森見登美彦の作品一覧
「森見登美彦」の「有頂天家族」「太陽と乙女(新潮文庫)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「森見登美彦」の「有頂天家族」「太陽と乙女(新潮文庫)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
京都大学農学部生物機能科学学科応用生命科学コースを卒、同大学院農学研究科修士課程修了。2003年『太陽の塔』で第15回日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、小説家デビュー。『夜は短し歩けよ乙女』で2006年に山本周五郎賞、本屋大賞などを受賞。『有頂天家族』がTVアニメ化された。その他作品に『四畳半神話大系』、『きつねのはなし』、『恋文の技術』などがある。
Posted by ブクログ
「本というものが俺たちの人生の外側、一段高いところにあって、本が俺たちに意味を与えてくれるというパターンだよ。でもその場合、俺たちがその本が謎に見えるはずだ。だってもしその本が解釈できると思ったなら、その時点で俺たちの方がその本に対して意味を与えることになってしまう。」
「いろいろな本が含んでいる謎を解釈せず、謎のままに集めていけばどうなるだろうかということなのよ。謎を謎のままに語らしめる。そうすると、世界の中心にある謎のカタマリ、真っ黒な月みたいなものが浮かんでくる気がしない?」
沈黙読書会の店主が物語冒頭で語ったこの言葉。
まさに『熱帯』を表す言葉であった。
正直読んでいて謎が多いし、
Posted by ブクログ
思わず唸る面白さ。言葉遊びが炸裂して、ページに1回は笑わされる。やはり森見登美彦はすごい。ほかの作家とは一線を画していると思う。
著者の文学や歴史に対する独特な造詣と知識、京都の街を肌で感じてきた経験を下地に、まこと人間臭いタヌキ達の冒険が織り成される。
タヌキと天狗なのに人間臭い主人公と師匠、対して人間なのに神々しい弁天。それぞれが愉快な4兄弟にへっぽこライバル、対して食われ死んでしまう事への切実な恐怖と悲しみ。母の愛に叔父の憎愛。コミカルな語り口の裏にこれでもかと言うくらい色んな要素が詰め込まれ、まさに混沌と言うべき様相を呈している。
そして、この作品の凄いところは、その混沌を読み進む中