2回作品一覧

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  • 1年で結婚するために~酒井冬雪の恋愛相談~ 上巻
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    マイナビニュースで好評連載中の「理系のための恋愛論」の著者が、今度は「結婚したい全ての人へ」アドバイス! 「一年で結婚すると豪語して早○年・・・」「婚活中の二股って、あり?なし?」「一途に思ってきたのに、何でこんな目に・・・?」「僕が振られる理由って・・・?」「・・・そもそも結婚って、必要ですか?」―酒井冬雪先生の下へ舞い込む相談は十人十色。様々な恋愛相談の中に、「これって、私!?」を見つけてしまうかも!運命の相手を探し中の人、今の恋人に不安のある人、今の自分に不安のある人冬雪先生の優しく、的確なアドバイスが、そっとあなたの背中を押してくれるはず。 ■CONTENTS 第1回 1年で結婚したい! そんなあなたのための恋愛相談はじめます 第2回 片思いの恋愛ばかり……いつになったら結婚できるの? 第3回 離婚経験のある彼…どうしたら結婚してくれる? 第4回 相手のため…が悪いの? それとも身長? 自分が振られる理由って何? 第5回 彼氏いない歴=年の数、八方塞な今日この頃…どうすれば結婚できる? 第6回 "結婚の基準"は障害になる? 不安ばかりの毎日です 第7回 口下手で女性との会話が盛り上がりません 第8回 電気系のエンジニアです。結婚相談所を退会すべきか悩んでいます 第9回 バレンタイン前の失恋。次のチャンスを逃さない方法を教えてください 第10回 父親の面倒をみてくれなさそうな彼。結婚に踏み切るか悩んでいます。 他、全50話収録。
  • 理系のための恋愛論 Season 01
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    酒井冬雪です。1日10時間いじょう、パソコンの前に座っている理系のみなさん、こんにちは! 忙しいのはじゅうじゅう承知しておりますが、ほんのちょっとの間だけ考えてみてくださらないかしら?―1.今現在、好きな女の人はいますか、2.いちばん最後に、女性とデートしたのはいつ、3.いちばん最後に、愛のあるセックスをしたのはいつ?―「ふっ、忙しすぎて努力をする時間もないよ…さっ、仕事仕事」と0.02秒でアタマの切り替えをできちゃう理系のあなた、ちょっと待ってほしいの。もし今、貴男の関心が、仕事にしか向いていないとしても、すこしだけ女のコに目線を向けてみていただきたいんです。それが理系の男が恋に踏み出す第一歩じゃないかしら… マイナビニュースで大人気連載中の「理系のための恋愛論」、待望の電子書籍化!恋に悩める理系のための、理系に恋するあなたのための、恋愛論、はじめました。 ■CONTENTS 第1回 今現在、好きな女の人はいますか? 第2回 「知らない」ことを恋に活かす方法 第3回 出会いのチャンスをつかむには? 第4回 ぼくは理想が高いんです 第5回 気になる人と話すとき 第6回 初めてのデートの心構え 第7回 人を見かけで判断する!? 第8回 女の子がはっきり言わない言葉の裏側 第9回 ムダは決してムダにはならない!? 第10回 今のまま、仕事ひと筋でいい!? ほか全50話収録
  • 部長、2回目のセックスの件ですが(単話版)
    完結
    3.6
    「これから何度だって気持ち良くしてやるから…、覚悟しろよ」皆さん! 聞いてください、私 憧れの梶部長とセックスしたんです!! そんな夢のような夜のことを、“一夜限りの恋”と割り切ろうとしていたそんなある日、仕事のトラブルの後始末を断れない私に、相変わらず不機嫌な顔で梶部長はこういった。「きっとあの夜のことも、おまえは“断れないだけ”だったんだな」って、……えぇっ!? ちょっと待ってください梶部長!! あれってワンナイトラブじゃなかったの!? 事なかれ主義の私だけど、あの夜のことだけは、なかったことにしたくない! 【事なかれ主義OL】×【不機嫌顔の敏腕部長】のハジメテから始まるムズきゅんラブ!! ※この作品は「無敵恋愛Sgirl 2019年5月号」に収録されております。重複購入にご注意下さい。
  • 成すも成さぬもないのだが 第1回 肩書きのないラジオパーソナリティ
    5.0
    「上京しただけで何かを成した気持ちになって、中途半端にブラブラしていたらたまたまラジオに拾われて、やってみたら楽しくて、いつの間にかポリシーやプライドなんかも生まれてきて、そして仲間が出来た」――(本文より) 鷲崎 健(わしざき たけし)。ラジオ番組のパーソナリティ、イベントMC、ニコニコ生放送の番組司会など、今やアニメ・ゲーム関連のラジオやイベントに無くてはならない存在である。 音楽活動では数年に一度のペースでオリジナルアルバムを作成し、そうかと思えばコラムを執筆したりもする。 そんな彼の職業は「その他」。今の自分の仕事を表すのにちょうどよい名前がないらしい。 落語のCDを聞くのが好きでサメも好き。日本のポップスや韓国のアイドル、サブカル、明治文学、世界の楽器までとにかく知識の幅が広く話の懐が深い。神戸のもっこすラーメンをこよなく愛し、よく歩く。そしてラジオのことばかり考えている。 この『成すも成さぬもないのだが』は、そんな鷲崎健が仕事のこと好きなこと腹の立つことなどを隔月ペースで語っていく連載である。 第一回目のテーマは「ラジオ」。 ラジオでしゃべるようになったきっかけや、アニラジ業界で働く人々。三十代以上の人には懐かしいカセット録音の思い出。リスナーとの共犯意識。震災翌日、焼き鳥屋に集まったラジオ仲間との大切な時間。 たまたま深夜につけたラジオから流れてくる一人語りのようなこのエッセイ。 鷲崎健のファンはもちろん、彼の一面しか知らない人も、彼のことをそもそも知らない人にもぜひ読んで欲しい。 目次 ・職業「その他」 ・ラジオ体験 ・ラジオの中の人々 【想定読了時間20分】
  • 南くんはその声に焦らされたい【分冊版】 1話
    無料あり
    4.7
    1~15巻0~165円 (税込)
    無口で常にローテンションな烏丸幸大は、週に1、2回シチュエーションボイス配信をしている大学生。 しかしここ最近は再生数も伸びず、やめようかとも考えていた。そんなある日、ひょんなことから自分とは正反対な人間だと思っていた南理矢が自分の配信によくコメントをくれるファンだと知ってしまう。 しかも南は烏丸の配信でオナニーしていて、その声がないとイけなくなってしまったと言うのだ。 そんな彼の意外な姿に、出来心からオナニーを手伝ってあげることに…!? 始めは、自分の声を聞くだけで勃起して、どんどん乱れていく南に興奮と優越感を抱いていた烏丸。 けれどそれ以上にどんどん南が可愛く、独占したいと思うようになり…!? ※本作品はWEB雑誌「equal」に収録されています。重複購入にご注意ください。
  • 一生役立つゴルフの考え方1
    -
    自分を客観的に見られない、目指す方向が分からない。その結果、ゴルフが一向に上達しないのが「ゴルフ残念な人」。本書はクラブアナリストの著者が、アマチュアゴルファーが上手くなれない理由を分析し、考え方の問題点と解決法を解き明かします。考え方を変えれば、必ずゴルフが上手くなる!第1巻は、第1回から第10回までの10編を収録しました。 ※本書はメールマガジン「マーク金井の書かずにいられない」所収「残念な人のゴルフ」を再構成し、電子書籍化したものです。 【目次】 第1回 あなたも「残念な人」かも? 第2回 ナイスショットの罠 第3回 根拠のないナイスショット、根拠のあるナイスショット 第4回 練習場では出来るのになぁ 第5回 素振りでは出来るのになぁ 第6回 「かたなし」と「型破り 」 第7回 意識で治れば、みんなプロ! 第8回 気持ちいい? 気持ち悪い? 第9回 開眼した! と言ってる限り上手くならない 第10回 脱残念な人セミナー編その1
  • 日本のESDを捉え直す 国際的潮流から見た実践・研究・政策課題
    -
    1巻165円 (税込)
    「国連・持続可能な開発のための教育10年(DESD)」(2005~2014年)をきっかけにESD(Education for Sustainable Development)という言葉が日本でも注目されるようになりました。また、ここ数年、「持続可能(サスティナブル)な社会」という言葉がテレビ、新聞、雑誌などのマスコミの世界でもよく登場するようになりました。 日本のESDをどのようにとらえるか、教育の持続可能性とは何か、などを考える連続公開学習会が2011年の秋から聖心女子大学永田佳之研究室、日本国際理解教育学会、開発教育学会などの主催で開催されてきました。この電子書籍は、その学習会の記録を開催ごとにコンパクトな形でまとめたものです。 「日本のESDを捉え直す-国際的潮流から見た実践・研究・政策課題」はその連続講演会の第2回の講演をまとめたものです。ESDや国際理解教育の分野で先頭を行く永田佳之氏(聖心女子大学准教授)が、日本のESDの「脱ガラパゴス化」や将来の発展に向けて「子どもの参画」「自己変容」などをポイントに語ります。

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  • 年収350万円で200万円貯めた! 元会社員の節約術
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    マイナビニュースで好評連載中!節約アドバイザー美月小夜さんによるコラム『年収350万円で200万円貯めた!元会社員の節約術』が電子書籍で再登場! 貯蓄できない理由って、お給料が少ないから? 一人暮らしだから、貯金なんて無理!? そんなことはありません! アルバイトで生計を立てていた著者が26歳という若さでマンション購入に至るまで、彼女が実際に行った『節約生活』をご紹介致します。日常の少しの工夫から始まる「節約術」、あなたのお役に立てるかも!? ☆ 生活のためにとりあえず働き、とりあえず生活していた 貯蓄もなく不安感が増す毎日、しかもいきなり仕事を“クビ”! 散歩をしていて目にした素敵な住宅、「私もいつかはこんな家に住みたい!」 やればできる! 住宅購入目指し、手取り22万円で月6万8千円を貯蓄することに “先取り貯蓄”をまず開始! 次の課題の「家計管理」は“家計簿の自作”から出発! 節約生活をいよいよ開始! 食費は月1万円、5週と考えて封筒に分け週2000円! 「独身の今じゃないと、遊べないよ」--友人の言葉を振り切り、節約生活続行! 贅沢を知らないうちが勝負! 節約生活を始めて1年、ついに200万円の貯蓄達成! “不要な物を買わない”を実践するには、ズバリ“買い物へ行かない”のが一番! 独身の時期こそ人生の貯め時! 「手作り力」でついに貯蓄残高が400万円台に! 貯蓄500万円を達成し、ついに夢の住宅購入へ! 理想の街に理想の物件を発見!! 住宅ローン審査も突破! 年収350万円の私が、26歳で夢のマンション購入を実現!! 全12回
  • Beauty and the Beast
    -
    1巻165円 (税込)
    【登場人物】万梨子…結婚10年目の主婦。夫との関係は冷め切っている和彦…一流企業に勤めるサラリーマン。家庭を顧みない。万梨子の夫。サイトウ…不思議な生き物。万梨子の腕に寄生する。非常に博識。【作品紹介】冷め切った夫婦生活。万梨子の心は毎日淀んでいた。ある晩、蚊に刺された腕が異常に腫れあがり、突然化け物が顔を出す。はじめは気味が悪くて仕方が無かったが、この不思議な生き物「サイトウ」とやがて心を通わせる万梨子。せつなくて不思議な美女と野獣の物語。泣けちゃうホラーラブストーリー。公募庵「第2回携帯小説コンテスト」グランプリ作品。

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  • ストーキングしていた相手がなんかヤバい 1
    -
    「彼のプライベートが知りたい…そうだ!家に隠しカメラしかけちゃうおう!」 青山拓海(24)フリーター。前彼に愛が重すぎることを理由にフラれてしまった。 毎日連絡を取り合いたい!、デートは最低週2回など理想を持つ拓海はフラれたのは元カレの浮気だと決めつけ尾行を始める。 ある日、尾行の途中でオフィス街へ行った拓海は近くのオフィス前で車から降りる一ノ瀬彰人に一目ぼれをしてしまう!? 元カレのことなど忘れて、彰人に夢中になってしまった拓海は彼の全てを知りたくなり隠しカメラを自宅にしかけることに…! 仕掛けたカメラの調子を自宅のPCで確認していると、彰人から声をかけられて――・・・!?
  • 林檎転生~禁断の果実は今日もコロコロと無双する~(話売り) #1
    無料あり
    4.0
    第2回ノベルアップ+小説大賞「ノベラ賞」受賞作!! 期待のコミカライズ!! 会社員、死して最強(チート)林檎となる! かわいい世界樹とすったもんだの異世界道中!
  • スウィートブラッド 第1話
    完結
    4.5
    全6巻165円 (税込)
    闇オークションで俺を買ったのは、イケメン吸血人。 吸血人に支配され、人間は隔離されて暮らす世界。 人間と吸血人の関係悪化から、スポンサーを失ってしまった陶芸家・福田仁之助。 落ち込んでいるところを攫われて、闇オークションに売られてしまう。 そんな仁之助を競り落としたのは、吸血人のノイ。 人間研究をしている彼は、同居と週に1~2回の吸血を条件とした雇用契約を持ちかけてきてーー。 初めての吸血は体が熱くて、たまらないほどの快感で…!?こんなキモチイイ吸血なんて、契約違反だろ! 天然吸血人とオッサン陶芸家のロマンティック・ラブ。 ※この作品は「Tulle vol.18」に収録されています。重複購入にご注意ください。
  • 死神センセイは愛を知らない 処女だけどエッチな××教えてください!1
    完結
    -
    全6巻165~220円 (税込)
    恋愛経験ほぼゼロの処女なのに、外見で誤解されがちな倉島夏海。ひょんなことから小説家・鳴上宗馬の自宅で週2回お手伝いさんをすることに。基本クールで無表情だけど最近では優しい顔も見せてくれる鳴上に、夏海は密かにドキドキ。 でもある日「鳴上の周りの人に不幸が訪れる」という噂を耳にする。さらに鳴上からもう辞めてもいいと言われてしまい、動揺した夏海は思わず「エッチなことをすると悪い運が払われるかも…」と彼を押し倒してしまい!?「もう随分濡れているな、濡れやすいのか?」いじわるに敏感な所を弄られて、初めてなのにどんどん溢れちゃう…!! 【不幸を呼ぶイケメン小説家】×【先生を幸せにしたい処女ギャル】正反対な二人の甘く切ないラブコメディー
  • 男子寮のイキすぎ指導 1時間目
    完結
    3.7
    ここは星川学園明星寮(ほしかわがくえんみょうじょうりょう)。1年生の真希(まき)は日々のいら立ちのままに学校でも寮でも規則を無視し、ケンカと身勝手な行動に明け暮れていた。そんな彼のお目付け役として同室になったのが、3年生の理央(りお)。出会っていきなり門限破りをした真希を理央は微笑みを浮かべつつあらゆる手段を使って更生させようとする。そして、あと2回規則を破ったら自分の行いを後悔することになる、と予言して…!? 愛がたりない思春期男子のキュートで切ない群像劇、開幕!!
  • ケロロのデジタルるるる すきをつたえるであります
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 いろんなひとに「すき」を伝えるために、いろいろな方法を考えてみたであります! のろし、歌、手紙、でんわ、ハグ、メール......どうしたらいいでありますか? はじめての「ケロロ」のデジタルえほんです。 さあて、あの子への「すき」はうまく伝わったのでしょうか? 本書は、第2回デジタルえほんアワード・ブックウォーカー賞受賞作品です。 目次 いろんなひとにいろんなほうほうで のろしで うたで てがみで でんわで モールスしんごうで ハグで あのこに… びっくり すきであります! ドッキーン
  • 迷走キス×妄想キス あたしを惑わすふたつの唇
    値引きあり
    -
    1巻165円 (税込)
    秀才でクールな生徒会長・瀬賀と付き合っている瑞希。しかし、多忙で恋愛に疎い(たぶん…)瀬賀はあまり構ってくれず、二人は清い関係のまま。シビレを切らした瑞希は瀬賀にキスをせがむが、散々な結果に。傷心の彼女を優しく慰めてくれたのは、渋谷系人気ファッションブランドのカリスマ店員タクミだった。おまけにタクミは甘いキスの仕方まで教えてくれて――。ダメ! あたしのハートは瀬賀くんのものだから。でも、タクミに抱きしめられると…。第2回らぶドロップス恋愛小説コンテスト、優秀賞受賞作品。

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  • 先輩! 今から告ります! 分冊版(1) 微笑みの処刑台 VS. 恋愛ゾンビ
    完結
    4.3
    全30巻198円 (税込)
    「いい女はフラれたりなんかしないのよ」母の言葉に忠実に生きる小春が恋した相手はどんな告白も笑顔で断る"微笑みの処刑台"こと神鷺先輩。いざ告白するも、即フラれる! でもやっぱり好きだから……両思いになるまで告白する!? "恋愛ゾンビ"女子の、片思い&突撃デイズ、開幕! 第1話「微笑みの処刑台 VS. 恋愛ゾンビ」を収録。
  • GL 日本人のためのグローバル・リーダーシップ入門 第1回
    -
    「日本で実績をあげてきたエース級の人材が、海外赴任やグローバル・ビジネスの現場では期待された成果を達成できない」「現地の人材とコミュニケートしたり、リーダーをどう育て、どう権限移譲したりするかに苦心する」「結果的に、組織全体としてグローバルな競争において遅れを取ってしまう」。最近、日本企業からよく聞かれる相談内容だという。その相談に対し、「実は、リーダーが結果を出せないのは、言葉の問題や文化の違いに習熟していないことよりも、グローバル・リーダーとして必要な“リーダーシップ教育”を受けていないことに原因がある」と、世界最高峰のリーダーシップ・コンサルティング企業コーン・フェリーが回答している。本企画では、日本人ビジネスパーソン(特に部長クラス以上)が、世界で活躍できるようになるための、「グローバル・リーダーなら世界中の誰もが身につけておくべき基本的な考え方」や、「海外で起きている変化、それに対する対処の仕方(顧客と接する中で得た知見、リーダー育成現場のトレンド)」を、12回に渡り分かりやすく解説する。第1回は、日本人と日本企業の現状を紹介しつつ、「日本人がグローバル・リーダーとなるための最も基本的考え方」の概要を「コンピテンシー」というキーワードで紹介している。

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  • 愚か者の身分(第2回大藪春彦新人賞受賞作)
    3.0
    1巻202円 (税込)
    超大型新人、赤松利市氏を輩出した大藪春彦新人賞、第2回受賞作! ●今野敏 選評(抜粋) ラストシーンの凍った魚を持ち出すイメージは秀逸だ。 ●馳星周 選評(抜粋) 小説としてのトータルな完成度では他の応募作には到底及ばない。しかし、突き抜けたなにかはある。 ●徳間書店文芸編集部編集長 選評(抜粋) ラストシーンは「魚」の効果により、異様な輝きを得ていました。 ●あらすじ  依頼者の望む「身分」を、ネットの海から探し出すのがマモルの仕事だ。SNSを駆使して候補者を絞り込み、上部組織に紹介する。そうしてちまちま稼いできた。  ある日、上部組織の佐藤さんに奇妙なことを告げられる。今後タクヤとは関わるな。食い詰めて難儀していた自分にこの仕事を紹介してくれたのが、タクヤだった。兄と慕ってきたタクヤの身に、一体何が……?  身分ビジネスに手を染めた「愚か者」たちの姿をリアルに描き切る、クライムサスペンス! ※受賞作のほか、選評および受賞の言葉を収録

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  • 鉄道トリビア 1両目
    4.0
    1~4巻209円 (税込)
    鉄道には、ファンだけではなく、ふだん鉄道を利用している人も「これはなぜ?」と思うことがあるはず。そんな鉄道の秘密を徹底的にご紹介。 ■CONTENTS 第1回 銀色の通勤電車が増えた理由 第2回 何のために線路に石を敷くのか 第3回 『JTB時刻表』1000号は、999号のようでやはり1000号なのだ 第4回 駅の非常通報ボタンを押すとどうなる? 第5回 通勤電車の端の窓、他の窓より小さいって知ってた? そしてその理由は?? 第6回 日本で唯一! 地下鉄に踏切があるのを知っている? 第7回 神奈川・湯河原の西村京太郎記念館では今も「事件」が起きている!? 第8回 電車の「ガタンゴトン、ガタンゴトン」という音が消えた? 第9回 全長200m以上の「ロングレール」はどうやって運ぶの? 第10回 東海道新幹線は同じ形式でも2種類ある! 第11回 JR東海の特急電車には、JR東日本の線路を通らずに新宿へやってくる電車がある 第12回 つくばエクスプレスには「快速運転するエスカレーター」がある 第13回 線路幅は違うのに……実は、京浜急行とJR横須賀線の線路は繋がっている 第14回 たった290円で新幹線車両に乗車できる区間がある 第15回 いまも広島で、被爆した電車が現役で頑張っている 第16回 渋谷の忠犬ハチ公像が見つめる"アオガエル"の正体 第17回 九州で、現役力士の名前が由来の特急列車が走っている 第18回 浜松町駅のホームに立つアイツ、実は月ごとに着替えている 第19回 特急列車が特急列車を追い越す……実はJR在来線では珍現象 第20回 山手線原宿駅にある未使用のホーム、いつ使う? 第21回 山手線はチンチン電車!? - 電車の運転席から聞こえる「鈴の音」のナゾ 第22回 「山手線、ホントはまるくない」説に鉄道ファンがこだわる理由 第23回 「1番線」「2番線」……はどうやって決める? 第24回 一都市に2つの地下鉄事業者があるのは東京とソウルだけ 第25回 昔の山手線がチョコレート色だった理由は蒸気機関車にあり 第26回 京浜東北線と山手線の併走区間、どっちが速い? 第27回 寝台特急「北斗星」に……344回も乗った人がいる! 第28回 シンデレラエクスプレス発車時の「気まずい45秒」 第29回 特急用車両で運行するおトクな普通列車がある 第30回 羽田空港の地下に、JR在来線の線路がある 第31回 10番線の隣が20番線!? 東京駅のホーム番号が不規則な理由 第32回 東海道新幹線と東北新幹線の直通計画があった 第33回 新大阪駅は「3番線」から「10番線」まで欠番になっている!? 第34回 日本一運賃が安い「北大阪急行電鉄」に存在する謎のトンネルとは? 第35回 駅のホームにあるバス停留所のマーク、 これは何を示すのか? 第36回 お客さんが乗ったり降りたりするための扉がない電車がある 第37回 都電荒川線の電車は誰でも「1両まるごと貸し切り」できる 第38回 離れているのになぜ? - 高崎線のトラブルで総武線が遅れる理由 第39回 電車についている“よじ登り対策”という部品、対象は人ではなく……?? 第40回 全国版時刻表の重さは1kg以下に制限されている 他10話を収録。
  • 【二か国語版】Love Silky 2回までしてもイイよ?
    完結
    -
    全1巻220円 (税込)
    ※本作は英語翻訳版のおまけに、現在配信中の日本語版を加えた【二か国語版】です。日本語版を既にお持ちの方は、重複購入にご注意ください。 After her employer goes bankrupt and another girl steals her boyfriend, the desperate Natsume heads to a special kind of club with the aim of getting out of her mind. There, she meets the alluring Seiji, with whom she spends an unbelievably incredible night. However, he has a secret, and it has to do with the club... 勤めていた会社が倒産し、彼氏は知らない女に寝取られ、自暴自棄になった夏目は、「もうメチャクチャになりたい…」と、ネットで知った『ハプニングバー』へ向かう。そこで出会った妖艶な男・矢島と、信じられないほど過激な一夜を過ごしてしまった夏目。だが、矢島には『ハプニングバー』ならではの秘密があり…。(この作品の日本語版はウェブ・マガジン:Love Silky増刊 Vol.2に収録されています。重複購入にご注意ください。)
  • ぷちほらー ~第2回upppiぷちほらーコンテスト優秀作品集~
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    電子書籍投稿サイト〈upppi〉にて、2015年7月から開催された第2回ぷちほらーコンテスト。応募総数276作品の中から、受賞作品を集めた新時代のホラーアンソロジーがついに登場! 大賞作品 『恋患い』著:木下季花 佳作 『ミエナイ』著:ひせみ綾 『三十秒』著:國枝享 『繰り返すは夏の空』著:二月魚帆 審査員特別賞 『友達のなる木』著:木下季花 『まだぼらけ』著:るうね 『猫々、骨々』著:ナマケモノ 『墓』著:たまこ 『黒髪の彼女』著:三塚章
  • 奴隷じゃんけん 2回戦
    完結
    -
    じゃんけんで急接近!? 青春BL待望の続編! 悠真に告白されて以来、前向きに考えるとは言ったものの妙な気恥ずかしさから、日課の奴隷じゃんけんもせず次第に悠真を避けるようになる康太。そんなある日、ひょんなことから悠真の自宅にふたりきりに! 最初は緊張していたものの、徐々に以前のような雰囲気に戻っていたはずが…突然の悠真からのキス。驚きのあまり逃げようとする康太に悠真は告げる。──どうしたらちゃんと好きになってもらえる?
  • 第一回田中裕明賞
    -
    1~14巻220~880円 (税込)
    ◆第一回田中裕明賞選考結果報告 候補作品/選考経過報告/選考会/受賞記念句会/授賞式/発表 2004年に45歳で夭折した田中裕明を顕彰するとともに、これからの俳句の未来をになう若い俳人を育てるための一助となればと願いつつ創設した「田中裕明賞」の第一回の選考経過報告が出来上がりました! 俳句史における貴重な資料とするべく、毎回冊子にして田中裕明賞の記録を残していきます。 選考経過を録音しそれをもとに構成された読み応えのある一冊になっています。
  • ハートに聞け! 婚活教師のラブライフ・ストーリー 第1回 合冊版
    完結
    -
    新人教師として初出勤の日に遅刻!? このままじゃ絶対間に合わないっ!! 目についたバイクに飛び乗って登校。朝礼中の校庭に乱入し校長室で説教。やっぱりこれはいきなりクビかしら。しかもバイクを拝借(?)した相手が、まさかの同僚!? なんか馴れ馴れしい。でもまさかこんなトントン拍子に行くとは。私なんかじゃよっぽど強力なコネでもない限り教員採用試験の合格は無理なはず。まさに教師の鑑と言われた親父の怨念としか思えない。死んだ後も私を貴方の型にはめ込むつもりね。私が試験を頑張ったのも学校へ出勤するのも、みんなお嬢様育ちのお母さんのため。だから私が教師を辞める時はお母さんを傷つけずに誰もが納得する結婚退職しかない訳よ!!
  • 神学校-Noli me tangere- 第一回
    5.0
    優秀で敬虔な学生マイケルは、伝統ある全寮制の聖ヨハネ神学校で、聖職者を目指し日々を送っていた。しかし聖誕祭の夜に帰郷した彼の眼前で、最愛の家族は変わり果てた姿に…。残酷な事実に彼は復讐に燃え、真実という禁忌に足を踏み入れてゆく――。大評判BLPCゲームがついにゲーム制作スタッフの手によりコミカライズ開始!!
  • プレイバック32 女子大生とおじさんの探偵物語1 合冊版
    完結
    -
    俺は篠田賢吾、32歳。体験を生かしたリアルな小説を書こうと、大学を卒業と同時に探偵事務所に就職し、そのまま10年が過ぎた。付き合っていた恋人には「会社員をやりながらだって推理小説は書ける。呆れた夢想家ね。もうあなたの夢にはついていけない」と愛想をつかされてしまった。確かに初めの頃は好奇心も手伝って結構楽しくやっていたが、10年も浮気調査ばかりやっていると、いい加減嫌になる…。橋本史緒、19歳。大学2年、東京で一人暮らし。彼女の身辺調査及び素行調査が今回の仕事だ。期限は1週間。依頼主は片山興産の坊ちゃん。彼の32回目の見合い相手だ。今の女は裏で何をやっているか分からない、と見合いの度に相手の調査を依頼してくる。勝手に結果に失望して断念する。事務所を出た所で、その片山とバッタリ。相変わらずお高い車にキザな格好だ。理想ばかり高いお前じゃ100回見合いしてもダメだろうよ、という言葉をグッと飲み込み愛想笑い。仕事とはいえ、あんな野郎のために靴底をすり減らして歩き回らなきゃならないなんて情けなくなる。張り込み先で思わず寝込んでしまう。起こされた時、なぜか目の前に酔っぱらった史緒が!? そのまま部屋に連れ込まれて…!?
  • セルフパブリッシングのための校正術
    -
    誰でも作品を発表し、簡単に販売できる時代。ところが、せっかく苦心して書き上げた作品に、あとから誤字脱字、内容や表現のまちがいが見つかって、恥ずかしい思いをしたことはありませんか? セルフパブリッシングに必要な校正のスキルを、プロ校正者・大西寿男が伝授します! [目次] 第1回 校正者がやってきた! ・セルフパブリッシングに校正は不要? ・たんなるまちがい探しでなく ・見落とさないための20の知恵 ・付録──校正のチェックポイント 第2回 一文字一文字に愛を注ぐ ・一人読み合わせ校正 ・読み換えていくほど漢字はわかる ・文字の見た目を変えてみよう ・電子書籍の組版を校正する 第3回 木も見て森も見る ・日本で初めてラジオから流れたCMは? ・図書館のレファレンスから学ぶ ・意図がなければゆるされる? ・ゲラの側に立つ ・校正者になってみる 表紙イラスト:伊富魚(『月刊群雛』2014年10月号表紙イラスト担当)
  • アングラー(釣り人)的IT活用術
    4.0
    本書は、IT解説からアウトドアまで幅広いジャンルをこなす著者が、普段の釣りに取り入れているITデバイス・技術を説明しながら、ワカサギ釣りの実践レポートまでをまとめた一冊です。アウトドアを代表する釣りもちょっとIT視点を加えれば、今までよりも便利に!楽しく!爆釣!?に ■CONTENTS 第1回 最近の“釣りっ子”は“IT”だってつかいこなすのだ 第2回 バイトアラームさんが本気を出した件 第3回 釣りだってITだって“メソッド”や“プロセス”が大事なんだ 第4回 偶然釣れた魚が必然的に連れる魚になる - アングラー的PDCAサイクルとは!? 第5回 あらゆるデバイスからの情報を釣りに活用して勝利を掴め! 第6回 魚にやる気を出させるテクニック 第7回 魚の行動を多角的に捉えて結果に結びつける - 釣果データはまとめるべし 第8回 魚群探知機!電動リール!最新デバイスを駆使する冬が旬の釣りモノとは? 第9回 ワカサギ釣りに電動リールがマッチする理由とは? 第10回 小さな魚信(情報)を伝達させる知恵 第11回 魚群探知機で回遊コースを狙い撃ち 第12回 画面の情報から魚の状態を確認して釣果へ繋げる 第13回 ワカサギ釣りを楽しもう!!実釣編 - その壱 - 第14回 ワカサギ釣りを楽しもう!!実釣編 - その弐 - ワカサギストの憂鬱 第15回 ワカサギ釣りを楽しもう!!実釣編 - その参 - 第16回 ワカサギ釣りを楽しもう!!実釣編 - そのよん? - 第17回 ワカサギ釣りを楽しもう!!実釣編 - そのGO - 第18回 ワカサギ釣りを楽しもう!!実釣編 - そのRock - ※本書はマイナビニュースの連載を再編集し、電子書籍化しています。
  • パートナー
    -
    1巻220円 (税込)
    している行為は同じなのに、健と先輩とは何もかもが違う。唇も手も指もすりつける肌も、ただただ気持ちがいい。親が帰ってくるまでの数時間、私たちはベッドで求め合う。あたらしく試したディープ・キスは、立ち上がれないほどに私をめろめろにして……。恋人じゃない、一番気楽で、最高のパートナー。頭をからっぽにして、最後まで浸っていられるのは相手が幼なじみだからこそ。さらっと理知的な語り口、読後がさわやかな第2回R-18文学賞優秀賞受賞作。

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  • エボリューション
    -
    1巻220円 (税込)
    霊長類研究所に勤務する海藤は、担当するチンパンジー・イモタロウの指導に心血を注いでいた。ほかのチンパンジーより抜きんでて頭の良いイモタロウは、文字や数字の意味を解し、豊かな感受性を持っていた。ある朝、メールチェックをしていた海藤は、自身のパソコンから発信された自分宛のメッセージが届いていることに気づく。「メール」をテーマにした第2回Yahoo! JAPAN文学賞選考委員特別賞受賞作品。衝撃的なラストが待ち受けるSFミステリー。

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  • サイゴー君
    -
    1巻220円 (税込)
    クラスメイトのサイゴー君がバイク事故で死んだ。西郷隆盛に似てるから「サイゴー君」。私にとって彼はいてもいなくてもどうでもいい存在だった。でも彼が死ぬ3日前、私はメールで告られていた。今でも彼の愛の言葉が残ってしまっているケータイを握りしめ、私は彼の家へと向かったけど…。「第2回Yahoo! JAPAN文学賞」に最終ノミネートされた、女子高生の気持ちを鮮やかに描いたちょっぴり切ない珠玉作。

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  • おおきいきみがいちばんかわいい(分冊版) 【第1話】
    完結
    4.9
    全1巻220円 (税込)
    宅配のバイトを始めて2カ月の佐伯は、週に2回程荷物を届けている客・結城が気になっている。 巨体でおどおどする引きこもり…というだけでなく、どうやら佐伯に好意があるらしいからだ。 しかし、ゲイの佐伯の好みは“華奢で小さくてカワイイ子”。 好みとは真逆の結城に全く食指が動かないと感じていた佐伯だったが、ある時部屋の中で自慰をしながら佐伯の名前を呼び乱れる結城を見つけてしまい…!? 隠れドS配達員×ドエロボディー天然ちゃんの、性癖ひっくり返す体格差ラブv ※この作品は『GUSHmaniaEX 体格差』に収録されています。重複購入にご注意ください。
  • やってらンない! 本当の自分を発見するためのラブストーリー 合冊版
    完結
    4.0
    爪を噛む癖を直せ!! 週に2回はジムに通ってあと5キロ体重を落とす事。髪に枝毛なんてもってのほか。エステにも欠かさず通う事。日頃から立ち居振る舞いに気をつけて、お茶やお花、知性教養を磨いて僕のために最高の花嫁になっておくれ。葦之さんは私と会う度に、そう言ってくれる。大阪と東京で嘉之と遠距離恋愛をしている芙美子。今夜も彼は大阪に行ってしまった。またこれでしばらく会えない。家に帰ったって薄情な家族がいるだけ。若い娘の帰りが遅ければふつう心配するものだけど昔からウチは放任主義。言い換えれば全くの無関心。愛されてないんだって本気で悩みもしたけど私にはもう嘉之さんがいるのよ。私の事をあんなに考えて色々言ってくれる嘉之さんが…。彼と一緒ならきっと幸せになれるわ。だからどんなに厳しい事を言われたって平気。彼が思い描いている理想の女になってみせる。どんな辛い事だって耐えて見せる。私は貴男の事信じてるもの。なのに驚愕の事実が判明してしまって…!?
  • ハカセのHな細菌 恋に効くクスリありませんか? H妄想が止まらない!! 合冊版
    完結
    -
    全1巻220円 (税込)
    私は26歳のK大大学院生。教授に頼まれ、おぼっちゃまの家庭教師をする事に。つい高額なバイト料に目がくらんでしまったけど、受験生なのよね。ちょっとプレッシャー。ところが家に行くと女性4人に囲まれて飲めや歌えやのパーティー三昧!? 2回ダブって成人だから、お酒も煙草もOKですって!? 呆れて帰ろうとすると「ハカセ」呼ばわりで一応勉強すると言う。なんか前途多難な感じが…。するといきなり「ハカセはバージンですか?」「私の性体験なんて関係ないでしょ」「いやーもったいないじゃん。大人になっても体が大人になってないなんて。俺が大人の女の悦びを教えてやろうか?」とキスしそうに!! 辞典で殴って「私は愛の無いSEXはしないの!!」「Hから始まる愛ってのもあるかもよ」
  • より子はエロ漫画家‼
    3.0
    「ヘタクソ」「辞めちまえ」「何でコイツ載ってんの?」と読者様に罵倒されても、なぜにより子はエロ漫画を描くのか? 第2回セカンドオピニオン応募作品。
  • 終景累ヶ辻-Time : The Anthology of SOGEN SF Short Story Prize Winners-
    -
    その辻に辿り着いた魂は、三方のうちいずれを選んでも、進んだ先の世で邂逅する。古典落語をモチーフにしたSF幽霊譚。第2回創元SF短編賞で「繭の見る夢」が佳作に選出された著者が贈る時間SF短編。※本電子書籍は、『時を歩く 書き下ろし時間SFアンソロジー』(創元SF文庫 2019年10月31日初版発行)に収録の「終景累ヶ辻」のみを電子書籍化したものです。『時を歩く 書き下ろし時間SFアンソロジー』全ての電子書籍版ではございませんのでご注意ください。
  • 黙唱-Space : The Anthology of SOGEN SF Short Story Prize Winners-
    -
    彼らは海に覆われた、いずことも知れぬ惑星に棲息していた。音をあやつる生き物たちの旅と成長の物語。独自に駆使される造語群の中から、悠然たる酉島世界が立ち現れる。第2回創元SF短編賞を「皆勤の徒」で受賞した著者が贈る宇宙SF短編。※本電子書籍は、『宙を数える 書き下ろし時間SFアンソロジー』(創元SF文庫 2019年10月31日初版発行)に収録の「黙唱」のみを電子書籍化したものです。『宙を数える 書き下ろし時間SFアンソロジー』全ての電子書籍版ではございませんのでご注意ください。
  • What We Want
    -
    《汎銀河通商網》とファーストコンタクトを果たした人類は、あっという間にアメリカ合衆国を巻き上げられた。二十年後、ただ一人地球に生還したアメリカ人スミレは、商人として異星人トリプレイティとともに宇宙の荒波に漕ぎ出してゆく……第2回創元SF短編賞最終候補作を単独電子化。「プロメテウスの晩餐」で第3回創元SF短編賞優秀賞受賞、『筺底のエルピス』で注目を集める著者の真骨頂たる、コメディにして本格スペースオペラ! イラスト=鷲尾直弘 *本電子書籍は、『原色の想像力(2)』(創元SF文庫版 2012年3月23日初版発行)に収録の「What We Want」のみを電子書籍化したものです。『原色の想像力(2)』全ての電子書籍版ではございませんのでご注意ください。
  • 屋上の三角形
    -
    ※電子書籍版の収録作品は「屋上の三角形」1作品です。 小さい頃から一人でいることが多い砂弥は、複雑な家庭環境から、 誰も信じないし好きにならないと思って生きている。 砂弥には幼稚園のときから友達の洋平と健吾というふたりの幼なじみがいる。 ある日、洋平に健吾のことが好きだと打ち明けられ…。 第2回JUNON恋愛小説大賞・大賞受賞
  • 60分強制SEX休憩~法律で上司とHするのもお仕事です~ 1【電子版特典付】 【電子版特典付】60分強制SEX休憩~法律で上司とHするのもお仕事です~ 1
    無料あり
    3.7
    全12巻0~330円 (税込)
    「私とのSEXを仕事として受け止めろ!!」国が作ったトンデモ法案「SEX休憩特別法案」企業から選出された社員が、昼休みに週2回SEXをする法案…。上司の一条さんと私が会社に選ばれた。一条さんは仕事もできるし、顔もいいけど、好きでもない人とSEXするなんて私にはできない。断ろうと思って、一条さんのところにいったら、いきなり胸をもまれて押し倒されて…。イケメン上司の正体は変態エロ魔人であることが発覚…。こんな人絶対好きになれない!!
  • 離婚ともだち 1話
    完結
    -
    「旦那さんのことを信頼できなくなったら、別れた方がいいと思う」 元気の出る離婚講座で出会った、年齢も性格も違う離婚したい女たち3人。 中絶2回、夫の性欲にうんざりのめぐ美。マザコン夫に幻滅したキャリアウーマンの奈津子。 30年間、夫の浮気を黙認してきた富豪の信子。バカ夫たちに見切りをつけた3人は、 離婚した女たちが集うアパート『メゾン大仏』で第2の幸せ探しを始めることに…。
  • 小説花丸 純情ストリッパー 1
    4.5
    1~4巻220円 (税込)
    「俺のこと、気に入ってくれたら…おっぱいにキスして?」大学生で売れっ子ストリッパーの麗は、幼い頃に性のイロハを教えてくれた男のせいで、乳首への刺激がないと達せないエッチな体。女の子には興味はなく、男相手にセックスをするのも人に見られるのも大好きで、週に三日・一日2回のショーのうち、土曜の最終だけ観客の中から一人選んで麗と一晩を過ごす権利を売っている。そんな麗との一晩にありつきたくて、ショーがある日は立ち見や行列ができるほどだ。ある日のショーで、VIP席で自分を熱心に見つめてくる男・伊郷忠臣を一目で気に入った麗は、どうしても彼がほしくなり、艶めいたダンスで誘うが!?(「純情ストリッパー1」はウェブ・マガジン小説花丸 Vol.39に収録されています。重複購入にご注意ください)
  • 詩誌街灯 vol.6  2017春
    -
    文を楽しむブンガク結社、街灯詩舎による詩誌の第六号です。秋冬の年2回発行しています。 今年も春は来ました。来年も春は来るはずです。それぞれの春が来て、それぞれの花が咲くことを願って、ここに遅ればせながら二〇一七年春号をお届けします。
  • 高値からの株・債権・為替
    -
    連日のように市場最高値の更新を続ける米国株。一方、トランプ政権に右往左往するように見える日本株。為替相場や債券市場の変化も激しい。高値からの投資には、市場を見抜く目が必要だ。 本書は週刊エコノミスト2017年3月7日号で掲載された特集「高値からの株・債券・為替」の記事を電子書籍にしたものです。 目 次: はじめに ・NYに追い付けない日本株 大型株避け活況の中小型/インタビュー プリンシパル・グローバル・インベスターズ ロバート・バウアー氏/金投資 不確実性高まり価格が上昇 人口16億イスラム圏も参入 ・相場変動に強い日本株はこれだ! クオリティー・バリュー投資 ・大型株、中小型株のクオリティー・バリュー(QV)銘柄 ・本当に長く持てる株 株主還元を重視する米国15銘柄、日本5銘柄 ・銘柄診断/1 ソフトバンクグループ 積極果敢な大型投資 金利急騰時にリスク ・銘柄診断/2 小野薬品工業 高額なオプジーボ薬価 「唐突」見直し株価低迷 ・銘柄診断/3 三菱電機 産業用モーターへ集中 高収益体質へと変貌 ・銘柄診断/4 マツダ メキシコ生産比率高くトランプ政策の影響懸念 ・歴史の視点 トランプ政権の“本質”はレーガンではなくルーズベルト ・「米国一強」の加速 日本株も巻き込まれ乱高下 資金の逆流は始まっている ・ドル・円相場 金利差との相関は崩れる 「強いドル」は過去2回のみ ・J-REIT 日銀と証券会社が誘導 高値相場に冷める個人 ・債券 新興国の高利回り妙味 レアル建てが急上昇 【執筆者】 桐山友一、森田隆大、大川智宏、尾藤峰男、安井健二、遠藤功治、加谷珪一、山本雅文、山崎成人、前川貢、エコノミスト編集部 【インタビュー】 ロバート・バウアー
  • 詩誌街灯 vol.5  2016秋
    -
    文を楽しむブンガク結社、街灯詩舎による詩誌の第五号です。秋冬の年2回発行しています。 世の中が殺伐とした空気にある時、こんな小さな詩のひとつでも、誰かの傍に居てあげることができたら・・
  • 月刊群雛 (GunSu) 2016年 08月号 ~ インディーズ作家と読者を繋げるマガジン ~
    -
    真夏の暑い夜に怖い話でゾッとしよう! 今月号のテーマ「怖」作品は表紙イラストを含め四点、自由テーマ作品が四点。「インディーズ作家と読者を繋げるマガジン」2016年08月号も、磨きあげた珠玉の作品をお届け! [テーマ「怖」作品] ●神楽坂らせん『StoryWriter (TM)』〈小説〉 怖い話です。ホントダヨ。 ●かわせひろし『究極の美食』〈小説〉 タブーこそ最高のスパイス。 ●にぽっくめいきんぐ『扇風機からホラー風』〈小説〉 扇風機とホラー!? ●神谷依緒『序章』〈表紙イラスト〉 それは憎悪を糧に侵蝕する。 [自由テーマ作品] ●よたか『片足だけのサッカー』〈エッセー〉 超えるべきは心の壁ではないでしょうか。 ●原田修明『いじめられっ子の恩讐』〈小説〉 大人になって、いじめっ子と再び出会った。 ●芦火屋与太郎『我が国王』〈小説・連載第2回〉 ファッションで、私は認められるんだ。 ●島田梟『読心術の達人』〈小説〉 角砂糖は左手で入れなさい。 制作チーム:0.9Gravitation/宮比のん/古田アダム有/原田晶文/竹元かつみ/鷹野凌 ※なお『月刊群雛』はこの号をもちまして休刊となります。いままで応援ありがとうございました!
  • 終わらない伝言ゲーム ゴシック・ミステリの系譜
    -
    英国のゴシックロマンス作家らから始まり、ヴァン・ダイン、クイーン、カーといった米国の本格ミステリー作家、さらには、日本の探偵小説、本格、新本格派作家へと脈々と受け継がれてきた、ミステリ小説における大きなテーマ「館」。なぜ、古今東西のミステリ作家は、「館」にこだわるのか? これを読むと、もう一度あの名作が読みたくなります! ミステリ評論家の著者のデビュー作にして第2回創元推理評論賞受賞の名評論!

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  • 皆勤の徒-Sogen SF Short Story Prize Edition-
    4.1
    舞台はどことも知れぬ惑星。数百メートルの巨大な鉄柱に支えられた小さな甲板。そこに“会社”が建っている。語り手は日々、そこで異様な有機生命体を素材に商品を手作りする。雇用主である社長は“人間”と呼ばれる不定形の大型生物だ。甲板上と、それを取り巻く泥土の海だけが語り手の世界であり、そして日々の勤めは平穏ではない。はるか泥土の海を渡って襲い来る“外回り営業”との戦い、脳裏にフラッシュバックする、自分のものかどうか分からぬ記憶……。そしてこの惑星自体が、最終的に何かを生み出すために存在したのだった。奇怪な造語に構築された、誰も見たことのない世界を構築するSFセンス! 応募総数594作から大森望・日下三蔵・堀晃が選出した大型新人。作者自筆のイラストを付す。第2回創元SF短編賞受賞作。選評・電子書籍版特典画像をダウンロードできるID・パスワード付き。(本電子書籍は、『年刊日本SF傑作選 結晶銀河』(創元SF文庫版 2011年7月初版発行)に掲載の、受賞作短編である「皆勤の徒」を電子書籍化したものです。同名の書籍(『皆勤の徒』 創元日本SF叢書版 2013年8月初版発行)及び、『結晶銀河』全ての電子書籍版ではございませんので、ご注意ください。)

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  • ミクマリ
    -
    1巻220円 (税込)
    「ぁああああ、むらまささま、もうだめですぅ、いきますぅ」――あんずにナンパされたのは、高校に入ってすぐ、友だちに無理矢理連れて行かれたコミケで。あんずはおれよりも十二歳も年上で、結婚もしていた。以来、学校が終わると週に1、2回はこの部屋に来て、やりまくっている。「なにかのアニメのなんとかという役」のコスプレをして。あんずが書いた台本どおりに。それがあんずの条件なのだ……。男子高校生の目線で描かれる性と生の物語。第8回R-18文学賞大賞受賞作。

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  • くくるくる(イラスト簡略版)
    値引きあり
    -
    ここには海より深い愛がある。 高校入学式の翌日、語木璃一は登校途中、八重桜の木の下で、一人の少女に出会った。璃一と同じ高校の制服を着た女子生徒。長くふわりとした髪を持つ小柄なその少女は、危なっかしく青い自転車の荷台の上に立ち、頭上へと手を伸ばし、桜の太い枝に荒縄をくくりつけている。それを見て璃一は思った。 「ひょっとしてこれは。首吊りってやつですか」 しかしそのあまりの容姿の美しさに、璃一は彼女が荒縄を首に装着するのをただ静かに見守っていた。やがて桜の花びらが降り、少女が宙に浮かんだ、と、同時にぶちんとものすごい音がしてそのまま落下した。彼女は「げうー」と言いながら、こんな悪態をついた。 「もう百二十二回め! また首吊りに失敗! これはもう呪われてるといってもいいんじゃないかな!」 自殺を試みようとするとなぜか天変地異が巻き起こり、どうしても死ねない少女・なゆた。そんな少女に一目惚れして延々とストーキングする少年・璃一。なゆたは天に誓う。 「いつか必ず死んでみせるの!」 そんななゆたに璃一は叫ぶ。 「ぼくと結婚してください!」 桜の下で巡りあい「括る繰る」でクルクル回る少年少女の不思議な恋物語! ※※この作品は廉価版です。廉価版にはイラストが入りません。

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  • 横柄巫女と宰相陛下(イラスト簡略版)
    値引きあり
    5.0
    第2回小学館ライトノベル大賞ルルル文庫部門期待賞受賞作。 美しい少女ノトは貧民街で暮らしていたところ、大巫女マーサに拾われ巫女見習いに。計算に強く賢いが、不器用で言葉が足りず誤解を生んでばかり。ある日、神殿にきたクールな宰相カノンと地下神殿に落ちてしまい!? ※この作品はフィーチャーフォンサイズの小さいイラストが収録されています。

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  • ルチア クラシカルロマン(イラスト簡略版)
    値引きあり
    -
    「楽しみな新人が登場した」/朝日新聞(2009.1.4付)で大絶賛! 第2回小学館ライトノベル大賞ルルル文庫部門ルルル賞受賞作! ドラマッチックで練られたストーリーは読み応えたっぷり! クーデターから一人逃れた王女の運命は!?壮大なクラシカルロマン開幕! 理工学に興味を持つ風変わりな王女クエルヴァ。ある夏の夜、家族と乗った船上でクーデターが起こる。ただ一人逃れた王女は、ルチアと名を変え、様々な助けを借りながら家族と国を救うためクーデターの真相に迫るが? ※この作品はフィーチャーフォンサイズの小さいイラストが収録されています。

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  • 僕がなめたいのは、君っ!(イラスト簡略版)
    値引きあり
    3.0
    第2回小学館ライトノベル大賞・ガガガ賞受賞作! 昨日出会ったばかりの女の子に、僕は今、迫られている。「君、あたしをなめなさい!」ど、どこを!? 転校生は、薔薇を纏った不思議な少女! 第2回小学館ライトノベル大賞・ガガガ賞受賞の学園ラブコメディ登場! ※※この作品は廉価版です。廉価版にはイラストが入りません。

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  • どろぼうの名人(イラスト簡略版)
    値引きあり
    4.0
    美しい女店主はわたしを愛した…… 古書店の美しい女店主。もうすぐ15歳になるわたしは、彼女の「妹」になり、愛を受けることになった。それは大好きなお姉ちゃんの言いつけだった…。第2回小学館ライトノベル大賞・佳作受賞作! ※※この作品は廉価版です。廉価版にはイラストが入りません。

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  • コピーフェイスとカウンターガール(イラスト簡略版)
    値引きあり
    4.7
    第2回小学館ライトノベル大賞・佳作受賞作! 平凡な高校生、平良良平(たいらりょうへい)の学校生活を引っかき回し、卒業した天体観測部の先輩・早川早苗(さなえ)。これでトラブルとはオサラバと思いきや、そっくりな妹の早希(さき)が新入部員に。早希の中学時代のあだ名は……カウンターガール!? ※※この作品は廉価版です。廉価版にはイラストが入りません。

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  • 七歳美郁と虚構の王(イラスト簡略版)
    値引きあり
    4.0
    第2回小学館ライトノベル大賞・佳作受賞作 1999年末、1999人が犠牲となったテロから数年。99人の記憶を持つ今近衛久遠に、姉から葉書が届く。「世界で二番目に強い刺客を送ってみました」。七歳美郁(ななとせみいく)を護るため、久遠は世界で一番強い男を召還する。 ※この作品は廉価版です。廉価版にはイラストが入りません。

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  • 鉄道とIT 鉄道運行の巻
    -
    1巻261円 (税込)
    マイナビニュースで大好評連載中の「鉄道とIT」が電子書籍になりました! 自動車や飛行機と比べると「ハイテク化・IT化」との縁が薄いとみなされていそうな鉄道界ですが、実際にはそういうことはありません。表からは見えないところで、最新の情報通信関連技術が広範に活用されていて、ITとの関わりが深い業界となっています。本書では多岐にわたる鉄道とITの関係の中から「鉄道運行のためのIT」を中心に、トリビア的な話題から、もっとコアなIT技術の話まで、テクニカルライター井上孝司が丁寧に解説しています。きっと、あなたの好奇心を満たしてくれるはずです! ☆目次 第1回 進路の構成と運行管理システム - 情報通信技術の精華 第2回 移動閉塞システムとATACS - 無線を使った列車制御が実用段階に 第3回 アナログATCとデジタルATC - 打子式からデジタル通信への進化 第4回 ワンマン運転とホーム監視カメラ 第5回 鉄道の災害対策と情報通信網 - 車窓をじゃまする電線にも大事な役目がある 第6回 鉄道の安全を支えるハイテク検測車 - “駅弁”になった検測車も! 第7回 車両を走らせるためのコンピュータ制御いろいろ 第8回 自動検査装置とモニター装置と振動検知システム 第9回 自動運転とホームドアと定位置停止 第10回 鉄道の運行や安全と通信網の関わりいろいろ(1) 第11回 鉄道の運行や安全と通信網の関わりいろいろ(2) 第12回 信号保安システムとデジタル通信 第13回 ハイブリッド車の統合制御とエネルギーモニタ 第14回 シミュレータに関するいろいろ 第15回 JR東日本の防護無線自動発報システム 第16回 運転整理にまつわるいろいろ 第17回 運転台の計器盤とユーザーインタフェース 第18回 併結運転・協調運転と速度制御 第19回 荷重に応じた加減速の制御 第20回 定速走行装置と制御アルゴリズム 第21回 安全確認とデジタル映像技術 第22回 事故・災害・運行障害発生時の情報伝達を考える
  • 星空グレー
    -
    マンションの屋上で、周囲を囲む鉄柵に寄りかかる幸太。寒空の下、コートも着ずに交わす、少年との会話。「俺は…死のうかどうか考えてんだよ」「僕もだよ」そんな二人の出会いが、二人の運命を変えていく。第2回マイナビeBooks作品コンテスト・優秀賞受賞作品を電子書籍化。 ■著者コメント 「高校生と少年、二人の自殺志願者による青春屋上物語です」
  • Monster Child(モンスター チャイルド) 第一回
    -
    1~4巻275円 (税込)
    大阪淀川河川敷で次々と起こった異常な事件。いずれも被害者の身元が判明できず、大阪府警捜査員たちは苦慮する。府警少年課に勤務する万条忠人は、天神橋筋六丁目から少し路地に入った『繁昌亭』という店の常連で、毎日のようにその店に通っていた。そんな時――。
  • リトル・スティング ~七人の少年たちの詐欺師集団~ 第一回
    -
    1~5巻275円 (税込)
    猪狩宗司は、少年院上がりの仲間と共に、詐欺犯罪に手を染める。綿密に計画した犯罪は成功を重ねるが、捜査二課の坂本刑事は、宗司たちの起こした詐欺犯罪に素人の犯罪ではないかと疑問を感じる――。
  • 唐獅子パンクのグルメ事件簿 第一回 たこ焼き殺人事件(一)
    -
    1~8巻275円 (税込)
    啓介と巽の漫才コンビのところへ、たこ焼き『八っちゃん』のオーナー、宮本がやって来る。宮本はたこ焼きを買って帰った客が亡くなったと言って、警察に疑われて困っていると啓介に話した。恩義のある宮本の力になりたいと思った啓介は――。
  • 甚太の人生ゲキジョー 第一回 母(マザー)
    -
    1~9巻275円 (税込)
    七十歳という節目の年を前にして、急激に変調を来した母、――。母の変わらぬ父への愛、しかしその父は――。
  • 暗流 ~誰が母を殺したのか~ 第一回
    -
    1~9巻275円 (税込)
    南紀の漁村で若妻が刺殺された。三歳になる息子は、毛布に包まれ、隠された状態で発見される――。
  • 笑わんかい! ステージ2~なにわ漫才ラプソディ~第一回
    -
    1~14巻275円 (税込)
    妊娠した晴子に異変が起こり、病院に緊急搬送される。生と死の境を迷う晴子を励ますために病院で漫才うぃ始めた巽と啓介――。
  • 退職刑事 榊原陽一郎 第一回
    -
    1~9巻275円 (税込)
    長編ミステリーの第一回。警察を退職した榊原陽一郎は興信所に雇い入れられる。ようやく興信所の生活に慣れ始めた八ヵ月目、榊原は社長の西田からある女性の尾行を依頼される――。
  • Time Slip in 写楽 第一回
    -
    高校3年の洋子は、母が亡くなり父が入院して忙しい日を過ごしている。母が亡くなってから生きる意欲を喪失したかのような父を励ましながら洋子は精一杯日常を生きていたがそんなある日、父が退院する前日、洋子の隣家が火事になる――。
  • 笑わんかい! ~なにわ漫才ラプソディ~第一回
    -
    1~4巻275円 (税込)
    売れない漫才師を題材にした小説、長編小説の第1回。たこ焼き屋で働く瀧本啓介は、売春婦の晴子に相談を受ける。晴子の内縁の夫、ミナミのゴミと呼ばれる巽が出所して帰ってくるというのだ――。
  • 緊急討議Hot jam『ことばの始まる場所』第一回 「日本社会の劣化」
    -
    1~6巻275円 (税込)
    2014年、安倍政権になって1年あまり、この間の政治的状況に危機感を覚えた小説家・片山恭一氏が、「あまりにもヒドイじゃないか!」ということで、畏敬する思想家・森崎茂氏と“緊急討議”! そのときどきの状況に応じて、緊急討議の様子をお伝えする本書、今号から毎月刊行の予定です。日本の現状を憂う、その想いを共有したい方々必読の書。 目次 日本社会の劣化 幼稚な狂気 国家と貨幣の彼方へ 三人称のない世界還相の性 〈著者略歴〉 森崎茂(もりさきしげる) 思想家。1949年生まれ。九州大学農学部卒。著書に『内包表現論序説』、『GUAN02』など。現在、「内包」概念を中心に、まったく新しい存在論を構築中。熊本市在住。 片山恭一(かたやまきょういち) 作家。1959年愛媛県生まれ。九州大学農学部卒。主な作品に『きみの知らないところで世界は動く』『世界の中心で、愛をさけぶ』『死を見つめ、生をひらく』『生きることの発明』など。福岡市在住。
  • 日本最大同人イベントのスゴい話 vol.1
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    来場者総数60万人! 年2回、夏冬に行われる日本最大のヲタクの祭典では、俗世間を超越した宇宙がある。お手製の「薄い本」で一攫千金を目論む者たち。エロ同人一筋モテない君、初めての痛い恋模様。ヲタ率100%会場まるごと恐竜時代にタイムスリップしたら!? ヲタクたちの涙と笑いの奇想天外アンソロジー!
  • どしゃ降りのラスト・シーン
    完結
    5.0
    全1巻275円 (税込)
    あざやかさとは無縁のそのラスト・シーンが、 生きていることの証し。 17歳、夏休みの高校生。 いくら眠っても眠気の取れない若い肉体が 平穏な眠りをむさぼっている時、 届いた一通のありふれた絵葉書が事態を急転させる。 同じ17歳の少女から届いたその葉書は 実は3通存在し、なぜその3人に届いたのかもわからないまま ひたすら受け身の動揺の中にたたきこまれながら 少年たちは必死にオートバイを走らせる。二度、走らせる。 その2回のラスト・シーンは果たして・・・・・・ 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 樹
    完結

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    全1巻275円 (税込)
    孤独な男は、二度失う。 二本の樹を失い、 二回の銃弾がこだまする。 長い歳月が、何もかも変えてしまうことがある。 そして、最もかけがえのないものが、あまりの純粋さゆえか、 やはり長い長いあいだ、記憶の底に沈んだままでいることがある。 2つの長い時間が交錯するその時、悲劇に振れてしまうことがある。 かつて子供の頃に1年だけ住んだ町のあまりの変貌に呆然としつつ 1枚の絵によって忽然とよみがえった自分の宝を 男は実に34年ぶりに探し始める。 その願いが叶うはずのないことが理解された時、 男の居場所はもはや、静かな狂気以外にはない。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • [マンガ]簿記入門
    値引きあり
    3.0
    マンガも内容も完全リニューアル!! これで3級がラクラク合格できる! 定評ある村田学園のテキストに準拠し、親しみやすいマンガで簿記のしくみを解説しました。 1回目は細かいことにこだわらず、まずは読了してください。簿記のアウトラインがわかってきます。 2回目は実際に金額を計算・記入しながら読み進めてください。知識が確実に身につきます。 その後は、繰り返し読むたびに細部にわたる気づきが増えてくることに驚くことでしょう。 ※本書は、『マンガ 早わかり簿記入門』(2011年11月サンマーク出版刊)の内容を改訂した 文庫版『[マンガ]簿記入門』(2013年2月サンマーク出版刊)をもとに電子化したものです。
  • 8月の光
    値引きあり
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    全1巻275円 (税込)
    俺たちって、グラウンドの上に浮かんだ大きな疑問符なんだ… なぁ…わかるだろ……? 高校2年、17歳の夏…二度とこない夏…… 海にも行かず、ナンパもせず、俺たちはグラウンドにいる。 泥と汗にまみれラグビーに夢中になる。 そして迎えた試合の日…… 傷だらけになりながらも全力で体当たりを繰り返す。 あの夏を乗り越えた俺たちが負けるわけがない。 めざせ花園!! 8月の光は俺たちの青春そのものだ――! ■目次■ 第1回 真夏の出来事 第2回 8月最後の日 第3回 台風ガール 第4回 文化祭の午後 第5回 ほこりまみれの誇り 第6回 必殺トライ 第7回 土曜の夜と日曜の朝 第8回 死んで貰います 第9回 君、死に給ふことなかれ 第10回 死ぬのは奴らだ 最終回 そして俺は蘇る
  • 黒いニットのタイ
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    1巻275円 (税込)
    【短編小説の航路】喋ることが中心なら、食べ物はフライドポテトだけで十分。 ライターの西野晴彦は、ビーンという空豆を模したようなカウンターのある、バーのような、しかしそうではない店のオーナーで出版社も持っている米沢光太郎から、小説を書かないかと誘われています。ビーンで彼に付いた吉川久美子もまた、米沢から誘われて、この店で働き、この後は米沢の出版社に勤めることになると言います。西野が久美子に渡す黒いニットのタイに合わせるシャツの色、フライドポテトに付けるソースの色、コーヒーの色、スパムと目玉焼きの色、西野が目にする色彩が、BLTサンドのイメージとなってひとつの物語が生まれます。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。文筆家。大学在学中よりライターとして「マンハント」「ミステリマガジン」などの雑誌で活躍。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。著書に『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『メイン・テーマ』『日本語の外へ』ほか多数。近著に『コミックス作家 川村リリカ』(中央公論新社)、『彼らを書く』(光文社)などがある。
  • 翡翠の姫は夢を見る
    5.0
    ≪第2回「IIVクリエイターアワード」小説部門・選考委員奨励賞受賞作!≫ 翡翠の産地・新潟県糸魚川市に建つ、蔵のある旧家。 ここに住む姉妹の祖父は蔵に「宝がある」と言うが、 宝がなんなのか姉妹には明かさないまま他界した。 そこで、美貌を備える姉の翠は「祖父の言う宝」が何かを当てた男性と交際することを宣言。 宝を見つけ出す男性は現れるのか?そして蔵に眠る宝とは・・・
  • お砂糖とクリームはお使いになりますか
    -
    1巻275円 (税込)
    【短編小説の航路】情報の積み重ねによって、物語が組み上がっていく様が目の前で鮮やかに展開する一種のドキュメンタリー 小説というものは、形になりにくい何かを情景の具体的な描写によって想像の中で形にしてしまう力を持っています。この小説は主人公である矢吹由美の服装の細かい描写、珈琲についての描写、彼女が毎週のように珈琲豆を出前して、一晩を過ごす大学教授の吉野夏彦による詳細な銃の解説、その銃が文鎮となって押さえている原稿用紙に書かれた、シナリオ風の小説の下書き、それらが積み重なって、一つの物語が出来上がっていく様子を目の当たりにできる、これはそういう小説であり、愛情の色んな側面を小説によって形にする実験でもあります。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。文筆家。大学在学中よりライターとして「マンハント」「ミステリマガジン」などの雑誌で活躍。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。著書に『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『メイン・テーマ』『日本語の外へ』ほか多数。近著に『コミックス作家 川村リリカ』(中央公論新社)、『彼らを書く』(光文社)などがある。
  • これでいくほかないのよ
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    1巻275円 (税込)
    【短編小説の航路】まるでドキュメンタリー映画のカメラのような、徹底して三人称で描かれる、東京の私鉄沿線の町の小さなバーを舞台にした物語。 バーの近くのキャバレーが閉店することになって、職を失ったホステスとバンドマン、お互い顔は見知っていても、口をきくことは無かった二人が、バーで出会い、バーの店長の男が話した、この町にあった団子屋のみたらし団子をきっかけに、元ホステスの彼女とバンドマンの男が、この町の団子屋を復活させようと動き出します。団子を作った経験もない男女と、団子が好きなバーの店長の三人の物語が始まるまでが映像のように語られる小説です。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。文筆家。大学在学中よりライターとして「マンハント」「ミステリマガジン」などの雑誌で活躍。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。著書に『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『メイン・テーマ』『日本語の外へ』ほか多数。近著に『コミックス作家 川村リリカ』(中央公論新社)、『彼らを書く』(光文社)などがある。
  • 金曜日、雨模様、気温8度
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    1巻275円 (税込)
    【短編小説の航路】これまで片岡義男が書いてきた、東京の私鉄沿線を舞台にした東京の記憶についての物語の集大成のよう 起点・終点の駅から3つ西に行った街に住む27歳のフリーライター、上杉邦彦は、そのまま降りればまっすぐ目的の出口に出られるのにも関わらず、踏切を渡るために跨線橋を渡り、反対側に出て踏切が開くのを待ちます。そこで旧知の女性ライター、関根亜紀子に声を掛けられることから物語が動き出します。踏切のある街をモチーフにした短編集で30歳までに作家デビューを考えている上杉は、亜紀子が今年いっぱいで街を離れるという話を聞きます。その後も出会う女性たちから、環境を変えるという話を聞く上杉。これは街の変化についての物語です。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。文筆家。大学在学中よりライターとして「マンハント」「ミステリマガジン」などの雑誌で活躍。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。著書に『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『メイン・テーマ』『日本語の外へ』ほか多数。近著に『コミックス作家 川村リリカ』(中央公論新社)、『彼らを書く』(光文社)などがある。
  • 寒い季節の恋愛小説
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    1巻275円 (税込)
    暑い日に、寒い季節の恋愛小説を考える。小説の舞台裏を描いた物語。 作家の剣持剛は、京都へ向かう新幹線のグリーン車で、かつて自分の本を担当した編集者であり親友の栗原圭介とばったり出会うところから物語は始まります。「寒い季節の恋愛小説」というタイトルの小説を考えているという剣持は、栗原が少しだけ付き合った女性で、相手が広島に引っ越して以来、1年以上会っていないという話を聞いて、彼女とすぐに連絡を取れと言います。それを小説に書くから、また会って話そうということになります。物語は確かに恋愛小説なのですが、実際に描かれるのは50歳を過ぎた2人の男の会話だけなのです。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。文筆家。大学在学中よりライターとして「マンハント」「ミステリマガジン」などの雑誌で活躍。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。著書に『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『メイン・テーマ』『日本語の外へ』ほか多数。近著に『コミックス作家 川村リリカ』(中央公論新社)、『彼らを書く』(光文社)などがある。
  • 柚子味噌を買います
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    1巻275円 (税込)
    個人的な非常時と作家としての日常、男女の関係性の境界、作家と言葉の関係についての物語。 46歳の作家、池田新平の元に叔父から、名古屋で一人暮らしの母親が入院したという電話を受けることから物語は始まります。仕事のスケジュールを考えながら病院へ急ぐ新平は、途中で付き合っている3歳年下の女性作家、北沢美也子に連絡します。物語は、二人の作家の作家としての思考と、母の病気という現実を二重写しのように描いていきます。新平は、冬をテーマにした短編を構想し、美也子はエッセイ集のテーマとタイトルを考えます。作家という職業の特殊性と、誰にも降りかかる可能性のある緊急事態が不思議な緊張と緩和をもって語られます。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。文筆家。大学在学中よりライターとして「マンハント」「ミステリマガジン」などの雑誌で活躍。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。著書に『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『メイン・テーマ』『日本語の外へ』ほか多数。近著に『くわえ煙草とカレーライス』(河出書房新社)、『窓の外を見てください』(講談社)などがある。
  • 夜景が見えます
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    1巻275円 (税込)
    男性にとっての酒場の本質を穿つようでもあり、一篇のファンタジーのようでもある 駅の東の端、もっとも店が少ない出口から出て、人通りの少ない道を歩き、たどりついた十字路の一角にある四階建てのビル。その二階にパール・ノワールという小さなクラブがあります。各テーブルには店の女性が一人、その女性たちはホステスという言葉が似合わない、会話ができる才能を持った女性たちが選ばれています。その店の店長である中津川恭介と、一人で店に来ている客、榊原雄三との会話で物語は進み、店の秘密のサービスが明らかになります。男性にとっての酒場の本質を穿つようでもあり、一篇のファンタジーのようでもある不思議な物語です。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。文筆家。大学在学中よりライターとして「マンハント」「ミステリマガジン」などの雑誌で活躍。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。著書に『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『メイン・テーマ』『日本語の外へ』ほか多数。近著に『くわえ煙草とカレーライス』(河出書房新社)、『窓の外を見てください』(講談社)などがある。
  • エスプレッソ
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    1巻275円 (税込)
    様々な人と出会うライターの行動を通し、場所と人との繋がりだけで物語を生む 先ごろ短編集を出したばかりの作家、柊甲介氏にインタビューしているライターの吉澤輝久は、70歳を越えてなお旺盛に執筆活動を続ける柊に、短編小説がどのように出来上がるのか話を聞きます。作中に登場する海老フライが食べたくなった話などをしつつ、吉澤は最寄り駅に真っ直ぐ行かず。タクシーで下北沢へ。そこで、かつて聞いたエスプレッソの店を訪ね、ふと、この店の常連になりたいと考えます。あちこちへ移動し、様々な人と出会うライターの行動を通して、場所と人との繋がりが、それだけで物語を生むという、その過程が短編小説なのでしょう。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。文筆家。大学在学中よりライターとして「マンハント」「ミステリマガジン」などの雑誌で活躍。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。著書に『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『メイン・テーマ』『日本語の外へ』ほか多数。近著に『くわえ煙草とカレーライス』(河出書房新社)、『窓の外を見てください』(講談社)などがある。
  • 私は泣いています
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    1巻275円 (税込)
    結婚について考える男性の思考が不穏な方向に。。。リリィの歌を背景に結婚について考える。 彼女が結婚を切り出したら受けようと覚悟を決めていた男性に、彼女は言います。「今年は私たちの結婚の年ね」。彼の思惑を飛び越えて、結婚が規定事実になってしまったフリーランスの彼は、結婚生活の維持のために就職を決めます。その帰路に喫茶店でふと聴いたのが、リリィの「私は泣いています」でした。その歌の歌詞を聴いている内に、彼は今の境遇が歌の主人公の女性のようだったらと考え始めます。リリィの歌を背景に、結婚するとはどういうことなのか、自分は結婚する相手をどう考えているのかと思考が進む、結婚についての物語。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。文筆家。大学在学中よりライターとして「マンハント」「ミステリマガジン」などの雑誌で活躍。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。著書に『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『メイン・テーマ』『日本語の外へ』ほか多数。近著に『くわえ煙草とカレーライス』(河出書房新社)、『窓の外を見てください』(講談社)などがある。
  • あんな薄情なやつ
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    1巻275円 (税込)
    台風が接近中の夜。とあるコーヒーの店で、不思議な「薄情の連鎖」が始まる。 東京に台風が接近中の夜、「コーヒーの店で、ひとときを」と看板に書かれた店の客は、カウンター前が好きな女性とスーツ姿の男性客の二人。その女性客は、店がある建物の四階に住んでいると話します。男性客が帰った後.店主は女性客に、この店で知り合って結婚して離婚した男女の話をします。その話に出てくる女性は、女性客の友人であり、薄情な人なのだという話をして、店主の元の奥さんのカフェについて訊ねたことから、不思議な「薄情の連鎖」が始まります。コーヒーの香りを背景に語られる「薄情」という言葉の意味をふと考えてしまいます。 底本:『この冬の私はあの蜜柑だ』2015年、講談社 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。文筆家。大学在学中よりライターとして「マンハント」「ミステリマガジン」などの雑誌で活躍。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。著書に『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『メイン・テーマ』『日本語の外へ』ほか多数。近著に『くわえ煙草とカレーライス』(河出書房新社)、『窓の外を見てください』(講談社)などがある。
  • なんのために生きるの
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    1巻275円 (税込)
    男性が女性の中に見る、自分を分かっている女性の明晰を描く 三十代後半の男性が二十代後半の女性に結婚しようというような話をしています。男は友人に頼まれて彼女に彼との結婚を勧め、それをキッパリ断られると、今度は自分との結婚はどうかと聞きます。彼女の答えは、その話し方同様にキッパリしていて、その歯切れの良さは心地よい程です。その後、彼女は恋人と会い、「そのために生きている」と思う瞬間を味わうのです。これは、好きな人と一緒にいる悦びについて、冷徹に分析するような、ちょっと捻った恋愛小説。男性が女性の中に見る自分を分かっている女性の明晰が描かれています。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。文筆家。大学在学中よりライターとして「マンハント」「ミステリマガジン」などの雑誌で活躍。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。著書に『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『メイン・テーマ』『日本語の外へ』ほか多数。近著に『くわえ煙草とカレーライス』(河出書房新社)、『窓の外を見てください』(講談社)などがある。
  • 銀座化粧
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    1巻275円 (税込)
    二人の女性の持つ膨大な情報量がそのまま物語になる 銀座のガス燈通りにあるグリルで待ち合わせた二人の女性は、「鴛鴦(おしどり)道中」や「裏町人生」といった、演歌以前の昭和歌謡をレパートリーとするデュエット。これからホステスの仕事に出る美江子も、同級生の美容師にヘアメイクを施してもらった由加里も、2019年現在の流行の濃過ぎないメイク姿です。彼女たちは食事をしながら、「祇園小唄」「銀座化粧」などをレパートリーにしようかと打ち合わせをして別れます。同居している彼女らは、夜に四谷三丁目の集合住宅で、会話を再開。彼女たちの持つ膨大な情報量がそのまま物語になる構成を楽しんでください。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。文筆家。大学在学中よりライターとして「マンハント」「ミステリマガジン」などの雑誌で活躍。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。著書に『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『メイン・テーマ』『日本語の外へ』ほか多数。近著に『くわえ煙草とカレーライス』(河出書房新社)、『窓の外を見てください』(講談社)などがある。
  • Cmで低く甘く
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    1巻275円 (税込)
    東京で生まれ東京で生活する人々の普通はどういうものなのかを描いた昭和の物語 1978年の東京で、軽やかに付き合っているサックスプレイヤーの男女、川原樹里子と前田俊之。都会的なバカ話でジャレ合い、音楽の仕事の話をします。その中で思いつきのように俊之は樹里子に結婚を申し込みます。そこからは話が一転、浅草の洋食屋の娘である樹里子の、生活人としての側面が描かれます。そして物語は、片岡義男の短編小説のレギュラーとも言えるコロッケの話へ。ここで描かれるのは、頭が良い女性とはどういう事かについての物語。そして、東京で生まれ東京で生活する人々の普通はどういうものかを描いた昭和の物語です。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。文筆家。大学在学中よりライターとして「マンハント」「ミステリマガジン」などの雑誌で活躍。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。著書に『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『メイン・テーマ』『日本語の外へ』ほか多数。近著に『くわえ煙草とカレーライス』(河出書房新社)、『窓の外を見てください』(講談社)などがある。
  • 謎なら解いてみて
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    1巻275円 (税込)
    ミラノサンドを巡る小さな謎を解く。喫茶店に入るごとに、物語に巻き込まれていく。 代々木上原の通称「おととい」と呼ばれる喫茶店での新しい連載についての打ち合わせは、ドトールのミラノサンドを巡る謎を解く話から、「謎を解いてみる」という内容に決まります。28歳のライターの藤崎浩は、その後に立ち寄った喫茶店で、店主にドトールへ誘われ、そこで驚くような話を持ちかけられ、先輩の女性ライターに連絡を取り、話がどんどん転がっていきます。喫茶店を巡るたびに謎が重なっていき、コロッケ屋が緩衝地帯となりつつ、藤崎はただ流されるように謎に翻弄されていきます。この謎は、解ける謎なのでしょうか。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。文筆家。大学在学中よりライターとして「マンハント」「ミステリマガジン」などの雑誌で活躍。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。著書に『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『メイン・テーマ』『日本語の外へ』ほか多数。近著に『珈琲が呼ぶ』(光文社)、『くわえ煙草とカレーライス』(河出書房新社)などがある。
  • なぜあんなに黄色いの
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    1巻275円 (税込)
    これは、自由に生きるための技術を知っている女性の物語 二十五歳の書店員である水谷博子は、通勤途中に家に忘れたイヤリングに気がついても、取りに帰ったりせず、諦めもせず、新しくイヤリングを買うことに楽しみを見出す女性です。父親は荻窪で洋食店を開いていて、彼女も調理師免許を持ち、すぐにでも洋食屋の調理場に立つことができる腕を持っています。彼女が勤めている書店は、その町に4軒あった最後の一軒でしたが、遂に閉店することになります。彼女は父親の洋食屋を手伝い、彼女の恋人も、その常連になります。これは、自由に生きるための技術を知っている女性の物語です。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。文筆家。大学在学中よりライターとして「マンハント」「ミステリマガジン」などの雑誌で活躍。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。著書に『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『メイン・テーマ』『日本語の外へ』ほか多数。近著に『くわえ煙草とカレーライス』(河出書房新社)、『窓の外を見てください』(講談社)などがある。
  • 偉大なるカボチャのワルツ
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    1巻275円 (税込)
    東京の世田谷の少年少女の成長は、そのまま東京の空気の変遷のようです 真紀子と由美子、よく似たタイプの二人の女性は、高校の同級生で今は二十七歳。昭和の終わりに、それぞれが実家の美容院とパン屋を引き継いで、今後の展開を話しています。その話に登場する、やはり高校の同級生だったサックスプレイヤーのシンゴもまた、高校時代からの彼女たちの友人。物語は真紀子と由美子、シンゴと真紀子、シンゴと5つほど年上のボーカリストの女性、そしてまた真紀子と由美子と、二人一組の会話で進みながら、その都度、少しづつ状況が変化していきます。東京の世田谷の少年少女の成長は、そのまま東京の空気の変遷のようです。 底本:『ジャックはここで飲んでいる』2016年、文藝春秋 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。文筆家。大学在学中よりライターとして「マンハント」「ミステリマガジン」などの雑誌で活躍。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。著書に『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『メイン・テーマ』『日本語の外へ』ほか多数。近著に『くわえ煙草とカレーライス』(河出書房新社)、『窓の外を見てください』(講談社)などがある。
  • ゆくゆくは幸せに暮らす
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    1巻275円 (税込)
    要するに人生とは、関係の作りかたとその維持のしかただから 女優と男優、カメラマンと作家の4人による群像劇風の短編小説です。自分が演じた役柄に納得が行かないと、相手役の先輩男優に訴える女優の話は、カメラマンが直面する現実と重なり、作家は、そのようなトラブルについて、「人生は関係性にある」というテーゼを基に見事に解体して見せます。もちろん、事態を解体してみても、問題が決着するわけではありません。しかし、その話の中には、「なしくずしで寿命となる人生」を避けるためのヒントが含まれていました。カメラマンは、なんとなくそのことに気がついて、幸せな人生へと向かいます。 底本:『ジャックはここで飲んでいる』2016年、文藝春秋 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。文筆家。大学在学中よりライターとして「マンハント」「ミステリマガジン」などの雑誌で活躍。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。著書に『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『メイン・テーマ』『日本語の外へ』ほか多数。近著に『くわえ煙草とカレーライス』(河出書房新社)、『窓の外を見てください』(講談社)などがある。
  • 半熟卵ふたつ
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    1巻275円 (税込)
    作家のメモ帳には、多岐に渡る言葉の断片が書かれている。その言葉がやがて小説の卵になるのです。 北原律子というペンネームの作家が、新しい仕事に向かうに当たって、自分のメモ帳を見返し、そこからネタになりそうな言葉を拾って、ノートへと書き写し、言葉を足したり、引いたり、合わせたりする、その作業が克明に具体的に書かれています。100枚のリフィルが綴じられたミニ6穴のメモ帳に書かれた走り書きの内容は、実際に聞いた言葉から体験したこと、架空の少女の記憶から思いついただけの言葉の断片まで多岐に渡り、そこから拾われた言葉が小説の卵になるのです。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。文筆家。大学在学中よりライターとして「マンハント」「ミステリマガジン」などの雑誌で活躍。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。著書に『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『メイン・テーマ』『日本語の外へ』ほか多数。近著に『珈琲が呼ぶ』(光文社)、『くわえ煙草とカレーライス』(河出書房新社)などがある。
  • ひとりで炒飯を食べる
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    1巻275円 (税込)
    下北沢の町を舞台に、結婚という関係性と、男女それぞれが個であろうとする関係性の間で物語は揺れ動く。 結婚を約束している二人が18個の鉄火巻を食べながら、結婚後の生活について話しています。話すのは女性の方で彼女には計画があり、それを男性に説明しているのです。男性は、その計画の流れに逆らうでもなく、しかし逡巡して、バーへ行き、カウンターの女性と話し、友人と結婚についての話をします。下北沢の町を舞台に、結婚という関係性と、男女それぞれが個であろうとする関係性の間で物語は揺れ動きます。ひとりでいることについて、ふたりでいることについて、同世代の四人の登場人物がそれぞれに考えています。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。文筆家。大学在学中よりライターとして「マンハント」「ミステリマガジン」などの雑誌で活躍。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。著書に『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『メイン・テーマ』『日本語の外へ』ほか多数。近著に『珈琲が呼ぶ』(光文社)、『くわえ煙草とカレーライス』(河出書房新社)などがある。
  • 春菊とミニ・スカートで完璧
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    1巻275円 (税込)
    この小説は、とても不思議な物語。もしかしたら、これは片岡流コンプライアンス問題なのかも知れません。 「ストーリーの展開とは、男と女がなんらかの関係のなかで、それまではそこになかった状況を、創り出すことでしょう」と、編集者山野夏彦が本を書いて欲しいと依頼した女性、吉川美映子は言います。この物語は、その言葉を実践するかのように、男性編集者と女性著者、そして男性トランペッターと女性ドラマーの4人の男女それぞれの関係性を対比させながら、体の関係がある、できる男女と、それがない、できない男女それぞれの関係性を描きます。描きながら。しかし物語自体は新しい状況を創り出すことはありません。その皮肉がタイトルに表れています。 底本:『この冬の私はあの蜜柑だ』講談社 2015年11月 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。文筆家。大学在学中よりライターとして「マンハント」「ミステリマガジン」などの雑誌で活躍。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。著書に『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『メイン・テーマ』『日本語の外へ』ほか多数。近著に『珈琲が呼ぶ』(光文社)、『くわえ煙草とカレーライス』(河出書房新社)などがある。
  • フォカッチャは夕暮れに焼ける
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    1巻275円 (税込)
    とても短い物語の中に、入れ子状態でいくつもの想像力が重なり合う物語。 春の朝、朝食を終えた作家は、その日に書かねばならない短い小説について考えています。熱いコーヒーを飲み、窓の外に広がる空を見て、彼は他者と自分との対照の物語を思いつきます。そうして、彼が書いた「小品 1」は、想像上の女性との朝食の風景。しかも、その女性は小説の中でも想像上の人物なのです。さらに、コーヒーカップを手にした彼は、「小品 2」の着想を得ます。喫茶店に向かう彼女を、喫茶店のテーブルの向うに座る彼女を想像し、その彼女が消える物語。果たして、「小品 3」は必要なのか分からないまま、作家は更に想像するのです。 底本:『この冬の私はあの蜜柑だ』講談社 2015年11月 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。文筆家。大学在学中よりライターとして「マンハント」「ミステリマガジン」などの雑誌で活躍。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。著書に『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『メイン・テーマ』『日本語の外へ』ほか多数。近著に『珈琲が呼ぶ』(光文社)、『くわえ煙草とカレーライス』(河出書房新社)などがある。
  • ティラミスを分け合う
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    1巻275円 (税込)
    ライフスタイルマガジンの編集者の日常は、目に入る全てのものが仕事に繋がって、誌面が作られていく。 藤森隆男は、20代から50代の男性向けライフスタイルマガジンの編集者です。前の日に校了してつかの間の休日。一人暮らしの彼は、トマトとソーセージ、スクランブルエッグとゴルゴンゾーラ・ドルチェでワンプレーとの朝食を摂り、サッチェルバッグを肩から斜め掛けにして出かけます。編集者の休日は、しかし半分は仕事のようなもので、ガールフレンドとの短い逢瀬も仕事と関連しています。それは月刊誌がどのようにして作られているかの一端でもあり、この小説自体が、まるでライフスタイルマガジンの特集のように上方に溢れています。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。文筆家。大学在学中よりライターとして「マンハント」「ミステリマガジン」などの雑誌で活躍。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。著書に『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『メイン・テーマ』『日本語の外へ』ほか多数。近著に『珈琲が呼ぶ』(光文社)、『くわえ煙草とカレーライス』(河出書房新社)などがある。
  • あなたも珈琲をいかがですか
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    1巻275円 (税込)
    バーを引き継いだ夫婦は酒の時代の終わりを感じる。しかし、次に来るものは何かについて思いを馳せる二人。時代の変わり目だけに起こる、ちょっとした奇跡の物語です。 1978年の東京。キャバレーのホステスとサックスプレイヤーとして知りあった二人は結婚。男は、妻の父がやっていたバーを引き継ぎ、女は母親の惣菜店を手伝いながら、しかし、二人は、酒の時代の終わりを感じています。周囲の友人たちも口を揃えて「酒の店は終わりだ」と言います。キャバレーが衰退し、昭和のネオン街が次々と消えていった70年代の終わりの空気を丸ごと描写しつつ、では次に来るものは何かについて思いを馳せる夫婦に、悪い予感はどこにもありません。時代の変わり目だけに起こる、ちょっとした奇跡の物語です。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。文筆家。大学在学中よりライターとして「マンハント」「ミステリマガジン」などの雑誌で活躍。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。著書に『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『メイン・テーマ』『日本語の外へ』ほか多数。近著に『珈琲が呼ぶ』(光文社)、『くわえ煙草とカレーライス』(河出書房新社)などがある。
  • アイスクリーム・ソーダ
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    1巻275円 (税込)
    自販機でチェリオを見つけてアイスクリーム・ソーダを作る。全体がフィクションでもある暑い夏の日の物語。 座り心地の良いイージーチェアがある駅構内のカフェで見かけた女性に、カフェを出たところで声を掛けられた作家の北荻夏彦。声を掛けたのは、北荻より少し年下か同年代の女性漫画家で、そのまま二人はあてもなく歩き始めます。北荻は自販機でチェリオを見つけて、これでアイスクリーム・ソーダを作るのだと話します。いつしか、二人は彼女の家に向かい、彼女は、この一日は短編小説になるのかしら、と聞くのです。起こったことをそのまま書くことが小説になるのか、という実験でもあり、その全体がフィクションでもある暑い夏の日の物語です。 底本:『ジャックはここで飲んでいる』2016年、文藝春秋 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。文筆家。大学在学中よりライターとして「マンハント」「ミステリマガジン」などの雑誌で活躍。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。著書に『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『メイン・テーマ』『日本語の外へ』ほか多数。近著に『くわえ煙草とカレーライス』(河出書房新社)、『窓の外を見てください』(講談社)などがある。
  • ごく普通の恋愛小説
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    1巻275円 (税込)
    ふと地元の銭湯に行ったことから始まる偶然の連鎖。あれよあれよと一つの恋愛物語へと転がっていきます。 翻訳家の橋本哲郎が、ふと地元の銭湯に子供の頃以来行っていないことに気がついて、行ってみることにしたことから始まる偶然の連鎖は、あれよあれよと一つの恋愛物語へと転がっていきます。そこで描かれるストーリー自体は、タイトル通り「ごく普通の」恋愛物語かもしれません。しかし、その急な坂道を転がり落ちるようなスピード感と、無駄のない構成の中で語られる過去のエピソードの説得力は、凡百のラブストーリーとひと括りにできるものではありません。世田谷の片隅で長い時間かけて用意されていた恋愛の種が実を結ぶ瞬間を捉えた小説です。 底本:『ジャックはここで飲んでいる』2016年、文藝春秋 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。文筆家。大学在学中よりライターとして「マンハント」「ミステリマガジン」などの雑誌で活躍。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。著書に『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『メイン・テーマ』『日本語の外へ』ほか多数。近著に『くわえ煙草とカレーライス』(河出書房新社)、『窓の外を見てください』(講談社)などがある。

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