ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで188万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
13pt
開催中のキャンペーン
高度な食料経済の構築により、農産物や食肉、加工食品を一年中どこでも買えるようになった。しかし、低コスト・大量生産モデルを世界的規模に拡大することで、私たちはその恩恵だけでなく、負の要素も世界中に広めてしまった。その負の要素とは何か、このシステムは持続可能なのか、膨大な取材をもとに明らかにする。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
食のグローバル経済の光と影を描いた作品である。世界をつなぐ食のサプライチェーン、ジャストインタイム方式、農地を耕して食肉を育てるための牧草地を広げたり、畑を広げ過ぎて、病原菌と交差したり、遺伝子組み換え、有機農業まで、膨大な資料を調べて、整理しつくしたこの著書は貴重な資料文献と言っていい。2012年...続きを読むの作品だが、今も通ずる。 単純に人口が増えるに見合う食の増産を可能にするために、食のグローバル化がもたらした未来の悲劇を予想するだけでなく、限界がありながら、それを止められない現実、そして対案も限られてしまう現状を冷徹な筆致で描く。
人類のあるべき姿を現在の食のグローバル化に投影すると、かなりヤバい状況なことを思い知らされる。著者はそれでもこの危機的状況を乗り切る術はあると楽観的だが、根本的な部分で人類が進化しないといけないようにも思う。
読んでると暗ーい気持ちになる重たい一冊です。 現代の食システムはどんどん巨大なサプライチェーンがふくらみ慣性がついて抜け出せなくなる一方で効率とは裏腹に脆弱になっている。 生鮮食料品だけでなく冷凍食品もは0−157やサルモネラ菌の混入を防ぐことはできず、最後に消費者が適切な調理をするかどうかにかか...続きを読むっている一方で外食も含めて料理はインスタト化する。元々Oー157は胃酸で死ぬあまり問題の無い菌だったのが牛を早くするために餌が牧草から穀物に変わったことにより耐酸性の菌が生まれた。 食肉の解体も機械化され効率化されるが個体差によってうまく処理できず内蔵が混ざることで大腸菌などに汚染される。鶏も胸肉が好まれるため胸筋が早く発達するように改良される一方親鳥まではまともに成長できなくなっている。それでもこれは世界中が肉を求めた結果だ。100億人に人口が増え世界がイタリア並に肉を食べたとするとそれを支える穀物を作る農地は残っていない。中国の鶏や豚の生産を支えているのはアメリカ、ブラジル、アルゼンチン、カナダ、オーストラリアとわずか5カ国から輸出されるトウモロコシなどの穀物で中国のCPIに占める豚肉価格の影響と必死でインフレを抑える中国政府の努力を見ていると例え肉の消費を抑えるのが唯一の解だとしても実行は難しいだろう。「誰が中国を養うのか」が第5章のタイトルだ。 10億人の飢餓人口がいる一方で10億人が肥満に苦しむ。肥満は比較的低所得者層で増えるのは安くカロリーを得る手段がファストフードやスナック菓子だからだ。スナック菓子は比較的利益率が高く消費者の好みに合わせて創られている。例えば単純に消費者を満足させる手段は糖分、塩分、脂肪分などを増やすこと。糖分は知らないうちにあらゆる加工食品に増やされている。 エネルギーや水の不足も大きな問題で例えば緑の革命で遺伝子組み換え植物は生産性の向上をもたらしたがそのために大規模な灌漑のため利用できる地下水は減り続けている。また肥料を撒いても養分は土壌にとどまらず表土は流出し農薬と肥料はもはや使わずに生産量を維持できなくなる。 利益を上げるために農場は大規模化し単一食物に走る。農家にコストダウンを迫る食品会社も同様にウォルマートの様なスーパーマーケットからのコストダウン要求にさらされる。ちなみにウォルマートのコストダウンの最も大きな物は安い給料で働く移民など人件費による物らしい。スーパーマーケットはマクドナルドなどのファストフードとの安売り競争にさらされ、結局はより安く、より豊富でな食品を求める消費者がこの巨大なサプライチェーンを生み出したと言える。しかしこの巨大な食システムは例えば天候の不順やエネルギー価格、食中毒から鶏インフル、狂牛病等何か一つ狂うだけで大きなダメージを受ける。タイの洪水で歯車が狂ったジャストインタイム方式を連想してしまった。 遺伝子組み換え技術や有機農法なども今の所は充分な解決策にはなっていない。特定の農薬に強かったり病気に強い遺伝子組み換え作物は作れても収穫を増やすにはもう限界が有る。小規模な有機農法と消費者を直結した取り組みで成功した例はある物の規模の限界を超える答えにはなっていない。どうも日常的に肉を食べるのをあきらめるしか答えが無さそうなのだがそんなことができるのか?
膨大なインタビュー、事実を基に世界の食糧、農業に関する問題についてまとめた良著。もっとも俯瞰的に諸問題を理解し、今後世界が進む方向性について考える上での必読図書
経済のグローバル化がもたらした、食の危機的状況をレポートした本。 消費者としては、世界中から一番安いものが供給される巨大サプライチェーンの恩恵を享受しているわけだが、その安さを実現するために農場から食品メーカーまで大変なことになっている。その付けは、最終的には商品を選択した消費者に回ってくるわけだが...続きを読む。 食料自給率の低い日本にとって、今は何とか食料を確保できているが、産地が集約化されつつある現在、そこが不作だった場合、自国民を犠牲にしてまで輸出してくれるわけはなく、市況も高騰し、また円安に振れるリスクもあり、TPPがどうのこうの言っている場合ではない。そのような事態にも対処できるよう農業政策のビジョンが必要。 また食品の中身についても、安全・安心なものを実現するには、それなりにコストがかかることを理解し、商品を選択していく必要がある。消費者も勉強が必要と思う。
破綻に向かう現代の「食」について書き上げた大著。 人類の食の歴史から、現代の食はいかにいて築かれてきたか、何が問題になっているのか、これからどんな問題がやってこようとしているのか、未来はあるのか。最悪のシナリオは? 著者は結局のところ「あるべき姿を考えた結果」ではなく、「緊急事態への対処」を繰り返し...続きを読むた結果にしか期待できないのではないかと述べる。それは、解説で訳者である神保哲生さんが言うように色んな問題をずっと辿っていくと、最後には自分自身を見つけてしまうから。そしてそのことを自覚し、食を自分の手に取り戻すことからしか始められない。 3.11のあと、スーパーに何もないような毎日が少しの間、あった。いま自分がスーパーに行って食材を選べる、外食はお金さえあればできる、そんな環境がものすごく薄い氷面でしかないことを突きつける、こわーい本。
読み応え満点!なだけに読むのにチョット苦労した。訳者・神保さんのあとがきを読めば大まかな本の内容はつかめるかも。
広範で綿密な取材から投げかけられる問題提起に、食べるということの価値観や罪深さを突き付けられる。もう一度読み返そう。
1.最近海外の農業形態について読むことが減ったので購入しました。 2.キーワードとなるのはグローバル企業による搾取と消費者の気づきの2つです。経済効率を優先する社会を作りあげたのは両者であると著者は述べています。食料を商品としてしまい、大切なこたを見失ってしまっているのが現代の食経済の悪い部分で...続きを読む、どのように悪いのかを調査によって述べてくれている本です。 3.大方の予想通りの内容でしたが、読み応えがある本でした。 食料増産による人口増加という悪循環やグローバル企業によって搾取と利益を受ける立場の人間という複雑に絡んだ状況が現代を取り巻く環境の事実なので、消費者側は、なにが自分に出来るのかを今一度考えていかなくてはいけないと思わせる一冊でしたり。
取り上げられている個々の事象はある程度知っているつもりだったが、それらがこんな風に繋がっているという提示に驚いた。サプライ・チェーンならぬ「サプライズ・チェーン」。 訳者解説の「食を見ればグローバリゼーションの本質が見える」が本書を端的に表している。 地球上を網羅する巨大資本のサプライチ...続きを読むェーンは大規模小売店に食材を豊かに溢れさせながら、反面、再生産能力に限りのある大地からの強引な搾取と化している。「もっと大量に、もっと安く」を目指す、生物としての本来能力を超えた食物の無理な大量生産は、土壌の疲弊、化学合成品の混入、環境汚染、耐性細菌の拡散、遺伝子組み換え作物同士の意図せぬ交配の危険性増大というしっぺ返しを孕んでいる。 伝統的手法では、家畜を飼い、その排泄物を肥料として土壌を肥やしていた。現代社会ではそんな手間の掛かる手順を踏んでいては(巨大サプライチェーンに依存する限り)利益が出ない。「売れる」食材の大量生産を目指すなら、農業であれ畜産であれ、工業的に単一種に集中するのがセオリーだが、そのためには自然の恵みだけでは足りず、化学合成物質の大量投下が欠かせない。本来の生命力を欠いた食材の不都合を、食品メーカーは様々な添加物を投じて覆い隠す。 巨大資本の「悪行」に当初憤りを感じるが、読み進める内に「真犯人」が分かってくる。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
食の終焉
新刊情報をお知らせします。
ポール・ロバーツ
神保哲生
フォロー機能について
「ビジネス・経済」無料一覧へ
「ビジネス・経済」ランキングの一覧へ
ビジネス・実用
IT時代の震災と核被害
試し読み
経済政策の射程と限界
「衝動」に支配される世界
小説・文芸
DOPESICK~アメリカを蝕むオピオイド危機~
日本の新構想 ~生成AI時代を生き抜く6つの英智~(小学館新書)
反グローバリゼーションとポピュリズム~「トランプ化」する世界 マル激トーク・オン・ディマンドvol. 11~
PC遠隔操作事件
暴君誕生―――私たちの民主主義が壊れるまでに起こったことのすべて
作者のこれもおすすめ一覧へ
みんなの公開リストをもっと見る
一覧 >>
▲食の終焉 ページトップヘ