国内小説の検索結果

  • うぶい奴ら
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    女優の美津子は列車の中で無賃乗車を企む奇妙な二人連れと知り合った。一人は、浮世絵ブームに便乗して一儲けを企む画商。もう一人は、フランスの公爵の依頼によってセックス博物館を作らんと画策している、自称「国際的プレイボーイ」。三人の間に、いつしか美貌の伯爵夫人や、性偏執狂が加わって、一行は珍道中を繰り広げながら、やがて摩訶不思議な官能の世界に入り込んでいった…。絢爛たる浮世絵知識を背景に、色と欲の世界を描ききる長編小説。

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  • 天女の極道
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    日本のヤクザの首領を一人の男が襲った。背中に“天女”の刺青をした内海忠である。17歳のとき傷害致死で少年院へ。18歳で極道の道へ入り、対立暴力団の若頭を絞殺。そして23歳のとき、親とも慕う組長を殺られ、その骨を食い復讐を誓った内海の見事な仕事だった。――ヤクザ社会に衝撃的“伝説”を残して散った男。丹念な取材をもとに、その悪に彩られた25年の生涯を描く異色の犯罪小説!

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  • 暴行
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    1~3巻660~715円 (税込)
    見知らぬ男より、顔見知りに強姦される女性のいかに多いことか。たとえ手抜かりが女性側にあったにせよ、暴行や脅迫があっての上での姦淫ならば、法律は強姦だと判断する…。大好評『生贄』シリーズに続き、新たな視点で男の犯罪を赤裸々に描く迫真の新シリーズ、登場!

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  • 生贄
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    1~4巻565~660円 (税込)
    「これらの事件は架空の創作ではなく、すべて事実、もしくは事実に基づいている」と、著者はまえがきで断定している。事実、著者は強姦というものの実態を明らかにすべく、警察での供述調書、検察官の面前調書、現場の実況見分、被害者の被害届け、起訴状などを調べ上げた。本書に取り上げられている九つの強姦事件は、小説の形をとってはいるが、けっして絵空事ではなく、私たちの身近に起こった、恐ろしい事実である。

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  • ヌード
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    「今まで、ハメ撮りってしたことある?」ヌード写真集の撮影で、私はカメラマンからそう聞かれた。ヘア解禁になる前は、私はもっと自分の性器を意識していた。手やポーズで、見せてはいけないところを隠さなくてはならなかったからだ。ところがその必要がなくなると、自分に性器があることなんて忘れる…。女優として活躍するかたわら、著者本人がヌード写真集撮影旅行に出かけた体験をもとにして描いた「ヌード女優」はじめ、8編の恋愛小説集。

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  • 年下の彼
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    画廊に勤める彩子は、高名なデザイナーの一人息子と知り合った。一回りも年下の高校生だが、彼の前ではなぜか素直になれる。急速に親しくなる二人。こうして禁断の恋が始まったが……。芸能一家に生まれ、多彩な活躍を続ける著者が、見事な筆致で描く恋愛小説。繊細でありながら鋭利な心理描写は、思わず読み手を唸らせる。7つのラブストーリーをご堪能あれ。

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  • 恋上手になれない
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    この人で本当にいいの? もう時間はないの? 恋愛の渦中にある女性たちの悩みはさまざまである。「結婚は跳び箱のようなものではないかしら? 手をつく位置やタイミングを上手に計っても、踏切板がなければうまく跳べない。結婚にも踏切板が必要なんだ」と考えた著者は、この小説集でいろいろな踏切板を用意している。結婚に向かうタイミングを描いて同世代の共感を呼んだ恋愛小説集。

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  • 日曜日には鼠(ラット)を殺せ
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    とある恐怖政治国家。その統首の誕生パーティーが始まり、政治犯が檻から解き放たれた。1時間以内に恐怖城から脱出できたら特赦が下りるのだ。元公安刑事、テロリスト、主婦、ニュースキャスターなど8人の男女の究極バトル・レースの火蓋が切って落とされた!

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  • 三人の『馬』
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    首都・東京を48時間で制圧する!――深夜、正体不明の三人の男が突如、破壊活動を開始した。東京証券取引所、築地中央市場を擁し、新幹線を含む交通大動脈の走る日本の経済・情報・生活の心臓部・中央区を、彼らは集中的に攻撃し始めたのだ。男たちの目的と正体は? 苦悩する政府・警察首脳。首都に戒厳令の布かれる時が迫っていた…!

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  • 変身願望
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    青年医師と交際中の美知子は、どうしても最後の一線を越えられなかった。苛立つ恋人に、美知子は咄嗟に嘘をついた。「私には双子の妹がいるの」…生真面目な姉から奔放な妹に変身するため、美知子は鏡に向かった――。人気脚本家が描き出すオシャレで危ない5つの恋物語。

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  • プティまり文庫 恋はたくらみのキスから
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    1巻220円 (税込)
    ★『恋はたくらみのキスから』 地味なOL・内田穂乃香は、遊び人!?市原修也に突然キスされて、びっくり! その現場を婚約者に目撃されて!! 落ち込んだ彼女をなぐさめてくれたのは、キスした張本人の修也…反発しながらも次第に彼に惹かれていくが、彼には他の女の影が…。素直になれない二人の、キスから始まった恋の行方は? ★『一週間だけの婚約者』 彼にとって私は一体なんなの? 優しくない社内恋愛の相手・憲次との関係に悩む郁子。ある日、彼が事故に遭い病院に運ばれて、駆けつけた郁子は、担当医に思わず「私が婚約者です」と宣言した! 嘘のリミットは一週間… ハラハラドキドキ☆読ませる好短編です。

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  • 悪党課長
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    代議士夫人が秘書と密会している!――アパレルメーカーの企画室課長・宇佐はその情報にほくそ笑んだ。憧れて入社したものの、政財界と癒着し、巨利を貪る社長の姿に衝撃を受けた宇佐は、社長以上の“悪党”になることを決意。人脈作りと情報収集を密かに進めていたのだ。このスキャンダルで社長を潰せる! 雌伏十年、宇佐の野望が動き始めた……。一流ホテルを舞台に、政財界の裏面で暗躍する男たちの生態を迫力十分に描く傑作企業サスペンス!

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  • 悪党たちの宴
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    アメリカ市場で飛躍的に業績を上げ、得意の絶頂にいた玩具メーカー天命堂社長矢代竜介は、密かに忍び寄る悪の存在にまったく気が付かずにいた。悪党の名前は佐登一郎。通産官僚からアメリカに日本を売るロビイストに転身した佐登は、金のなる木=天命堂に目をつけ、上院議員をも抱き込んで悪の設計図を描いていたのだ!

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  • 悪党主任
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    京都の老舗百貨店で前代未聞の事故が起こった。創業記念バーゲン会場で、目玉商品の婦人服七着にライバル百貨店の値札が付いていたのである。しかもはるかに安い値段だった。大失態に売場中が青ざめる中、一ヒラ社員志村だけがほくそ笑んでいた。すべては社長夫人の甥である売場係長に取り入り、主任に抜擢されんがために仕組んだ捨て身の計略だったのだ。果たして志村の策は吉と出るか凶と出るのか…!?過酷な時代を生き伸びるため悪知恵の限りを尽くす男を軸に描く企業サスペンス!

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  • 悪党紳士
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    「新聞に使命なんかない。売れなくては駄目だ」特ダネを握り潰した編集長の言葉に、木田は愕然とした。さらに恋人があっさり自分を捨て、商社マンと結ばれたことで人生観が一変。木田は企業の醜聞を嗅ぎつけては金を毟り取る“企業ダニ”に成り下がった。そんな折、恋人を奪った男の会社が数億円もの架空売り上げを計上していることを掴んだ木田は、暗い企みを胸に動き出し、やがて宗教ビジネスの闇に呑まれていく……。企業サスペンス小説の傑作!

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  • 悪党王国
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    京都にある老舗デパート外商課の花島は、出世のためには手段を選ばず、猪突猛進していく男だった。部長を目指す彼の弄する策の数々は、非情なものであった。有能な部下をサラ金地獄に叩き落とし、同期入社の俊英をスキャンダルで退社に追い込み、さらには邪魔な上司を左遷の憂き目に遭わせてきたのだ。さらには裏金稼ぎのために出入業者にリベートを要求し、社長の息子の横暴を助長し…。だが、そんな花島に危機が訪れた! 部下が犯した背任横領の責任を取らされたのだ。

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  • エメラルドの罠
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    奔放な美女アマーリアが拉致された。直ちに救出に向かった陽二らは、犯行は密林深くに暮らすインディオ族によるもので、女をさらっては子を産ませ、拒めば殺す手口と知る。目指すはエメラルド大鉱脈が眠る伝説の地。果たしてアマーリアの運命は?アマゾンを舞台に描く冒険巨編。

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  • 黄金狩り
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    大河アマゾンに眠る黄金200キロを引き揚げる――現地日系人の誘いに乗った放浪の旅人星川は、ピラニアの群棲する河底へ決死のダイビングを開始した。だが複雑に絡み合う人々の欲望、そして死の罠。はたして黄金狩りは成功するのか!?著者自ら踏破したアマゾン流域を舞台に描く傑作冒険小説!

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  • 海冥 【小田実全集】 太平洋戦争にかかわる十六の短篇
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    果てしなく広がる太平洋の島々で、日米の戦争があった。細長い極限のジャングル、絶海の孤島での激戦は、兵士や軍属を次々と「玉砕」や餓死へ追いやる。太平洋での海の戦争は、やがて空の戦争に変り日本を空爆。それは地上を焼きつくす土の戦争となった。戦場の勇者、帝国臣民として駆り出された植民地出身者ら全ての戦死者の屍が眠る戦場の海。太平洋が著者に語った無数の、縄のようにもつれた「流民」の話。戦後に生きる普通の人びとの切っても切れない、戦争の影を追った16の短篇。
  • くるりくるり
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    1巻220円 (税込)
    一人一人に個性を持たせ、そして兄弟として関わっていきます。上手くいかないことも、好き嫌いもありますが、家族は、友人とは違います。今は喧嘩をしてしまっていても、長い時間をかけて修復していけます。それぞれの暮らしがあります。でも、実家に帰ってくると、一つの家族として暮らします。それが、家族なんだと思います。現代は家族が少なくなっていく中、あえて大家族のお話を書きました。現代風の大家族の生活を表現できていたら幸いです。よみ終わって、心が温まっていたら、嬉しいです。

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  • 血(ファミリー)の盃(さかずき)
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    海を渡った熱き仁義!アメリカ・マフィアと盃を交わした日本人ヤクザ84人が、ベトナム帰りの元グリーンベレー軍団を壊滅させるべく、ニューヨークに乗り込んだ!しかし、対立は次第に凄惨を色濃くしていった…。異国の地で一途に仁義を貫き通す男の生きざまを、実在の人物に想を得て描く死闘小説!

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  • 敢えて出社せず
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    登校拒否の娘、崩壊目前の家庭…これまで会社人間として生きてきた主人公は自らの人間性回復をも賭けて、出社拒否宣言をするが…(表題作)。組織の論理でしか生きてこなかったサラリーマンたちの再生を賭けた戦いを描く企業サスペンス!

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  • 南極。1/2
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    1~2巻550円 (税込)
    丸い肉塊に黒い縦筋が十数本。その不気味な肉質が蛇腹のように縮んで、にゅう、と眉毛が八の字になった──人気最低の四流小説家、南極夏彦(通称・簾禿げ)と編集者たちが繰り広げるナンセンスギャグの極致が、ついに電子化。秋本治とのコラボレーションなど、豪華連作の前半4編を収録。悶絶必至、京極先生のギャグ小説が読めるのは集英社だけ!
  • 新宿アンデッド
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    ボヤボヤするな!逃げろ!生き残れ! 舞台は新宿駅構内。「運び屋」のタッソは、相棒のポーを連れていつも通りに仕事に出かける。今日もトラブルもなく、一日を終えるはずだった。ところが今回の「荷物」はとんでもない代物――それは戦闘用ゾンビ! ふとしたきっかけから暴走するゾンビたち。はたしてタッソたちは逃げ切れるのか? 世界の終わりを告げる不思議(センス・オブ・ワンダー)小説!

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  • 海兵四号生徒
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    1巻550円 (税込)
    デモ隊の喧騒をよそに、足どり重く街路をぬう中年の男。同窓生の集まる母校へと向かう彼の脳裡をよぎるのは、少年時代の不器用でひたむきなおのれの姿だった。苛酷な鍛錬に堪え、田舎中学の柔道部優勝に貢献した盛田修平は、みずからを律するものを求め、それに堪え、そしてそれを越えることにより他をも律し得る存在たらんとして、海軍兵学校を志願した。再び続く厳格な規律と鍛錬の日々、個性豊かな同期生との友情を得、やがて戦場へと向かう。太平洋戦争前夜の青春群像を描く力作。
  • 極楽トンボ
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    親父はな、作家なんてお前には無理だよ、出来もしねぇヤクザな夢を追ってねぇで、まともな商売でもやれってんだよ、ひでぇこと言うじゃねぇか……。あるときは下町のトリスバー経営者、あるときは人気抜群の放送作家、またあるときはカンヌ映画祭で激賞を受けた映画監督、直木賞受賞の人気作家。さらには俳優、雑誌社オーナー、そしてアイディア商品の開発に売り込みと、多芸多才、あふれる才気をほしいままにする著者自身の人生の忘れがたき思い出をベースに描いた自伝的連作小説。
  • 鬼が来た(上) 棟方志功伝
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    1~2巻770円 (税込)
    善知鳥(うとう)……それは青森市の古名でもあり、なぜか悪知鳥とも呼ばれて古今集にも歌われた悲しい伝説の鳥でもある。その幻の鳥を追って本州北端、青森の善知鳥神社に隣接する貧しい鍛冶屋から始まった棟方志功の旅は、柳宗悦と民芸運動、保田與重郎と日本浪曼派、太宰治らとの出会いと微妙な反発を経て、未知の闇へと進んで行く……。天才版画家・棟方志功の人とその時代を、郷里を同じくする作者が、深い愛情と渾身の力をこめて描いた伝記文学の傑作。芸術選奨文部大臣賞受賞。
  • 縄張り
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    一大学生にすぎなかった男が一夜にして英雄に――。偶然、叩きのめした相手が六本木を支配する極道・海童組の二代目だったことから、七瀬二郎の許に反海童勢力が結集。やがて“アジィーザ”という新組織が結成された。だがそれが地獄の始まりだった。輪姦、私刑、殺人……凄絶を極める報復に、ついに全面抗争へ突入するが……。実在した若者をモデルに描く衝撃のハード・バイオレンス!

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  • をんなの意地
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    コスメ・ライターの加奈とファッション誌編集者・美也子。互いに三十代後半を迎え、徐々に強まる相互依存、そしてプライドの応酬。お互いオトコがいないわけではないが、結局セフレ止まり、結婚願望も薄れゆく。いつしか彼女たちはそこらのオトコたちでは及びもつかぬ、手強い“をんな”となっていた!?

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  • ざ・とりぷる
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    純情可憐な美少女・唯依は驚くべき予知能力の持ち主でもあった。彼女の肉体を狙う男、さらに悪の組織が迫る中、二重人格を持つ男・大介は彼女を守ろうと決意するが、もう一つの人格「竜二」が唯依を毒牙にかけんと顔を出した!濃厚なエロス+ハイテンポなサスペンスが光るエンターテインメントの真髄!

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  • 不思議の国の野球 チェンジアップを16球
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    GYマークのついた帽子をかぶった白兎に誘われて「不思議の国(ジャイアント・ランド)」に迷い込んだ“マスミ”の姿をブラックな笑いで描く「不思議の国のマスミ」、すべての野球選手に段位を与えようとした計画の意外な結末を描く「幻の『四番サード長嶋八段』」他、「マスコミ江川裁判」「風雲児落合博満武勇伝」などSF、時代小説、純文学等さまざまな手法を駆使する風刺と諧謔とユーモアに満ち満ちた奇想天外プロ野球パロディ集。東京ドームに行くより楽しめます。
  • 罠のある季節
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    ストリップ劇場、お触りバー、ライブ・ショー、そして……それが罠なのだろうか。新しい女性生理用品の開発・発売をめぐって、メーカー、広告代理店の虚々実々の闘いが始まる。新製品の厖大な宣伝費を獲得するのはどこか? テレビ局から大物タレントまで巻き込んで、噂は噂を呼び、同業者の疑心暗鬼は深まるばかり。罠をかけ、あるいは罠にはまり、しかもなおどろどろとしたビジネスのなかで生きつづける人間たちの、マンガチックでシリアスな人生。
  • 流行作家
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    「この作品は私の生理の産物のようなものである。この一、二年、私の中に、最も水位を上げて溜ってきたものが、流行作家という自分が置かれている立場への意識からくる、さまざまな絡み合いである」……芥川賞候補五回という輝かしい経歴をもちながら、こと志と反し情痴小説の第一人者、ポルノの大御所と呼ばれ、夜な夜な銀座に浮名を流す作家の心を、時によぎる若き日の夢。得たものと失ったもの、優越感と劣等感の間をたえず揺れ動く人気作家の哀歓を赤裸々に語った傑作自伝。
  • 幻燈辻馬車(上)
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    1~2巻660円 (税込)
    干潟干兵衛、もと会津藩同心。維新後は東京で辻馬車屋を営む。馭者台に孫のお雛と、息子と妻の幽霊を乗せて……。自由民権の思想に傾倒する青年たちと、彼らのもくろみを防ごうと密偵たちがもつれあう都市で、幕末の戦争で辛酸なめつくし、唯一の生きがいである孫娘とふたり、おだやかな日々を送るはずだった中年の男は、いつしかその渦に巻きこまれていく。三遊亭円朝の講釈にオッペケペーの川上音二郎、築地の市場ですし食う伊藤博文など、豪華絢爛の登場人物が奇怪な彩りを添える。
  • 木綿恋い記(上)
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    1~2巻660円 (税込)
    万葉集にも歌われる別府の奥の由布岳の麓に生まれた娘に、砕石工夫だった父は由布(ゆう)と名付けた。その父は彼女が十歳のときダイナマイト事故であっけなく死に、病弱だった弟も幼くして世を去った。敗戦直後の貧しさから温泉旅館の芸者になった由布は、酔客に手込め同然に処女を奪われ、以後、客にからだを売るようになる。そんな由布を心配した母は、同郷のつてを頼って東京へ行きマッサージ師の勉強をするよう勧めた……。女性の生涯を描いて追随を許さない水上文学の白眉!
  • 四畳半色の濡衣
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    〈……方丈より一尺せまき九尺四方すなわち四畳半はいにしえより色のにぎわい。香りゆかしき閨のうち、いくよの夢は宝舟、立てし帆柱いとめでたきありさま、つたなき筆に写して、雨の振袖しっぽりと、濡色みするよしなしごと書きつづらんと、珍腐山人しるす……〉雑誌「面白半分」編集長として伝・永井荷風作の名作「四畳半襖下張」を再録し、刑法一七五条わいせつ文書販売人の判決を受けた著者が、憤然、筆のかぎりを尽くして男女の営みを活写し、わいせつとは何かを世に問う問題作。
  • 人殺し(上)
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    1~2巻550~660円 (税込)
    糖尿病検査に家から遠く離れた京都の病院を選んだのは、作家、井崎の計算である。古い友人が勤務ばかりでなく、からだの関係がある酒場の女、瑛子が、入院する前の日を私にちょうだいと言ったのも理由のひとつだった。青年でもなく老年でもないというのは、何か中途半端である。井崎は疲れていた。疲れているという感じは他人には説明のしようのないものだった……。年齢の重みが人の心に与える苦渋と、香ばしい人生の漿果の甘露を思う存分啜り味わう快楽の交差する著者会心の傑作。
  • 土俵に棲む鬼 相撲小説集
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    「ワシは大関なんかなりたくない」昇進がきまった日に、天才力士とうたわれた関脇御前山は、当惑し憤慨する相撲関係者や驚く記者を尻目に突然姿を消してしまった。いったい彼に何が起こったのか(「一瞬の栄光」)。他に力士や親方たちの人生を活写する「走れ幕下」「摺り足の秘密」「タニマチ」。行司や呼出したちに材を取った「差し違い」、「蛇の目の柝」など、大相撲を舞台にして様々な人間模様をいきいきと描き出した相撲小説の醍醐味八篇。
  • 上海ララバイ
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    「私は、一瞬ともいえるあいだに見せた母の強いけはいにたじろいだ。そして、自分と母とのあいだにピンと張られた糸が、巨大な指の爪先にビンとはじかれたような幻想におちいった――」母と私がはじめて会ったのは高校卒業の直前だった。新聞の上海特派員だった父は私の誕生前に腸チフスで死に、母は祖父・村松梢風の意志で、祖父の籍に入れられた私を残して他家へ嫁いだのだ……。不安定な思いを抱きながら母とともに、幼児期を過ごした千駄ヶ谷の家を探し、上海を訪ねる自伝的長篇。
  • なぜ愛なのか 十三の報告から
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    傷の癒えぬつらい別れがあった。自由奔放な性に、ひきずられたひともいた。本当の愛にめぐりあわず、とりちがえられた愛もあった。男と女はどのような状態が、一番幸福なのだろうか? 「愛」は古くまた新しいテーマなのである。著者が出会った若い恋人たちの、さまざまな愛のゆくえをたずね、真実の愛を考える恋愛白書十三篇。「なぜ愛なのか。愛について悩むあなたも、この報告、この告白の中から、あなた自身の悩みを解く鍵を見つけて下されば仕合わせである」(あとがきより)
  • 赤い夜
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    「弥生の体は、日々燃える度合いを強めていた。芸者をして、しょっちゅうその体を客に抱かれて男の肌に慣れ過ぎていたせいか、それとも、彼女の中になにかの理由で、感じまいとする防禦の姿勢があったためか、弥生は、初めの頃は深い反応を示さなかった。浦川の方は、そんな弥生にいつか悦びを思い知らせてやるという意気ごみがあった」女体遍歴に熱心な流行作家にとって、不思議な魅力をもつ弥生との生活は充実したものだったが、あるきっかけから女への不信と疑惑はふくらんでいく。
  • 捕手はまだか
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    福岡に住む遠山は東京からの手紙を受け取った。差出人は、昭和二十二年の夏、最後の旧制中等野球南九州大会の決勝戦を戦った相手校のキャプテン、木谷。三十三年目の敗戦記念日に再戦を挑んできたのだった。人生の明暗をそれぞれの過去に背負いながら、両校ナインは同じメンバーで試合に臨んだが……。人生の哀歓を野球に託す表題作ほか、終戦直後の草野球チームの友情、みずからのコールに野球の夢をかけた審判の心意気など、野球を愛する人々の人間模様を描く傑作二篇を収録。
  • Chocolate/Friends
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    都はハーフでモデル、私の自慢の親友だ。二人ともチョコレートが大好きで、今日も雑誌で見たお店で“デート”中。そこへ都のモデル仲間・海くんが現われた。以来、彼が気になって…。大ヒットの恋愛アンソロジー『Friends』収録の珠玉短編、横森理香が描き出す初めての恋のときめき。

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  • 彼女の躓き/Friends
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    私が初めて愛した人を強引に寝取ったのは祥子。私たちは親友に見えて、実は主従関係で結ばれていた。時が経ち、結婚を目前にした私は、祥子へのある復讐を思いついた…。大ヒットの恋愛アンソロジー『Friends』収録の珠玉短編、唯川恵が編み上げる友情と恋にもつれたタペストリー。

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  • 恋する、ふたり/Friends
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    何度も結婚と離婚を繰り返す母。一人娘の私はもう慣れっこだ。でも新しい彼は私も気に入った。今度こそ長続きしてほしかったのに…。母親の恋を横目で見つつ、大人の階段を登りはじめる13歳。大ヒットの恋愛アンソロジー『Friends』収録の珠玉短編、前川麻子が映し出す幸せの多面体。

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  • 青い空のダイブ/Friends
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    密かに思いを寄せる紺造がハワイに行こうと言ってきた。よく聞けば、サークル仲間での旅行に欠員が出たのだという。居心地悪い思いで参加した私は、紺造とスカイダイビングに挑戦する羽目に…。大ヒットの恋愛アンソロジー『Friends』収録の珠玉短編、谷村志穂が紡ぐの淡い恋の行方。

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  • 迷い蝶/Friends
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    親ほど年の離れた悠さんとひょんなことから一緒に暮らし始めた私。世間の基準から外れた自由人・悠さんとの生活はまさに楽園で、ずっと続いてほしかった。でも悠さんのもう一つの顔を見てしまった夜…。大ヒットの恋愛アンソロジー『Friends』収録の珠玉短編、下川香苗が織る切ない愛の形。

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  • KISS/Friends
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    いじめられっ子で痩せっぽちの春美が、今やグラビア・アイドル!? 意を決してサイン会に出かけたコウスケだったが、期待していた再会ドラマは起らなかった。ところが後日テレビの中で彼女は!? 大ヒットの恋愛アンソロジー『Friends』収録の珠玉短編、島村洋子が描く甘酸っぱい恋の後味。

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  • 恋愛小説を私に/Friends
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    中学の同窓会に親友が連れてきた7歳下の大学生。二十歳で結婚、以来子育てに忙殺されてきた私にとって、彼の存在は刺激的だった。知らず知らず惹かれてしまう私。そして遂に…!? 大ヒットの恋愛アンソロジー『Friends』収録の珠玉短編、倉本由布が織り上げる儚い恋愛モザイク。

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  • 鳥籠の戸は開いています/Friends
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    このところ彼とは喧嘩ばかり。看護師の仕事はきついけれど、辞めたくはない。結婚か別離か…振り子のように揺れる心。そんな時、後輩の山崎くんが鈍感なくらいの明るさで近づいてきて…。大ヒットの恋愛アンソロジー『Friends』収録の珠玉短編、安達千夏が綴る大人の女の分岐点。

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  • プラチナ・リング/LOVERS
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    「何も心配することはない」仕事の失敗を引き受けてくれた上司に、急速に惹かれる自分をどうすることもできなかった。職場不倫…私は自ら茨の道を選んだのだ。結婚を約束して1年あまり、膠着する時間だけ傷つけあう二人。だが事態は思わぬ展開に…。ベストセラーの恋愛アンソロジー『LOVERS』収録の珠玉短編、唯川恵が描き出す不倫という名の純愛。

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  • キャメルのコートを私に/LOVERS
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    どうすれば上手な恋ができるんだろう。消滅寸前の私とタカオの前に現われた素敵な女性。ブランドショップで働くお洒落で綺麗な、だけど結構三の線で笑わせてもくれるマサコさん…彼女みたいな大人になりたい。そうキャメルのコートが似合う女性に。ベストセラーの恋愛アンソロジー『LOVERS』収録の珠玉短編、谷村志穂が描く女子大生のほろ苦い恋。

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  • 聖セバスティアヌスの掌/LOVERS
    -
    私に手酷い恥辱を与え、風のように消えた男。憎しみで人が殺せたら…そればかり考えて、私はここにやって来た。男の居所は分かっている。後は思いと遂げるだけだ。だが、何事もなかったかのように目の前に現われた男は、さらに驚くべき願いを口にした…。ベストセラーの恋愛アンソロジー『LOVERS』収録の珠玉短編、下川香苗が織る甘美で残酷な愛。

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  • 七夕の春/LOVERS
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    毎年、春分が近づくとJ君から届く中学の同窓会名簿。卒業して15年、恋も仕事も夢破れ、灰色の日常をおくる私は、いつしか彼の手紙を心待ちにしていた。ところが、アメリカから投函したらしい今年の手紙には、思いがけない一文が添えられていた…。ベストセラーの恋愛アンソロジー『LOVERS』収録の珠玉短編、島村洋子が映し出す大人の淡い恋模様。

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  • 水の匣/LOVERS
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    私は恋愛がしたいのか、結婚がしたいのか…。恋人との結婚に悩む可絵は、中学時代の淡い思い出を胸に鎌倉を訪れた。あのとき私にもう少し勇気があれば、違った人生を歩んでいたのではないか?何かに追われるように、幼い恋の相手を探す可絵だったが…。ベストセラーの恋愛アンソロジー『LOVERS』収録の珠玉短編、倉本由布が織り成す幻想的な逸品。

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  • ウェイト・オア・ノット/LOVERS
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    不倫相手の部屋に飾られたペーパーウェイトのコレクション。一際目立つ、金色のふくろう。一目惚れして買ったというそれも、今は飾り棚の中に忘れ去られている。ふくろうの大きな目は、妻の寂しさと猜疑心を映し出すかのようだ。結婚が本当の幸せなの?ベストセラーの恋愛アンソロジー『LOVERS』収録の珠玉短編、安達千夏が綴る大人の恋の交差点。

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  • 美しいひとたち
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    愛する女性の美しさをさらに引き出し、確認する…純粋で大胆な性の冒険をファインダー越しに浮かび上がらせる、6つの恋愛変奏曲。

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  • 思い出の線と色彩
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    振り返った彼女に「美代子!」不覚にも彼は叫んだ。別れて4年、彼女は別人と見まごうほど美しさを増していた(「別れて以後の妻」より)。あの日、あの時、僕らはどうだったか。そして今…。“思い出”を軸に紡ぐ著者自選の恋愛作品集。

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  • ドアの遠近法
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    東京、広島、仙台のFM局でDJをしている混血美人歌手・理津子。ぼくは、彼女の美しくひきしまった心と体のストーリーを書いてみることにした…ガラス細工のようにあやうい恋模様を描く片岡義男の新しい物語世界。

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  • 赤い靴が悲しい
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    恋人からのプロポーズを「今のままがいい」と断わった綾子。二人の関係はやがて男の結婚によって終わりを迎える。だが……。快適な恋愛関係を求める恵まれた女たちのさまざまな在り方を、鮮やかな筆致で描く恋愛小説短編集。

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  • 熱愛者ふたたび
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    恋人に去られた秋の午後、翻訳家の悠治は小料理店で、着物の似合う信乃に出逢った。若い娘の奔放な行動に、悠治はふりまわされ、自分を見失った。が、やがて、結婚を誓い合った典子との再会を果たし、アメリカに旅立った悦子ともよりを戻す。恋人との空白を埋める性愛の日々が、また始まった。無限に続くかと思われた魂と躰の歓喜。その末に訪れたものは…。直木賞作家が、大胆に性と愛の深層を描き出した衝撃のベストセラー『熱愛者』の完結続編!

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  • 熱愛者
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    妻に去られて一人暮らしの翻訳家の悠治は、相前後して二人の美女と知り合った。女神のような典子と、妖精のような悦子である。悠治は交互に二人と体を重ね、旅先で、アパートで体が軋むほどに愛し合った。性の瞬間だけが生きていく上で確かなものに思えた、つかのまの日々。やがて熱い愛情は三人を固く結びつけてゆくが…。愛することで人は本当に孤独から逃れられるのだろうか?直木賞作家がその問いに答えて書いた、恋愛小説の白眉!性の根源を描き切った、と絶賛された一冊です。

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  • 恋びんぼう
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    「おいしい」女は正直な感想を言った。男は頷いただけだった。ひょっとしたら、もう勘定のことを考えているのかもしれない。そこまで相手のこころが見えてくるのが女にはいやだった。やっぱり別れるべきなのかもしれない――42歳の子連れバツイチ女と、30歳の男の恋が終わろうとしていた。男と女の切ない恋模様を描く珠玉短編集。

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  • 血の裁き
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    偶然見た一週間前の古新聞で、多摩一の資産家といわれた叔父夫婦の惨死を知った喫茶店店主梶川は、夫婦喧嘩の果ての無理心中との報道に不審を募らせた。調べてみると広大な土地がすべて人手に渡り、莫大な預金もなくなっていた。さらに惨劇の背後に蠢く四人の男と三人の女…真相解明に死を賭けた男の追跡で巨悪の正体が浮かび上がる!

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  • 女豹戦士
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    圭子と洋子は同じソープランドで働いていた。一緒に暮らす二人はお互いを愛し始め、レズビアンに燃える日々だった。ある日、テレビのワイドショーを見ていた圭子は、知り合いの女性が「私は実の父が許せない!」と訴えているのを知る。女性は政商・江頭の隠し子で、認知をしてくれないのだという。江頭家のお手伝いとして働いていた母が不憫で、告発に踏み切った彼女を救うべく、二人は江頭誘拐計画を立て、実行に移した。自慢の肉体を駆使しての、捨て身の復讐戦が始まった…。

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  • 船泊まりまで
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    妻の狂気とともに生きる男の愛と漂泊の日々 システムエンジニアの俊一、妻・冴子は、世間や周囲に対し、常に一定の距離を取り、決してうち解けることがない。しかし、それぞれを縁(よすが)とすることで、静かな日々を送っていた。俊一は、前妻とのあいだに子をもうけることができず離別したが、ひとり暮らしのアパートの隣に住む女・冴子の泣き声を毎夜聞き続けるうちに、関係を持ち、世帯を構えていた。 そんなふたりに、彼女の妹夫婦から代理母になってくれないか、との相談が持ち込まれる。その選択を受け入れた冴子だったが、やがて、お腹が大きくなるうちに彼女の中で変調が起こり始める――。

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  • プティまり文庫 切ないハネムーン
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    1巻165円 (税込)
    彼に愛されること、それは無理な願いなの? 美貌の妹に婚約者を奪われたばかりの洋子は、実業家の祖父から名門一家の子息、修司を紹介される。ハンサムで穏やかな彼に、一目で心惹かれてしまった洋子は、提案された「便宜結婚」を承諾するが……。誰よりも愛を切望する洋子と、仕事人間の修司。二人の想いはすれ違ったまま、ハネムーンさえも独りぼっちで旅立つことになるが……。甘く切ない、常夏のウェディングストーリー。

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  • 日米未来戦
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    1巻943円 (税込)
    大正時代、国際協調・軍縮・平和が声高に叫ばれたが、日米の利害対立も表面化しつつあり、そうした時代背景から、少年少女に向けて来るべき日米戦争をシミュレーションした人気作家がいた。今はあまり知る人もないが、その作家の名は宮崎一雨という。“国交断絶! 日米開戦! 聯合艦隊は一路フィリピンを目指し、ルソン島に上陸した帝国陸軍はオロンガポー軍港を攻略する。しかし、帝国海軍の勢力は米国海軍の半分にすぎない。恐るべき優勢な敵の大艦隊がハワイから急航しつつあった。たとえこれを全滅させても、敵にはまだ大西洋艦隊がある。あゝ、建国以来の大難境! 千古未曾有の大困難!”昭和の太平洋戦争の行方を予言した古典SFの名作が、電子書籍でよみがえった。気鋭の艦船3DCG作家、一木壮太郎氏による挿画と巻末には戦前の大衆児童文学と未来戦記の系譜についての上田信道氏による書き下ろし解説。
  • AMON The Code of DEVIL Procedure
    -
    1巻1,300円 (税込)
    話題のゲームソフト「エルシャダイ」ディレクター竹安佐和記が贈る、もうひとつの神話構想!神に叛逆し、聖戦に敗れ“名もなき堕天使”となったデビルは、今なお天界の3分の1の勢力を従え、彼を慕うアスタロトとベルゼバブを大侯爵に任じ、再戦に向けた戦士の選定にかかる。そこに名乗りをあげた無名の堕天使が、物語を意外な方向へ動かしていく――!

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  • 残響
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    1巻942円 (税込)
    サッポロビールの「生みの親」として知られる、村橋久成の波瀾と謎に満ちた生涯を描く。村橋は薩摩藩の名家に生まれ、慶応元年同藩が密かに英国に派遣した15人の留学生のひとり。戊辰・箱館戦争には軍監として従軍。戦後は開拓使に奉職し麦酒醸造所や製糸所建設を始め農業振興にも努め、琴似屯田兵村の土地選定、兵屋建設にも重要な役割を果たした。いわば「北海道産業の礎」を築いた人物である。 黒田清隆らとの角逐は以前からあったが、開拓使の諸事業の民間払い下げが具体化した時、開拓事業を私物化しようとする薩摩藩人への怒りと失望を押さえられず、明治14年5月開拓使を辞職し消息を絶った。11年後の神戸で行路病者として発見される。
  • ケータイ文学部 私の愛しの先生
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    希愛《のあ》が好きになったのは、7つ年上の数学教師、祐嗣《ゆうき》。数学得意だし分からないとこなんてないけど、放課後は、先生がいる数学研究室に入り浸る。だって、学校でしか会えないから。「青春ごっこ」だって親友のうららには言われたけれど、もう気持ちは止められない。だけど、持ち上がりだと聞いていた授業の担当から祐嗣が外された。それって、やっぱり、わたしのせい?先生に迷惑かけたくないのに……

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  • 指 「五官で感じさせて」短編連作
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    旧家に生まれ、育った少女は偶然にも母の別の姿を盗み見てしまう。それから、少女に巣食い、静かに蝕んでいった母の姿は彼女を本能に走らせる。下劣な男に従い、やがては自らを犯していく彼女の心は、自らの本能の行く先を求め始め、魔性へと変化していくのだった。
  • 私の東京物語
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    伊吹マリ、松永てるほなど、今はなき日劇ミュージックホールの踊り子たち、「箏曲教授」の札を掲げた娼家とその女たちとのまじわり、年に一度かつての客から香水を贈られる元娼婦の心情、赤線廃止後の向島「鳩の町」の思い出、無残にも伐られてしまった銀座の柳並木と露店の消滅、浅草や新宿にあったスポーツランド……。坂を愛し、雑踏を愛し、都会を愛した作家の眼がとらえた昭和30、40年代の東京。その懐かしい風景の数々を垣間見ることができるアンソロジー。
  • オキナワの少年
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    1巻495円 (税込)
    戦後の日本から取残され病める部分を集約して担わされたオキナワ。無垢な少年の眼が捉えたオキナワの現実。表題作は、広く話題を呼んだ第六十六回芥川賞受賞作品である。併録作品の「島でのさようなら」は集団就職の船に乗る少年の苦い胸のうちを切実に描き、「ちゅらかあぎ」は、住み込み工員、浮浪者、日雇いなどなど、転々と居場所を変え、都市の底辺をさまようオキナワ出身の少年の、孤独と憧憬を緻密に綴る。これは著者初めての書き下し作品である。
  • 恐婚
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    「私たちはまず離婚し、いや、まず結婚してから離婚し、それでお互い気楽になって同棲をしましたが、現在はそれも打ち切って別居し、彼女は別の男のものになっているのですから。してみれば私とは全然無関係の女であるわけで、無関係な女と痴話喧嘩をするほどばかばかしいことはありません」……奇妙な元夫婦の“家庭”に不思議な縁で怪しい男女が集まって織りなす、なんとも風変わりな雑居生活。直木賞の名作「離婚」のその後をユーモアとペーソスで軽妙に描く出色の佳篇ほか、四篇。
  • 元首の謀叛
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    ある日、東ドイツの国境監視塔が轟音とともに崩れ落ちた。一方、ソ連軍や東独軍が不審な動きを見せ始めた。西側への侵攻準備だろうか? 各国の首脳が疑心暗鬼におちいっている間に、一人の東独空軍中尉が、密かに西ドイツに潜入した。彼は東独書記長の親書を西独首相に手渡すという、重大な秘密任務を帯びていた。東独書記長ホーネッカーは、ソ連の圧制からのがれ、東西ドイツの統一を実現するために、驚くべき手段を講じようとしていた。直木賞受賞の傑作国際謀略小説。
  • 塀の中の懲りない面々
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    1~2巻440円 (税込)
    お役所専門に狙う大泥棒、堂々と脱獄した赤軍派兵士、短歌を詠むだけが楽しみの殺人犯、手形、借用証等ヨロズ消化する紙食い男、腕前は日本一を誇るニセ外科医等々、刑務所を出てはまた戻ってくる「懲りない面々」たち。そんな犯罪のプロフェッショナルばかりが集められている府中刑務所を、これまた中学生で安藤組入りしたベテランが案内する。本物の悪党たちを、人間への限りない好奇心と巧みな観察眼で描いた著者のミリオンセラー、ついに電子書籍化。
  • 私生活
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    「都会生活の哀愁を、巧みに切りとってみせた」と高く評価された第90回直木賞受賞の短篇集である。この世の中、どこの誰にも一枚めくれば、あやしげな私生活があるものだ。人それぞれにおなじ悩みも濃くまた淡く……いささか暗い人生の哀歓と心理の機微を、登場人物それぞれの何気ない会話のうまさと洗練の筆で、さりげなくしかし奥深く捉えた名人芸。「つぎの急行」「たねなし」「丘の上の白い家」「ご利用」「六日の菊」など17の「私生活」を描く。
  • 花のさかりは地下道で
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    戦後の混乱期、上野駅の地下道に行き場もなく住みついた人たちの中に、当時グレてばくちの世界で生きていた「私」も、時折加わった。そこで一人の娼婦と出会った。数年後に再会した彼女との淡くそして深いつきあいを描いた表題作をはじめ、「私」の胸のうちに熱い思い出を残して通りすぎていったさまざまな男と女たち──人との出会いのふしぎさをみごとに描く短篇集。「赤い灯」「星の流れに」「夜明け桜」「幻について」など十二作を収録した。
  • 響灘 そして十二の短編
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    休みでもとってみるか。家族サービスでなし、ゴルフでもなし、休暇の理由はとくに会社には言わずに……。一見ごくありふれたサラリーマンが思いついた、わずか二日間の旅の行き先は暖流と寒流がぶつかりあって、波が立ち、音をたてるという響灘だった。六年前に別れた愛人から電話をもらった男は、二日だけ休暇をとって、そこを訪ねることにした。──不思議な海が二人だけの景色となって騒いでいる──。再会した男と女の一夜を美しく描いた表題作と、家族をテーマにした連作短篇十二篇。
  • 金星 相撲小説集
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    事故で急逝した相撲の親方と、残された金星(きんぼし=美人)のおかみさんのそれぞれに意外な秘密が……。表題作「金星」をはじめとして、定年退職したのに相撲部屋に通う元記者のせつない思いを描く「擦り足」、盛りを過ぎた関取が部屋にたったの一人、もうやめたいのだが後継者もなく……「十両十三枚目」、巨大な肉体のゆえの悲惨な晩年に耐え続けた出羽ケ嶽……「相撲の骨」など、相撲の世界に材をとって、人生の哀歓を浮き彫りにした出色の七篇。
  • 龍の荒野
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    明治の日本絵師、「龍」を求めて大西部を行く! 「従来の恐龍の復元画は稚拙だ。自分ならもっと真に迫ったものが描ける――」19世紀末、狩野派の天才絵師・三田村桂月は、野心を胸に単身アメリカ西部へと渡った。ある朝、ひどい胸焼けで目を覚ました彼は、自分の肌の色が、なぜか褐色に変わっているのを発見する……。やがて、先住民族統一の英雄、サンダー・ウルフに間違われた桂月は、賞金稼ぎ、シェリフ、シャイアン族らの熾烈な闘争に巻きこまれてゆく。舞い上がる砂塵、火を吹くコルト・フロンティア・シックスシューター。『このミステリーがすごい!2005年度版』でベスト5にランクインした推理作家協会賞作家が贈る、壮大なウエスタン・ハードボイルド。

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  • なれない
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    1巻471円 (税込)
    就職活動に翻弄されながら、大人と子どもの気持ちの狭間で揺れる。社会に相対し、大人になろうとすればするほど見失いそうになる自分を見つめた作品。第11回坊っちゃん文学賞大賞受賞。

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  • 右手左手、左手右手
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    1巻471円 (税込)
    定時制高校で始まる新しい人間関係と学校生活。思いがけず見つけた懐かしい顔。青春期の不器用な生き方を描いた作品。第11回坊っちゃん文学賞大賞受賞。

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  • 民暴の帝王
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    関東最大の暴力団・稲森会理事長、石毛晋は不動産業も経営する経済ヤクザで、民事介入暴力(民暴)に辣腕を振るい、銀行合併、ゴルフ場開発にも手を染める闇のフィクサーだ。一方、関西の巨大暴力団・山内組は関東進出を密かに目論み、石毛の周辺に手を伸ばしていた。石毛はこれを察知し、知能と暴力で先制攻撃をかけていく…。日本の裏社会を知り尽くした硬派ジャーナリスト、溝口敦だけが描ける迫真の暗黒小説が電子版初登場!

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  • 夏の景色
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    海風で回る風車を臨む陸橋。たった二両編成のディーゼル線の走る、小さな坂の街に暮らす少年『僕』の所へ訪れた暑い季節と、車椅子の少女『夏』との出会い。少しだけ、変わった親友との会話と生活。誰かの物語の、たった一行になるために、流れる時間。どこかにいるトゥー・トゥーさんに思いを馳せ――ゆっくりと本のページを捲りながら、なんとか手繰りよせた「当たり前の景色」の意味を少しだけ知った『僕』。そして、あなたが見る『夏の景色』についての物語。
  • チェリーブラッサム~花冷えの恋~
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    美桜(みお)と百合(ゆり)は何もかもが正反対の姉妹。妹の美桜は美しい姉の百合にコンプレックスを抱いている。ひょんなことから二人は一緒にスイミングスクールに通うことになり、二人は同じコーチを好きになってしまう。負けたくない美桜は姉には内緒で、コーチへの想いを大切に育てようと心に誓うのだが……。
  • HIROSHIMA 【小田実全集】
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    1巻1,100円 (税込)
    主人公の「馳ける男」は、世界初の原爆実験があった米国南部出身者。戦闘機乗員として対日戦に参加、撃墜され捕虜となり広島で被爆。広島では日本人、植民地出身者の朝鮮人、日系アメリカ人もともに被爆する。日米が引きおこした戦争に個人が巻き込まれる時、国家のわくを越えて被害者が加害者、加害者が被害者となる複雑な歴史の現実を寓話性に託しながら独自に構築した名作。原子力の恐怖、現代の「核」に新たな光をあてた衝撃作は、英訳本、BBCラジオ劇(1996年)にもなった。
  • 万病に効くという温泉旅館へ
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    1巻880円 (税込)
    バブル景気がはじけて以降、厳しくなった仕事に日々汲々としていた高木は、妻の強い申し出によって二泊三日の温泉旅行に出かける。頸椎と腰のヘルニアを患い挫骨神経痛の疑いもある満身創痍の妻が探してきたのは「万病に効くという温泉旅館」。 ?本当にそんな温泉旅館が存在するのか。半信半疑の高木。しかし現地を訪れた夫婦は、景観の素晴らしい場所に立つ旅館の行き届いた対応に驚くと同時に、二人の世話係になった若い男女の従業員に好感を抱く。若い男女は、実は夫婦。お客には夫婦で世話をする、それが、全国で唯一この旅館だけのユニークなシステムだった。温泉もアルカリ・酸性・単純の三種が自然湧出し、それに薬湯風呂も設けられている。高木は、密かに期待を抱くようになる。 しかし、今まで自分から決して言い出すことはなかった旅行の話を、今回だけ妻が提案してきた真の理由がどこにあったのか。高木にひとつの苦しい想念が浮かぶ……。そして、高木にはどうしても妻に伝えておかなければならない言葉があった。 電子書籍版書き下ろし作品! 〈目次〉 1 藁にもすがりたい患者 2 変化の予兆 3 予想外だった医師の診断 4 膨らむ旅館への期待 5 古墳巡りと骨の記憶 6 生活が苦しかった頃 7 苦しい想念 8 伝えなければならない言葉

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  • スチュワーデス物語
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    アテンション・プリーズ! TVシリーズ化されて高視聴率をとった、あのドラマの原作です。空の上の仕事に憧れて入社してきた極東航空スチュワーデス577期生は、超個性的なメンバー揃い。鬼の村沢教官の特訓を何とかしのいだ“ドジでノロマのカメ”たちは、ついに見習い乗務に移り、羽田の訓練所から世界へ羽ばたいたのだが、慣れない機内で次から次へと珍騒動を巻き起こす。松本千秋以下、同期の新人スチュワーデスたちがくりひろげる、さわやかな涙と笑いの空の青春物語。
  • おまんが紅・接木の台・雪女
    -
    片隅に生きる職人の密かな誇りと覚悟を顕彰する「冬の声」。不作のため娼妓となった女への暖かな眼差し「おまんが紅」。一葉研究史の画期的労作『一葉の日記』の著者和田芳恵の晩年の読売文学賞受賞作「接木の台」、著者の名品中の名品・川端康成賞受賞の短篇「雪女」など代表作14篇を収録。
  • なんくるないさ~♪ 沖縄のおじぃと僕の物語
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    1巻440円 (税込)
    ハチャメチャな主人公は、超問題児! どこに行っても、人に迷惑をかけてばかり……。仕事にも社会にも馴染めず、転職、リストラ……。そんな時。ふとしたキッカケで、行くことになった沖縄。そこで主人公の人生を大きく変える出来事が……。雲を消せる不思議なおじぃとの出会い。虹が生まれる場所で、おじぃに与えられたもの。主人公の心の闇を、包んでゆくおじぃの優しさ……。

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  • 潮風の町
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    永かった家業の豆腐屋をやめて、ひっそりした家籠りの生活のなかで綴った18の掌編。潮風ただよう中津の町に住まう一家の抒情が、しっとりと心に伝わる。あわせて行き交う人々や風景に、暖かい眼が気負いもてらいもなく注がれて、生きとし生けるものの鼓動が、誰の胸にも爽やかな響きを残してやまない。
  • やすらかに今はねむり給え/道
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    昭和20年5月から原爆投下の8月9日までの日々――長崎の兵器工場に動員された女学生たちの苛酷な青春。一瞬の光にのまれ、理不尽に消えてしまった〈生〉記録をたずね事実を基に、綿密に綴った被爆体験。谷崎潤一郎賞受賞作「やすらかに今はねむり給え」のほか恩師・友人たちの最期を鮮烈に描いた「道」を収録。鎮魂の思いをこめた林京子の原点。
  • しあわせ/かくてありけり
    -
    母と別れた父親の“果たせぬ夢”であった慶応幼稚舎に入学。しかし母は芸者屋の主人でありみずから左褄もとっていたので、家業や住所は“秘匿”する習性がついていた。幼時・少年時に住んだ土地を訪ねるに始まり、時代を写し自らの来しかたを凝視して読売文学賞を受賞した表題作と短篇の名品と呼ぶべき「しあわせ」を併録した鏤骨の一冊。
  • エーテルの衝撃
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    深春がひそかに思いを寄せていた景子が、ある日突然この世から去ってしまう。喪失感にくれるなか、深春は自殺する若者が急増する発端となった不思議な本「エーテルの衝撃」と出逢う。深春に好意をもつ血のつながっていない弟ジョジョとともに、深春は景子の死の真相を追い始める。しかし二人は次第に「エーテルの衝撃」に翻弄されていく。景子の死の真相とは、そして「エーテル」の真実とは、いったい何か――
  • 神の一球
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    高校入学直前、野球嫌いの繭村剣の前に「野球の神様」と称する老人が現れる。老人は誰にも打てない「神の一球」を繭村に授け、この球で天才スラッガー・佐野慶司を3年間抑え込めと命令する。仕方なく野球部に入った繭村だが、そこにいたのは、一癖も二癖もある部員ばかりで、デコボコもいいところ……。
  • 澪標・落日の光景
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    亡き妻への愛を吐露して哀切限りない「夢幻泡影」。読売文学賞受賞の名著、著者のヰ夕・セクスアリス「澪標」。夫婦ともにガン発病、迫り来る死とたたかう闘病生活の不思議な明るさと静寂感充ちる「落日の光景」「日を愛しむ」。愛する者の死。人生の不可思議。末期の眼。死へ向う透明な生。外村文学の鮮やかな達成4篇。
  • にぎやかな悪霊たち
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    新婚夫婦のベッドで、夫の背越しに妻の表情をのぞく幽霊、入浴中の女子大生を凝視してる幽霊、水洗トイレで女性の髪を引っぱる幽霊等々。出雲オカルト研究所に持ち込まれたこれら幽霊騒動を、出雲と助手の鶴来とが次々に工夫、解決してみせる。奇抜な設定と素材で軽快に描くスラップスティック風のお化け物語。
  • 爆走! 芸人ドライブ
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    高校時代の友人トリオが4年ぶりに再会したところからはじまる晩春のあてなきドライブ。平和主義者を名乗りながら、人間としては大切な何かが欠けている木村。騒動の火付け役であり芸人志望のチンピラ風大男、坂上。肥大した自己顕示欲のはけ口を小説執筆に求める亡霊のような風貌をした腺病質の小男、加藤。。。三者三様(草食・肉食・無職)に歪んだ自我同士の衝突によって生じるドタバタを描いた暴走コメディー!

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