ハーレクイン・ロマンス小説 - ハーレクイン - ハーレクイン文庫作品一覧

  • つらい別れ【ハーレクイン文庫版】
    2.0
    やむにやまれぬ事情から別れたウィルこと、リンガード伯爵が住む屋敷へ、フランセスカは車を走らせていた。半年前から、正体不明の不気味なストーカーにつきまとわれて、怯えを感じた彼女が頼れる先は、元夫のウィルしかなかったのだ。5年ぶりに見る皮肉めいた彼の表情は、相変わらず魅力的で、胸に封印していた恋心をたやすく揺さぶり起こす。だが、恋愛絡みの相談と誤解され、突き放されたうえに、ウィルには既に再婚話まで持ちあがっているという。彼の幸せを祈り、フランセスカは気持ちを押し隠して去るが……。 *本書は、ハーレクイン・クラシックスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 庭園の誓い
    -
    継母にいじめられ、つらい日々を送っていたジェミーは、とつぜん、おまえの結婚が決まったと言い渡される。そして、婚約者が来るはずの夜に訪ねてきたのは、信じられないくらいハンサムな紳士だった。あの人がまさか、わたしの夫に?淡い期待も束の間、彼とは似ても似つかない貧相で好色そうな老人が、ジェミーの結婚相手として紹介された。こうなったら、かねて考えていたことを決行するしかない――彼女は少年になりすまし、月明かりの下、家から逃げだした!
  • テキサスの夏【ハーレクイン文庫版】
    -
    暴力的な夫との離婚、娘の財産狙いで起こされた親権訴訟――最愛の娘を奪われるかもしれないという不安に追いつめられ、マギーは誰も信じられなくなっていた。疲弊しきった彼女は心の傷を癒やすため、少女時代を過ごした牧場へとむかうが、そこには、さらに心をかき乱す存在が待ち受けていた。かつて想いを寄せた、兄のように優しかったゲイブ……。しかし、ゲイブへの淡い初恋の思い出は無残にも打ち砕かれる。「休暇をお望みなのか、それとも養ってくれる男か」再会した彼はそう言って、なぜかマギーに軽蔑の眼をむけた。 *本書は、ハーレクイン・セレクトから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 手なずけられた花嫁
    4.0
    「2倍払うわ。今夜中にアスペンに着きたいの」マディーに頼まれ、セスナ機への同乗を許したリンクは、彼女の高飛車な態度に苛立ちを隠せずにいた。富と美貌に恵まれた、わがままなお嬢さんの典型だ。かかわらずにいようとしたとき、セスナ機が墜落し、二人きりで森に放り出されたリンクはすぐさま気づいた。マディーの痛々しいほどの強がりは、両親に捨てられ、愛されずに育った人生と傷つきやすい心を隠すためのものだと。 *本書は、初版ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 天使と悪魔の結婚【ハーレクイン文庫版】
    -
    仮装パーティで、赤い悪魔の扮装をさせられたエミリーは、黒衣の天使に扮した実業家、アントン・ディアズに紹介される。「僕はきみが欲しい」と囁かれ、初対面での誘いに驚きながらも、セクシーな彼にあらがえず、エミリーはたちまち恋に落ちた。性急なプロポーズののち、純白の花嫁衣裳で式を挙げ、ハネムーンを過ごすために、ふたりは一路南フランスへ。ところが、甘すぎる愛の交歓をした翌朝のことだった。アントンは黒い瞳に悪魔のような光を宿し、彼女に告げたのだ。エミリーと結婚した真の理由を、残酷な本当の彼の姿を。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 天使を拾った夜
    4.5
    エンジェルは7歳で最愛の母を亡くしたあと、暴力を振るう父から逃れ、里親の家を転々としてきた。大人になった今も“我が家”を知らず方々を渡り歩いている。先日、雇主から嫌がらせを受けて勤め先を辞めたのを機に、新天地を求めてヒッチハイクをすることに決めた。ある大雨の夜、エンジェルは美しい瞳の男に拾われる。ロイヤルと名乗る彼は、今夜家に泊めてくれるだけでなく、家政婦の仕事を提供してくれるという。あまりに親切な申し出に戸惑いながらも彼女は承諾するが……。
  • 出会いは嵐のように
    -
    幼稚園で働くジャニンは最近入園してきた少女が気がかりだった。5歳のトリーシャは他の子と遊ばずに大人と一緒にいたがるのだ。話を聞けば、仕事のため街に住む父親に会えなくて寂しいという。ジャニンは事態を黙認できず、家庭訪問をすることにした。少女の父は富と権力を誇る名門キャラウェイ家の次男キャメロン。彼の圧倒的な男らしさに戸惑いつつもジャニンが意見すると、キャメロンは口出しするなと言って真っ向から対立してきた。幼い娘を放っておくなんて、この人は最低の男に違いないわ!彼女は怒りのあまり帰ろうとするが、嵐のせいで足止めされ……。
  • デイジーの小さな願い【ハーレクイン文庫版】
    -
    デイジーは、海辺の小さな町で父親の骨董品店を手伝っている、控えめで物静かな平凡な娘だ。ある日、浜辺を散歩していた彼女は、すてきな男性に出会う。彼はオランダの医師でユールス・デル・ホイズマと名乗り、数回店を訪れて、デイジーは淡い恋心を抱いてしまう。すぐに彼には婚約者がいると知らされて、かき消したけれど。ところが彼女は、ある骨董品をオランダまで運ぶことになり、ユールスと再会するのだ。運河に落ち、助けを求めた手を彼がつかんでひっぱり上げるという冴えない状況で。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • デイジー・メイ
    -
    ジュディの夢は、造園コンサルタントとして成功すること。だが、淡い金髪に大きな青い目、女性らしすぎる体つきのせいで、能力を正当に評価してくれる顧客にはなかなか巡りあえずにいた。今日もまた、訪問先の大邸宅で庭師らしき男性にからかわれ、ジュディはその庭について率直な意見を述べて応戦する。真剣に耳を傾ける彼に、思いがけず好感を持つジュディだったが、そのときの彼女には知るよしもなかった。目の前の男性が決して手の届くはずのないセレブリティ、高名な建築家であるマルコム・スチュアートだということを。
  • 塔の上の花嫁【ハーレクイン文庫版】
    3.0
    エロイーズは伯爵のもとに押しかけたことを後悔していた。彼女を見るやウォルトン伯爵が苛立ちもあらわに背を向けたから。伯爵が恋に落ち求婚したのは、美人の妹であって私ではない。しかも妹の駆け落ちで、いま彼の自尊心は傷つけられている――怯みながらも、しかし、エロイーズは力を振り絞って告げた。「私と結婚してください。あなたの評判を守るために」振り返った端整な顔に浮かぶ、虚をつかれたような表情を見て、いたたまれなくなって目を伏せた。そして心のなかで付け加えた。嫌な男と結婚させられそうになっている、私のためにも……。 *本書は、ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャルから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 遠い記憶
    3.0
    18歳からロンドンの学校で演技を学んできたクレアは、9年の歳月を経て、ようやく女優としての才能を開花させた。とはいえ、類まれな美貌を持ちあわせながらも、クレアは男性をいっさい寄せつけず、心を開こうとしない。唯一の例外は兄のような存在の、人気脚本家マーシー。いつもそばにいてくれる彼とのプラトニックな関係に満足し、クレアは穏やかな日々を過ごしていた。だがいま、ある影がクレアの背後に忍び寄ろうとしていた――彼女が男性を避けるきっかけとなった、9年前の悪夢が。

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  • とぎれた言葉
    4.0
    ニューヨークでモデルとして成功したアビーは、 久しぶりに故郷のモンタナへ帰ってきた。 父の死後、家の土地は隣のマクラレン牧場に買い取られている。 アビーよりも14歳年上である牧場主のケイドは、 彼女が幼いころから秘かに思い続けていた相手だった。 しかし4年前の晩、彼女の純真な想いは拒絶され、 それ以来、二人の間にはぎくしゃくとした空気が流れている。 そして今、ある事件がもとで心に傷を負ったアビーは ますます彼に素直になれなくなっていた……。

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  • 特別扱い
    3.0
    スザンナは、自分の運が悪いのは、彼女に似合わない、人目を引くこの栗色の髪のせいではないかと疑い始めていた。両親を早くに亡くし、厳格な大伯母に育てられたせいで、時代遅れの貞操観念を植えつけられたのに、軽く見られがちだ。騙されて以来、恋に臆病になり、男性経験もまだなのに……。ある日、スザンナの前に、鼻持ちならない上司が現れる。冷たいグレイの瞳をしたやり手の上司ハザードは、新任式で彼女を見るなり小ばかにし、あからさまに嘲笑してきたのだ。遊び好きと決めつけられて、スザンナの頬に朱が散った。
  • 閉ざされた記憶【ハーレクイン文庫版】
    -
    5年前、アニーは交通事故に遭い、身も心も大きな傷を負った。それ以来、他人を避け、孤独に生きてきたが、ある日、“夢の恋人”とそっくりな男性とすれ違う。毎晩彼女の夢に現れては抱きすくめる、逞しい体、長い手足……。直感の赴くまま車を走らせると、見覚えのある屋敷に辿り着く。中から出てきたのは――“夢の恋人”だった。威圧的でありながら魅力を湛える彼に、目を奪われ、陶然となる。だが、夢では美しい“恋人”の顏は、苦悶の形に歪んでいた。「君は僕の妻だ。なぜ平然と戻ってきた」 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 閉じたアルバム
    2.5
    1年前に事故で夫を亡くし、いまだ悲しみ癒えぬエマは、亡き夫の祖父母から招待を受け、ローマの豪奢な館を訪れた。だが、同じく館に滞在中の客人を紹介されるなり、愕然とする。ローマまでの機内で隣に座っていた男性――セクシーでいかにも傲慢で、エマがもっとも苦手とするタイプだ。その男ニックはイタリア人実業家で、祖父母の名づけ子らしく、毎年夏に館に滞在するという。不意にニックに熱い視線をそそがれ、エマはたじろいだ。そんな目で見ないで……私はもう、恋はしないのだから。
  • とっておきのキス
    4.0
    ジュリーが秘書を務める教授が退官することになり、新しいボスとして、世界的権威の医師、シモンがやってきた。長身の魅力的な姿に心をときめかせるジュリーだったが、彼は仕事に一途で何かにつけ厳しい態度で接してくる。その冷たさと、たまに見せる笑顔との落差に戸惑いながらも、彼女はボスの要求に応えようと懸命に働いた。ある日、仕事でオランダへ行くという彼に同行を命じられ、ジュリーは二人きりになる不安とともに密かな喜びを感じた――そこで、淡い恋心がはかなく散ることになるとも知らずに。
  • とっておきの微笑みを
    -
    いとこのエリザベスが失踪した。19世紀に生きる男性と恋に落ちたという奇妙な手紙を残して。ルーはエリザベスが最後に目撃された古い屋敷を訪れ、廊下でアンティークのペンダントを見つける。“ペンダントをつけて開かずの扉を開けると、過去に行けるの”たしか、エリザベスの手紙にはそう書いてあった……。ルーは思い切ってペンダントを身につけ、その扉を開けた。そこで彼女を待ち受けていたのは、たくましい長身の保安官――そして、時を超えて燃えあがる情熱的な愛の炎だった。
  • 届かなかった手紙
    2.0
    懐かしいディランの声を聞いたとたん、シエラの思考は動きを止めた。10年の歳月も彼の裏切りも忘れ去り、鼓動が速まるのを感じながら。
  • 届かなかったラブレター【ハーレクイン文庫版】
    -
    ドーラは厳格な父のために家事をこなし、古書店も手伝ってきた。父の意に沿うような男性と婚約もしたし、何不足ないはずだった。婚約者を事故で、父親を病気で失い、独りぼっちになるまでは――。そんな日々に、亡き婚約者の弟、グリフィンがしばしば古書店に顔をのぞかせてくるようになる。彼は、まだ地味な喪服を着ていると彼女をひやかしたうえに、ドーラと婚約していると母親に嘘までついて、彼女を混乱させる。なのに、ドーラはグリフィンをむげに扱えないのだった。兄の次は弟を狙っているとうしろ指をさされるかもしれないのに。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 囚われた貴婦人
    -
    夜の闇のなか、馬車が急停止した。強盗に襲われたのだろうか?だが御者を脅す男の声を聞いて、リリスは賊の正体を悟った。パース伯爵。10年前に深く愛し合いながら結ばれなかった相手だ。当時は彼を捨て、別の人と結婚せざるをえない事情があった。夫の喪がちょうど明けたこのときに、彼がまた現れるなんて……。彼は昔から悪党だった。そしてそれが最大の魅力だった。今、馬上の伯爵は冷酷さをたたえ、復讐の念をみなぎらせている。「もう逃げられないぞ。わたしがきみに飽きるまで」彼はリリスを乱暴に抱えあげると、そのまま彼女を誘拐した。
  • 囚われた秘書【ハーレクイン文庫版】
    -
    ショーナは念願の社長秘書の仕事を手に入れた。給料も申し分ないうえに、住居まで提供されるというが、社長のマックスは鼻持ちならない色男で、こう警告したのだ。君の前任の秘書は僕に恋して仕事を失った、と。いくら雑誌で“結婚したい男性50人”に選ばれたとしても、私はこんなうぬぼれ屋になんか興味がないわ。そう思っていたショーナの自信は、だが、すぐに打ち砕かれた。提供される住居とは、会社の最上階の豪華なペントハウス。彼女はマックスと一つ屋根の下で暮らすことになったのだ。 *本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 囚われの結婚
    2.0
    ケイトが妹とふたり片田舎でほそぼそと暮らすには理由があった。4年前、亡き母の親友の息子である大富豪ニコラスと結婚したが、不幸にもある噂を耳にしてしまい、彼女は深く傷ついた。結婚を隠れ簑に、社交界の華と謳われる人妻を愛していた夫……。みじめな立場に耐えられず、彼女は偽りの生活を捨てたのだった。だがある日、反抗期の妹が家出したことがわかり狼狽していると、家の前に停まった高級車から、なんと別居中のニコラスが現れる。彼は悠然と妹の無事を告げると、自分が後見人になると申し出て、その代償にケイトが妻として戻ってくることを要求した!
  • 囚われの恋
    4.0
    南仏アールズの城が襲撃され、非道な略奪に遭って以来、ジェルヴァーズは領民とともに苦しい日々を過ごしてきた。全てはサマーヴィルの所業。憤る彼は伯父の復讐計画に乗った。英仏から多くの騎士が集まる華々しい武術大会の場で、サマーヴィル家の娘を誘拐し、身代金を要求するというのだ。報復、そして領民のための金――望みはそのふたつ。狙いは英国一の富を受け継ぐキャサリン・サマーヴィルだ。誇り高くもどこか物悲しげで、蜂蜜色の髪が美しい女。この血が騒ぐのは、彼女が憎き敵の娘だからか、それとも……。
  • 囚われの花
    -
    リリーは公爵家出身の騎士ローガンに見初められ結婚したが、幸せは儚くも一夜で終わりを迎えた。リリーの妹を辱めたとして、夫が牢に送られることになったのだ。無実を主張する彼を信じられず苦悩する彼女のもとに、牢獄が火事になり夫が亡くなったとの知らせが入った。悲嘆に暮れたまま半年が過ぎたある日、リリーは賊に誘拐される。驚くべきことに、首謀者は死んだはずのローガンだった!そのとき、怒りに燃える彼の瞳は告げていた――夫を信じなかった妻への復讐が始まることを。
  • 永遠の詩
    -
    英仏戦争のさなか、ある古城で開かれた盛大なパーティで、エミリーンはジェイミー・ハーコートに出会った。見上げるほどの上背に黒い眼帯、女心をとろかすような笑み。享楽的な人物のはずだが、どこか秘密めいた暗い影を持っている。彼こそ妹が恋した相手に違いない……そして妹を殺した犯人。命の危険を覚悟のうえで、彼を問いつめたエミリーンだが、ジェイミーはきっぱり罪を否定し、あろうことか彼女の唇を奪う。彼が放蕩者を演じる理由をエミリーンは知る由もなかった――崇高な使命を帯び、その手に祖国の命運を握っていることを。
  • 道化師は恋の語りべ
    5.0
    豊かな荘園の跡取り娘エリザベスが供も連れずに旅立ったのは、財産目当ての男に父を殺され、結婚を迫られたせいだった。名付け親である女王陛下のもとへ赴き、助けを求めるしかない。必死で森を進むうち、彼女は宮廷道化師タールトンと出会う。明るい瞳と美しい歌声に加え、鋭い頭脳も持つ彼は、自分の弟子になりすまして一緒に宮廷へ向かっては、と提案した。そうすれば道中も安全だし、追っ手の目もごまかせる――令嬢はすぐさま波打つ金髪を切り、見習い道化師に変身した。迫り来る危険も忘れる、輝きに満ちた大冒険の始まりだった。
  • ドクターの情熱【ハーレクイン文庫版】
    3.5
    イタリアを旅行中、ティアは医師のルカと出会い、その情熱的でセクシーな魅力を前に、瞬く間に恋に落ちた。やがて二人は結ばれ、彼女の妊娠を機に結婚に踏みきるが、式当日になって、ティアは衝撃の事実を知ってしまう。ルカには、ルイーザという名の愛する女性がいたのだ――!すべては赤ちゃんのため……だからこそプロポーズのときも、妊娠がわかったときも、彼は一度も愛を口にしなかったのね。打ちのめされたティアは教会から逃げだした。こぼれ落ちそうになる涙を懸命にこらえながら。 *本書は、初版ハーレクイン・リクエストから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 長い誤解【ハーレクイン文庫版】
    4.0
    17歳の夏、“愛している”という言葉を口にしたのはどちらが先だったか、フィリッパはもう思い出せない。両親を亡くし、厳しい伯母になじめなかったフィリッパと、愛に飢えた名家の子息スコットは磁石のように惹かれあった。でも、この身分違いの恋が成就しても誰も喜ばない……。そう諦めたフィリッパが、お腹の子を他の男性の子だと、彼に偽らなければならなかったとき、どれほど苦しかったか――しかし、それはまだ苦しみの序章にすぎなかったのだ。いまや大富豪になったスコットが、彼女の前に現れるまでの。 *本書は、ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊から既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 謎めいた美女【ハーレクイン文庫版】
    -
    クロエは、今夜もファーガスに電話をしていた。一夜を過ごしたこの男性に、磁石のように惹かれ、思いもかけない情熱を抱いてしまったが、クロエには、政界に再び躍りでる父親のために、重要な使命があった。そのためにもファーガスに近づき、彼の“ある行動”を阻止しなくてはならない。ファーガスに誘惑のまなざしで見つめられるたびに、クロエは罪の意識に苛まれる。いつか真実を知られれば、この愛を信じてもらえなくなるのではないだろうかと。 *本書は、ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 謎めいたプレイボーイ
    4.0
    世界を股にかけて活躍する、敏腕社長マッカラム――数カ月前に彼の秘書になったマデリンは、不在ばかりの社長の顔を、実はまだ見たことすらない。それでも仕事にやりがいを感じ、忙しく過ごしていたある日、隣の家にカルという男が住みはじめた。長身でハンサムなカルは獅子を思わせる威圧感を漂わせ、初対面から、マデリンが自分を誘惑したがっていると決めつける。「時間の無駄だよ、君はぼくのタイプじゃない」とんだ言いがかりに憤慨し、彼を避けようとするマデリンだが……。
  • 懐しのサルコンヌ
    -
    「君に手伝ってもらいたいことがある。結婚してほしい」アレックスは自分の耳を疑い、ぽかんとしてフィリップを見た。彼はフランスから来た裕福な旅行客で、彼女はホテルの受付係。数日前の早朝、海辺で突堤の手すりから落ちかけたときに抱きとめてもらったけれど、彼についてはほとんど何も知らない。しかし婚約者に長年騙されていたと知り、傷ついたアレックスは巧みな説得に負け、さらわれるように結婚してしまう。サルコンヌにある豪奢な伯爵家の城で、愛の苦しみを知ることになるとは夢にも思わずに。
  • 夏草のメルヘン
    3.8
    おばの古い館を相続するため、マーシーはロンドンへやってきた。ロンドンの港湾地区はサクストン社が買収計画を進めており、高層フラット群の中でただ一軒残されたおばの邸宅と庭は、まるで時間が止まったかのような癒しの空間になっていた。開放された庭には近隣の人々が集い、いつしかマーシーは、みんなの人気者になっていく。だがそんな状況を、サクストン社の豪腕社長ランダルが見過ごすはずがなかった。買収の説得のためマーシーを訪ねた彼だったが、明るく純真な彼女に会うなり、すっかり魅せられてしまい……。
  • 七年目のキス【ハーレクイン文庫版】
    -
    シャドウは、男性に恵まれない人生だった。17歳のとき、そして7年後の24歳のとき、生涯一緒に暮らそうと思った相手に酷い目に遭わされたのだから。彼女に見とれて、店の前で転倒したブレント・ブラムウェルは、まさに世界で一番セクシーな男性で――運命の相手に見えた。彼はシャドウに惹かれていることも隠さず、臆さず、積極的に関係を深めようとする。シャドウは当惑した。なぜなら、今年は男運最悪のジンクス、7年目の運命の年のめぐり合わせだったから。 *本書は、ハーレクイン・テンプテーションから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 七年目の誘惑
    4.0
    冬の夜、安食堂には場違いな客が、ジェシーに声をかけてきた。「結婚してくれ。書類上の妻がほしいだけなんだ。それも今すぐに」男は、貧しいウエイトレスにとって輝くナイトに見えた。だが正式な書類が整うと、彼は花嫁に目もくれず立ち去った。7年後――美しく変貌を遂げたジェシーはあるパーティ会場にいた。あれ以来会うこともなかった夫は、今も自信と魅力に溢れている。結婚によって、彼は会社の実権を手に入れたという。今度は私が、ただ一つの望みをかなえてもらう番だ。どうしても子供がほしい。そのために、夫を誘惑しなければ。
  • なにも言わないで
    3.0
    タイスンは事故死した弟の遺言を聞かされて、耳を疑った。驚いたことに、全遺産をあのエリンに譲るというのだ。エリンはモデルだった。弟が初めて屋敷に連れてきたとき、その妖精のような容姿に、タイスンはひと目で心を奪われた。だが不器用なタイスンはエリンに冷たくあたることしかできず、あげくに弟が不在の夜、強引な形でベッドをともにすると、弟への後ろめたさから、彼女を追い出してしまったのだ。自己嫌悪に苦しみながら、タイスンは考えた。彼女は戻ってくるだろうか──復讐さながらの遺言を受け入れて。

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  • 名ばかりの結婚
    -
    まだ幼い姪を育てるため、キャシーはイラストを描いて、なんとか生計を立てていた。そんな彼女のもとを、ある日突然1人の男性が訪れる。見るからに高慢そうなスペインの名門一族の当主ハビエルは、自分が姪の父親の兄だと告げ、亡くなった弟の忘れ形見を、なんとしてもスペインへ連れ帰ると主張するのだ。しかも彼はキャシーを姪の母親と人違いしているらしく、脅迫同然に彼女の同行をも促した。悩んだ末、キャシーは正体を隠したままスペインへと赴いた。

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  • ナポリから来た恋人【ハーレクイン文庫版】
    -
    傲慢だという噂の新社長には、まだ会いもしないうちに、身なりが悪いと断じられ、ピッパは昇進を見送られてしまう。あまりの理不尽さに打ちのめされるが、気を取り直して、その夜のパーティには、美しく装って出席することに。そこで、すばらしくハンサムなイタリア男性が話しかけてきた。今まで仕事一筋だったピッパは、一目で惹かれる自分に戸惑うが、彼に乞われると、なぜか流されるように一夜を共にしてしまう。だが翌日、出社した彼女は社員総会に出て愕然とする。あろうことか昨夜の男性――アンドレオが社長だったのだ。 *本書は、ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • ナポリの悪夢【ハーレクイン文庫版】
    -
    サラは、親友夫婦の船舶旅行に同行していた。ある島に寄港した一行の船の隣に、豪華なクルーザーが停泊する。クルーザーの所有者は、ナポリ名門一族の完璧な貴公子らしい。興奮ぎみな親友の言葉を、サラは聞くともなく聞いていたが、夜のパーティに現れた男性を見て、言葉を失うしかなかった。グイード・バルベリ――二度と会いたくなかった、かつての夫。身ごもっていた子を流産すると、彼の父から手切れ金を渡され、ぼろ屑同然に追い払われたのだから。泥棒猫とまで蔑まれて。身動きできないサラに、彼の怜悧な美貌が平然と微笑んでいた。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 涙の婚約指輪【ハーレクイン文庫版】
    -
    豪奢な屋敷で何不自由なく育ったチェシーだったが、父亡きあとは使用人部屋に移り、マイルズに雇われていた。頬に傷跡が走る孤独な主人の影に、チェシーは心惹かれるが、ある日、マイルズに求婚されて、悩んだ末、退職届をだした。彼に愛などないのは明白だったから……。だがマイルズは、仕事を辞めるまでの4週間は少なくとも僕に従うべきだと、執拗に婚約指輪を買おうとする。だから、チェシーは値崩れしないアンティークものを選んだのだ。別れてから彼が売れるように。凍りついた涙のような結晶を。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 涙の手紙【ハーレクイン文庫版】
    3.0
    ブライアナは手にした封筒をじっと見つめた。これこそ実母が私に遺した、ただひとつのもの。愛情深い養父母のおかげで、私は幸せに暮らしてきた。自分を捨てた女性については考えたことさえなかった。それなのに、実母が弁護士に遺書を託していたなんて。これを読んだら今までの平穏な生活が、あっという間に崩れ去ってしまいそうな予感がする。思い悩むブライアナを、冷血弁護士として名高いネイサンが、気遣うような青い瞳で見守っていた。 *本書は、初版ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 涙の湖
    4.0
    病気の母の療養費を稼ぐため、記者のダナは身分を偽って有名会社社長のエイドリアンに近づき、潜入取材を行った。だが彼女の記事の誤りのせいで、彼の会社は破滅してしまう。3年後、まだ罪悪感を拭えずにいるダナを思わぬ事態が襲う。みごとに会社を建て直したエイドリアンが、宣伝のために記事を書いてほしいとダナを指名してきたのだ。きっと復讐する気だわ! 恐る恐る彼を訪ねたダナは、エイドリアンの本当の目的を聞いて、思わず耳を疑った。「半年間、僕の秘書として働け。償いをしてもらう」
  • 悩めるシーク
    -
    ラナは親友が嫁いだ砂漠の国、パルバン王国に滞在していた。国の復興に協力するため、慈善活動を行っているのだ。パルバンの人々はラナを救いの女神としてあがめていたが、なかに一人だけ冷たい視線を送ってくる人物がいた。アラシュ──王子のいとこで聖杯番の彼こそ、かつてラナが恋に落ち、すべてを捧げた相手だった。いったいなぜ? 理由も告げずに去ったのは彼の方なのに……。ある日、隣国へ赴くラナにアラシュが同行すると聞き、ラナは激しく動揺する。長い道中を二人で過ごすなんて無理よ!
  • 悩める伯爵
    4.2
    かつて憧れだった幼なじみのドラムが、伯爵となって帰ってくる。レベッカはその知らせに動揺した。今や彼は誰より憎らしい相手。7年前、出征を明日に控えたドラムが別れを告げに来たとき、彼女は無断で彼の愛馬を駆ったことでひどく咎められ、ドラムの提案により牢獄のような寄宿学校へやられたのだった。いよいよ再会の瞬間、昔とは違う熱い眼差しを向けられ戸惑うが、あの時の仕打ちを忘れられず、レベッカはよそよそしく振る舞う。ところが後日、親代わりの祖父が旅で不在にすることになり、彼女はドラムの後見のもと伯爵邸での同居を余儀なくされ……。
  • 苦い求婚【ハーレクイン文庫版】
    -
    2年前、レオニーはヴィダルのプロポーズを断った。ヴィダル・パレッラ・ドス・サントス――貴族の末裔で、多くの女性と浮き名を流す色男、ポルトガルの大物実業家だ。彼は、会ったその日に体を求めてきた。レオニーが拒絶すると、今度は妻になってほしいと甘い言葉を囁いた、不埒な男だ。だが状況は一変した。父親がヴィダルの会社の金を横領したのだ。レオニーは父の罪を償うため、我が身を差しだす覚悟で、ヴィダルに面会を申しこんだ。彼が求めるものは2年前と同じ、相も変わらぬ、レオニーの奉仕だと知りながら。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 憎しみの代償【ハーレクイン文庫版】
    -
    17歳のときに両親を亡くしてから7年間、セアラは自分を犠牲にして妹の幸せのためだけに生きてきた。だが、最愛の妹は、ギリシア人の愛人に捨てられたあげく、19歳になったばかりで赤ん坊を遺してこの世を去ってしまった。それはすべて愛人の兄アレックス・ターザキス――気が遠くなるほどの富豪で権力を一手に握っている男が、ふたりの結婚を頑として許さなかったせいだった。しかも、アレックスは妹の葬儀の日に現れたばかりか、端整な顔に冷酷さを滲ませて、セアラに赤ん坊を渡すよう告げた。 *本書は、ハーレクイン・クラシックスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 憎しみは愛の横顔【ハーレクイン文庫版】
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    サルバトーレを愛し、エリーザは彼の子を身ごもった。だが、頑なに自分の子だと信じようとしなかったサルバトーレに、エリーザは傷つき、やがて小さな命を失って彼から去ったのだ。1年後、宝石店で働くエリーザをサルバトーレが訪ねてくる。エリーザの店ではさる王家の王冠用宝玉を扱っているが、彼の経営するセキュリティ会社に護衛の依頼があったという。現れた彼は、君を完全に守るためには結婚する必要があると。それは不埒な要求だった。いまも充分すぎるほどセクシーな彼に、ひとかけらの愛もないことを、エリーザはもう知っているから。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 二週間の恋人
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    母を亡くし、養父に家を追い出された19歳のイーリンは、実の父親のもとへ身を寄せるため、生まれ故郷のカナダを訪れた。だが、すでに新しい家庭がある父は迷惑と言わんばかり。仕方なく宿泊施設で住み込みの仕事を始めたものの、今度は理不尽に働かされ、オーナーには色目を使われる始末だ。八方ふさがりで希望を失いかけていたイーリンは、ある日宿泊しに訪れたすてきな男性客、ジョシュと出会う。ジョシュは彼女の身の上を知ると、救いの手を差し伸べた――彼とベッドをともにするという条件つきで。
  • 虹に願いを
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    ジョシュア・ディレーニー。いったいこの人は何者なのかしら。リリー・アンは、酒びたりで疎遠にしがちだった亡き父が、秘密裏にある男性に送金しつづけていたことを知ったばかりだ。どうやら父はゆすられていたらしい。自分の治療費を削ってまで金をつくり、死んでいった。真相をつきとめようと、ディレーニー家に赴いたリリー・アンは、現れた優しげな青年を見て言葉を失う。すらりと背が高く、たぐい稀な美貌を持つジョシュアは――全盲だったのだ。この人が父を脅迫していたなんて、とても信じられない……。
  • 猫と紅茶とあの人と
    3.0
    ある雨の日、バス停でけがをしたクレアラベルは、車で通りかかった男性に助けられ、家まで送ってもらった。車はロールスロイス、長身でハンサム、洗練された身なり。猫2匹と暮らす彼女の狭いフラットには場違いな男性だ。マルク・ファン・ボーゼルと名乗った彼は整形外科医でクレアラベルのけがの手当てをして帰っていった。翌朝、理学療法士として働く病院に出勤したクレアラベルは病棟の回診に意外な人物が加わっているのに気づいた。昨日の彼だわ! だがマルクは彼女に目を留めもせず……。
  • 熱砂に燃えて【ハーレクイン文庫版】
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    兄が拉致されたという知らせを受けたクリスティは、いま、とある国の権力者との面会にうち震えていた。シーク・シャリフ・ビン・ユセフ・アル=サエド。世界を股にかけた実業家として、その名を知られる大富豪だ。だがクリスティには、彼の取り澄ました美しい仮面の下に、冷酷非情な顔が潜んでいるように思えてならない。事実、クリスティの必死の懇願さえ、鼻であしらい、自分の愛人になるなら考えようと、こともなげに言い放ったのだ。クリスティの美しい髪や肢体を無遠慮に品定めしながら。 *本書は、ハーレクイン・クラシックスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 熱砂の誓い
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    「離婚はまだ成立していない、君は今でも僕の妻だ」かつての夫カリールのその言葉に、ブリンは耳を疑った。中東の王国に君臨する夫のもとを逃げだしてから、すでに3年の歳月が経とうとしている。当時夫はいつも不在で、ブリンは女性差別が残る王国に一人、贅沢ながら悪夢のような結婚生活を送っていた。ようやく新しい人生を取り戻しかけていたのに、今さらなぜ?夫の燃えるような視線に晒され、ブリンは恐怖に震えた――このままでは“あの子”の存在も彼に知られてしまう、と。
  • ネプチューンの娘
    -
    偶然立ち寄った書店で、ローリアンは背の高い男性に心奪われた。瞬時に惹かれあったふたりが親密な空気に包まれたのもつかのま、彼の名を聞いたとたんローリアンは凍りつく。いかにも大富豪然とした彼の正体はオリバー・ソーンハム――幸福な少女だった私から、美しい島での暮らしと愛する父を奪った男。13年間顔を合わせていなかったとはいえ、よりによって、ずっと憎み続けてきた相手にときめくなんて……。激しい怒りを押し殺しながら、ローリアンは冷ややかに告げた。「放して。あなたは私の好きなタイプじゃないの」
  • 眠れない夜【ハーレクイン文庫版】
    -
    あの夜、エレノアが婚約しないでほしいと頼めば、すべては変わっていただろうか。葉のそよぎが聞こえる川辺で、16歳のエレノアは、憧れの御曹司キーガンに身をまかせた。だが翌朝、彼は別の女性を選び、エレノアは彼から逃げたのだ。わたしでは相手にふさわしくないと、必死に言い聞かせて。久しぶりに帰郷した夜、夕食会にキーガンが招かれていた。暗い熱を孕む瞳でエレノアを見つめてくる。あの夜と同じ瞳で。「エリー」とささやく、キーガンのかすれた声が聞こえた。あれほど傷ついたのに。また彼に惹かれていく自分が――怖い。 *本書は、ハーレクイン・セレクトから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 眠れぬ夜の過ごし方
    -
    うだるような蒸し暑い夜、ジョージアの目は冴えていた。悩みの種は、ある男友達との関係がいっこうに先に進まないこと。一度だけ、思いきって親友のアドバイスに従ってみよう。想像力をかきたてながら、電話でセクシーな会話を交わすのだ。勇気を振り絞って試してみると……結果は、なんと大成功。耳元で囁かれる情熱的な言葉に、ジョージアは舞いあがった。番号を間違え、見ず知らずの男性に電話したとは気づかずに!一方、電話を受けたケンも、見知らぬ女性の声に魅了されていた。翌日ケンは実物のジョージアを捜しだし、猛アタックを開始する。
  • 眠れる竜
    -
    リリーは精神を病んだ母から生を享け、修道院で暮らしていた。あるとき、母がウェールズの首長と因縁があることを漏れ聞き、自分の素性を知りたい一心で、首長の住む城へと向かった。門前払いされてもあきらめられずに城壁をよじ登っていたところ、道半ばで首長の忠臣イアンに捕らえられてしまう。“ドラゴン”の名で恐れられる彼の威圧感にもひるむことなく、リリーは首長への謁見を申し込んだ。すると、イアンは火を噴く竜のごとく、辛辣な言葉を吐いた。「汚らしい小娘に首長のベッドを温めてもらう必要はない」
  • 望まぬ花嫁
    3.0
    まさか、こんなことになるなんて。エリザベスの罪のない嘘がスキャンダルを引き起こし、ウォーリック男爵レイナーを望まぬ結婚に縛りつけてしまった。私はただ、生まれて初めて心惹かれた人をお別れの前にもう少し知りたかっただけなのに……。国王のお膝元ウィンザーを離れてウォーリック城に迎えられ、女主人となっても、妻を見るレイナーの目は冷ややかなままだ。だが、エリザベスは意志の強いクレイバーン家の女だった。くよくよしていても始まらない。彼に心を開かせてみせるわ。
  • 野の花に寄せて
    4.0
    酒癖の悪い父が亡くなり、牧場主サムに引き取られてからも、リオは父の噂を十字架のように背負い、人々に蔑まれて成長した。今、唯一の理解者だったサムが心臓を患い、死を目前にしている。サムの息子ケインが牧場を継げば、わたしは追い出されるだろう。ケインもまた、いつもわたしを厄介者のように扱い、身寄りのない哀れな女だと言わんばかりの態度をとるのだ――わたしがひそかに彼を愛していることに気づきもせず。だがある夏の晩、ケインは突然リオを抱きすくめ、唇を奪った。激しい情熱、そして不可解な怒りと軽蔑を瞳に宿して。
  • ノーと言えなくて
    3.0
    「さあ、一緒に乗るんだ」ここはスノーマス、熱気球大会の会場。宣伝部のオードリーが不慣れな場所にやってきたのは、いつでも女性たちの視線を独り占めにしている社長のブレイクが、気球レースに出場する様子を取材するためだった。ところが強引なブレイクに、気球に乗せられてしまったのだ。降りたくても降りられない。気球は空高く浮かびあがっていく。狭いゴンドラに二人きり。いったいどういうつもりなの?オードリーのとまどいをよそに、彼は熱っぽい視線を向けてくる。そんな二人の先行きを暗示するように嵐が近づいてきて……。
  • 灰色の伯爵
    3.7
    嘘よ! 私があの伯爵に買われたなんて。おじが賭事で作った借金を肩代わりする見返りに、冷徹と名高いコールドベック伯爵は私との結婚を要求した……。激しく動揺するキャサリンの耳に、力強いノックの音が響いた。「コールドベックです。あなたとお話ししたい」伯爵はキャサリンに反論を許さず、その日のうちに式を挙げ、2日後には彼女をヨークシャーの領地へ連れ去った。そのときのキャサリンは夢にも思わなかった。自分を買った夫に、狂おしいほど恋い焦がれる日が来ようとは。
  • 背徳のキス
    -
    父の隣に寄りそう美女を、デメトリは鋭いまなざしで見据えた。67歳にもなった父がイギリスから若い愛人を連れ帰ったことで、海運業界に君臨するカストロ一族はいま大騒ぎだ。愛人の名はジョアンナ。おおかた一族の財産をくすねるため、天使のように清らかなあの微笑で、父に近づいたのだろう。長男としてどんな手を使っても、彼女を追い払わなくては。だが固い決意とは裏腹に、デメトリは密かに戸惑っていた――悪女には到底思えぬ、純真そうなジョアンナから目を離せず、そればかりか……父にほのかな嫉妬すら覚えてしまう自分に。
  • 背徳の花嫁
    3.0
    「きみは自分が何をしたのか、わかっているんだろうな!」激昂したヘラクリオンに体を揺さぶられながら、花嫁の長いベールを脱いだフェニーは罪悪感に苛まれていた。神の前で結婚の誓いを立てた相手が美しい婚約者ペネラではなく、地味でさえないその従妹だったとわかれば、激怒して当然だ。でも、奔放なペネラは恋人とアメリカへ逃げてしまった。そして私は、ひそかにヘラクリオンを愛していたのだ……。フェニーはエーゲ海の島に立つ白亜の館に迎え入れられた。男の子をひとり産み、その子を置いて去れという条件のもとに。
  • ハイランドの花嫁
    3.0
    1808年1月。スコットランド随一の貴族の娘エリザベスは、例年どおり家族とロンドンで冬をすごしていた。社交界は楽しんでいるけれど、恋愛ゲームをする気はない。だって、私は本当は結婚しているのだから。心から愛していた夫の名はエヴァン、いにしえの海賊の末裔。禁忌に満ちた結婚は一夜にして破綻し、夫は去っていった。エヴァンは死ぬまで知ることはないだろう。あの夜、小さな命が生を受けたことを。しかしロンドンの霧の魔法が、思いがけない再会をもたらした。
  • はかない初恋
    4.0
    ひっつめ髪に、黒縁めがね。垢抜けない簡素な服。敬虔な母親の影響で、地味な装いを好む秘書のエリナーは、この3年間、ボスのカリーにずっと恋している。振り向いてもらえなくても、そばにいられればいい――そう思っていたある日のこと、エリナーは偶然聞いてしまった。ボスが彼女のことを“男に見向きもされない田舎娘”と言うのを。しかも、傷ついた心に追い打ちをかけるかのように、カリーは美しく洗練された恋人との婚約を発表する。絶望の淵に落とされ、エリナーはたまらず辞職を申し出るが……。
  • 伯爵家のシンデレラ【ハーレクイン文庫版】
    -
    ケリーは、ハンサムなイタリア貴族ジャンニ・マルディーニに見初められ、誰もが羨む伯爵夫人の座についた。だが、上流社会に馴染めず、同居している義母や義姉からも陰湿ないじめを受け、心は徐々に蝕まれていくのだった。夫は、毎晩、ベッドの上では情熱的に愛してくれるが、義母や義姉と上手くいかないと訴えても聞きいれてはくれない。出産後、ますます孤独感が募るケリーは、ある日、未亡人の義姉とジャンニの抱き合う姿を見てしまう。打ちのめされて、彼女は赤ん坊をつれてジャンニの元を去った。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 伯爵家の秘密
    -
    7年ぶりに訪れたスペインの瀟洒なリゾート地で、名家の令嬢キャロラインは目の前の悪夢に震えていた。ギャンブルをやめたはずの父親が賭博に手を出し、先祖伝来の土地と屋敷を失おうとしているのだ。するとそこへ忘れもしない男が悠然と姿を現した。かつて、結婚を約束しながら彼女の心を踏みにじったルイス――彼はキャロラインの父親に莫大な賭け金の大勝負を申し出る。頼むからやめてほしいと懇願する彼女に、ルイスは冷淡に告げた。今夜ベッドをともにすれば、賭けはやめにする、と。
  • 伯爵と愛人
    3.0
    パリの瀟洒なアパルトマンで、マドレーヌは悲嘆に暮れていた。娘同様に育ててくれた老侯爵が、ついに天国へ旅立ってしまった。気晴らしに外出したくても、革命の余波で街は荒れ果てている。貴族の庇護を受ける自分は、いまや暴徒と化した市民の標的なのだ。頼りにできるのは侯爵の若き友人、レニエ伯爵リュシアンだけ……。侯爵が病に倒れて以来、なにかと面倒を見てくれる彼は、マドレーヌがパリから逃れる手助けをしたいと申し出てくれている。私の身の振り方を、彼はなぜこんなに心配してくれるのかしら?以前は“愛人にならないか”と迫るほど無礼で傲慢な人だったのに。
  • 始まりは愛人
    5.0
    高校教師のミケイラは横領の罪で訴えられている父にかわり、大実業家ラファエル・アグイレラに返済をつづけている。生死の境をさまよう妻を救いたいと思うあまり罪を犯した父――自らも病を患い余命わずかな今、せめて尊厳は守ってあげたい。その一心で彼女は週末も休まず夜を日に継いで働いたが、返さなければならない金額は莫大で、もはや限界だった。わたしにはもう、たったひとつの道しか残されていない……。覚悟をきめたミケイラは震える足でラファエルのもとへ向かった。いけにえとして愛人になり、すべてを白紙に戻してもらうために。
  • 初めての恋【ハーレクイン文庫版】
    4.0
    保育士のデイジーは平凡な娘だが、園児たちには人気がある。あるとき園で食中毒が発生し、そのとき知り合った園児の叔父、医師セイムアが、以来、何かと声をかけてくるようになった。まだ恋すら知らないデイジーはひたすら困惑するばかりで、「先生は皮肉屋で傲慢で怖いわ」と反発してしまう。だが、内心では淡い期待を胸に、医師が訪ねてくるのを心待ちにしている自分がいるのだ。今日も彼の声が聞こえ、デイジーの胸は思わず高鳴る。ところが、セイムア医師は息をのむほど美しい人と一緒だった。 *本書は、ハーレクイン・クラシックスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 蜂蜜より甘く
    3.5
    令嬢ハニーはとある事情から、必死に車で逃げ続けていた。その途中、不注意で私有地の湖に車ごと転落してしまい、意識を失ったところを敷地内に住む医師ソーヤーに助けられる。病院へ行くのを拒んですぐ出ていこうとするハニーを、ソーヤーは引きとめ、自宅で手厚い看護をしてくれた。彼の優しさやセクシーな笑み、ムスクの香りにときめきつつも、ハニーは決して素性を明かそうとはしなかった。事情を打ち明けて、この男性を頼ってはいけない――そんなことをすれば、彼まで危険に巻きこんでしまうから。
  • ハッサンの娘【ハーレクイン文庫版】
    3.0
    母親の再婚によってアラブ石油王の娘となったダニエルは、義父のハッサンから実の娘のようにかわいがられて育った。義父の一族はハッサンとダニエルの母の結婚を認めておらず、将来、巨万の富を継ぐ娘の身を案じた義父は、自分の甥ジョルダンを結婚相手に決めた、と彼女に告げる。親の決めた見ず知らずの男性と結婚なんてできないわ!ダニエルは猛反発し、縁談はどうにか断れたものの、ハッサンに頼み込まれて代わりに一族を訪れることになった。誇り高い砂漠の男ジョルダンが怒りをたぎらせていると知らずに。 *本書は、初版ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊から既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 初恋が実るとき
    3.3
    キャサリンは決死の覚悟で家を売り、義兄の部屋へ転がりこんだ。幼いころから彼に恋い焦がれ、今も思いはふくらむ一方だけど、いつまでたってもルーカスは、私を女性として見てくれない。彼を振り向かせるには、このくらい思いきった行動に出なければ。もうこれ以上、“妹”なんて呼ばせないわ――絶対に!かたやルーカスは、繰り返し自分に言い聞かせていた。血縁がないとはいえ、キャサリンは“妹”として慈しむべき相手。彼女がどれほど魅力的でも、一つ屋根の下で暮らしていても、あやうい感情は隠し通さなければならないんだ――絶対に!
  • 初恋のゆくえ
    -
    婚約間近のステファニーは、海辺の町で静かに暮らしていた。しかし、その平穏な日常もジェラードが現れたことで一変する。18歳。大人になりかけていた清純なステファニーは、洗練された美貌のジェラードと恋に落ちた。だが悪夢のような出来事によって、地獄に突き落とされ――ジェラードは彼女の愛と純潔を疑って、去ったのだ。永遠に。5年の月日が流れ、再会した彼の瞳には凶暴な光が眩いていた。「綺麗で汚れていないと思っていたのに。君はまた人を欺くのか」君の真実の姿を君の恋人に暴くとでも言いたげに。
  • 花言葉を君に【ハーレクイン文庫版】
    -
    ギリシアの美しい島でキャサリンは、旅行中の世界的な億万長者フィンと運命的な恋に落ちる。だがフィンとの関係を、キャサリンの上司が嗅ぎつけ、著名人の醜聞として暴露してしまう。その日、フィンは花を抱えて現れた。いつもと変わらぬ熱心さで彼女を求め――許されたと安堵したのも束の間、フィンの顔が変貌し、辛辣な言葉で別れを告げたのだった。キャサリンは泣きながら、花をバラバラにした。予期せぬ妊娠に気づいたのは何もかも終わったあと……。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • ハナの看護日記
    3.3
    新生児室の看護師ハナは、献身的にある赤ん坊を看病している。英国旅行中に事故に遭ったオランダ人女性が産んだ未熟児だ。順調に母子が回復し始めたころ、オランダから見舞客が訪れた。母親が心酔する“ファレンテインおじさま”に違いない。意外にも若々しく端整な顔立ちにハナは思わず心を奪われたが、ファレンテインの態度は冷淡で、彼女など目に入らないようだ。もう会うことはないのだから、とハナは胸の痛みをやり過ごした。ところが、そのファレンテインは思いがけない申し出をしてきた。赤ん坊の看護のため、ハナに1カ月オランダに来てほしいと。
  • 花開くとき
    -
    ブリナは信じられなかった――このわたしが妊娠9週目?このところの体調不良がそのせいだなんて、夢にも思わなかった。思春期のころの手術のせいで子供を持つことはできないと言われ、運命を恨んでさんざん泣き暮らした時期もあったけれど。いまは彼女なりの愛される資格を探りながら、半年前、金融界の大物ラフ・ギャラハの愛人になったのだ。だけど約束も束縛もしないという二人のルールは、もう守れない。ブリナは何も告げずにラフのもとを去った。愛していたから。子供が欲しくない、彼の重荷にはなりたくなかったから。
  • 花婿の誓い【ハーレクイン文庫版】
    3.5
    アレックスはブロンドの髪を茶色に染め、美貌を隠して巨大企業の経営者ディミトリオスの秘書を務めている。9年前、男性に襲われかけたところを救われて以来、ディミトリオスのことを一途に想い続けているのだ。外見を偽るのも秘書として信頼され、彼の近くにいるため。だが近くて遠い毎日がつらくなり、彼女は退職を決心した。ところが、最後の出張先のギリシアに着いたとたん、彼はまるで初めて会ったかのようにアレックスを見つめてきた。熱い視線に親密な振る舞い……いったい、何が起こっているの? *本書は、初版ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 花嫁になれる日【ハーレクイン文庫版】
    -
    二人が結婚しなければ、牧場を競売にかける――そうお互いのおじに遺言を残された、ジリアンとセオドア。幼いころから知っているセオドアを慕ってはいたけれど、ジリアンには彼との結婚を素直に喜べない事情があった。彼女には、暴行されかけた過去があったのだ。しかも二度も。一度目は15歳のときに。次は16歳のときに。そのときのトラウマのせいで、どうしても男性を恐れてしまう。しかも、犯人のひとりが出所し、過去を吹聴し始めたせいで、セオドアにも白い目で見られている気がして……。 *本書は、ハーレクイン・ディザイアから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 花嫁には秘密
    -
    ウエディング・プランナーのゲイルは、 何人もの花嫁を幸せへと導きながらも、自分の恋には消極的だ。 そんなある日、担当することになった老富豪の結婚式で、 ゲイルは、花婿の長男で敏腕企業家のアレクサンダーに出会う。 彼は父親の再婚に反対で、花嫁は金目当てと難癖をつける始末。 怒って反論するゲイルとのあいだには、火花が散った。 だが、迎えた披露宴――二人でダンスを踊る最中、 不意にアレクサンダーがゲイルの耳元にささやいた。 それは、あまりに傲慢で気まぐれな、愛人契約の提案だった。
  • 花嫁のためらい
    3.0
    小さな牧場で男まさりに育ったコリーは、十代のころ、隣に住む名家の長男ニックに恋をした。しかし淡い恋心はあっけなく打ちくだかれた。ニックは、コリーが彼の弟と親しくしているのを快く思わず、その関係が幼なじみの域をこえていると思いこみ、住む世界をわきまえるようコリーに言い渡したのだ。以来6年、隣人ながらほとんど顔も合わさない日々が続いたが、ある日、コリーがいつものように花壇に水をやっていると、険しい表情を浮かべたニックが近づいてきて……。
  • 花嫁の値段
    3.5
    ミアは血も涙もない父親に道具として利用されようとしていた。ギリシア人大富豪アレクサンダー・ドゥーマスとの契約結婚――父はある島と引き換えに、跡継ぎにする男孫を得るつもりなのだ。かつて衰退したドゥーマス一族が父に売り渡したその島を、いまアレクサンダーが取り返そうと狙っていることにつけ込んで。ミアからすれば父の提案は野蛮きわまりないものに思えたが、島を買い戻すつもりでいたアレクサンダーにとっても同じだった。それでもやむなく条件をのんだ彼は蔑みを込めてミアに宣告した。「夫婦でいるあいだ定期的にきみを抱く。悪魔の子ができるまで」
  • 花嫁の身の代金
    -
    16歳の令嬢デボラは国王ジェームズ一世の拝謁の会で、“悪魔”の異名をとるフランス貴族、ド・ヴィア侯爵と出会う。彼は私掠船を率いて海賊同然の行為をしているともっぱらの噂だ。視線だけで女性を陥落させると言われる瞳はたしかに魅力的だが、彼の自信過剰で傲慢な言動には反感を覚える。デボラはぶしつけに誘惑してくる彼を戒めるべく、スペインの良家の令息ミゲル・コルテスと婚約することを告げた。するとその名を聞いた途端、侯爵は目に炎を燃やして言い放った。「わたしはコルテス家のものならなんでも奪う――花嫁でさえも」
  • 春の嵐
    3.0
    デボラが音楽会社の重役アレックスの秘書になって4年。彼の巧みな誘惑は無視して、仕事だけを忠実にこなしてきた。魅力的なボスの、何人もいる女友達(、、、)の一人になる気はないわ!だが大事な予定があると伝えておいた週末にニース出張への同行を命じられ、思わずデボラは彼に抗った。それはまさに、デボラが彼の罠にかかった瞬間だった。アレックスが激した彼女をすかさず引き寄せ、耳元でささやく。「きみは近づくとすぐ逃げる。どんな男にもそうなのか?」そしてデボラをきつく抱きしめ、唇を奪った。
  • 春の丘であなたと
    -
    「ぼくはほかに楽しみを見つける。それがふたりのためだ」結婚してすぐに夫は出ていき、連絡もないまま2年が過ぎた。10歳も年上の実業家であるガブリエルを理解するには、ジョアンナはあまりにも純粋すぎたのだ。だがこの2年、夫のいない館で義父と暮らし、ジョアンナは女主人として懸命に務めてきた。そしていま、義父が突然この世を去った。彼は戻ってくるだろう。遺産と館を引き継ぐために。望まぬ結婚を強いられた、幼い妻と別れるために。

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  • 春はめぐり来る
    3.0
    マギーは心痛と冷気に耐えながら、寂寥とした一帯を歩き続けた。人里離れた牧場へ面接に来たものの、冷たく追い返されたのだ。前科者を雇うほど愚かではない、と経営者のイーサンは言った。誰も信じてくれなくても、神に誓ってわたしは無実――傲慢な男性に蔑まれたくらいで、誇りを失うわけにはいかないわ。一方のイーサンは、暗い空模様を見上げて思い悩んでいた。雪が降り出す前に、あの女性が町までたどり着けるとは思えない。堂々としていながら、どこかはかなげな、青い瞳のマギー。これから吹雪になる……矢も楯もたまらず、彼は車に飛び乗った。
  • ハロウィーンの奇跡
    3.0
    幼なじみが苦境に陥っていると聞いて、マークは心底驚いた。ベルには長年会っていないが、気の強い娘だった。あのおてんばが、いったいどんな目に遭っているというんだ?半信半疑で彼女の暮らす古城へ向かったマークは、あろうことか塔に監禁され、痩せ衰えたベルを発見する。だが死に瀕していながらも、彼女の瞳はきらきらと輝いていた。なんと誇り高く、美しい女性に成長したのだろう。マークは固く胸に誓った。必ずベルを救い出してみせる。決行はハロウィーン当日――亡霊たちも目覚める夜だ! *本書は、初版ハーレクイン・ヒストリカルから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • ハロウィーンの夜
    -
    幼くして両親を亡くしたダイナの後見人となったのは、名門銀行家一族の当主ジェイソン・デブレルだった。二十歳になり、彼から突然プロポーズされてとまどうが、ダイナは愛ある結婚を夢見て、申し出を受けることにした。しかしデブレル家恒例のハロウィーン・パーティーの夜、招待客の噂話を立ち聞きし、絶望の淵に突き落とされる。ジェイソンは、誰にも見向きもされない彼女に同情したのだ、と。彼から“愛している”と言われたことがないことに気づき、ダイナは屋敷を出ていこうとするが、彼に力ずくで止められ……。
  • 反抗的な花嫁
    -
    アイルランドの母の領地を訪れたレイヴンスフォード伯爵は、屋敷の誰かが盗みを企てているのを図書室で偶然耳にした。聞き覚えはないが、女のほうのかすれ声はひどく興味をそそる。猫が喉を鳴らすようなあの声音で誘惑されてみたいものだ……。一瞬あらぬ想像をした自分を戒め、声を頼りに女の正体を探ると、母の新しい話し相手、メアリー・マーガレットだとわかった。いっぱしのマナーを身につけているが、しょせんは身分の低い者。ふしだらに違いないあの女を、しっかり見張るべきではないか?使いでロンドンへ行くという彼女に、伯爵は同行することにした。
  • 半年だけの結婚【ハーレクイン文庫版】
    2.0
    闇の果てを思わせる迷宮に、アンバーはいた。事故で脚を引きずるようになり、孤独と無力感に蝕まれていた。そんななか、知り合った会社社長ジョエルの申し出で、やはり脚の悪い、彼の幼い息子の面倒を見るために、半年間だけ、肉体関係のない契約結婚をすることになったのだ。アンバーは、ジョエルの類いまれなる美貌に目が眩んでしまう。だが、彼に惹かれれば惹かれるほど、自分の傷に引け目を感じる。そして心が痛むのだ。愛される資格がないとわかっているから。たとえキスをされても、それは同情にすぎないのだと。 *本書は、ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊から既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • ハーレムの夜
    3.0
    恋人と仕事を一度に失って片田舎の空港に取り残されたドーラ。そんな彼女を救ったのは、偶然居合わせたアラブのプリンス――米国外遊中の王子カリールが、臨時の秘書に雇ってくれたのだ。そして数日後のある晩、二人は激情に駆られるまま結ばれる。これはプリンスの気まぐれ。なにかを期待するなんてばかよ……。自分を戒めたドーラは翌朝、王子に突然プロポーズされて驚いた。一緒に帰国してプリンセスになってくれ。彼は真剣にそう訴える。ドーラはなかば夢見ごこちで、ともに旅立つ決心をした。遠い砂漠の王国のことも、カリールの本当の目的も知らないまま。
  • ばら色の頬にキス
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    看護師のローズは同僚とオランダ旅行中、突然の雷雨に襲われ、軒先で雨宿りをさせてほしいと豪奢な屋敷に救いを求めた。現れたのは屋敷の主サイブレン。ハンサムな彼は親切にも、ホテルまでローズたちを高級車で送り届けてくれた。思わず彼に心奪われたローズだが、美しい同僚ならまだしも、地味で平凡な自分に、彼が好意を持ってくれるはずもない――そもそももう会うこともない人なのだと、淡い想いを押し殺した。だが数週間後、ローズの働く病院にサイブレンが訪ねてくる。彼は外科医らしく、看護師をひとり借りたいと申し出て……。
  • ばら咲く季節に【ハーレクイン文庫版】
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    牧師の娘フローレンスは、病みあがりの母を世話するため、少し前に病院をやめた。ところが家計はたちまち逼迫し、いまは高名な外科医フィッツギボンのもとで働いている。そっけなくて、仕事の話以外しようとしないけれど、堅物の彼のことが、フローレンスは気になって仕方がない。結婚を前提に交際している女性がいるという噂まであるのに――なるべくよそよそしくしていたら、ある日、食事に誘われる。はい、先生……と、高鳴る胸を押さえて言うと、彼の口から、「先生と呼ぶのをやめてくれないか」と笑いがこぼれた。 *本書は、ハーレクイン・セレクトから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 薔薇と狼
    4.5
    一介の男爵令嬢の私に、国王がいったい何のご用だというの?キットは王に呼ばれていることを知り、動揺のあまり逃げだすが、継父に連れ戻され、手ひどく折檻されてしまう。顔に大きなあざができ、服も泥だらけの彼女の前に、王の使者である黒髪のたくましい騎士、ウルフが現れた。実は前夜、キットは水浴びに訪れた湖で彼に出会っていた――唇を奪われ、名をきかれても、彼女は答えずに立ち去ったのだが。ウルフは目の前の薄汚い娘がゆうべ見初めた娘と気づいていない。複雑な思いを抱え、キットは彼に連れられて男爵邸をあとにした。
  • ばらに秘めた思い
    4.0
    セアラは父の死後、継母に家を出ていくように言われ、ロンドンで病院の受付をしながら寂しく暮らしていた。この先、何か胸のときめくようなことは起こりそうもない……。親しい友人も恋人もいないセアラは猫だけが友だった。そんなある日、セアラは病院の医師であるノータ教授から、2週間、オランダに住む彼の祖母の世話を頼まれる。これを引き受ければ退屈な毎日から解放されるかもしれない。いつも不機嫌そうな教授の申し出に驚きながらも、セアラは休暇を取り、オランダへ旅立った

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  • バラの館
    -
    親代わりの遺産管財人マッケイブが、仕事で大けがをしたために、同居することになったウィン。野性的な魅力を放つマッケイブに、顔をあわせるたびに、美しくなったと見とれられ、ウィンの胸はときめく。ある夜、衝動を抑えかねたマッケイブにふいに抱きすくめられ、驚いたウィンは思わず拒絶してしまう。すると目の色に燃えるような怒りを浮かべ、彼は乱暴にキスをしてきた。怯えて震えるウィンに「君だってぼくがほしいんだろう」と耳打ちしながら。
  • ばら屋敷
    2.5
    7年前に父親を亡くして以来、アランドラは1人で病弱な母親の世話をしてきた。最愛の母を看取ったあと、彼女は遺言と1通の手紙を見つける。両親が駆け落ちしたことは知っていたが、父方の祖父が母に宛てた手紙に込められた侮蔑を見てとった瞬間、アランドラの中の反発心がふいにかき立てられた。祖父に直接会って、この手紙を突き返そう。祖父の屋敷を訪ねた彼女を迎えたのは、マットという男だった。会うなり彼はアランドラを“金目当て”と決めつけて……。

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  • ばらよりも赤く
    2.0
    視力を失いつつある幼い娘の手術費用を貯めるため、ジーナは3つの仕事を掛け持ちし、過酷な日々を送っていた。そんなある日、昼の事務仕事のオフィスに現れた男性――それは忘れたくても忘れられない、リアム・シャノンだった。夫ジムの親友でありながら、結婚式の日に私を誘惑した彼。その後6年のあいだ音信不通だったのに、なぜ今になって……?ジーナがジムの事故死を伝えると、リアムは一瞬ひるんだのち、昔と変わらぬ傲慢さで残酷にも言い放った。「彼が亡くなったのなら、僕を止めるものは何もない」
  • バレンタイン狂想曲
    3.0
    「結婚したいですって?」ブルックは妹の言葉に絶句した。コートニーも相手のジェフも、まだ高校生ではないか。妹を進学させるために必死で働き、生活を切り詰めてきたのに。ジェフの家族とも相談して、若い二人を説得しなくては。そう思って会いに行ったジェフの兄は、予想外の反応を見せた。凄腕の実業家だというチェイスは、なんとも傲慢な態度で、ブルックと妹をゆすり屋と決めつけ、手切れ金をよこしたのだ。怒りに燃えた二人の視線がぶつかり、激しい火花を散らすうち、なぜかブルックの胸に、初めて味わう熱い感覚が込みあげてきた。
  • バレンタインの夜に
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    バレンタインの夜、初めて訪れたロンドンのレストランで、ジョイは思いがけず大物スターのルーカスと出会った。探るようなブルーの瞳に見つめられ、ジョイの背筋に震えが走る。有名人とはいえ、初対面の男性をこれほど意識するなんて……。彼からダンスに誘われたとき、ジョイは思いきって承諾した。田舎暮らしの地味な司書だって、少しくらい楽しんでもいいはず。踊りつつ不意に唇を重ねられ、ジョイは我を忘れて激しく応えた。するとその直後、マーカスは彼女をふしだらな女性だと思い込み、けわしい顔で侮蔑の言葉を浴びせかけてきた!
  • バージンロード
    3.0
    幼くして両親を亡くしたクリスタは、これまでずっと、後見人のジャレッドが敷いたレールの上を走ってきた。高校を卒業するとすぐにヨーロッパの教養学校に通わされ、2年の留学期間を経て今、ようやく故郷へ戻ってきたところだ。これからは何事も自分で考え、自由に飛びまわりたい。そう決めた矢先、ジャレッドから信じられないことを告げられる。きみにはすでに決められた結婚相手がいるのだ、と。ジャレッドの暗く謎めいた瞳を見て、彼女はすべてを悟った――相手とは彼自身のことで、この結婚には愛などないということを。
  • パリの青い空
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    ローラは過労がたたって肺炎にかかり、ようやく回復したばかり。多忙な職場に復帰するにはまだ体調が万全ではなく、友人からある少女のお目付け役の仕事を紹介された。少女は母を亡くして以来、目下反抗期の真っ最中で、学校も退学させられたという。面接に訪れているところへ、不意にその父親が現れ、ローラの面前で青筋をたてて怒り始めた。冷酷にして傲慢。ローラの最も苦手とする富豪のギリシア人だ。これでは娘が可哀そうだわとローラは、早々にいとまを告げたが、帰宅するなり、父親ドメニコスから電話がかかってきた。

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