ハーレクイン・ロマンス小説作品一覧

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  • 愛のデッドライン
    3.0
    シカゴで新聞記者として活躍するケイト・ウォーカーは、少女のころからある男性に心を寄せている。だが、ちょっとした誤解でケイトは、六年前の夏から、その彼ジェイコブ・ケイドに会うチャンスがなかった。今日は友人の結婚式でジェイコブと会える日だ。ケイトは心の動揺を必死に隠しながら、再会の瞬間を待った。
  • 失われた愛の記憶
    3.0
    「二度と逃がさないぞ」とつぜん険しい口調で呼びかけられ、イブは自宅の玄関先で硬直した。目の前には見知らぬ男性がいる。カイルと名乗るその男は意志の強そうな顔に怒りの表情を浮かべ、自分はイブの夫であり、消えた妻を捜していたと彼女に告げた。イブが記憶を失って路頭に迷い、救急病院に駆け込んでから2年。親切な看護師のおかげで住む家を見つけ、図書館の仕事に就き、やっと新たな人生が軌道に乗りはじめたところだったのに……。わたしは本当に結婚していたの? こんなに魅力的な男性と?過去を知る糸口は彼だけ――不安と期待がイブの胸を満たした。
  • 昼の顔、夜の顔
    4.0
    地味でお堅い女教師ナタリーは、ある秘密を抱えている。それは、同じアパートメントに住むセクシーな男性、ジェット・サッターと夜ごとベッドをともにしていること。存在すら知らずにいた甘美な世界をジェットに教わり、退屈だったナタリーの生活は一変した。だが、いつかはジェットとの関係も終わるのだと思うと胸が痛むようになり……。
  • 忘れえぬ人
    2.0
    10年前――名門ドラモンド家の使用人ジョン・バクスターは、主人の孫娘イヴと許されざる恋に燃え、駆け落ちを決めた。だが約束の場所で待っていたのは、別れの手紙と暴漢たちだった。瀕死の重傷を負った彼を見て、祖母はショックのあまり他界する。そのとき彼はイヴと一族への復讐を誓い、悪魔と化したのだった。そして今――ルーク・ハーモンと名を変え、事業に成功した彼は、復讐を果たすに十分な金と力を手にし、計画を実行に移した。しかし、洗練された女性に成長したイヴと再会したとき、彼は瞬時に皮肉な運命を悟った。僕は今も彼女を愛している……。
  • 真夏のサンタクロース
    3.0
    南半球のクリスマスを三歳半になる息子サミュエルに見せるため、シャンテルはオーストラリアに帰郷した。母が催したパーティに息子と出席した彼女は、ギリシア人男性ディミトリと再会する。彼こそサミュエルの父親なのだが、その事実をシャンテルは告げていなかった。息子に向けられたディミトリの目に怒りが宿るのを見て、彼女は息をのんだ。
  • いとしの王子様
    -
    ローレンは友人の結婚式で知り合った魅力的なアレックスと、すばらしいひとときを過ごした。でも、彼が私を本気で好きになるわけがない。あの夜を忘れようとしていたローレンの前に、突然アレックスが現れ、意外な提案をした。
  • 狙われた億万長者
    -
    “今年注目の独身男性、億万長者タイ・ギャレット”雑誌に書かれた記事を読んだシエラは決心をした。もう二人の結婚に終止符を打とう。タイが私を置いて町を出ていってから八年もたつのだから。しかし会うなり彼はシエラの決心を覆すような頼み事をしてきた。
  • 風の中の誓い
    -
    マニング公爵の花嫁となるために、ケイトはその居城へと向かっていた。ところが、ロンドンのはるか北方にある森の中で盗賊の一味に襲われ、身代金をせしめるために誘拐されてしまう。盗賊の首領はシャドーという名で、富める者を狙う悪党として有名だった。どうしても公爵のもとに行かねばならない事情があるケイトは、監禁された小屋から逃亡をくわだてた。
  • たどりついた愛
    -
    社交に明け暮れる母の企みにより、ジュヌヴィエーヴは有力な一族の御曹司と結婚させられようとしていた。だが、結婚式の前日になって、自分が本当に心を寄せている相手は、幼いころからずっと見守っていてくれたブレーンであることに気づく。式を中止にしたい。もともとこの結婚に反対だったブレーンに相談すると、彼は思いもかけない行動に出た。
  • 秘めやかな時間 誘惑への招待
    -
    リンジーは隣人ハンターに対して秘密を二つ持っていた。一つは恋人のいる彼に片思いしていること。もう一つは…実は隣室の物音が筒抜けなので、ハンターが恋人と愛を交わしている様子を盗み聞きしていることだ。これだけは絶対彼に知られるわけにはいかない。だが不注意から秘密をばらしてしまったリンジーに、彼はなぜか突然キスをしてきた。
  • シチリア式結婚
    2.0
    夫と別居中のニーナは、夫が彼女の美しい従姉と浮気していると聞かされた。シチリアの名家の娘ニーナが祖父の放蕩のかたに資産家のラファエルと結婚したのは、互いの打算と割り切っている。それでも、夫のあからさまな行為には虫唾が走る。その日、突然ラファエルが家に戻ってきた。従姉との関係を告げ、ついに結婚を終わらせる気なのだろうか?
  • めぐりあいの絆
    -
    シドニーで開かれた会議に出席していたカーリは、五年前に離婚した元夫のゼイヴィアに偶然再会した。今後は会うこともないだろうと、誘われるまま彼の部屋を訪れるが、ついベッドをともにしてしまう。数カ月後、カーリは彼の子を身ごもっていることに気づく。
  • スペインから来たドクター
    -
    夫の手ひどい裏切りにあい、離婚を決意したハリエット。深く傷ついた彼女を支えてくれたのは同僚の医師シーロだった。ふたりは強く引かれ合うようになるが、ある日ハリエットは彼が自分に嘘をついていたことを偶然知ってしまう。打ちのめされた彼女はシーロに別れを切りだす。
  • 恋するダイアリー
    -
    不運が重なってみじめな誕生日を過ごしたキティ。人生計画を練り直 し、“目標リスト”をつくることに。最近、近くに越してきたセクシ ーなテイトと親しくなりたいわ! 美しくなるためにさまざまな努力 を重ねるキティだったが、その願いとはうらはらに、テイトの前では 恥ずかしい失敗ばかり。しかも彼のそばには若い美女がいるのだった。
  • 恋人たちのシエスタ
    -
    仕事で訪れたメキシコの砂漠で、オリヴィアは山賊(バンデイード)にさらわれ意識を失った。気がつくと、そこは海に囲まれた美しい邸宅。そして不意に、息をのむほどハンサムな男が現れた。オリヴィアは混乱しつつも激しく男を罵った。その先に、熱く刺激的な愛の炎が待ち受けているとは夢にも思わずに……。
  • 愛人関係
    3.0
    今日、クレアの予感は非情にも的中した。妊娠……。 子供の父親は、ボスである若き実業家マックス・レイサム。 クレアはこの5カ月間、昼は有能な社長秘書として、 夜は情熱的な愛人として、身も心も彼に捧げてきた。 そう、独身とはいえ束縛を嫌うマックスにとって、 わたしは正式な恋人ではなく、愛人でしかない。 妊娠を打ち明ければ、彼はきっと猛烈に怒るだろう。 そして結局は、責任をとると言い出すかもしれない。 でも、決して心から愛してくれない人と結婚なんてできないわ!
  • 大停電に祝福を
    2.0
    テキサス州ダラスのオフィスビル。半年前までつき合っていたクインランと、エレベーターに乗り合わせたエリザベスは、気まずかった。強引で魅力がありすぎて一緒にいると怖くなるような人。早く1階に着かないかしら。そのとき、がたんと音がしてエレベーターが止まった。199X年7月21日、午後5時23分、大停電発生。

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  • プロポーズは慎重に
    3.0
    セーラは家族でフランスを旅行した。その帰り道に車の事故で、継父は脚を骨折、母親は脳震盪で入院するはめに。担当医のリトリクは、無傷だったセーラに二人の容体を説明し、泊まるあてのない彼女を自宅に招待した。リトリクは待合室にいるセーラを一目見て、恋に落ちてしまったのだ。セーラを射止めようとリトリクは慎重に計画を練り……。

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  • マッケンジーの娘
    4.0
    激しい頭の痛みでメアリスが目を覚ますと、男がじっと見つめていた。初めて見るモーテルの部屋に、見知らぬ男。思い出そうとしても、ここ数時間の記憶が抜け落ちている。なぜこんな場所に来たのだろう。そして、マッケンジーの兄たちに似て、どこか危険な匂いがするこの男はいったい誰……? 超人気ロマンス作家リンダ・ハワードの伝説的な傑作短編。

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  • 億万長者の秘密
    -
    店に現れた男性を見て、モリーは飛び上がった。グレイ・マグワイア! マスコミをにぎわす億万長者だ。彼は両親の結婚記念パーティを企画してほしいという。駆け出しのウエディングプランナーに、なぜそんな大仕事を?一瞬いぶかったものの、モリーはすぐにイエスと答えた。まさか彼が復讐のために誘惑してくるなんて、知りもせずに。

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  • マスカレードの告白
    -
    ■なぜ彼は私の前から消えたの?あんなに愛し合っていたはずなのに。 嵐の夜、ルースは雨に打たれて呆然とバグネリ邸の前に立っていた。一年前、ある事件に巻き込まれたショックで彼女は記憶を失い、婚約者のジーノがなぜ自分の前から消えたのか思い出せずにいる。彼がバグネリ家の一員だということを頼りにベネチアまで来たけれど。稲妻が一瞬ルースを照らし出す。その姿を窓から見たピエトロ・バグネリ伯爵は、ずぶぬれの見知らぬ女性をほうってはおけず、屋敷の中に入れた。ルースは記憶を取り戻して暗闇から抜け出したい一心だったが、そこにいたのは会いたかったジーノではなく、彼女と同じように心に闇をかかえた孤独な伯爵だった。

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  • 孤独が終わるとき
    -
    妊娠中に夫を亡くしたマギーは、女手一つで息子のブレイクを育てている。義父が遺したモンタナ州の人里離れた小さな牧場で、今度の休みを母子で過ごすことになり、彼女は複雑な心境だった。息子は隣人の牧場主テイトに会うのが待ちきれない様子だが、マギーは無愛想な一人暮らしの男とかかわり合う気はなかったのだ。

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  • 花嫁は大株主
    -
    この世に私ほど幸せな女がいるかしら。メレディスは鏡に映った自分の花嫁姿にほほ笑みかけた。ライアンをパーティで見かけて、彼女は一目で恋に落ちた。名前もわからないままパーティは終わってしまったのに、帰りのエレベーターを待っていたとき、彼が幻のように現れて横に並んで立ったのだ。エレベーターでの短い会話が、幸福の始まりとなった。だが、メレディスはあまりにも無邪気だった。彼に下心があったとは夢にも思わなかったのだから。

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  • 忘れられないきみ
    -
    ヨーロッパの小国エルビアの皇太子ジェイコブは、クリスマスまでにどうしても会っておきたい女性がいた。アメリカ留学中、恋に落ちた相手、アリスンだ。王位継承者である彼は、今年のクリスマスまでに結婚しなければならなかった。アリスンはアメリカ人で、しかも一般市民だ。彼女との結婚など、許されるはずもない。だからこそ、もう一度だけ会いたい。永遠に彼女を忘れるために…。

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  • 子爵の贈り物
    -
    チェプストウ子爵は憂鬱だった。よりによって、ミス・ハニーサックル・ミラーが家庭教師として働く屋敷に招待されるとは……。妹の親友ながら、地味でひどく堅苦しい彼女が苦手だったのだ。しかし久しぶりに会ってみると、子爵は彼女の秘かな魅力に気づいた。

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  • ボスに恋した秘書
    -
    ブリーは有名写真家ジャクソンの秘書をつとめている。彼のオフィス兼住居の地下室に住んでいるものの、ボスとはあくまでも雇い主と秘書のクールな関係だ。ところが、ある夜、ブリーが外出先から帰宅すると、ジャクソンがいきなり熱いキスを浴びせてきて……。

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  • 秘密の恋人
    -
    黒いドレスを着て、ファッションショーの舞台を歩くエボニー。最前列で彼女を見守るアランは心の中でつぶやいた。彼女に欲望を感じない男などいないに違いない。アランはエボニーの後見人という立場でありながら、その魅力に抗えず、一線を越えてしまった。あれは、1年前のエボニーの21歳の誕生日の夜――プールで裸になって泳ぐ彼女は女神のようだった。エボニーは噂どおり奔放に僕を陥落させた……。アランは断ち切れない関係に溺れさせた彼女を憎んでさえいた。18歳のときから変わらない、彼女の一途な愛に気づかぬままに。

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  • 三つのお願い
    -
    オフィス清掃のアルバイトをしている苦学生のサマンサはある朝、その企業の経営者パーシアスから呼び出しを受けた。昨夜、社長室から大切なメモが紛失した責任を取れという。おそらく誤って捨てた、と謝るサマンサに彼は取引を持ちかけた。彼の名目上の妻となって故郷のギリシアに同行すれば、処分は見送り、さらに三つまで願いを叶えてやろうというのだ!パーシアスの元婚約者へのあてつけなのは話から想像できた。でも、これで亡き母のお墓を建ててあげられるうえに、ひと目で惹かれてしまったこの男性と一緒にいられるなら……。

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  • 恋の花に敬礼!
    -
    FBI特別捜査官のカートは休暇に故郷の家を訪ね、不審な人物を見つける。最近向かいの家に引っ越してきた美女メアリーが、庭で違法薬物を育てているようなのだ。カートはその苗を引き抜くが、まったくの勘違いでメアリーを怒らせたうえ、彼女が地区の検事長代理とわかる。決してかかわるまいと誓うが、トラブルが二人を引き寄せ……。
  • セクシーな隣人
    -
    数カ月前に引っ越してきて以来、セイディはアパートメントの魅力的な隣人バックが気になって仕方ない。それなのに彼からパーティに誘われると、内気な彼女はいつも断っていた。そんなある朝、緊急事態が起こり、裸同然のバックに助けを求めるしかなくなり……。
  • ジャスミンの罠
    -
    アマンダが中東のホテルで働き始めて数カ月が過ぎた。毎日、副支配人にいじめられ、悔しくてしかたがない。アラブではただでさえ女性の地位が低いのに、ブロンドはおつむが弱いという偏見がまかり通っているなんて。アイルランド人の父を持つアマンダはみごとなブロンドなのだ。いじめられてもここにいるのは、密かな目的があるからだった。亡き父の名誉をなんとしても回復しなければならない。そして、その目的を果たすチャンスがとうとう巡ってきた。ある日ホテルに、高貴な雰囲気の男性がやってきて……。
  • 残酷な誘惑
    -
    もう一度彼に会いたい、会わなければ、という思いに駆られ、オータムは名前を偽ってまでこのオフィスにやって来た。そして、4年ぶりにソールと再会した。堂々とした長身、黒い髪――どれもが目に親しい中で、色つきレンズのめがねだけが見慣れないものだった。あの事故のあと、オータムは彼の前から逃げたのだ。ここにいるのがわたしだと知ったら、ソールがどんな態度に出るか、考えただけでも恐ろしい。彼は交通事故で視力を失い、その結果、仕事も恋人もなくした。それらすべての原因は、わたしにあるのだから。
  • テキサスの恋 指輪はイブの日に
    -
    トニー・ダンゼッタは高校時代の友人の訃報を知り、急遽故郷に戻った。友人はミリセント・エバンズという悪女のせいで、自殺に追い込まれたという。猛烈な怒りに駆られたトニーは、弔問に現れたミリセントを罵倒し、憤怒の形相で詰め寄った。とたんに彼女の顔は青ざめ……。
  • 落葉の歌
    3.0
    英国コッツウォルズの放送局ラジオ・ワイチェスターは開局して間もないというのに、すでに閉鎖の危機を迎えていた。だがある日、ロンドン放送界の大物ジェイゴ・マーシュが経営立て直しのためにやってくることが決まった。懸命に局を支えてきたストームは、このニュースに憤慨した。あんな人に局を仕切られたら、わたしたちは追い出されてしまう。マーシュといえば、これまで数々の成功を収めてきたやり手だが、男尊女卑の考えの持ち主で、女性を飾り物としか思わない男なのだ。傲慢なプレイボーイの思いどおりになんて、絶対にさせないわ!●本書は、1983年9月に小社より刊行された作品を文庫化したものです。
  • 嵐の夜の奇跡
    -
    イブの前夜、帰省を急ぐジュディスは嵐の中を立ち往生していた。そんな折、よりによって別居中の夫ニックと鉢合わせしてしまう。相変わらずハンサムな横顔に、彼女の胸は締めつけられた。すると彼が思いがけない言葉を放った。「どうしてもきみに会いたかったんだ」
  • プレイボーイにご用心
    -
    朝の6時半にヘリコプターで降り立つなんて! キャリーの怒りは頂点に達した。大富豪のノエルが隣の大邸宅に引っ越してきてからというもの、郊外の静かな生活は台なしだ。だが、どなりこもうとした矢先、ノエルが姿を現して、途方もないことを頼んできた。
  • この愛はぜったい秘密
    4.0
    サマンサは、とびきりハンサムでセクシーな社長ガイの秘書。胸に秘めた切ない思いがいつか報われる日を夢見てきたけれど、ボスは他の女性たちとの戯れの恋にうつつを抜かしてばかり。ついに耐えきれなくなって、彼女は辞職を願い出た。数日後、父親の入院騒ぎに動揺したガイが妙なことを口走った。結婚する気はさらさらないが、経済的な援助以外の要求をせず、僕の子供を産み育ててくれる女性を探してくれないか、と。サマンサの頭に、最高にエキサイティングな考えがひらめいた。彼女は努めてさりげなく言った。「だったら……私ではどう?」●本書は、1996年4月に小社より刊行された作品を文庫化したものです。
  • テキサスの恋 運命を紡ぐ花嫁
    3.0
    鉄道王の一人娘エレンは、父親の財産目当ての求婚者たちにうんざりしていた。ジョンと名乗るハンサムな男性が接近してきたときも彼女は冷たくあしらうが、災難に見舞われて困っているところを救われてから、彼に好意を持つようになる。ジョンはほかの求婚者たちとは違う。そう思った矢先、彼の本当の目的が父親の鉄道事業にあるとわかり……。
  • ブルー・ジャスミン
    3.0
    亡き父への思慕にかられて、彼が生涯愛した砂漠を訪れたローナ。だが、オアシスに建つ父の家はすでに朽ち果て、廃墟と化していた。茫然とするローナに追い討ちをかけるように、とつぜん盗賊が現れ、彼女に襲いかかった。そんなローナを救ったのは、妖しい光を瞳に宿した馬上の男だった。きのう、砂占い師が予言した、黒い髪の男性との出会い。私を追いかけ、私に触れるというその人は、彼のことなの……?不安に駆られ、町まで送ってほしいと懇願するローナをよそに、男は彼女を連れ去った――あまりに熱く、甘美な砂の世界へ。●本書は、1980年9月に小社より刊行された作品を文庫化したものです。
  • 秘密
    3.3
    「何できみと結婚しなければならないんだ?」これがルークの答えだった。「きみには、ぼくの妻にふさわしい家柄も教養もない」キャサリンの頬から血の気が引いた。父も母もなく孤児院で育ったキャサリンは、愛に飢えていた。著名な大実業家のルークに恋した18歳のとき、何も求めず、ひたすら愛を捧げた。だが、彼女に与えられたのは、愛人という名前だった。豪華な住まい、贅沢な暮らし……そこにあるのは不安だけ。そして今、キャサリンは決断を迫られていた。●本書は、1996年9月に小社より刊行された作品を文庫化したものです。
  • 愛の岐路
    -
    ターニャとレイフが結婚して、もうすぐ2年。燃えさかる情熱で結ばれたはずなのに、ターニャの不満はつのる一方だった。レイフが妻に求めているのは、ベッドで果たす役割だけ。心を開いて語り合ったことは一度もない。わたしは彼にとって、ただの所有物なんだわ。レイフへの思いに変わりはないけれど、このまま人形みたいに生きていくのはいやよ!真実の愛を求めて、ターニャはついに立ち上がった。●本書は、1993年2月に小社より刊行された作品を文庫化したものです。
  • 愛を思い出して
    -
    事業に成功し富豪となったジェイクは、ある日、病院から連絡を受ける。元恋人のタリアが事故に遭い、緊急連絡先に彼の名前があったという。急行して救急救命室に通されたとき、彼は茫然とした。タリアは記憶をなくしていたうえに、幼い息子を連れていたのだ。
  • 孤島の伯爵
    -
    グレイスは1週間の調査予定で、貴重な古文書が発見された孤島の城に来た。城の主はアレッサンドロ・ヴォルタ。10年前の悲惨な事故で負傷して以来、先祖代々の古城に隠棲してきた伯爵だ。彼はグレイスの姿を目にするなり激怒して言い放った。「今すぐ出ていけ!」
  • 情熱のとりこ
    4.0
    秘書のジェンマは上司の客に会ったとたん、ひと目で激しく惹かれた。ギリシアの大富豪、レオン・ステファナーデス――噂によれば身勝手なプレイボーイだ。彼はすぐさまジェンマの心を読みとり、誘惑しようとする。「条件も約束もなしにつき合って、友好的に別れよう」そうささやいてジェンマを抱き寄せ、唇を重ねてきた。なんて厚かましい! 平手打ちをしてやるわ。そう思ったのに抵抗できず、されるがままになってしまった。
  • 間違えたキス
    -
    人生を思いどおりにしてきたリンクは今、生まれて初めて困惑していた。引き取った妹の遺児は赤ん坊で、養育係はみんな長く続かないのだ。そこへ、顧客の娘アナがリンクを頼ってブラジルから訪ねてきた。とびきりの美人だが自立心は人一倍旺盛。そこにリンクは目をつけた。「ニューヨークで働きたいなら、まずはうちの養育係にならないか」。
  • テキサスの恋 トム・ウォーカー
    3.0
    秘書のイリージアは、ボスのトムにずっと憧れていた。ある夜、そのトムに誘われてベッドをともにするが、なぜかそれ以来、彼の態度は残酷なほど冷淡になってしまう。ショックを受けたイリージアは退職し、故郷の町へと戻った。そして数年後、イリージアは町でトムを見かけて凍りつく。彼女には、絶対トムに知られたくない秘密があった。
  • 楽園の花嫁
    -
    エメラルドのように光り輝く美しい島国、ルチア・セラー。大伯母の遺言に導かれて訪れたその島で、フィービは謎めいた男性に出会う。洗練された優雅な物腰、どことなく高貴な顔立ち。わたしのような小娘に、大人の彼が興味を持ってくれるはずはない。とまどいながらもフィービは彼の優しさに惹かれていく。しかし彼には、ある重大な秘密があった。
  • プレイボーイの真実
    -
    プレイボーイのジェレドと知り合い、バージンを捧げたケイ。だがその一夜で妊娠したと、著名人の彼に知らせるすべはなかった。ひとり子を産み、6年が過ぎたある日、ケイの前にジェレドが現れた。ケイには知るよしもない、ある計画を胸に秘めて……。
  • 脅されたプリンセス
    -
    レイラは小国アラクルの王女。独裁者の父親の支配から逃れるため、母親とともにアメリカへと移住して12年の歳月が過ぎた。ある日、レイラの前にかつて正式に婚約を交わしていた男性アーデルが姿を現し、厳しい声で言った。「きみはぼくと結婚しなければならない」
  • 異国のボス
    3.0
    心の傷から逃げ出したいゾーイはミラノの空港に降り立った。コモ湖畔の別荘で臨時の家政婦として働くことに決めたからだ。雇い主はイタリア人実業家――リアンドロ・フィラメッティ。ところが、別荘に到着するなり、ゾーイは彼から怒りの言葉を浴びせられる。
  • 愛を知らない伯爵
    -
    レストランでウエイトレスをしていたキャリーは、伯爵の称号を持つ企業家テオ・サンラファエルに見そめられた。だが、つかの間の情熱を分かち合うと、彼はキャリーを捨ててフランスへ帰国した。1年後、テオからの使者がキャリーとその息子を迎えに現れ……。
  • ふたりの六週間
    -
    過保護な母親のもと、窮屈な生活を強いられてきた音楽家のヒラリーは、初めてのひとり暮らしに心を躍らせていた。だが、引っ越した翌朝に異変が起きる。冷蔵庫の中の食料がなくなり、居間には見覚えないバッグが置かれているのだ。困惑していると、突如体格のいい男性が現れ、怒りもあらわに言った。「ぼくの家で何をしているんだ?」
  • 運命の招待状
    -
    インフルエンザにかかって寝込んでいたベルは、ドアを開けて元夫を目にしたとたん、気を失った。大手投資顧問会社で働いていた彼女は、当時大学院生だったルークとたちまち恋に落ち、若くして結婚した。収入の差も社会的な地位の違いも愛の前では関係ないと信じて……。傷つけ合って離婚してから7年がたつ。どうして彼は今頃現れたの?
  • 世紀のファーストキス
    -
    「あなたはバレンタインデー特別番組『いきなりデート』のヒロインに選ばれました!」突如見知らぬ場所へ連れてこられたジェイドはキャスターの言葉に呆然とした。社会貢献の使命に燃え、かたくななまでの恋愛観を持つ貧乏学生の私に、全国の視聴者の前で熱いデートをしろというの? しかも、この自堕落でリッチな、二日酔いのプレイボーイと?
  • 今度こそ、逃がさない 恋を大捜査 I
    -
    アナベルは探偵事務所の所長に呼ばれて彼のオフィスに向かった。今日は憂鬱な日で、仕事の忙しさで気が紛れるのがありがたい。ところが、彼女がオフィスで目にしたのは紛れもないその憂鬱の種、一年前の今日別れた元婚約者のランド・ダンバートンだった。アナベルは生涯でただ一度経験したつらい恋を思い返した。何もかもが崩れ落ちたあの夜から、生活を立て直すために努力を重ね、ようやく痛手が癒え始めたばかりなのに。めまいに襲われたアナベルに、追い討ちをかけるように所長が言った。「ランドは問題を抱えていて、きみに助けてほしいそうだ」これは単なる捜査の依頼? それともよりを戻そうとする口実?かつてあれほど彼女を危険な仕事から遠ざけようとした、やさしい彼の面影を、アナベルは今のランドに探そうとしていた……。
  • 危険な共同生活 夢をあなたに I
    -
    人生が大きく変わるような予感がしながら、アビーは住み慣れた町を離れ、ミラクルハーバーへやってきた。少し前、この町の弁護士から、不思議な知らせを受け取った。匿名の、ある人物に家を贈与されたというのだ。贈り主に心あたりもなく、不審には思ったものの、ずっと夢見てきたような家に住める誘惑には勝てず、事情もわからないまま、彼女ははるばる引っ越してきた。新居にたどり着き、アビーが鍵を開けようとしたとたん、背後から高圧的な男の声がした。「手をあげろ。振り向くな」どうしよう。きっと女性の帰宅時を狙う変質者に違いない。肩をつかまれた瞬間、アビーは向き直って相手を蹴飛ばしたが、たちまち男に押さえつけられてしまった。
  • 忘れられた一夜 秘められた思い
    2.5
    「ルシアン、レイナよ……」「レイナ? 名字はなんていうのかな?」この電話のやりとりを思い出すたび、レイナは屈辱感に苦しんだ。親友の結婚式で出会った、ハンサムなルシアン・シンクレア。どんな女性でも惹きつける魅力の持ち主で、レイナの人生をたった一夜で変えてしまった男。あの夜のルシアンの力強い手、優しい愛撫、歓喜のため息を彼女は忘れることができなかった。たとえ翌朝彼が姿を消し、二度と戻ってくることはなかったとしても。それなのに、思い切って電話をした彼女に対する仕打ちがこれだった。彼はレイナの名前すら覚えていなかったのだ。そして、今、約一年ぶりにふたたび顔を合わせた彼は、レイナを思い出した様子も、悪びれた様子もまったくなく……。
  • いつしか求愛 独身男に乾杯 I
    4.0
    一大レジャー産業をひきいる実業家ジャレット・ハンターは、高級ホテル買収のため、カナダのスキーリゾート地に乗りこんだ。目的のホテルの女経営者サビーナ・サザランドがスキーに来ているという確かな情報を得たからだ。彼はそこで新婚ほやほやの友人夫妻に出会い、食事に誘われる。どうやらディナーの席には彼らの知り合いの女性が同席するらしい。新婚カップルの邪魔をするなんて、ろくでもない女性に決まっている。彼はそう言って断るが、アビーという元モデルの美人が現れるや、今まで恋などしたことはないのに、ひと目で心を奪われてしまう。しかしアビーなる女性の正体がわからないことから、ジャレットはいらだち、いかがわしい職業の女だろうと目星をつける。アビーこそサビーナその人だとは夢にも思わず、ジャレットは……。
  • 花嫁は大地に輝く キング三兄弟の受難 I
    4.0
    ★もう男なんてうんざり。私のことは放っておいて。★ほかの女性との結婚を決めたうえに、愛人関係を迫るような男を愛していたなんて。恋人だった上司に裏切られたミランダは、過去を断ち切り新しい人生を築くため、奥地での仕事に飛びついた。だが目的地でミランダを待ち受けていたのは、雇い主の長男ネイサンとの運命的な出会いだった。もう恋愛はたくさん。たとえネイサンみたいに魅力的な人が相手でも・・・・・・。そんなミランダの気持などお構いなしに、ネイサンはことあるごとに彼女を誘惑しようとする。そればかりか、彼はミランダをお金で自由になる人間だと思っていた。
  • 冷たい瞳の花嫁 結婚式は愛の使者 I
    -
    ★傲慢で自己中心的。男ってみな同じなのかしら。★ローレルは姪の結婚式に遅刻してしまった。そればかりか、教会に入るとき派手な登場の仕方をしたため、満座の注目を集めるはめになった。彼女は自分を見つめるひときわ傲慢な視線に気づいていた。たしか新郎の元後見人で、実業家のデミアン・スクラスね。頑丈な体格にハンサムな顔。女性が夢中になるタイプだ。ローレルを見る彼の瞳が語っていた。”そのドレスを脱がせて中身を見てみたいよ”冗談じゃないわ。自己中心的な男性なんてうんざりするばかり。ローレルはモデルとして成功をおさめていたが、恋人から手ひどい裏切りを受け、男性には不信感を抱いている。だがデミアンは、そんなローレルにほほ笑みかけてきた・・・・・・。
  • クリスマス・ファンタジー
    3.0
    ★彼は七歳年下、しかも姪のボーイフレンド。でも、この熱い思いは抑えられない。★五年前、まだ二十代のころに夫を亡くしたテイラは女手一つで十六歳の娘ケアリーを育てている。仕事は順調、娘との関係もまずまずだ。家族で過ごす楽しいクリスマスももうすぐ……。夫が伝統行事に無関心な人だっただけに彼亡き後、一抹の後ろめたさを感じながらもテイラはこの特別な時期を楽しんでいた。ところが今年は、なぜかもの悲しいような気分がこみ上げる。彼女の前にリックがさっそうと姿を表したのはそんな折だった。革ジャン姿でバイクにまたがり、姪のボーイフレンドとしてやってきた危険な匂いのする男。テイラにとって未知の領域にいる男。彼の鮮やかなブルーの目と目が合った瞬間、テイラの心に何かが起こった。
  • クリスマスは特別に
    -
    ★ひそかに思い続けた男性からのプロポーズはロマンチックな夢とはかけ離れて……。★マティーは学術書の翻訳の仕事に打ち込み、家に閉じこもりがちだが、控えめで穏やかな人柄は人の心を和ませる。それを知っているのは幼なじみのジェームズだ。父親の跡を継いでマティーの父と建設会社を共同経営する彼は社交界の花フィオナとの婚約でゴシップ欄をにぎわし、わずか二カ月後の破局で、またもやさんざん書き立てられた。ジェームズに同情を覚えていたマティーは、クリスマス休暇に押しかけるという彼を快く受け入れる。ジェームズは静かな数日を過ごしたのち、出発の朝、切り出した。「ぼくと結婚してくれないか」これは悪い冗談?それとも、フィオナへのあてつけ?少女のころからずっとジェームズを愛してきたとはいえ、こんなプロポーズをすなおに受け入れられるものですか!
  • 危険な聖夜
    -
    ★危険と背中合わせのクリスマスを、よく知らない男性と過ごすことに。★スキーリフトの事故でけがをした妹の見舞いに行くため、ジェシカは雪の山道に車を走らせた。だが途中で雪崩が起こり、後続車とともにトンネルに閉じ込められる。後続車から降りてきたのはハンサムだが気難しげな男性で、救助隊が来るまでトンネル内で夜を明かすしかないとジェシカに言う。その男性モーガンの寝袋のなかで彼と落ち着かない一夜を過ごし、翌朝、待望の救助隊が来てくれたにもかかわらず、ジェシカは車の故障で、モーガンの家に滞在するはめになった。牧場でもある彼の家には、馬の世話をする老人がいて、ジェシカに接する態度も冷たくよそよそしい。老人はモーガンに、あの女は追い払ったほうがいいと進言する。検事のモーガンを恨む囚人がきのう脱獄し、復讐しに来るからと。ジェシカは、そんな危険が迫っているのをまったく知らず……。
  • ボスに片思い
    -
    ペニーは期待に胸を躍らせて、オフィスに彼が現れるのを待っていた。学生時代からずっと思いを寄せてきたエリク。今や大企業の社長となった彼の秘書に採用されてひと月がたつが顔を合わせるのは、彼が出張から戻る今日が初めてだ。運命の再会―――そう信じた彼女はすぐに自分の間違いを悟る。現れたエリクはペニーのことを覚えていないばかりか、「魅力のないハイミス」と言い放ったのだ。出張から帰ってきたエリクは新しい秘書を見て、がっかりした。ねずみのようにおどおどして、色気のかけらもない女性だ。ハードな業務に耐えられるようにも見えない。こんな女性と仕事をするなんてまっぴらだ。 いじめてさっさと辞めさせてしまおう。
  • アフタヌーンティーの魔法
    3.5
    長年の夢だったティールームの開店が決まった日、ドナは弁護士とお祝いをするために、あるレストランを訪れた。昔、ドナはその店で働いていて、経営者のマーカスと恋に落ちた。だが、ふたりの恋は悲しい結末を迎え、彼女はこの町を去ったのだ。それからドナは、マーカスを見返すために必死になって働いた。私はもうあのころとは違う。立派な大人の女性だ。ドナが自分も彼のレストランと同じ通りに店を出すことを宣言すると、昔と変わらず魅力的なマーカスは、冷静な口調で言った。「君は、もう一度僕に会いたかったんじゃないか」ドナは急に不安になった。私はどうかしていたのかもしれない。いまだに思いを断ちきれずにいる男性のそばに店を開き、ライバルとして競い合うなんて……。
  • 愛を禁じる心
    -
    夫亡きあと、双子を女手ひとつで育ててきたジュリエットには、遺された事業と屋敷を維持していくという使命があった。しかし手のかかる三歳児をかかえていては、仕事に専念もできない。そこで彼女は、事業を管理してくれる有能な人材を探すことにした。応募してきたのは、カル・ジェイミソンなる人物。ときおりはっとするほど魅力的な笑みを見せるものの、落ち着き払った、ぶっきらぼうな男性だ。とりあえず屋敷のあいている部屋を彼の住居として割り当てると、ジュリエットは基本的なルールを決めておきたいと提案した。「独身の男女が一緒に暮らしたら……」口ごもる彼女に、今のうちに問題を解決しておこう、とカルは応じる。「ぼくがきみにキスをしたらどうなるかってことだ」いきなり、激しい懲らしめるようなキスがジュリエットを襲った。
  • 愛は忘れない
    2.8
    サマンサは一年前の事故のせいで記憶をなくした。自分の名前や住んでいた場所さえ思い出せず、どうして事故に巻き込まれたのかも覚えていない。事故を境に別の人生を歩み始めている気がする。いまは職を得て、ホテルのフロント係として客の応対に当たる毎日だ。「きみはぼくの妻だ」ある日、不意にそう言われ、口にした男の顔を見たとたんサマンサは気を失った。写真を見せられたが、記憶は戻らない。だが彼がある名前を口にすると全身に震えが走り、抱き寄せられ、キスをされると、はっきりとわかった。この唇、このキス、この体はなじみがある……。同時に、恐ろしい記憶がよみがえった。
  • 愛の言葉が言えなくて
    -
    クロエは、教会の運営アシスタントとして、牧師の父親をサポートする秘書として働いている。躾に厳しい父親の影響と、彼女自身のつつましい性格から、二十六歳の今まで、男性と深いつきあいをした経験がない。あるとき、老朽化した教会の彫刻を修復するため、サッド・シッペンという彫刻修復の専門家がやってきた。作業している彼の、赤銅色に日焼けしたひきしまった上半身に、思わずクロエは目を引きつけられた。彼のほうこそ、まるで彫刻のようだわ。はっとして目をそらし、クロエは自分を叱った。しっかりしなさい。彼は気が荒くて、無節操だという噂なのよ。やがてオフィスに入ってきたサッドを見て、彼女はショックを受けた。三年前、父親に反抗して衝動的に家を飛び出したあの夜、“接触”した、忘れられない相手だったのだ。
  • あなたが気づくまで
    3.0
    疎遠な双子の妹ナターリャが事故にあったという知らせを受け、ナターシャは病院に駆けつけた。ところが妹はぴんぴんしていて、婚約者だという著名な弁護士チェイスが意識不明で横になっていた。重傷のチェイスは、助かっても体に障害が残るかもしれないと聞き、ナターリャは指輪を外し、彼を見捨てて病院から出ていった。ナターシャは放っておくことができず、そばで彼を見守った。時間がたち、うとうとしはじめた耳に苦しげな声が聞こえた。チェイスが目を覚ましたのだ。「ナターシャ……」私の名前を呼んでいる。ああ、また妹が私の名前を使ったんだわ。ナターリャは以前から姉の名が気に入っていた。彼は、しっかりとナターシャを見つめてまた名前を呼んだ。事情はあとで話そう。このシルバーグレーの目に笑みが戻ったときに。そう思ったとたん、体の奥に眠っていた感覚がうずきはじめた。
  • 君がターゲット
    2.0
    三年前、まだ駆け出しのモデルだったフランチェスカは、第一線で活躍するレーシング・ドライバーのマテオと出会い、三週間後に結婚した。互いに一目惚れだった。フランチェスカは幸せの絶頂にいた。だが、それも長くは続かなかった。たった数カ月後、レース中の事故でマリオは帰らぬ人となったのだ。絶望の淵に漂うフランチェスカを支えてくれたのはモデルの仕事だった。国際的なモデルとして成長した彼女は、今や世界を飛びまわっていた。でも、やっぱり故郷のシドニーが一番心がやすらぐ。帰郷した彼女を待っていたのは、ドミニクとの電撃的な出会いだった。彼女の行く先々に現れるドミニク。恋の予感に心が騒ぐ。愛は私のところに二度も訪れてくれるのかしら?
  • ひそやかな情熱
    -
    広大な土地で自然に囲まれて暮らす生活に憧れ、プルーは旅費をため、イギリスからオーストラリア奥地にやって来た。数カ月間、牧場のコックとして働いたが、妹の結婚式が予定より早まり、帰国しなければならなくなった。そんな折、牧場の隣人ナットがロンドンまで行ける子守を探していると聞き、一カ月だけの約束で、その仕事を引き受ける。ナットは、車の事故でこの世を去った弟夫婦の双子の赤ん坊を引き取りに行くという。男性一人で赤ん坊の世話ができるかと心配している弟の妻の両親を安心させるため、プルーはナットの婚約者のふりをしてもいいと提案した。ところが、それがとんでもない事態を引き起こすことに……。
  • ひと月だけの花嫁
    -
    両親が亡くなり、幼い弟の面倒を一人で見るロザリンドは、弟の誘拐をほのめかすような電話がかかるようになってから、恐怖におびえる毎日を過ごしていた。そこで彼女は、髪型や服装を変え、しばらくどこかに隠れることにした。ちょうど友人の兄マイケルが休暇をとってヨークシャーに行くので、彼の妻と偽って行動をともにすれば安全だろう。それにしても、なぜこんなことになるのかしら!五年前、ロザリンドはマイケルのプロポーズを断った。その彼に自分からお願いして、夫としてしばらくいっしょに暮らしてほしいと言うはめになるなんて。だが弟を危険から守るためには、それしか手はないようだった。
  • クリスマス・キス
    3.0
    ★彼ほど危険な男性はいない。私の中にひそむ情熱を解き放ってしまうから。★ケイティは勤務先に、もう何年も慕い続けている男性がいた。気持ちを伝えるなら、クリスマスパーティほどいい機会はない。彼を宿り木の下に連れていき、思いきってキスしよう。いよいよパーティ当日、臆病なケイティは勇気を出して、サンタクロースに扮した意中の男性に、とびきり熱いキスをした。だが翌日、彼はまるで何もなかったようにつれない。一方、今まで目もくれなかった男性がケイティに親しげにしてくる。向こう見ずで、大胆で、危険な魅力を漂わせたブライアン―――全女性社員の憧れの的だが、ケイティにとっては最も苦手なタイプだ。まさか、昨日サンタクロースに扮していたのはブライアンだったの?かすかな疑いが芽生えた瞬間から、ケイティの心は乱れ始めた。
  • クリスマスはパリで
    -
    ★愛しているから、別れを選んだ。愛しているから、真実を告げられなかった。★八年前に働いていたパリのクリニックの前に立ったとき、アリッサは胸が締めつけられた。私はここでピエールに出会い、彼を愛するようになったけれど、ある悲しい理由から一方的に別れを告げざるをえなかった。だが、きっぱりと過去に別れを告げて前に進むために、このクリニックで再び働く決心をしたのだ。ところが、今はカリブ海の島に住んでいるはずのピエールが、急病で倒れた院長の代理を務めているという。まさかこんなことになるなんて!八年前の別れの理由を問い詰められたらどうしよう?今でも私の中にはピエールへの愛が生きつづけている。だから、真実は絶対に明かせない……。
  • 激情の園
    3.0
    帰郷したマデリンの胸中には、痛々しい決意が渦巻いていた。この地に戻ってきたのは、愛の幽霊を葬り去るため。失意と孤独に満ちたこの4年間、自分を変える努力を重ねてきた。わたしを深く傷つけた元フィアンセ、ドミニックと再会を果たし、洗練されたしぐさで冷たくあしらってみせるわ。懐かしい川辺を散歩して緊張をほぐそうとしていたとき、からかうような声が聞こえた。「ついに放蕩娘のお帰りか」意に反して心臓が止まりそうになる。ドミニックだわ!背を向けようとしたそのとき、彼は激しく唇を重ねてきた。
  • 春はめぐり来る
    3.0
    マギーは心痛と冷気に耐えながら、寂寥とした一帯を歩き続けた。人里離れた牧場へ面接に来たものの、冷たく追い返されたのだ。前科者を雇うほど愚かではない、と経営者のイーサンは言った。誰も信じてくれなくても、神に誓ってわたしは無実――傲慢な男性に蔑まれたくらいで、誇りを失うわけにはいかないわ。一方のイーサンは、暗い空模様を見上げて思い悩んでいた。雪が降り出す前に、あの女性が町までたどり着けるとは思えない。堂々としていながら、どこかはかなげな、青い瞳のマギー。これから吹雪になる……矢も楯もたまらず、彼は車に飛び乗った。
  • 罪の夜
    4.0
    18歳で大富豪と結婚、そして妊娠したまま離婚。今、別れた夫は復讐の炎を宿した瞳で再婚を迫っている。あの日の出来事はまだ終わってはいなかった…。★幼い息子と二人で暮らすケリーの前に、別れた夫アレックスが現れた。優雅な身のこなしも、挑戦的な琥珀色の瞳も、すべてを賭けて愛したあの日のままだ。四年前、涙に暮れる私のもとを、冷たく去っていったというのに、どうして今さら会いに来たのだろう? 理由を聞いて、ケリーはますます混乱した。「罪の償いをしてもらう。僕たちは再婚するんだ」

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  • 熱い過ち
    3.0
    私より大切な存在があるなら、いっそ独りで暮らしたい。そう別れを告げた時彼はいつになく取り乱していた。普段は冷静で非情な社長だというのに…。★ロバータは、マックとつき合い始めて一年ほどになる。彼は若いころ悲惨な結婚生活を経験したせいで、二度と結婚しないと心に決めている非情な男。彼女を“恋人”ではなく“愛人”と考えているのだ。こんな扱いは、もううんざり! マックを愛しているのに、彼が求めているのは体だけ。痛手が少ないうちに早く別れるべきだ、とロバータは思う。でも、彼を忘れ去ることができるかどうか、心もとない……。

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  • 十七歳の花嫁
    3.5
    父を訪ねてきたニックに会ったとき、リーはひと目で恋をした。こんなすてきな人のためなら死んでもいいとさえ父に言い、十七歳のリーはニックと結婚式を挙げた。だが、結婚初夜からずっと彼はリーに指一本触れようとしない。もう五年も、リーは砂を噛むような空疎な日々を送ってきた。ニックと別れる決心を固めた矢先、彼女は恐ろしい事実を知る。父がニックの家族の重大な秘密を握り、脅迫して、彼に結婚を承諾させたのだという。夫は、別れたくても私と別れるわけにはいかないのだ!

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  • 二十歳の猫とカップに入れたコインで水が零れた時 上
    -
    二十歳の猫は、人である主が事故で亡くなった時に赤子と老婆を人であるが家族だと思い続け。猫であるが残された家族を支えなければならない。そう思うことと、小さい主が赤子の時に言ってくれた。お姉ちゃん。その言葉をもう一度呼ばれたかった。その事故から時は流れ・・・。あの事故からが始まりではなく、遠い遠い昔のことである。文献も残されていない。忘れられた過去から始まっていた。現在で言う。オーパーツと赤い糸(左手の小指の赤い感覚器官))と羽衣(蜻蛉のような羽)であり。そして、神話と伝わる物語は本当の正しい歴史が存在しすべての始まりだった。時が流れて赤子も少年になっていた。だが、いまだに母の思いは果たされていなかったが果たされる途中だった。その母の思いのことなどは、猫も小さい主も祖母もしらないが、猫は、家族を守るために近所の仲間の動物たちの助け合いで金銭的も精神的にも全てを守っていたのだが、祖母が入院・・・ 祖母から小さい主の恋人探し・・・想い人?・・全ての始まり?・・・母の願い・・・猫の思い・・・祖母の思い・・・ 少年の思い・・・とは・・・。
  • この世では会えるだろうか・・・そして
    -
    ある洞窟に、人類の始祖である。真と言われる者の魂が封印されていた。その魂は、自分の身体が転生されるのと、七人の女性(姫と六人の側室)の再会を信じて同じ夢を何度も見ながら待っていた。そして、現代のことである。永い時の流れで理由は忘れられたが代々洞窟は守られていた。自分たちは他の人々とは違う人種だと感じたからだ。背中に蜉蝣(かげろう)の成虫の羽を柔らかくした感じの物(羽衣)と左手の小指に赤い感覚器官(赤い糸)があり。ある習わしがあったのだ。誰にも教えずに隠し続けた。生まれると直ぐに、背中の羽は剥がされて十六歳になるまで洞窟の奥に保管されるのだ。そのために現代まで洞窟は守られていたのだ。その持ち主の女性が洞窟の中に入った・・・・女性には見えず・・・始祖は現れ・・・7500万年前には地球には月である衛星はなかった・・・始祖は洞窟の外へ・・・・女性は気付かずに・・・六人の女性の友が・・・初恋の男性に赤い糸が見えるか確かめに行く・・・・七人の赤い糸が一人の男を示した?・・・始祖は、猫の願いを聞き猫の体に入ったが・・・七人の女性の危機?・・・赤い感覚器官は拳銃の弾を跳ね返した・・・運命の相手?・・・始祖の転生?・・・七人の女性より歳下の男は?・・・男を想う同い年の女は大勢の使用人に拳銃で撃てと命じた・・・八人目の女性なのか?・・・七人の女性の全ての赤い感覚器官が見える?・・・男は赤い細工品なら見える。と言うが?・・・それは本当なのか?・・・そんな時・・・猫が倒れた・・・寿命なのか?・・・男は立ちくらみを感じた・・・心底からの悲しみから?・・・八人の女性の赤い感覚器官が見えなくなった・・・。
  • 今の世では忘れられた昔の物語    上巻
    -
    左手の小指の赤い感覚器官(赤い糸)背中に蜻蛉ににた(羽衣)で運命の人を探す。 現在で言うのなら東北の空白の歴史のことである。青森、北海道王朝と言われ、最後の直系の子孫は黒野(くろの)卓(たく)と言う。混血も生き残っているが千人だけで全てが老人なのである。そんな、老人たちと姉とも母とも思われていた自動人形に大事に育てられた。そんな宅には、成人になると運命の相手を探す旅に・・・紙刀(紙で作られた刀)だけを持ち・・・だが、一人旅ではなかった・・・ボンボン育ちの貴族様が妃を探すみたいだよ・・・内心で思いながら・・・・。
  • 糸の導きを信じて
    完結
    -
    主人公の涙花は、いや、涙花が住む都市の住人は、左手の小指に赤い感覚器官があり、背中に蜉蝣のような羽がある。その羽は、羽衣と言われていた。 涙花は、誕生日の日に、父からプレゼントを貰った。それは、幼い時からの夢だった。 だが、それが、全ての始まりだった。それからは、想像も出来ない生き方を選ぶ事になる。何故、それは、左手の小指の赤い感覚器官が見えると、ある人に言われたのだ。それは、自分の運命の相手のはずだからだ。再び、その人物と再び会えるだろうか、そして、結ばれるのだろうか?
  • 数冊の本と運命の泉
    -
    主人公である新は、生涯で唯一の運命の女性を探さなければならなかった。その原因は先祖にあるのだが、他にも、左手の小指に赤い感覚器官(赤い糸)と背中に蜉蝣のような羽(羽衣)を持って生まれるのだ。赤い感覚器官で運命の相手が居る方向を示すだけでなく結ばれるための障害の修正の指示も伝える。背中の羽衣は飛ぶこともできるが、片方を運命の相手に渡すことで自分の無事を知らせることもできるのです。  新は、一族も育ての親(機械仕掛けの女)も亡くなり、一般常識も知らないままに一人で運命の相手を探す旅に出ることに・・・。    運命の修正の障害でもあった。ある出来事の修正の途中で記憶喪失になるが、運命の相手に出会えた事と両親が結ばれる要因にも・・。  そして、運命の食べ物(仙人の霞の饅頭)を食べたことで記憶が戻るが、二人が結ばれる運命のために、再度一人で旅に出ることになるのだが、最後の修正の時に修正の規模が大きすぎて理性を失うが、背中の蜉蝣のような羽である羽衣の力と幻の運命の泉の力を借りて・・運命の修正は完了するだろうか・・・・運命の相手とは・・・・。
  • ソウルメイトを探せ
    -
    不倫相手と別れて、突然ひとりになったわたし。彼のことは本気で好きなつもりだったけど、それって本当の恋じゃない?わたしの運命の相手は、どこにいるの――? 三十代オトナ女子の揺れ動く気持ちを綴っていく共感必至のリアル恋愛小説。女性総合サイト『働く女子の恋とシゴトと本音がわかる! マイナビウーマン』にて連載された人気恋愛小説の電子書籍化第2弾! ■著者プロフィール かたやま伸枝(かたやまのぶえ)NHK教育テレビ「おはなしのくに」原作でデビュー。Webや電子出版を中心に小説家として活動。たまに雑誌ライター。そして週に一度は占い師としても暗躍中。人の心の中にあるとらえにくい思いを掘り起こして言葉にすることがライフワーク。2014年『ふたりの未来は?』(小社刊)が電子書籍にて刊行され好評を博した。http://ameblo.jp/roonya/
  • 倒錯薔薇園
    -
    念入りなマッサージをお願い。 敏感な部分は指と舌で、ゆっくりと。 ワーカホリック気味のキャリアウーマン、アレクシアはひとときたりとも携帯電話を手放せない。たとえヴァカンスの最中でも……ほら、また電話がかかってくるわ―― だが、いまはそれどころではない。さきほどバーで知り合ったホテルのオーナー、逞しい肉体を持つリヴェラに魅入られて、ロビーの一角で抱きすくめられているのだから。 誰かが角を曲がると、丸見えだと思うと鼓動が高まるけれど、それでもリヴェラの執拗な指がレースの布片を横にずらすと、ぞくぞくする。 繊細な蕾がほとんどあらわになって脈打つと、リヴェラが指を止め、アレクシアを抱き上げて、夢のような屋上薔薇園へと誘うのだった……。 辺り一面、酔わせるような薔薇の香りが漂うけれど、薔薇の茂みにはもう、花ひとつ、咲き誇ってはいなかった。リヴェラがアレクシアのために、花をすべて摘み取り、急ごしらえのベッドにまき散らしたから。 逃れられないように覆いかぶさってくるリヴェラの美しい横顔から、どれほどの美しい声が漏れでるだろうと期待するのに、いつまでたっても何も言ってくれないのだ。だから、アレクシアは脚を大きく広げ、自ら哀願するように囁いた。 愛・し・て・ほ・し・い、と――
  • 秘蜜レッスン~あなたに躾けられて~
    -
    家庭教師の白い肌に舌を這わすと、 お尻が震え、喘ぎ声が漏れた。 「お兄様に秘密にしていただけるなら、この体を閣下に差しだしますわ」 木登りをしていた淑女を引きずり下ろすと、伯爵家の次男ウィリアムの掌中にすっぽりとおさまり、妖艶なまなざしでそう訴えた。 彼女の名はクリスティン。まもなくウィリアムの兄と結婚する見目麗しい婚約者だったが、なぜか兄を忌み嫌い、家庭教師となって逃げていたところを、ウィリアムが捕らえたのだ。 シャワーを浴びながらも、ウィリアムはクリスティンのことが気になってたまらない。いまから彼女のドレスを剥ぎ取り、裸にさせ、男をまだよく知らない白い貞淑な肉体に、思うままに快楽を注ぐ――そう考えるだけで股間が熱くなり、思わず慰めていた。 そのときふと、“彼女も自分で自分を慰め、悦びを得たことがあるだろうか?”とウィリアムは思いつき、その考えに囚われた……。 バスルームから出たウィリアムは、巨大なベッドの真ん中に横たわったクリスティンの裸身を見下ろし、甘い言葉で囁いた。「自分の体に触れてみてくれ」 予想していた以上に、淫らな色香を滲ませる肢体の持ち主――クリスティンが腹部から胸へと両手を這いのぼらせ、手のひらで豊満な乳房を包み込むと、親指で乳首のまわりに弧を描き始めた。さらに唇をわななかせて、あられもなく脚を広げるさまに、ウィリアムの理性はいっきに吹き飛んだが、ひとつだけ決めていたことがあった。 彼女が自慰でイッたことがあるかどうか――なんとしても、その答えだけは見つけださなくてはならない。
  • 白い蕾
    -
    んんっ…声が出ちゃう…。 隣室でお祖父ちゃんが寝てるのに。 妹に比べて不完全な人間で、吃音もあるわたしは誰にも愛されない――そんな思いに、物心ついたときからずっと苛まれてきた。妹のほうが美しくて、賢くて、今日、結婚も先を越されてしまった。 そんなことをつらつら考えていると、一睡もできなくなって、暑苦しくて……だめ、のどが乾いてたまらない。 「ル、ルーカス。ど、どうして、こ、ここに?」 驚きのあまり、声がもれた。キッチンに降りると、もう帰ったと思っていた、片恋相手のルーカスが目の前になぜかいて、ショートパンツしか身につけていない姿で立っていたから。 そういうわたしもネグリジェが汗だくで、ぴったり張りついて、裸同然だ。胸の膨らみを慌てて腕で隠しても、ルーカスには丸見えだろう。彼に触れられるのを乞い願い、乳首がつんと尖っているのが。 ルーカスがショートパンツをすばやく足首までおろすと、黒々とした股間が露わになり、わたしはあっと声をあげそうになった。 逃れるようにキッチン・カウンターに乗り上げると、ルーカスの指がついてくるように伸びてきて……胸にされる甘やかな愛撫に我を忘れて、すがろうとするけれど、なめらかな表面の上では支えになるものなど何も見つからない。 ネグリジェをまくりあげられて、腕にからみついたまま全裸にされると、恥ずかしくて、手のひらに爪が食い込むまでこぶしを握りしめた。 これから何をするつもりなの? その答えはわからない――だけど、彼のさらなる愛撫を心の底から求めていることだけははっきりとわかる。
  • 聖女陥落
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    このひとの喉元に蜂蜜を垂らし、 舌先で舐めてみたい……今すぐ。 「きみの土曜日の夜の習慣を教えてくれ。不道徳な習慣を」 「毎週土曜日の夜、マスターベーションするわ」目を伏せて答えると、マルコが、目を細めてわたしをじっと見つめる。 脚の間がしっとりと濡れるのを感じる。立ち上がって、黒いレースのショーツをおろし、わたしが脚を広げて見せると、マルコのうめき声がする。 マルコは、コーヒーテーブルを脇へ押しやり、わたしの両脚を肩にかけ、手を押しのけると、舌をリズミカルに動かして花の蕾を舐めたり吸ったりしながら、皿の上にあったピクルスに手を伸ばし、わたしの奥深くへ挿入し始めた。 手からこぼれ落ちたラベンダー色の革製ノートパッド――わたしの成功の象徴――が転がっていき、彼の屋敷のプールの底へ沈んでいく……。 昨夜のパーティで、謎めいたハンサムな大富豪マルコが、官能的な笑みを浮かべながら声をかけてきたのだ。 “一晩だけ、僕のいいなりになれば、きみにぼくの屋敷をあげよう”と―― でも、よく知らない彼に何をされるというの? もしも四肢を縛られて、鞭や鎖が出てきたら――そのときのわたしは頭がおかしくなっていたに違いない。いままで無難に生きてきたわたしなのに、知らぬ間に頷いていたのだ。 完全にプールの底に沈んでいる、ノートパッド。あれはわたし? 危険に飛び込んだあげく、永遠に使い物にならなくなってしまった……わたし――
  • 美獣の調教
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    彼の指が下着の中へ滑り込む。 だめ…カメラの前でイっちゃう。 「おっぱい」と聞くだけで、顔を赤らめる清楚女優――そんなわたしをたった4日で、本能のままの獣に変えた男。 知性派俳優ミハエル・サマーヴィル――セクシーな魅力を放つ色男が、官能芸術映画の撮影中、衣装のボディスに指を滑り込ませてきたのだ。 ミハイルの親指が硬くなった蕾を刺激するだけで、わたしの乳首に命が吹き込まれる。鋭いまなざしで見つめられるだけで、骨の髄までとろかされる。 事実、この4日間、“アレ”を思い出しては、丁寧に擦る、甘ったるい彼の指ばかりをわたしは考えている。 撮影のあいまに行った海で、ミハイルはビキニの結び目をほどきながら、もう片方の手でわたしのいやらしい場所を包み込んだ。 伸縮性のある布地を必死で横にずらそうとして、指の先端や関節が花芯にあたるたびに、あられもなく嬌声をあげ、体をのたうたせるわたしがいる。ついにミハイルは完全に布地をずらすことに成功し――彼の指がゆっくりと差し込まれてきた……。 そんな淫靡な“アレ”の記憶にたゆたっているときに、監督の声が突然響いた。 「君たちが本当にやっているところを、撮影したい」
  • 月夜の交歓~銀のピアスの愛撫~
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    俺のペニスピアスが 彼女のスイートスポットをこすった瞬間の顔を見てみたい。 その夜もキットはクラブへ行った。お目当てはマーシー。セクシーな美女だ。 黒革のミニスカートにピンク色のホルタートップ。純情そうな顔立ちからは想像もできないほど、腰の動きに色気がある。 さりげなく近づいて、囁くのだ。俺のモノに夜通しなぶられてみたいか? と。 銀のピアスが6つ嵌まった――ベッドの相手の感度を増すためにつけた――俺の自慢のモノに。 股間はすでに脈打っていた。俺の銀のピアスがスイートスポットをこすった瞬間の彼女の顔を見たい。 キットはマーシーのところまで行くと、彼女に体を密着させた。ヒップを抱きかかえ、音楽に合わせて体を揺らしだす。 ――マーシーは目を閉じ、キットの体の熱を感じていた。彼はいつも私を誘惑するのだ。目覚めているときだけでなく、夢の中でも。 彼の手が脇から背中へと滑ってホルタートップの下へと潜りこんできた。 思わず吐息をもらす。体の奥深くで悦びがつのっていき、我知らず太腿の内側に力が入る。 彼の姿を見ただけで正気を失ってしまいそうなのに、こんなふうに抱き合ったら、まともでいられるはずがない。 だが今夜のキットは容赦しなかった。もう一方の手でスカートをめくって太腿に指を這わせ……。
  • 官能の楽園~ベルサイユ宮殿の初夜~
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    「もっと締めつけろ」「もっと強く」 秘密の恋人が王妃に命じる。 私の盗み見に気づいた彼は――! 「もっと締めつけろ。もっと強く」 秘密の愛人が王妃マリー・アントワネットに荒々しく命じる声がもれ聞こえて、今宵も侍女アラベルは頬を染めずにはいられない。男の体から立ち込める甘い麝香の香り―― ため息をついて廊下を歩いていると、黒い人影があらわれ、アラベルは捕まえられる。見知らぬ男はアラベルを抱えあげると、腰に尖ったモノをこすりつけてきた。 冷たい床に押しつけられて、いまや、アラベルの下半身はむき出しだ。 男の指先が襞をかき分け、ピンク色に腫れあがった欲望の芯にたどりついた。花芯を軽く摘ままれると、思わず喘ぎ声が出てしまう。 アラベルが可愛いお尻をよじったそのとき、大きくて長い蛇にいっきに貫かれたのに気づいて、はっと息をのんだ。 ヘアブラシの柄や、ときには侍女たちに指を入れてもらったことはあるけれど、男性自身を差し入れられたことは一度もないのに……。 アラベルが処女だとわかると、いっそう興奮をかき立てられたのか、男は激しい挿入を繰り返し始める。 そして、男からは麝香の甘い香りが……。
  • パートタイムの恋人~鏡の中の情事~
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    その夜、初めて秘密の願望を口にした。 「私の両手をベッドに縛り付けて動けないようにして」 寝室の壁に張り巡らされた巨大な鏡が見ている。夜ごと私が深紅のシーツの上で繰り広げる恋人たちとの淫靡な時間を―― 金曜の夜。ジョージが来た。「その髪は何だ」富豪の彼に不機嫌に言われ、急いでポニーテールにして寝室に入る。 と、ベッドに腰かけていた彼はやおら立ち上がった。「俺の望みはわかっているだろ」 ひざまずかせた私の髪を乱暴につかんで奉仕させたあと、慌ただしく帰っていった。 月曜はカルヴィン。「オイルを塗ってくれ」たっぷり彼のものを愛撫すると、今度は彼がオイルをつけた指で私の敏感な場所を弄び始める。 アブノーマルなのが彼の好みだ。私は四つん這いにさせられ、激しく貫かれた。 そして今日は水曜日。内気なのに誰よりも貪欲なデニスは満足するまで一晩かかることもある。 「今夜は違うことをしよう」デニスが言った。 「何をしたいの?」彼はなぜかためらっている。 私は我知らず口走った。「いい考えがあるの」脈が速くなっていく。「私の両手をベッドに縛り付けて、動けないようにして」
  • 官能飼育
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    きみが組み伏せられて、 プッシーをなめられたり ペニスを押し込まれたりするのを見たい。 他の男とセックスするわたしを見ること。 それが、ゲイブがわたしに望んだ愛し方だ。美青年のナイルに貫かれるさまを、彼は見るだけ。 キスしたい、彼を愛撫したい……それなのに、触れさせてくれないゲイブの狡い愛し方に、わたしは多少なりとも傷ついていた。 「両手で自分の胸をいじるんだ」 羞恥に眩む想いで、ゲイブに言われるままに――むっちりとしたわたしが唯一、自慢できる――豊満な胸を露出させ、尖った乳首を親指と人差し指で何度もいじくった。ノーマルとは言いがたい性交のせいで、引き攣るように身悶えて、知らぬ間に締めつけている。 こうして、いけない官能に溺れ、飼育されていくのだ。 だがやがて、わたしは気づいてしまう。ゲイブの目がナイルを……熱を孕んだまなざしで、ナイルの美貌を陶然と見つめていることを。 ナイルの尻をなでまわしながら、もう一方の手をシャツの裾から背中にすべりこませているのを。 ゲイブが欲しいのは、本当にわたしなのだろうか――それともナイル?
  • 妄想不倫
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    スカートを脱がせる。 淫らなTバックがあらわになる。 ぼくは人差し指を下へずらし…。 アムステルダムへ向かう列車で、セクシーなブロンドの青年が向かいに座った。 彼――チャドとの会話は弾んだが、何事もなく駅で別れた。当然だった。私には夫がいる。 翌朝、散歩中に財布をすられたことに気づいてホテルに戻ろうとしたとき、私の財布を手にチャドが現れた。 いたずらのお詫びにコーヒーをおごると誘われ、カフェに入った。 「あの……」彼は照れくさそうに言った。「すごく惹かれてるんだ。モーガン、もっとあなたが見たい。意味わかるよね」 夫を裏切る気はなかった。「話をするだけなら問題ないわ」 「それなら、もしも一緒にあなたの部屋に行ったら、僕があなたをどんなふうにファックするか、詳しく話してもいい?」 心臓が早鐘を打ちはじめた。肉体的な関係には進まないのだ。あと数分くらい……。「いいわよ、チャド」 「僕はあなたを壁に押しつけ、両手で顔をはさむ。それから舌であなたの唇を開き、じっくりとキスをする」 私は彼の目を見た。欲望の波が体の奥深くからこみ上げてくる。 「あなたの喉に歯を立てたいと言ったら?」低く甘い囁きに、私は催眠術にかかったようになって……。
  • 密室の調教劇
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    むきだしのお尻を叩いて、 甘い割れ目を舐めてイカせてほしい――! エルはある日、親友のサーシャに誘われて、彼女の知人ステファンおじさんが住むというベネチアへ行くことになった。 運河に面した大邸宅。夢のようにゴージャスな、素晴らしい休暇になる――はずだった。 ところが、その夜、遠くから女の喘ぎ声がもれ聞こえてきたのだ。 驚くエルが部屋を覗くと、そこには美しいサーシャの白い裸身が闇に浮かび上がっていた。豊かな黒髪、情熱的な黒い瞳、見たことがないほどの美貌の男ステファンの、男らしい完璧な肉体に貫かれて。 まるで何かの罰かのように、サーシャの尻の頬を激しく叩き続け、泣き声をあげさせるや、股を開かせ、「私はふしだらな女です」と口走らせるまで、尻に指を入れて突き続ける。 唇がはねあがり、面白がっているのは明らかだ。その端整なステファンの姿を見つめているうちに、エルの股間は疼き、手は知らず秘所に触れていた。 もう止められなかった。鏡の前にある大理石のテーブルに片方の足を置き、太ももを広げてショーツの上から撫で始めた……。
  • いけないお仕置き指南
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    倒錯的なプレイをしてみたい―― 秘密の願望はその夜、現実のものになった。 メアリーが部屋に入ったとき、夫は若い男性客とブランデーを楽しんでいた。 端整な顔立ちのその青年が言った。「こちらにおいでください。あなたをじっくり拝見したいので」 彼は近づいていったメアリーのドレスを腰まで引き下ろし、ペチコートを引きはがした。「いけませんわ……おやめになって……」 半裸の彼女を見つめる、青年と夫の舐めるような視線。 青年は慣れた手つきでコルセットの前のホックを外し、あらわになった乳首をつまんでひねった。 「奥さまは、好色な方でいらっしゃいますね」 「底なしの欲望の持ち主です。さあ、始めてくれたまえ。好きにしてくれてかまわない」 青年が瞳をきらめかせる。「デスクの上に身を乗り出し、もたれて」 言われたとおりにすると、ズロースのスリットを左右に大きく広げられ、ヒップを丸出しにされた。 ゆっくり、ゆっくりとヒップを這う彼の指が、そのとき不意に振り下ろされた。「ああ、痛い!」 洗練された外見とは裏腹に彼は容赦なかった。メアリーのヒップの隅々に強烈な打撃を繰り出し……。
  • 公爵様のお務め~花嫁は初夜のベッドで2人の夫に愛される~
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    「口を開いて。ぼくをいい気持ちにさせて」 やがて口いっぱい何か温かいものが広がって…。 エリザベスにある日、見目麗しい公爵との縁談が舞い込んだ。 後継ぎをもうけるため花嫁を迎えたいという公爵は、同性愛者だという噂。 その証拠に、いつもそばにアーサーという美青年がぴたりとくっついている。 いったいどうやって後継ぎをつくるのかしら? そして、迎えた初夜。夫妻はベッドに入ったものの――案の定うまくいかない。 「ここで待っていてくれ」公爵はベッドを出て、自分の寝室へ。 なかなか戻らない夫が気になり、エリザベスが公爵の部屋のドアを開けると…… 公爵の正面にひざまずくアーサーが、夫の一物を口ですっぽりと咥えている――! ああ、なんてこと! 「ようこそ、リジー」アーサーは頭を傾け、エリザベスを見あげてにやりとした。 「こっちへおいで」 ハンサムで、美しく男らしい体つきの二人は猛々しい兵士のようだ。 エリザベスは陶然となって一歩前に踏み出し……。
  • 神の御使い~任務はエクスタシー~
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    ある日、裸の男が天から降ってきた。 たくましい体。情欲に燃える目。 「ぼくの任務は、君がしてほしいことをすること」 ブリザード吹き荒れる凍えるような夜、 雷鳴とともに、裏庭に大きな何かがおちてきた。 物だと思ったら――裸の男だった。 豊かな黒髪と、光る肌。広い肩と胸。引き締まった腰。たくましい太腿。 きれいに筋肉がついた丸い尻。男性器は……。 リリーは驚いて彼を家に入れた。毛布を着せかけ、ココアをいれる。 ザカライアと名乗った男を、リリーはザックと呼ぶことにした。 大雪が降っているのに、彼には雪のかけら一つついていない。 いったい何者? 宇宙人? 未来人? それとも――。 「どうしてここに来たの?」「君がしたいことをするためだ」 「もし出ていけと言ったら?」「ぼくは任務に失敗しない」 彼の黒い目に何かが光った。 大きくてたくましい手が伸びてきて……!?
  • 夜の一人遊び
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    男が4人と女が1人。 体のいたるところに手が伸びてきた――。 彼の命令で。 「……いかせ……て……」 その夜、ミリは、行きずりの男に禁断の愛の調教を施される。椅子に拘束され、脚を広げさせられると、その男はミリの秘部に優しく触れてきたのだ。 花びらの奥に舌を差し入れてきて、身をよじらせるミリをいままで知らなかった、悦楽の甘い官能世界へ誘ってくれた……ああ、淫靡にこすってもらえばもらうほど、もっとこすって欲しくなるの―― それなのに、どんなに懇願しても許してくれず、徹底的に我慢させられて、ミリはえんえん苦しみ続けることになる。やがて彼を欲し、愛おしいとさえ思い、自ら口淫するようになるまで……。 でも、その一夜の情事のあと、ミリの心は完全に崩壊した。 もうミリは彼なくしては夜も日もあけないのに、ジャックという名前以外、知らないのだ。結婚しているのか、都会にいるのか、田舎の片隅にいるのかも。すべてが欲しくて、世界の果てまで追いかけたいのに、何もわからない。 他の男を誘うこともできずに、ミリはしかたなく部屋に閉じこもった。 そして、濡れた花園にゆっくりと自分の指を、玩具を差し入れて、彼に貫かれる夢を見るようになるけれど……。

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