風雨作品一覧

非表示の作品があります

  • 魔の牙〈新装版〉
    5.0
    新宿M銀行から一億八千万円を奪った強盗殺人犯を追って、涸沼刑事は南アルプス赤石岳へ分け入る。折からの暴風雨。湯治場・鹿沢荘には十数名の男女が避難していた。遭遇する刑事と犯人。極限状況に人間の本性が交錯する。長篇ハードロマン。

    試し読み

    フォロー
  • 飯野文彦劇場 裏長屋の住人
    -
    小説家である私の実家の裏には、人が住まなくなって久しいぼろ長屋があった。ある日その大家である私の両親のもとに、ぜひ長屋を貸してほしいと申し出る男が現れたという。風雨にさらされ、とても人が住める状態ではないと念押ししたにも関わらず、強引に引越してきた老人とその妻…。そんなある日、私のもとに不気味な手紙が送られてきて、その老夫婦の元を訪ねることになるのだが、彼らが語り始めたのは驚くべきことで…。
  • お伊勢ものがたり 親子三代道中記
    4.0
    密書を携え、伊勢参り!? わけありの武家の女三人は、それぞれの思いを抱え、頼りない案内人のもと、伊勢へといざ出立。旅も人生も山あり谷あり、風雨あり。巾着切りの若い女、不審な行動をとる老いた浪人者、犬を相棒にした抜け参りの子ども……。いくつもの出会いが祖母の、母の、孫の人生を変えていく。江戸から伊勢への百十四里の珍道中。心がほっとあたたかくなる長編時代小説。
  • 回帰線に吼ゆ(電子復刻版)
    -
    囚人の航海訓練船・北斗丸は三十人の受刑者と七人の職員を乗せて函館を出港した。船長は、異相の囚人、広田と弓削に危険な匂いを嗅ぎとる。台風の前線が波濤を激しく揺さぶる中、不安は現実となった。男鹿半島沖で広田らが暴動を起こし、船は乗っ取られた。暴風雨圏に船を突っ込む無謀さの裏には、重大な目的があった。一年前、日比谷で起きた四億円強奪事件の容疑者こそ広田だったのだ。長篇海洋バイオレンス。

    試し読み

    フォロー
  • 火星博士
    完結
    -
    全1巻330円 (税込)
    ケン一とブートン博士を乗せた船が、暴風雨で沈没した。救助に来た飛行機に二人は飛び乗るが、それは、火星人がブートン博士の力を借り、地球を征服するためのわなだった。「新宝島」に続く長編かきおろし単行本・第二作!!
  • 奇跡の舞踏会 36アワーズ
    -
    ●『喜びと悲しみの一夜』(メアリー・リン・バクスター著)ジュリーは町のダンスパーティで、久々にシェーンと再会した。学生のころ、ひそかにあこがれていた男性だ。年月が過ぎていっそう魅力が増したように見え、彼女はときめいた。やがて夜も更けて会場を辞した彼女は激しい嵐に巻き込まれ、車で立ち往生するはめに。そこへ白馬の騎士よろしくシェーンが現れて……。 ●『傷つけあう理由』(マリリン・パパーノ著)彼だけは私を信じてくれると思っていたのに……。最愛の夫スティーブに残酷な言葉を投げつけられ、思わず家を飛び出したレベッカは気分転換のため、パーティへ出かけた。ところが偶然スティーブに再会し、その冷たい態度にレベッカは深く傷ついた。いたたまれず帰途につくものの、暴風雨のなか車が横転する。 ●『悩める秘書』(クリスティーン・フリン著)秘書のサラは、仕事中毒の上司ルーカスに頼まれてパーティに同行した。敬愛するボスとのひとときに悩みを忘れかけた矢先、彼女は会場で転倒して病院に搬送される。心配したルーカスに促され、彼の自宅で一夜を過ごすことに。苦悩を打ち明け、会社を辞める決意を告げたサラに、彼は思いもかけない提案をする。
  • 喜望峰(電子復刻版)
    -
    アフリカ・モザンヴィックの港に碇泊中の南ア定期航路貨物船・白雲丸に突然、次港の寄らずケープタウンへ直行せよとの航路変更指令が届いた。しかも、そこで積み込まれた大きな木箱の中身が何者かに持ち去られたのだ! 稲村一等航海士は行手に不吉な予感を覚えた。ケープタウン入港後、稲村はリンと名のる美貌の娼婦から密航を依頼される……!~ 大暴風雨(サイクロン)荒れくるう喜望峰沖を舞台に描く記念碑的傑作!

    試し読み

    フォロー
  • 近世日本国民史 堀田正睦(一) 孝明天皇初期世相篇
    -
    黒船の来航は幕府封建制度崩壊を促し、中央統制系も頽弛は、雄藩の自主・独立的態度を明確にならしめ、対立、対抗、やがて対戦への趨勢を来すも、外間の風雨に打たれ、雪霜に晒された国民的自覚は、各藩連盟の機運を醸成、天下有志士の交通は次第に頻繁、隠然の裡に新組織へ胎動。かかる情勢下、中国西端の辺陬の地に、維新気分旁魄せる少年子弟が、松下村塾で先生と講習討論を始めたるごとく、日本各地に回天の原力が育ちつつあった。(講談社学術文庫)※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 銀塊の海
    -
    第二次大戦の末期、貨物船トリッカラ号は密かに大量の銀塊を積んで、ソ連からイギリスに向かっていた。船長ハルジーは暴風雨に乗じて銀塊の略奪を計画、仲間数人を残して乗員を漂流死させ、船は沈没したと発表した。同船の生存者バーディー伍長と砲手バートは軍事法廷で反抗の罪に問われる。二人はトリッカラ号沈没の謎と船長の犯罪を糾弾するべく、脱獄する。嵐の北海を舞台に、無実の罪を晴らそうとする男と、船に隠匿した銀塊の奪還を企てる男たちの死闘の物語。
  • 空白の天気図
    4.4
    昭和二十年九月、敗戦後間もない日本を未曾有の暴風雨が襲った。その名も枕崎台風。「もたらした被害また広島県の死傷行方不明三○六六名をはじめとし……」なぜ広島で……。人類最初の原爆による惨禍から、わずか一カ月。廃墟の街で、人々はどのような災害に巻き込まれたのか。気象台は何をしていたのか。綿密な取材によって明かされる、天気図の空白に秘められた知られざる真実。
  • 木枯し紋次郎(六)~上州新田郡三日月村~
    -
    道中支度の長身、風雨に晒されて黒く変色した三度笠が大粒の雨を弾き返している。次の瞬間、大音響が轟いた。渡世人は落雷の衝撃で意識を失った。二十年ぶりに生まれ故郷の三日月村を訪れた紋次郎であった。石切り人足与作の孫娘に助けられて回復した紋次郎は、与作老人が、実は盗賊泥亀の喜三郎の仮の姿だと知る……。サスペンスと鮮やかなどんでん返し!
  • ゴルフは名言でうまくなる
    4.0
    「プレー前夜に読む過去の名手の福音は、私にとって心のレッスン書、最高の良薬である」――伝説の名手ベン・ホーガンの言うとおり、ゴルフ上達のヒントは、往年の選手たちの一言に隠されている。スランプに陥るたび、古今東西のプロアマが残した名言にインスピレーションを得たという著者が、その背景や解釈、独自の練習法を紹介。「インパクトで左手の甲を目標に向けたら、ボールは目標へ向かって飛ぶ」(リー・トレビノ)、「風雨の激しい日は、あらかじめ5打多く打つ覚悟を決める」(ウォルター・ヘーゲン)ほか実践的名言35を厳選。アベレージゴルファー必読の書。
  • 再生の朝
    3.5
    十月七日午後五時三十分。萩行きの夜行高速バスが品川のバスターミナルを出発した。乗客乗務員は十二人。約十四時間で目的地到着の予定だったのだが……。深夜に乗務員が殺害され、バスは殺人者とともに、何処とも知れぬ闇の中に放り出される。台風接近で風雨も激しさを増し──。それぞれの人生を背負って乗り合わせた登場人物たちの多視点から恐怖の一夜を描く、異色のサスペンス。
  • 里やま深やま
    -
    登山歴40年、365日山歩きを続けて感じた山の魅力。 美しい星空を眺め、花を愛でる楽しい日もあれば、クマとの遭遇や激しい風雨に打たれる日もある。20代から登山を始め、群馬県内をくまなく歩いた著者が、山歩きを通じての出来事や思いを綴ったエッセイ。
  • 幸せに気づく
    -
    人生を旅にたとえるなら、その旅路は決して平坦ではなく、時に風雨にさらされたり、道を見失ったりと、喜びだけでなく、悲しみも伴うことがあるでしょう。思い悩み、苦しんで、その歩みが止まってしまうこともあるでしょう。そうした時、人は「どうして…」と心の視野が狭くなって、自分の価値を見失いがちになります。そんな時、人は、どうすればよいのでしょうか? 答えは「祈り」です。本書は、「祈り」の習慣によって得た「心の安寧」や「気づく」ことの大切さを、出会った人々との関わり合いから学んだことなどを通じて、あなたに優しく、温かく語りかけます。心がイライラして何も手につかない時、悲しくて、悔しくて眠れない夜などに、そっと開いてみてください。◎「喜びノート」で夢をかなえたお母さん ◎「あなたを許します」と言った強き女性 ◎素直に「ハイ」という心……などなど。あなたの心に「強さ」と「やすらぎ」をもたらしてくれる一冊です。

    試し読み

    フォロー
  • 終電の神様 台風の夜に
    3.6
    風雨が強まる公園で「あの人」を待つ彼女、その日結婚式を挙げる予定のカップル、当直明けの外科医、ターミナル駅で乗客を誘導する駅員。 「嵐」という神様のいたずらが、それぞれの運命を変えてゆく―― 大型台風接近のため、鉄道各線の終電が繰り上がった一夜の物語。
  • TIGER WORDS タイガー・ウッズ、復活の言霊
    -
    誰もが憧れる絶対王者として君臨していたウッズ。不倫騒動、くり返された故障と手術、まさかの逮捕劇……と、人生の風雨にさらされたウッズ。自分を見つめなおし、見事に復活優勝を果たしたウッズ。どれもタイガー・ウッズだが、彼の言葉を紐解いていくことで人間・ウッズの実像が見えてくる。トップアスリートとして、堕ちた英雄として、困難に悩み苦しみながら、復活を果たした者として。ウッズが紡いだ48のメッセージがすべての人の心を打つ!
  • タイワニーズ 故郷喪失者の物語
    4.3
    彼らがいたから、強く、深くつながり続けた。 戦前は「日本」であった台湾。戦後に「中国」になった台湾。1990年代の民主化後に自立を目指す台湾。戦争、統治、冷戦。常に時代の風雨にさらされ続けた日本と台湾との関係だが、深いところでつながっていることができた。それはなぜか。 台湾と日本との間を渡り歩いて「結節点」の役割を果たす、多様な台湾出身者の存在があったからである――まえがきより 台湾をルーツに持ち、日本で暮らす在日台湾人=タイワニーズたち。元朝日新聞台北支局長の筆者が、彼らの肖像を描き、来歴を辿りながら、戦後日本の裏面史をも照らす。 【目次】 ・蓮舫はどこからやってきたか ・日本、台湾、中国を手玉にとる「密使」の一族 辜寛敏&リチャード・クー ・「江湖」の作家・東山彰良と王家三代漂流記 ・おかっぱの喧嘩上等娘、排除と同化に抗する 温又柔 ・究極の優等生への宿題 ジュディ・オング ・客家の血をひく喜びを持って生きる 余貴美子 ・「551蓬莱」創業者が日本にみた桃源郷 羅邦強 ・カップヌードルの謎を追って 安藤百福 ・3度の祖国喪失  陳舜臣 ・国民党のお尋ね者が「金儲けの神様」になるまで 邱永漢
  • 台湾に生きている「日本」
    4.1
    ■この奇跡を見よ! 保存されていた明治・大正・昭和の「日本」!■ 50年間(1895~1945年)の統治時代に日本と日本人が築いた数々の事物は、いまもこの地に生きている。あるものは山中で風雨にさらされひっそりと、あるものはいまなお現地の人々に愛されながら堂々と。歴史的建造物、産業遺産から日本語、日本精神まで、戦後の日本と日本人が顧みることがなくなった数多(あまた)の貴重な「歴史」を、台湾は政治の波に翻弄されながらも、見事に保存しておいてくれた。世界一の親日国のこの奇跡を、我々日本人は見逃してはならないだろう。台湾を愛し、日本の名残(なごり)をもとめて台湾全土を踏破した著者が放つ、空前の「日本遺産」ガイド! 独自研究の成果でもある「台湾の言葉となった日本語辞典」も併せて収録。台湾ファン必携のロングセラー、待望の電子化!
  • 高杉晋作の仕事術。10分で読める。
    -
    【編集部コメント】 忙しいビジネスパーソンでも10分程度で読み終えることができますのでオススメです。本書では高杉晋作の歴史上の行動や言葉を題材に、それを現代の仕事にあてはめ「仕事術」として紹介しております。晋作が好きなビジネスパーソンには非常に大きなヒントと同時に、「晋作のように働ける」ということを提示します。モチベーションアップ、仕事力アップにご利用ください。 まえがきより 日本の歴史上、もっとも華やかで、もっとも過激な革命家、高杉晋作。 晋作が公式に歴史に躍り出るのは、下関戦争の交渉だ。イギリス、フランス、アメリカ、オランダの先進国四カ国に対して戦火を開いた長州藩は、こっぴどく負けた。その戦後処理の交渉を晋作が任された。このとき長州藩に一切、損をさせずに連合艦隊との交渉をまとめあげた。 晋作が歴史上でもっとも鮮烈に輝いたといえる出来事は功山寺での挙兵だろう。 当時、幕府よりだった長州藩内でクーデターを起こし、反幕府政権を誕生させてしまった。この尊王反幕府政権の長州藩をテコにして明治維新は成る。晋作がいなければ、薩長による維新はなかった。 そして戦いの果てに、革命が成ろうかという直前で、27歳の若さで労咳で命を失ってしまう。短い人生であった。 しかし彼の、あまりに苛烈で華やかな生き様は多くの人を今なお魅了してやまない。 日本国の初代総理大臣である伊藤博文は晋作の弟分だった。豊富秀吉以来の成り上がりを成した男は兄貴分を 「動けば雷電の如く発すれば風雨の如し、衆目騒然、敢て正視する者なし。これ我が東行高杉君に非ずや」 そう評した。 本書は、その高杉晋作が革命を成し遂げるうえで駆使した「仕事術」を紐解いていく。そしてそれを現代のビジネスシーンで役立てていこうというものだ。 彼が持つ、天才の発想と哲学、行動原理を、一流の原理原則、奇想天外のアイデアとして、みなさんのビジネスに利用していただきたい。
  • 【大活字シリーズ】新・平家物語 一巻
    -
    1~11巻330~759円 (税込)
    【大活字シリーズ】新・平家物語 一巻 晩年の吉川英治が執筆に7年もの歳月を費やした超大作が遂に電子化! 12世紀初め、藤原政権が衰退を見せ始める。 保延3年(1137年)。 20歳の清盛は、父が誰なのか、思い悩みながらも、家を出た母(祇園女御=泰子)とも確執が生じる。 【大活字シリーズ】は、通常の電子書籍よりも約200%拡大した大きな文字が初期設定されており、小さな文字を読むのが苦手な方、高齢者の方をはじめ、端末操作が苦手な方でも気軽に電子書籍を楽しめるような設定となっています。 タブレット型電子書籍リーダーでの読書に最適な設定となっています。 【目次】 ちげぐさの巻 貧乏草 わんわん市場 胎 児 清 盛 祇園の女御 夜来風雨急 去りゆく母 競べ馬 袈裟御前 宿借の女御 好色法皇 祝杯 新妻月夜 栗鼠の夢 鬼影 貞操百花図 馬上吟 地下人さかもり 鳥獣戯画 鶏持ち小冠者 染め糸の記 篝り火談議 歌使い 源氏の父子・平家の父子 乳の人の恋 長恨宮 出離 女院と西行 六波羅開地 九重の巻 大比叡 神輿振り 人間到るところ人間あり 螢 あらしの前 案山子陣 一投石 石の雨 悪左府 美しき家族 野風 童女像 鞠 立后二花 煩悩ぐるま 霰御所 土用暦 摂政争奪 苦い菊酒 幼帝御一世 女の国 熊野巫女 釘 柳ノ水 茨 二つの門 如法闇夜 保元・地獄序曲 赤旗の下 零余子艸子 白旗の下 源太産衣 ほげんの巻 宇治の関 呉将と越将 鎧着騒ぎの事 為朝 加茂川濁水記 瀬瀬の水たま 兄・弟 陛下と麻鳥
  • 小さな平屋に暮らす。
    3.3
    小さな平屋で暮らしたい――。自然の風景に溶け込みながら、一方、風雨や地震にも強い平屋の家。多彩な実例を紹介しつつ、建主や建築家と共にその魅力を探る。建てる際に知っておきたい基礎講座付き。
  • 中国の神話 神々の誕生
    -
    「子は怪力乱神を語らず」。孔子に代表される儒教の合理的精神のもと、早くに歴史の中に取り込まれ、断片的にしか伝わることがなかった中国神話。『山海経』や『楚辞』、甲骨資料などわずかに残された痕跡から、一つ目、一本足で猿面の山神を主人公に、古代中国史の泰斗が神話世界を大胆に復元する! 最古の地誌であり、儒学の厳しい検閲の網を逃れて現代にまで生き残った、さまざまな怪物が登場する『山海経』。そこには一本足で、声は雷のごとく、黄帝が生け捕りにして皮をはいで鼓をつくり、その骨をばちに打ち鳴らすと五百里四方にとどろいたという山の怪物が登場する。また別の個所では楽園の番人を殺して不死の木の実を盗んだ罪によって、足にかせをはめられ、両手と髪を縛ってある山の木に逆さ吊りにされた怪物も現れる。このいずれもが「き」という音で呼ばれる、本書の主人公である。 司馬遷が『史記』で歴史のはじめにおいた黄帝と、その強敵である蚩尤はともに風雨、とりわけ風を呪術的に自在に操る力を持っていた。風の神は同時にふいごを使う鍛冶神にも通じ、そして「き」もまた、鍛冶と深いかかわりがあったという。 多くは猿面で一つ目、一本足で表象されるこの山神を出発点に、柳田國男や折口信夫の民俗学的手法や日本神話、時にはバビロニアのマルドゥク伝説からもヒントを得ながら、古代のはるか遠い祖先神をめぐるひとつの物語として中国の神話を大胆に復元し、さらにその後、儒教化によって神話が歴史へ、呪術が宗教へと変容するまでを描く。神話世界を冒険するかのようなスリリングな魅力に満ちた一冊。 (原本:『中国の神話――神々の誕生』筑摩書房、1971年) 第一章 異形の神像 第二章 瞽師の伝承――中国の語部 第三章 風の神の発見 第四章 鍛冶師と山の神 第五章 文化的英雄の誕生――三皇五帝 第六章 神話の世界の消失 第七章 乱――エピローグ あとがき 解説 蜂屋邦夫
  • 冷たい独身貴族
    3.0
    弁護士のケリーは、仕事を終えて郡庁舎から出てきたとたん、車中にキーをつけたまま、ドアをロックしていたのに気づいた。急ぎ、守衛に処理してもらおうとなかに引き返すが、守衛の姿はどこにもない。この風雨で、どうしたらいいのだろう?途方にくれて建物のなかをさまよっていると、やり手の判事のグレイ・コルトンと鉢合わせした。法廷で彼にいつも冷ややかな視線を向けられているため、ケリーは居心地の悪さを覚えずにはいられなかった。だが天候はどんどん悪化していき、やむをえず二人は庁舎で過ごすことに……。★シルエット・コルトンズは本作で大団円を迎えます。ラストシーンでは一族が勢揃い。後日談もお楽しみいただけます。★
  • 共に明るい
    3.3
    1巻1,562円 (税込)
    \『この世の喜びよ』で芥川賞受賞、待望の受賞後第一作!/ その瞬間、語られないものたちがあふれ出す。 早朝のバス、公園の端の野鳥園、つきあってまもない恋人の家、島への修学旅行、バイト先の工場の作業部屋――。 誰もが抱える痛みや不満、不安、葛藤。 目に見えない心の内に触れたとき、「他人」という存在が、つながりたい「他者」に変容する。 待望の芥川受賞後第一作、心ふるわす傑作小説集。 「共に明るい」 早朝のバス、女は過去を語り出す。 「野鳥園」 産後の母親と少年が過ごす、仮初のひととき。 「素晴らしく幸福で豊かな」 出会って一ヵ月、恋人と過ごす不安定な日常。 「風雨」 台風で足止めをくらった修学旅行生たちの三日間。 「池の中の」 電池の検品バイトでの会話、起こる揺れ。
  • ハリケーン
    3.2
    超大型台風が上陸し、気象庁の田久保は進路分析や避難勧告を出すために奔走。関東で土砂災害が次々と起こり、田久保の家族も巻き込まれる。妻や子どもが逃げ込んだ避難所自体が危険な地盤上にあったのだ。田久保はさらなる避難を促したが、風雨が激しく、遂に斜面が崩れる……。自然の猛威に翻弄される人間の焦燥と葛藤を描く戦慄の予言小説。
  • 日陰の街
    -
    1巻110円 (税込)
    【松本泰】イギリスに6年間在住。帰国後は経験を生かした小説を発表する。探偵小説、推理小説作家。「日陰の街」冬のロンドンで起こった不可思議な事件。ある夜、私は美しい女を助けてやるが、その直後、他殺死体を発見する。果たして彼女は事件に関わりがあるのか。友人である画家の柏は美女をモデルにして展覧会に出展するが盗まれてしまう。アメリカ行きの時間が迫るが……。「宝石の序曲」悪女と悪人が欺し合う。殺された女は誰か?ダイヤモンドはどうなったのか。「暴風雨に終わった一日」千葉県の海沿いの町。伊東の古い友人の兄が轢死体で発見される。事故死と思われたが伊東はある発見をする。短編三本を収録。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 秘書の秘密の宝物
    -
    嵐の夜、秘めてきた想いに身を任せた。それが人生を大きく変えるとも知らずに……。 ポーシャはため息をつき、おなかに手をあてた。激しい風雨に見舞われた夜に、情熱を抑えきれず彼と体を重ねた。職場のボス――黒い髪、青い瞳のゴージャスな大富豪、イーストンと。そして……子どもを授かった。2年前に雇われた日から密かに彼に憧れ、想いをつのらせていた。でも、わたしはただの秘書で外見も地味、相手になどされないと、あきらめていたのだった。勇気を出して妊娠を打ち明けようとした矢先、ふとした会話で彼の真意を知ってしまう。「子どもを持つつもりはない」やはりわたしたちに未来はないの? ポーシャは傷ついて……。 ■ハーレクイン・ディザイアはおかげさまで1800号記念を迎えることができました。記念作は、RITA賞受賞歴を誇るUSAトゥデイのベストセラー作家キャサリン・マンが綴る、秘書とボスの恋物語。D-1786『人魚姫の偽りの結婚』の関連作です。
  • 秘密の龍と狙われた姫ぎみ~平安ふしぎ奇譚~
    -
    「それでは、あなたをお守りする…永遠に」小日向家の姫、鳩子は十八歳になるのに結婚もせず、男のひとりも通わせていない。彼女の理想は「実があって誠があって、馬や弓を操れて、風雨などものともしない男丈夫」運命のであいを信じる彼女は、ついに流鏑馬の儀で理想の男に巡り会う。彼を恋い、占いの女から手に入れた恋の叶う香を沁み込ませた文を送ったが、彼――蘇芳は文の返事もなくいきなり鳩子のもとに訪れてきて…!?「鳩子さまに危機が迫っているかも知れないと思うと。いても立ってもいられなくて」彼を恋う鳩子は、思わぬ運命に巻き込まれていく…。やがて想いを通わせようとするふたりだったが、そんな中鳩子に魔の手が伸ばされて…?

    試し読み

    フォロー
  • ビューティフル・レイン
    3.3
    絶望の淵で、ひと目あなたに会いたいと願った―― 愛と赦しの作家S・サラが贈る、心揺さぶる感涙作。 ノーラは視線をさまよわせ、広がる黒い水面を見て絶望に襲われた。暴風雨のせいで洪水が起きたのだ。家は流されて跡形もない。家族もなく、頼る相手もいない彼女はひとりで木に登り、体を木に縛りつけて耐えていた。恐怖の中、思い出すのはテイトと過ごした幸せな日々。8年前に彼女を捨てた憎らしい男なのに、彼の顔ばかり目に浮かぶ……。そのとき銃声が鳴り響き、ノーラは離れた家の屋根で起きた殺人事件を目撃してしまう。まもなく救助され、病院のベッドで目覚めた彼女の前に現れたのは、FBI捜査官となったテイトだった。■読者に愛され続ける作家、シャロン・サラの待望の新作。いつもロマンスやハラハラするサスペンスだけでなく、心に染み入る感動を与えてくれるシャロン・サラ。本作から始まる3部作では、“自然の脅威”をテーマに、災害によって運命を変えられていく人々を描いています。第1話のヒロインは、ルイジアナ州で洪水の被害に遭い、何もかも失ったノーラ。しかも彼女は救助を待っているあいだに殺人事件を目撃してしまいます。恐怖をおぼえるなか、最後に会いたいと願った元恋人と再会して…。華奢で繊細で、一見か弱いヒロインは、心に強さを秘めています。涙を流しながらも何度も立ち上がる彼女の姿に胸を打たれる感動作。「シャロン・サラっていいな」とつぶやきたくなること間違いありません。
  • BE-PAL (ビーパル) アウトドアズマン養成BOOK バックパッキング入門
    -
    「BE-PAL」が特別編集!アウトドアズマン養成BOOK、第五弾。 バックパックの基礎知識から旅の基本装備を経て、安心して旅に出よう!人は歩いた距離が長いほど哲人に近付ける。バックパッキングという大いなる扉を開く必読の書。 ※本作品は『BE-PAL』2011年9月号の別冊付録を電子化したものです。 ※電子版では、掲載されないページや、一部マスキングしている写真、掲載順序が違うページなどがある場合がございます。 目次 「バックパッキングは僕の人生」 ◆Chapter1 バックパックの基礎知識 バックパッキングの世界 これがバックパックだ 旅のスタイルとパックのサイズ デザインの多様性 バックパックの選び方 フィッティングの手順 パッキングの基本技術 パッキングの応用技術 カスタマイズ バックパックのメンテナンス ●バックパッカーズ・コラム1 都市を脱出 ◆Chapter2 旅の基本装備 バックパッキング用のシューズとは 目的に合ったシューズを選ぶ 知っておくと便利な豆知識 ソックスにこだわる ●バックパッカーズ・コラム2 サンダルの自由 ウェアリングの基本 レイヤードという考え方 風雨対策のためのアウター 高機能タイツの種類と効用 バックパッキングと食事 バックパッキングに適した食材 調理器具のバリエーション ウォーターキャリーの3スタイル シュラフ マット 自立式テントの安心感 バックパッキングをより充実させる脇役たち ウルトラライト ●バックパッカーズ・コラム3 厚着な山ガール ◆Chapter3 さあ、旅に出よう 安心して旅するために 路面の変化に注意 トレッキングポールを活用する 上り坂 下り坂 ●バックパッカーズ・コラム4 排泄物の処理法 日本のロングトレイル 日本の安宿 知っていると安心な応急対策 装備チェックリスト エピローグ from 加藤則芳
  • 富士山の自然史
    4.0
    なぜあの場所に富士山があるのでしょうか? その場所は、地球の構造線、トラフ、火山帯のちょうど交点です。三方向からの大きな力が集結し、単独で聳える日本の最高峰ができました。250万年前から現の重要なイベントを追跡することで、日本の地形の成り立ちを解明します。氷河期と間氷期の海水面の変化、火山灰の堆積、地殻変動、風雨による浸食作用……が地形を造ります。ロングセラー『東京の自然史』の姉妹編です。(講談社学術文庫)
  • プロジェクトX 挑戦者たち 壁を崩せ 不屈の闘志 金閣再建 黄金天井に挑む
    -
    世界各国の要人が来日の度、絶賛する建物がある。「金閣」。「究極の頂き」と呼ばれる三階の天井には、3千枚の金箔が歪みなく敷き詰められている。二階には、極楽浄土の世界を描いた天井画。その真下に広がる総漆塗りの床に反射し、極限の美を見せる。しかし、この金閣は、52年前に一度、放火で全焼している。そこから再建を成し遂げたのは、全国の職人たちの30年に及ぶ意地と執念だった。昭和30年、京都では、消失した金閣の再建が進んでいた。全国から選りすぐられた、漆職人、金箔職人などが腕を振るった。しかし、資金不足や手がかりの少なさから、二階天井画は、再現できなかった。戦前から金閣を守り続けた住職、村上は、いつの日か完全な再建を目指したが、十年、二十年と経つうちに、風雨にさらされた金閣から金箔は剥がれ落ち、漆も破壊されていった。建物自体が腐る可能性もでてきた。そして、三十年が経った昭和60年、村上も癌に侵され、床に伏せた。「金閣を甦らせたい」病と闘う村上の願いに応えたのは、当時、文化財修復の世界で名をあげていた矢口一夫(やぐち・かずお)を中心とする職人たちだった。矢口は調査と研究を重ね、京都の厳しい自然から金閣を守る材料をそろえた。通常の5倍の厚さの金箔「5倍箔」。金箔の下で建物を守る、粘り強い純国産の漆、1.4トン。昭和61年2月、準備も整い、1年8ヶ月に及ぶ工事がスタートした。しかし、再建は、困難を極めた。謎の歪みが出る金箔。さらに天井画の修復を手がける画家を襲う死の病。そして、完成間近を迎えたその時、最大の壁が立ちはだかった。果たして、黄金の寺は輝きを取り戻すのか。金閣再建に挑んだ職人たち、執念の30年戦争を描く。

    試し読み

    フォロー
  • 平成の大洪水
    -
    ●多くの災害被災者や、未だ被害に遭われていない人にも是非お読みいただきたい一冊です。災害時の心得や避難生活の細かな問題点などが当事者として克明に記述されていて参考になります。 ●本書籍は新聞発表以来、行政や消防関係者の重大な関心を集め、加えて、NHK名古屋・NHK和歌山などでも現地ロケが行われ、放映後大きな話題となりました。 ●紀伊半島南部は過去に伊勢湾台風など数々の台風に襲われ、その度に川の氾濫で家屋浸水・水没し大切なものを失った。教訓はあったのだが、この半世紀間殆ど災禍に遭うことがなかった。それで油断していた。 ●そんな折、平成12号台風が猛烈な勢いで襲ってきた。筆者は過去の経験から、多少の浸水はあるだろうが大したことはないだろうと高を括っていた。避難勧告を無視し、妻と共に二階に籠城した。市の職員の息子にそのことを伝え、風雨の収まるのを待っていた。ところが、意に反し大変な事態となった。かつて経験したことのない大洪水となったのだ。九死に一生を得て救出されたが、家屋は完全水没し。転居する羽目に。 ●筆者曰く「この手記を書こうと思ったのは、日ごろの防災に対する心構え・侮ることのない万全の準備がいかに大切かを自身の体験から後世に残すべき」と言う。 ●避難とは…被災者の心理とは…被災後の人生は…生き続ける意義とは…などに焦点を当て実録手記として吐露した強烈な自分史です。 ●特に、一階から二階へ濁流が襲うなか、知人のボートで脱出するところなどはハードなドラマのようです。終の住処に移り住んだ主人公の心の変遷も素晴らしいものがあります。
  • 暴風雨に終わった一日
    無料あり
    -
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • 暴風雨の夜
    無料あり
    -
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • ミステリー・ラバー
    -
    突然の暴風雨。B・Jは近場の洞窟に逃げこんだ。そこへ幼いころからのあこがれの男性、ジョナスも避難してきた。洞窟の中は暗く、彼には奥にいるB・Jの姿が見えない。それに気づいた彼女の心に、危険な考えが生まれた。正体を明かさないで彼に接したら……。今から私は、ジョナスの知らないセクシーな女性に変身する。そして彼を誘惑するのだ。
  • 結ぶ/塗る・突き固める垣根・土塀作法
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 日本の庭を成立させている繊細かつ大胆な感性と手仕事を、構成要素別に解説するシリーズ。風雨や陽の光に晒され、元の土や泥に還っていく。まさにローテクを見極める垣根・土塀の入門書。

    試し読み

    フォロー
  • 山の霊異記 黒い遭難碑
    4.3
    木陰に立ち並ぶ数十体の地蔵の、ある法則に気づいた瞬間に戦慄する「顔なし地蔵」。風雨と霧に閉ざされたヒュッテの乾燥室にうずくまる青い雨具の男の正体が切ない「乾燥室」、奇妙なほど行く先々の山で遭遇する女性の言動が謎と不安を誘う「ポニーテールの女」他。避難小屋、山奥のトンネル、テント――心身ともに強靭な山男たちを震撼させる、恐ろしくも不可解なできごとを山の霊気とともにつづる。文庫オリジナル作品2篇を収録。 ※本書は二〇一三年四月に小社よりMF文庫ダ・ヴィンチで刊行された作品を、加筆・修正して再文庫化したものです。
  • 略奪者に魅せられて ファイナル・ミッション
    -
    婚約者の待つ教会に向かう豪奢なリムジンのなかで、花嫁姿のケンダルは孤独を噛みしめていた。幼くして父に去られ、つい最近母も病に奪われた。身寄りも財産もなく、平凡な事務員として働きつづける……。そんな生活に絶望して私は愛のない結婚を決意したのだろうか?ときに薄情とさえ思える婚約者との未来を暗示するかのように、激しい風雨が吹きつけ、車が急停止する。場違いな轟音に外を見やった瞬間、ケンダルは目をみはった。ヘリコプターからたくましい男が降り立ち、まっすぐ向かってきたのだ――まるで獲物を見つけた狼のごとく目を光らせて。★北米ベストセラー作家スーザン・カーニーの人気シリーズをお届けしています。息もつかせぬ展開とホットなラブシーンをご堪能ください。★

最近チェックした本