬期初登攀を成し遂げた落差日本一の称名の滝、怪物のような渓谷に挑んだ台湾のチャーカンシー……。そして「誰もやったことのない登山」をめざして行った46日間のタイのジャングル行は、道に迷い、激流に溺れかけ、飢えに耐え、大蛇と格闘する凄まじい旅だった。
...続きを読むPosted by ブクログ 2016年07月22日
あぁ、これはバカ(最上級の誉め言葉)だ、と思いながら一気読みしました。
良くわからない専門用語がそのまんま残ってたり、描写がイマイチわからなかったり荒削りだったりしましたが、それを補って余りある勢い、熱さ、タフさ、純粋さ。粋だけど不器用だし損する生き方なのかもしれないけれど、それをわかっていて突き進...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年07月08日
悪絶なまでに面白い。非冒険的であっても沢を一度でもやった事があるなら5倍楽しめる。と言うか沢やってなかったら楽しめないかも。軽妙で下品で笑える文体にも、著者のキャラクターにも好感を持って読んだ。かと言って一緒に沢行くにはちょっと怖い。あんなにぼろくそに書いて高柳氏との人間関係は平気なんだろうか、と心...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年06月13日
狂っている。まさに狂人だ。それは一般人が想像する山登りではない。むき出しの自然と対峙した人間が、どこまで立ち向かえるのか。負ければ、死に直結する。
登山スタイルは人それぞれだ。厳冬期のアルパインクライミングも登山であり、ピークハントを目指さないハイキングも登山である。
数あるスタイルの中で...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年11月25日
何といってもタイのジャングルの沢登りの記事が面白かった!!
ザックを浮袋に川下りなんて滝や激流を想像するとありえないくらい怖すぎるし、塩コショウの量で喧嘩とか明らかに理性をコントロールできないような極限状態にあった状況もリアルだった。
作者の初遡行・初登攀に対する気持ちとこだわりに熱いものを感じまし...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。