小説・文芸 - オリオンブックス作品一覧

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  • 魔性の女
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    クラシックミステリー、日本初の女流探偵小説家。短編6本を収録。探偵桜井洋子へ富豪からの依頼とは。濡れ衣を被せられ獄中で自殺した友人の恨みを晴らす「深夜の客」。5兆円の金塊を守るものとは?「心霊の抱く金塊」。鉄の箱の内側に刃を並べた残酷な死刑道具-鉄の処女。伯爵夫人は自殺か他殺か。隠された秘密を暴く、S夫人の活躍を描いた「鉄の処女」。私の霊があなたをじっと見ている。何をしても知られてしまう。とうとう男は……「魔性の女」。伝書鳩を使った巧妙な窃盗。果たして犯人は誰か「鳩つかい」。上流階級に生まれた赤ん坊と我が子をすり替えた女。しかし子供は死んでしまい実の子に会いたい。美人鷹匠として会いにくるが、実の子は毒殺されてしまう。果たして真犯人は?「美人鷹匠」。※読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 女の決闘
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    ある日、ロシア医科大学の女学生のもとに決闘の手紙が届いた。関係している男の妻コンスタンチェからの拳銃での決闘の申し込みであった。しかし女学生は射撃の覚えがあるが人妻は手にしたこともない。コンスタンチェは町で拳銃を買って、撃ち方を教えてもらう。果たしてどちらが勝ったのか……簡素な文章で淡々と綴られていく森鴎外訳のオイレンベルク「女の決闘」。
  • 旨いものが食いたくなる本 一
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    篆刻家・画家・陶芸家・書道家・漆芸家・料理家・美食家などで知られる北大路魯山人の食に関するエッセイ集。第一巻は「明石鯛に優る朝鮮の鯛」「味を知るもの鮮し」「甘鯛の姿焼き」「アメリカの牛豚」「鮎の食い方」「鮎の試食時代」「鮎の名所」「鮎ははらわた」「鮎を食う」「洗いづくりの美味さ」「洗いづくりの世界」「鮑の水貝」「鮑の宿借り作り」「鮟鱇一夕話」「生き烏賊白味噌漬け」「いなせな縞の初鰹」「猪の味」「インチキ鮎」「鰻の話」「美味い豆腐の話」の二十話を収録。
  • エメラルドと砂漠の王女
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    1巻330円 (税込)
    「待って、どうすれば身体が濡れるの?」エメラルドグリーンの瞳を持つエミール。貧しい育ちだったが、美しい母親が国王の後妻に。しかしエミールは隣国に人質として差し出されることに。陰謀うずまく隣国で監禁され暗殺されそうになるが神官を務めるジェルに救出される。なかなか一線を越えられない二人。果たして真相は?エミールの出生の秘密とは?
  • 眠れる巫女と伝染の蝕鬼
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    発掘隊のメンバー前司は古い地層から何か発見する。それが恐怖の連鎖の始まりだった。200年の時を経て現代に蘇る眠れる巫女。生きたまま生け贄として石棺に閉じ込められた菜摘だった。自分を陥れた子孫たちに復讐する。蝕鬼の目的は何か。果たして生き残れるのか。
  • 私本太平記 全巻セット
    5.0
    吉川英治の大長編の歴史小説、全巻セットで値段もお得で一気に読める。若き日の足利尊氏から一生を描く。戦いに明け暮れた彼の理想とはなんだったのか。尊氏の苦悩と、足利幕府の成立そして南北朝の果てしない対立。後醍醐天皇をはじめ楠木正成などの多彩な強烈なキャラクターたち。歴代随一の激しい気性の後醍醐と尊氏が同時代に現れ、しかも相反する理想を押し通そうとした宿命の大乱。歴史の行き詰まりはどうしても火を噴いて社会を変えねばならなかったのか。しかし人間の叡智は庶民に芽吹いていると「桐蔭軒無言録」は語る。
  • 桜の樹の下には
    -
    1巻110円 (税込)
    「ある心の風景」喬は女から悪い病気をうつされ京都の街を彷徨する。憂鬱で退廃的な心の中にひとつの安らぎを得る。鈴の音に癒やされるのだった。「ある崖上の感情」あるカフェで二人の青年が知り合う。崖の上から開いている窓をのぞき他人の生活やベッドシーンを見る。俺と同じ欲望で崖の上へ立つようになった俺の二重人格だ。俺がこうして俺の二重人格を俺の好んで立つ場所に眺めているという空想はなんという暗い魅惑だろう。俺の欲望はとうとう俺から分離した。「桜の樹の下には」桜の樹の下には屍体が埋まっている!美しいものにも常に死があり、そしてまた生につながっていることを理解したとき不安から解放される。梶井基次郎の珠玉の3編を収録。
  • 魂の喘ぎ
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    クラシックミステリー、日本初の女流探偵小説家。短編5本を収録。悪友に誘われ警察に追われるハメに。飛び乗った円タクの車内には血まみれの美少女が……翌日現れたトミーは魅力的な美少女だった「黒猫十三」。昔、旧華族の11歳の少年が行方不明になり今に至る。秘密が暴かれるとき、高まる緊張感。貴族に嫁いだ平民だが美貌の妻の苦悩を描いた「魂の喘ぎ」。舞踊の才能があるまゆみと凡人の百合子。しかし百合子は名取り披露の発表で「鷺娘」がうまく舞えない。まゆみが入れ替わって舞うのだが……「鷺娘」。上流貴族に起こった忌まわしい事件をS婦人が活躍して解決する。自殺した貴族。未亡人となった美しい兄嫁に義弟が恋焦がれる。それは先代からの宿命だった「蛇性の執念」。自殺した大使の真相とは。やがて遺骨をすり替えたとの密告が……端麗な青年は何者。深まる謎をS婦人の推理で鮮やかに解決「情鬼」。※読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 消えた霊媒女
    -
    クラシックミステリー、日本初の女流探偵小説家。短編5本を収録。タクシー運転手の吉川が殺され青い風呂敷包みの中へ入っていた。これは自殺か他殺か。事件は二転三転する「青い風呂敷包」。弁護士の尾形は貧乏学生だったころ憧れていた浪子と再会する。赤ん坊を殺した精神病の義弟を助けてほしいとの依頼だが……「あの顔」。人は死んでも霊は残っている。美人霊媒師はどうなったか。S夫人が語る奇妙な話。妻に先立たれた男がとった行動とは「消えた霊媒女」。外交官に近づく女は何者?轢死した外交官夫人の謎の死に迫るS夫人の活躍「機密の魅惑」。戦争から帰還した夫は変貌していた。スパイに仕立てられた男の恐怖。美貌の伯爵夫人からの依頼で調査する探偵。果たして失踪した夫はどこに「恐怖の幻兵団員」。※読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 恋人はトレジャーハンター 奪ってみせますあなたの心
    -
    1巻440円 (税込)
    「危険なときには誰よりも早く駆けつけ、風のように救ってくれるヒーロー」18歳のマリーはそんな王子様と恋をしてみたいのに、祖父からの縁談はいつも父親くらいの年齢の相手ばかりでうんざり。そこへ現れたのは名家のディラン。サラサラの明るい栗色の髪、甘いマスク、白い歯、長身の優男……しかし首から下はみすぼらしいかっこうでがっかり。なんの弾みか、マリーは一緒に宝探しの冒険へと行くことに。次々に襲いかかるピンチにいつしか二人は恋に落ちて……しかしあろうことか謎の美女がライバル!?恋と冒険の物語。
  • 短編集
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    芥川龍之介の短編集「カルメン」「英雄の器」「犬と笛」「お時儀」「おしの」の五編を収録。いずれの作品も心の変化を描いている。人生の皮肉と教訓を感じられ、短編ながら読み応えがある作品集。
  • 野分
    -
    1巻110円 (税込)
    白井道也はどこに行っても長くは続かない教師である。東京へ出てきて何とか編集者の仕事をして食いつないでいた。結核の高柳と裕福な中野は学生時代、道也を追い出した教え子たちであった。孤高な理想を持つ道也は貧窮のあまり借金をするが……。後半、道也の迫力の演説に聴衆は圧巻される。見事な大団円に爽快な読後感。
  • 私本太平記 一 あしかが帖
    -
    吉川英治の大長編の歴史小説。一巻は若き日の高氏(尊氏)を描く。時代は鎌倉幕府の執権北条高時。新田義貞との確執。佐々木道誉は敵か味方か。祖父の置文とは何か。藤夜叉とのロマンスが色を添える。※この作品はイラスト入りです。
  • 奇怪な再会 馬の脚 魚河岸
    -
    1巻110円 (税込)
    「奇怪な再会」お蓮は陸軍将校の牧野が囲った妾。昔、恋しい男がいたが、生き別れになっていた。易者からは、「その男とは二度と会えない。しかし東京が森に変われば会える」と言われ、信じるようになる。やがてお蓮の元に白い犬が迷い込んでくるとお蓮は狂気と幻想を見るようになる。果して犬は何かの生まれ変わりなのか。「馬の脚」「魚河岸」不思議な短編三話を収録。
  • 邪淫の鬼姫 マヨイガ奇譚
    1.0
    滝に落ちて瀕死の重傷の行秀がたどりついたのは四季の花が咲き乱れる不思議な家だった。そこには美しい姉妹が住んでいた。長い黒髪で童顔ながら豊満な胸の姉の梛(なぎ)、謎の美女鏡果(きょうか)に恋する妹の榊(さかき)。二人は清楚な処女に見えたが、子孫を生むために行秀を誘惑する。迷い家で美女たちとの官能の日々を送るうちにやがて記憶が蘇る。
  • 秋 或阿呆の一生 影
    -
    1巻110円 (税込)
    信子は女子大学の頃から才媛だった。誰からも作家になるものと思われていた。しかし妹のために従兄の俊吉との結婚を諦め、大阪の会社員へ嫁いでしまう。新婚当初は仲の良かった夫婦もだんだんとすれ違うようになる。久し振りに訪れた妹夫婦宅、そこには俊吉しかいなかった……「秋」。他に「或阿呆の一生」「影」を収録。
  • 硝子戸の中
    -
    1巻110円 (税込)
    「硝子戸の中から外を見渡すと、霜除けをした芭蕉だの、赤い実の結(な)った梅もどきの枝だの、無遠慮に直立した電信柱だのがすぐ眼につくが、その他にこれといって数え立てるほどのものはほとんど視線に入ってこない。」胃の大病を患って外出もままならない漱石が、書斎の中で静かに人生と哲学を語った漱石最後の随筆集。読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 虞美人草
    5.0
    1巻220円 (税込)
    明治時代の若者たちの恋愛事情、人間模様を描く。真実の愛とは? 真面目に生きるとは? 美貌で裕福な藤尾は将来有望な小野と結婚しようと画策する。しかし男には前から許嫁の恩師の娘、小夜子がいた。優柔不断な小野にも貧しさから這い上がるための打算があった。そして悲劇が訪れる。職業作家としての夏目漱石、最初の作品。
  • 津軽
    -
    1巻110円 (税込)
    「なぜ旅に出るの?」「苦しいからさ」太宰治の自伝的小説。出版社からの依頼で幼少期を過ごした青森県津軽地方を旅する。思い出を交え当時の世相や風景歴史的な考察をしながら旅する。行く先々で大酒を飲む太宰の姿が痛快。真面目にその町の歴史やエピソードを語りながら、実家や親戚、兄弟とのやりとりの中に太宰の心情、原点がしのばれる。そして幼少の頃、育ててもらった「たけ」との感動の再会。
  • 山浦清麿
    -
    江戸時代末期の刀工。山浦清麿の苦悩と波瀾万丈な人生を描く。信州から江戸に出て刀工の修行を積みやがて江戸の名工として知られるようになる。佐久間象山との出会い、吉田松陰との交流があった。読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 蔦の門
    -
    1巻110円 (税込)
    岡本かの子短編集。圧倒的な情景描写と心理描写によってまさにキラリと光る珠玉の五編。「鮨」鮨屋の娘ともよは先生とよばれるその男が気になっていた。ある日偶然町で先生を見掛け、身の上話を聞いたのだった。鮨にまつわる話とは……。「東海道五十三次」東海道の魅力にはまった男は言う「東海道というものは山や川や海がうまく配置され、それに宿々がいい工合な距離に在って、景色からいっても旅の面白味からいっても滅多に無い道筋」読むほどに旅情がそそられる作品。「蔦の門」近所のいたずら娘ひろ子は家の蔦をむしっては老婢を困らせていた。しかし早くに両親を亡くし境遇が似ていることから二人は心を通わせるようになる……。「鶴は病みき」 避暑の為訪れた鎌倉での芥川龍之介とのひと夏の交流を描いた作品。偉大なる文学者芥川龍之介の意外な一面とは。「老妓抄」永年の辛苦で財産もできた。老妓の小そのは言う「何人男を代えてもつづまるところ、たった一人の男を求めているに過ぎない……」小そのは電気技師の若い柚木を自分の家に住まわせる。そのうち養女のみち子が柚木に興味を持ち始めるが……「仕事であれ、男女の間柄であれ、混り気のない没頭した一途な姿を見たい」老妓はそう願うのだった。著者岡本かの子の夫は漫画家岡本一平、息子は岡本太郎。
  • 幽霊塔
    -
    1巻220円 (税込)
    アメリカの作家アリス・マリエル・ウィリアムの原作を黒岩涙香が翻訳したもの。幽霊が出るという噂の屋敷で女主人が殺され犯人は獄死した。謎の美女は果して何者。伝説の宝をめぐって恋と冒険活劇物語。後に江戸川乱歩がリライトする。舞台はイギリスですが、登場人物は日本人となっています。読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 家なき子 上下巻セット
    -
    8歳のルミは優しいお母さんと幸せに暮らしていましたが、たいへん貧乏だったのでお父さんがケガをした時、捨て子だったことを知らされ、旅芸人の一座に売られてしまいます。しかし親方は意外にもやさしくて、ルミにいろんなことを教えてくれます。困難なことや苦労な目に逢いながらハラハラしますがルミは乗り越えていきます。かわいそうなルミはどうなってしまうのでしょう。はたして本当のお母さんに出会えるでしょうか。感動の物語。上下巻セット。
  • 幻聴
    -
    1巻220円 (税込)
    思わずぞっとしたりヒヤリとする危ない話を10本集めました。息を止めるのが生き甲斐の男。そのとき不思議な幻覚を見るという……「息を止める男」。その緑の美少女は果して植物なのか……「植物人間」。他に「古傷」「幻聴」「宇宙爆撃」「地図にない島」「脳波操縦士」「白金神経の少女」「腐った蜉蝣」「火星の魔術師」
  • 山神姫の憑き添いなれば
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    「山神姫の憑き添いなれば」少女(のように見える)菜摘は神様だった。追っ手から逃げる源有綱とそれに取り憑いた山神姫。一緒に行動するうちいつしか愛し合う関係に。先祖伝来の名刀『蜘蛛斬』で妖怪退治。ちょっとエッチでコミカルな歴史ファンタジー。
  • 恋するヴァージン・コンプレックス
    -
    1巻440円 (税込)
    恋愛小説好きに贈る珠玉の一本。2年目のOL紗理奈は地味子と呼ばれるほど冴えない女の子。そんな紗理奈にやさしくしてくれたのは社内一のイケメンでエリートの東城課長。しかしやさしくてきれいな由美子先輩と二人はつきあっているともっぱらのうわさ。勇気がなくて変われない紗理奈。後押ししてくれたのは憧れの東城課長。どんどんきれいになっていく紗理奈だが、再びトラウマを思いだす。せつなくてキュンとして最後は濃蜜なラブストーリー。
  • 家なき子 上
    -
    8歳のルミは優しいお母さんと幸せに暮らしていましたが、たいへん貧乏だったのでお父さんがケガをした時、捨て子だったことを知らされ、旅芸人の一座に売られてしまいます。しかし親方は意外にもやさしくて、ルミにいろんなことを教えてくれます。困難なことや苦労な目に逢いながらハラハラしますがルミは乗り越えていきます。はたしてルミはどうなってしまうのでしょう。
  • 濃蜜LOVE 狙われた黒髪姫 愛のペンダント
    -
    1巻330円 (税込)
    運命の出会い。お互いにひと目ぼれして想いは同じ。でも、二人の間には深い障害が。そしてメリーナに近づく黒い陰。何度も危険な目に逢うのはなぜ?誤解されたまま別れてしまうのか。確執を乗り越えて思いを寄せる二人。メリーナとラインハルトは果して結ばれるのか。
  • 青年
    -
    1巻110円 (税込)
    作家志望の青年小泉純一は、上京して有名な作家を訪ねたり、医科大学生大村に啓発されたりして日々を過す。ある日、ふとしたことで坂井未亡人と知り合う。本を借りるという名目で訪れるうち箱根に誘われる。夫人を忘れられない純一だったが、夫人が美しい肉体の持ち主にすぎないと感じた時純一は、今こそ何か書く決意をするのであった。色んな経験をして、成長していく青年の姿を描いた森鴎外の青春小説の代表作。夏目漱石の「三四郎」に触発されて書いたとされる。
  • 縊死体
    -
    1巻220円 (税込)
    美しく妖しい怪奇と幻想。独特の夢野久作の世界観。脱獄犯が逃亡の果てに見たものとは「白菊」。私が絞め殺した娘……しかしいつまで経っても死体は発見されない「縊死体」。スダマを聞くと死んでしまうという。自分の霊魂が自分に呼びかけたのか「木霊」。悪魔は自分を悪魔とは思っていない……いつかは悪魔の叔父を鉄槌で頭を打ち据えるつもりだった「鉄鎚」。
  • 棺桶の花嫁
    -
    1巻220円 (税込)
    海野十三のミステリー集。関東大震災の悲劇を描いた「棺桶の花嫁」。女学校の教師の杜と教え子で美しい乙女のミチミ。二人は同棲するが震災により引き裂かれてしまう。二人の運命を変えてしまった災害の描写は凄惨で迫力を極める。偶然助けたお千との同居生活、しかしミチミもまた別の男と暮らしていた。運命はさらに過酷に二人を襲う。お千が何者かに殺されてしまう。果して犯人は誰か。やがて訪れる悲しい結末。他に「鍵から抜け出した女」「雷」「なかなか死なぬあいつ」「階段」の5本を収録。
  • 黒衣の騎士と赤い薔薇
    -
    1巻330円 (税込)
    貴族とはいえ貧乏な男爵家の美少女フレイア。名家の伯爵アイロスとは幼なじみ。5年ぶりに再会するもアイロスはつれない素振り。なぜなら金持ちの娘と婚約をするという噂が……。揺れるフレイアにさまざまな災難が降りかかる。ピンチになると現われる黒衣の騎士は何者?
  • わかれ道
    -
    1巻110円 (税込)
    現代語訳で読みやすい!夭折した天才作家、樋口一葉。これまで読みにくかった作品を現代語に翻訳しました。孤児の吉三は町内の暴れん坊だが背が低いのでみんなから「一寸法師」とバカにされている。仕立て屋のお京はそんな吉三を弟のように可愛がる。姉弟愛のような純愛と孤独な吉三の心情の吐露が切ない。物語は唐突に終ることで余韻が残り、今後の行方が気に掛かる。
  • 草枕
    3.0
    1巻110円 (税込)
    「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい」という文章で始まる有名な作品。洋画家の主人公が山中の温泉宿に滞在する。そこには美しく謎めいた那美がいた。どことなくユーモラスな文体の中にも漱石の物の見方やとらえ方が描かれており味わい深い。この作品は読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 墨東綺譚
    -
    1巻110円 (税込)
    永井荷風の最高傑作の一つ。美しい情景描写に当時の風景、風俗が生き生きと蘇る。ある日小説家の大江匡はお雪と出会う。お雪は玉ノ井の娼婦ながら、可憐で美しい女性。大江はたびたび通い、お雪は「おかみさんにしてほしい」と言われるが、「資格がない」と断ってしまう。過去何度も映画化された作品。読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 恐ろしき通夜
    -
    1巻220円 (税込)
    ホラー短編集。風変わりな医学生の吹矢は腸のことばかり考えていた。死体から抜き取った腸を訓練し飼い慣らし始める。腸と吹矢との同棲生活。最初はガラスビンの液体の中でうごめいていたがついに外へ這い出した。腸は意思を持ったのである。想像してもおぞましい「生きている腸」。他に「恐ろしき通夜」「夜泣き鉄骨」「殺人の涯」「三角形の恐怖」を収録。
  • 妖魔の大地と調伏の乙女たち
    -
    中国の妖魔使いの美人姉妹。妖術で怪物を操る。通常兵器が通用しない相手に日本軍は歯が立たない。対するは日本中から集められた怨霊退治や特殊能力者たちからなる5人の「調伏中隊」。しかし男はたった一人、あとは全て若い女の子ばかり。年上のきれいでやさしい隊長にメロメロ。部下の女の子からは積極的に告白されタジタジ。しかし戦闘は熾烈を極め、仲間は全滅寸前。果して挽回できるのか。恋と冒険の物語。
  • この子
    -
    1巻110円 (税込)
    現代語訳で読みやすい!夭折した天才作家、樋口一葉。これまで読みにくかった作品を現代語に翻訳しました。結婚当初は仲が良かった夫婦がすれ違いで険悪になったとき子供を授かる。夫婦再生のお話。裁判官の夫と結婚した私だが、強情でわがままなため、結婚生活に不満が募る。そのうち夫は外で遊ぶようになりますますすれ違いの日々。離婚して実家へ帰りたいと願っていたのだが……しみじみと心にしみる深いお話。
  • うつせみ
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    1巻110円 (税込)
    現代語訳で読みやすい!夭折した天才作家、樋口一葉。これまで読みにくかった作品を現代語に翻訳しました。美しい名家の一人娘雪子。彼女に許婚者がいるにも関わらず愛してしまった植村録郎。周囲の人々により仲を引き裂かれ、自殺した録郎を想うあまり精神を壊してしまう雪子。食事も摂らなくなり、やせ衰えながらも許しを請う姿は痛ましくも美しい。
  • 睡魔
    -
    1巻110円 (税込)
    蘭郁二郎ミステリー集。四話収録。湘南のサナトリウムで治療する結核患者たちに迫る死の恐怖。魅力的なマダム丘子に刺青を描く恋と芸術に狂った男。丘子は殺されたのか、そして丘子の秘密とは……「虻の囁き」。他に「睡魔」「足の裏」「鱗粉」。
  • 日輪
    -
    1巻110円 (税込)
    横光利一の初期の作品。「ああ、地上の王よ、我を見よ。我は爾らの上に日輪の如く輝くであろう」その美貌を武器に邪馬台国の女王になった卑弥呼。さまざまな国の権力者たちが卑弥呼を奪い合う。格調高い文章とセリフを楽しめる。女王になる前の卑弥呼を描いた冒険、恋愛小説。
  • 孤独
    -
    1巻220円 (税込)
    蘭郁二郎の恐ろしい話、グロテスクな話を集めたホラー、全7本。若い鉄道員が遭遇した恐ろしい出来事とは、死体を埋めた穴はどうなったのか……「穴」。都会の恐怖、孤独を愛する男は出会った人間をどうするのか……「孤独」。他「自殺」「蝕眠譜」「鉄路」「魔像」「歪んだ夢」。
  • 貞操問答
    -
    1巻220円 (税込)
    美しい南条家の三姉妹。次女の新子は一番のしっかりもので一人で南条家を支えていた。前川家の子供たち家庭教師になった新子だったが華族出の夫人からいびり出されてしまう。その間に妹美和子に恋人を取られてしまい失意のどん底へ落ちてしまう。しかし新子に好意を寄せる夫準之助は出資して銀座に店を持たせる。女性としての悪徳である、嫉妬心、高慢、わがまま、邪推をさらけだす夫人。恋愛と三角関係のドロドロの愛憎劇。女の貞操を守ったままの交際は可能なのか迫力の対決。意外にも妹美和子が味方になり新子を守る。ドラマ化もされた今なお面白い菊池寛の傑作。
  • 花の咲くころ
    -
    1巻330円 (税込)
    みすぼらしい旅僧を無下に扱った長者は八人の子供を次々に亡くしてしまう。深く後悔した長者は懺悔の旅に出るのだが……。浮気を繰り返す主人に復讐する為、妻はどうしたのか……。幻想と怪奇、人間の醜悪さや怨念を描き出す田中貢太郎の作品集。「長者」「八人みさきの話」「蠅供養」「母の変死」「母親に憑る霊」「花の咲くころ」「一握りの髪の毛」「偶人物語」「庭の怪」「鼓の音」十話を収録。読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 夏目漱石 後期三部作
    -
    1巻660円 (税込)
    夏目漱石、後期三部作を一冊にしました。誠実だが行動力のない内向的な男と純粋な感情を持ち、怖れるところなく行動する従妹との恋愛を描く。短編を連ねて一つの長編を構成している。探偵小説風味もあり非常に凝った作品「彼岸過迄」。弟の二郎の目線で兄、一郎の苦悩を描いた作品。大学で学問を教えている一郎。しかし彼には誰にも理解されない苦悩と孤独があった。妻からも家族からも疎まれ、弟には妻と一晩泊ってくれなどと言い出す。偶然にも災難に遭い泊まってしまうが……人間を深く見つめた漱石ならではの名作「行人」。私が「先生」と呼び、敬愛していた人からの手紙が届く。そこには、親友を欺いて好きな女性を手に入れた罪悪感から、長い間苦しんで自殺を決意した「先生」の想いが綴られていた。友人、家族・親族、恋人との間に起こる「こころ」の葛藤を、見事に描いた名作「こころ」。読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • ガリバー旅行記
    -
    イギリスのガリバー船長による冒険物語。四話からなるお話。小人の国リリバットや巨人の国ブロブディンナグを旅します。三話は空中都市ラピュタのお話。ガリバーはなんと日本へも来ます。四話は馬の国。ガリバーは住み続けたいと願うのですが……。
  • 古事記物語
    -
    1巻110円 (税込)
    日本創世の物語。さまざまな神さまが生まれ、そして日本という国を造っていった。愛する妻を探しに黄泉の国へ旅する男神。しかし約束を破って復讐される有名なイザナミとイザナギ「女神の死」。アマテラスが天の岩屋に隠れて世界は暗黒に包まれる「天の岩屋」。スサノオノミコトがヤマタノオロチを退治する「八俣の大蛇」など日本人として一度は読んでおきたい古事記。
  • 長ぐつをはいた猫
    -
    三番目の息子がもらったのは猫でした。だけど長ぐつをはかせると猫が大活躍!魔法使いを相手にどうやって勝つのでしょうか。※この作品は楽しい挿絵イラスト入りです。
  • フランケンシュタイン
    4.0
    三大モンスターのひとつフランケンシュタイン。実は生み出した科学者の名前だった。その醜悪な姿から誰からも嫌われてしまう。遂には科学者へ復讐の憎悪を燃やすようになる。心まで怪物になっていく過程の心情が切ない。その本質はなんだったのか?誰かに愛して欲しい。友だちが欲しい。愛を求める姿に人間のエゴと科学のありかたを問う。世界中で何度も映像化、映画化された作品。読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 大つごもり
    -
    1巻220円 (税込)
    現代語訳だから読める樋口一葉。夭折した天才作家。これまで読みにくかった作品を現代語に翻訳しました。十八歳で山村家へ奉公することになったお峰。つらい毎日だったが、そのうえ病気の伯父から借金の工面を持ちかけられる。金持ちの奥様に相談するが……大晦日の日はすべてドタバタしていた。最後までハラハラドキドキするが、読み終れば意外とスッキリする物語。
  • たけくらべ
    -
    1巻220円 (税込)
    現代語訳で読みやすい!夭折した天才作家、樋口一葉。これまで読みにくかった作品を現代語に翻訳しました。14歳の美登利は勝ち気でプライドが高くお転婆な美少女である。信如には好意を抱きながらも二人を取巻くいきさつから対立し心を交わせないもどかしさに胸が痛む。当時の風俗、暮らしぶりも生き生きと描かれ、特に少年少女の心情が丁寧に描かれていて胸を打たれる。美登利がある日を境にしおらしく女らしくなるのはなぜか、当時から論争は尽きない味わい深い名作。樋口一葉の代表作のひとつ。過去何度も映画化、ドラマ化された作品。
  • 剣の四君子 全巻セット
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    『おのれに勝つ』厳しい修行に耐え、精進を重ねた孤高の人。いずれも天下無双、他の追随を寄せ付けない剣の達人たちがここにある。柳生新陰流の始祖、宗厳(むねとし)「柳生石舟斎」。居合の始祖「林崎甚助」。勝海舟、山岡鉄舟と並んで幕末の三舟と称される「高橋泥舟」。多数の敵に囲まれても決して負けることはなかった剣の達人「小野忠明」。四話収録。
  • 顎十郎捕物帳 全巻セット
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    仙波阿古十郎は特異な容貌の持ち主。長大な顎ゆえ顎十郎と揶揄される。甲府勤番していたが、飽きては辞めてしまいその後は北町奉行所に勤めるがあまり仕事はしない。実は卓越した推理力を持つ名探偵だった。好敵手の捕物名人と言われる藤波友衛との推理対決や予測不可能な難事件を顎十郎が鮮やかに解決。全話を収録。当時の江戸時代の風俗や庶民の暮らしぶりも興味深い。価格もお得な全巻セット。
  • 母をたずねて三千里
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    イタリアの少年マルコが母をたずねて、はるばる大西洋を渡りアルゼンチンへ旅する物語。しかしお母さんとは行き違いになり、なかなか会えません。マルコはどうするのでしょう。それでも負けずに周りの人たちにも助けられ旅を続けます。アニメ化や映画化された作品。
  • 坂口安吾論
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    昭和の戦前・戦後にかけて活躍した近現代日本文学を代表する作家、坂口安吾の考え方を凝縮したエッセイ集。無頼派と呼ばれるその作風で歯に衣着せぬ鋭い考察。逆説的な言い方ではあるが真理を突いており唸らされる。「恋愛論」「悪妻論」「作家論について」「戦後新人論」「戦争論」「敬語論」「推理小説論」「青春論」「堕落論」「続堕落論」の十編を収録。
  • 十三夜
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    1巻220円 (税込)
    読みやすい!夭折した天才作家、樋口一葉。これまで読みにくかった作品を現代語に翻訳しました。貧しい家に育った美しい娘お関は望まれて高級官僚に嫁ぐ。しかし夫は手の平を返したようにお関を虐めるようになる。思いあまったお関は離婚を決意し子供を残したまま十三夜の夜に実家へ帰るが……。運命に翻弄される人々の悩みをせつせつと描いた作品。
  • 行人
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    1巻220円 (税込)
    弟の二郎の目線で兄、一郎の苦悩を描いた作品。大学で学問を教えている一郎。しかし彼には誰にも理解されない苦悩と孤独があった。妻からも家族からも疎まれ、弟には妻と一晩泊ってくれなどと言い出す。偶然にも災難に遭い泊まってしまうが……人間を深く見つめた漱石ならではの名作。夏目漱石、後期三部作の一つ。
  • 秘密
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    それぞれ秘密を抱えた人達が織りなす人間模様。秘密が暴かれるとき人間はどうするのか。推理と皮肉に満ちた10編。夫宛に見知らぬ女から毎日手紙が届く。しかも熱烈なラブレター。つい中を覗いてしまった妻。そしてついに決着の時が……。「オパール色の手紙」「人造人間」「謎の女」「秘密」「祭りの夜」「少年探偵 呉田博士と与一」「鉄の規律」「私はこうして死んだ!」「山吹町の殺人」「予審調書」。
  • 顎十郎捕物帳 一
    -
    1~6巻110~220円 (税込)
    仙波阿古十郎は特異な容貌の持ち主。長大な顎ゆえ顎十郎と揶揄される。甲府勤番していたが、飽きては辞めてしまいその後、北町奉行所に勤めるがあまり仕事はしない。その代わり難事件を解決しては筆頭与力の叔父に小遣をせびるナマケモノ。実は卓越した推理力を持つ名探偵だった。顎十郎が鮮やかに解決する。「捨公方」「稲荷の使」「都鳥」「鎌いたち」の四話を収録。
  • にごりえ
    -
    1巻220円 (税込)
    現代語訳で読みやすい!夭折した天才作家、樋口一葉。これまで読みにくかった作品を現代語に翻訳しました。銘酒屋のお力は美しい売れっ子の遊女。朝之助といい仲になる。今は落ちぶれた源七はお力のことが忘れられないでいた……。不幸な女のやるせない心をせつせつと語った美しい物語。過去何度も映画化、ドラマ化された作品。
  • 彼岸過迄
    -
    1巻220円 (税込)
    夏目漱石、後期三部作の一つ。誠実だが行動力のない内向的な男と純粋な感情を持ち怖れるところなく行動する従妹との恋愛を描く。短編を連ねて一つの長編を構成している。探偵小説風味もあり非常に凝った作品。
  • 犠牲者
    -
    ある殺人事件の犯人に仕立てられた男。家庭も仕事もめちゃくちゃに。果して犠牲者は誰なのか。推理と皮肉に満ちた10編。運命に翻弄される人々を描いた傑作集。「華やかな罪過」「悪魔の聖壇」「アパートの殺人」「ある探訪記者の話」「夏の夜の冒険」「動物園の一夜」「頭と足」「誰が何故彼を殺したか」「二人の盲人」「犠牲者」。
  • 犠牲の海と乙女の方舟
    4.0
    第二次世界大戦。海軍ゼロ戦のパイロットの八条唱はミッドウエー沖で墜落したところを陸軍特殊輸送船「たいようまる」に助けられる。そこはなんと乗務員は女ばかりの輸送船「たいようまる」だった。その輸送船は滑走路も備えたミニ空母。八条と女の子たちの活躍が始まる。恋と冒険の物語。
  • 剣の四君子 小野忠明
    5.0
    多数の敵に囲まれても決して負けることはなかった剣の達人。若き神子上典膳は伊藤一刀斎に試合を挑み散々打ちすえられ、自分の未熟さを知り一刀斎に弟子入りし剣を学ぶ。兄弟子の善鬼を破り後継者に選ばれ徳川家に推挙される。柳生但馬守とは好敵手だった。柳生家と並び徳川家の剣術指南役となる。柳生家と違うのは激しい稽古にあった。ただひたすら剣の道に生きた生涯。
  • シンデレラ
    -
    世界中で愛されるシンデレラの物語。まま母とその姉娘たちにいじめられているかわいそうなシンデレラ。ある日舞踏会が催されるが行かれるはずもなく……泣いていたところに魔法使いのお婆さんが現れる。はたして王子様と結婚できるのでしょうか。何度もアニメ化や映像化されいろんなバリエーションがあるお話。※この作品は美しい挿絵イラスト入りです。
  • 恋を描いて、優しくキスして
    -
    1巻330円 (税込)
    月島紗紀はデザイン会社に勤める新進のデザイナー。最近のお気に入りは会社帰りにお気に入りの喫茶店に寄ること。なぜならそこには気になる彼、森瀬徹がいるから。しかしオクテな紗紀はただながめるだけ……。しかしある時ふとしたことで言葉を交わすようになるが、やはりそれ以上にはなぜか進展しない。そんな時社長からの告白。心が揺れるがやはり徹のことが忘れられない紗紀。しかしまさかの失恋!エッチシーンも迫力のラブストーリー。
  • 夏目漱石 前期三部作
    -
    1巻660円 (税込)
    夏目漱石、前期三部作を一冊にしました。「三四郎」明治末期の青春と恋愛事情を描く。熊本の高等学校を卒業し上京。東京の大学に入った小川三四郎。田舎とは違い東京は驚きの連続であった。そこで出会った仲間達との交流により様々な経験をする。三四郎を翻弄し悩ませる美禰子への恋は実るのか。謎の言葉「ストレイシープ」とは……。「それから」代助は無職のまま実家からの援助で優雅な生活を送る高等遊民。生活の為に働くことを劣等として一度も働いたことがない。かつて友人の妹だった三千代に好意を抱きながらも親友に頼まれ、二人の間をとりもち結婚させてしまう。しかし数年後、再会したとき代助と三千代はお互いを愛していることに気付く。友人からは絶交され親兄弟からも勘当される。それでも三千代との愛を選んだ代助の苦悩を描く。「門」役所勤めの平凡な勤め人の宗助には人には言えない過去があった。そして今でも逃げている。親友を裏切り、その女を妻にしたのだった。鎌倉の禅寺へ修行のため門を叩くが悟りは見えない。彼は門の下に立ち竦んで、日の暮れるのを待つべき不幸な人であった。繊細な男の苦悩と心情を描いた作品。読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • クリスマスキャロル
    -
    守銭奴のスクルージは人間嫌いで他人からも嫌われている老人。クリスマスの夜、三人の精霊(幽霊)達がスクルージに過去、現在、未来の自分を見せる。スクルージは過去を思い出し反省し、未来の自分の孤独な死を恐れ、目覚める。一夜にして生まれ変ったようにスクルージは世の中の全てが素晴らしいものと気付く……。何度も映画化された作品。読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 剣の四君子 林崎甚助 高橋泥舟
    -
    林崎甚助。居合の始祖。百日の山籠もりの鍛錬により神の域に達したと言われる。謎多き剣客だが、林崎夢想流として今でも不滅の光茫を放つ。高橋泥舟。幕末の武士。勝海舟、山岡鉄舟と並んで「幕末の三舟」と称される。幕末の剣雄中に、彼の槍法が断然異彩をもって他の追随をゆるさなかった。槍一つに修行を積んだ人生。二話収録。
  • 門

    -
    1巻220円 (税込)
    夏目漱石前期三部作の一つ。役所勤めの平凡な勤め人の宗助には人には言えない過去があった。そして今でも逃げている。親友を裏切り、その女を妻にしたのだった。鎌倉の禅寺へ修行のため門を叩くが悟りは見えない。彼は門の下に立ち竦んで、日の暮れるのを待つべき不幸な人であった。繊細な男の苦悩と心情を描いた作品。
  • それから
    -
    1巻220円 (税込)
    代助は無職のまま実家からの援助で優雅な生活を送る高等遊民。生活の為に働くことを劣等として一度も働いたことがない。かつて友人の妹だった三千代に好意を抱きながらも親友に頼まれ、二人の間をとりもち結婚させてしまう。しかし数年後、再会したとき代助と三千代はお互いを愛していることに気付く。友人からは絶交され親兄弟からも勘当される。それでも三千代との愛を選んだ代助の苦悩を描く。映画化もされた夏目漱石の前期三部作のひとつ。読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 白髪鬼
    -
    1巻220円 (税込)
    ホラー短編集。毎年試験の日に現れる幽霊とは。白髪の女の幽霊に悩まされる「白髪鬼」。中国の雪女伝説。大雪の夜には外に出てはいけない。今夜も若い娘がさらわれる「雪女」。子供の遊びが大変なことに影を踏まれると寿命が縮む?娘は化け物にとりつかれたのか。「影を踏まれた女」三話収録。
  • 海戦姫と水底の墓標
    -
    現代の男子高校生がタイムスリップした。しかも年頃の若い女性の身体に!時は太平洋戦争開戦直前。そして現代でも魂の入れ替わった男子高校生(女)が大活躍。果して生きて帰れるのか。身体は元に戻るのか。真珠湾攻撃までのカウントダウンは進む。潜水艦の攻撃は果してどうなる。そして綾乃と由月の恋は……。
  • 鳴門秘帖 全巻セット
    -
    幕府転覆の野望を抱く阿波の徳島藩主。10年前に潜入した隠密の世阿弥は行方しれず。真実をつかむため隠密で剣の達人法月弦之丞と阿波藩士たちの戦いを描く。絶体絶命の危機を何度も乗り越え阿波へ迫る弦之丞。阻むは阿波藩士と悪の三人組。弦之丞に想いを寄せるお千絵の恋は叶うのか、そして見返りお綱はどうなる……多彩なキャラクターと痛快な物語にグイグイ引き込まれる大衆文学の傑作。一冊にまとまって値段もお得な全巻セット。
  • 鳴門秘帖 上方の巻
    -
    1~6巻110~220円 (税込)
    幕府転覆の野望を抱く阿波の徳島藩主。 10年前に潜入した隠密の世阿弥は行方しれず。 真実をつかむため隠密で剣の達人法月弦之丞と阿波藩士たちの戦いを描く。
  • 三四郎
    4.0
    1巻220円 (税込)
    明治末期の青春と恋愛事情を描く。熊本の高等学校を卒業し上京。東京の大学に入った小川三四郎。田舎とは違い東京は驚きの連続であった。そこで出会った仲間達との交流により様々な経験をする。三四郎を翻弄し悩ませる美禰子への恋は実るのか。謎の言葉「ストレイシープ」とは……。読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 初恋の彼と春を待つ頃
    -
    1巻330円 (税込)
    オクテな優衣は誰とも付き合ったことがない。なぜなら未だに中学生のころの淡い初恋の思い出に浸っているから。ある日歯医者に行ったところ、偶然初恋の彼と再会。自分のことを覚えていてくれたのか……そしてなんと彼からお誘いが。だけど、その後はなかなかお付き合いに発展しない。見かねた弟からアドバイスが……美人のライバルが登場し、くじけそうな優衣。泣き虫の優衣の恋心に胸キュンの恋愛ストーリー。
  • 剣の四君子 柳生石舟斎
    -
    天下無双、柳生新陰流の始祖、宗厳(むねとし)。幼少より体が弱かった彼はいかにして生き延びたのか。他家へ人質となりながら勉学や武道に励み柳生家を存続させる。徳川家康には師範役として五男の宗矩を差し出すなど子孫の栄達を願う一面もあった。死ぬまで努力、工夫、研鑽を続けた剣の名人の人生。
  • 日本名婦伝
    -
    歴史上の偉人の妻たちの短編集。英雄たちの偉業には必ず内助の功があった。楠木正成の妻、久子。夫を始め我が子を次々に戦で失うが、涙を見せずに気丈に振る舞う。その姿に心を打たれずにはいられない「大楠公夫人」。豊臣秀吉の正室寧子(ねね)。猿と言われ当時は身分も低く貧しかった藤吉郎。しかしそんな藤吉郎に惹かれ嫁ぐ。やがて藤吉郎は頭角を現わし出世する。秀吉は浮気をするがねねは生涯秀吉に尽くす。ねねの人柄がしのばれるエピソード「太閤夫人」。その他「谷干城夫人」「小野寺十内の妻」「細川ガラシャ夫人」「静御前」「田崎草雲の妻」「山陽の母」全八話収録。
  • 宿星の剣と漂泊の姫
    -
    クーデターにより城を追われた美しい美雨姫。自分を犠牲にしても守り抜く決意の近衛隊長の結月。二人は身分を超えて密かに互いを愛し合っていた。船で逃亡し漂泊の身となるも協力者の正道とウタウラが現れる。二人も幼い愛を育んでいた。壮大な冒険とそれぞれの恋愛模様。そして王位継承権の証し「宿星の剣」をめぐり争奪戦が始まる。反乱軍との戦い、そして隣国との戦争。美しい美雨姫に掛けられた呪いの期限は8日。結月の愛で救えるのか。
  • メデューサの首
    -
    1巻220円 (税込)
    小酒井不木のホラー短編集。死体を愛着する法医学者が考え出した腸管拷問法とは。自白を促すため考え出された奇妙な鑑定法「三つの痣」。いずれも皮肉な結末に思わずニンマリ。「初往診」「変な恋」「卑怯な毒殺」「秘密の相似」「メデューサの首」「三つの痣」の六話を収録。
  • 寂しい夜は逢いたくて
    -
    1巻220円 (税込)
    平凡なOLの桃香の恋人智也は新進IT企業の経営者。仕事が忙しくなかなか逢ってくれない。しかも美人秘書とずっと一緒で心配で堪らない。今日も逢えないとの連絡があり姉夫婦の家に泊りに行くことに。義兄の強引な誘惑。どうなる桃香。官能ラブストーリー。
  • 水郷異聞
    -
    1巻330円 (税込)
    10年前の恋の報い。男に起る怪異な物語「水郷異聞」。妻を裏切った男が受ける呪いとは。どこまでも続く女の復讐「水面に浮んだ女」。「水郷異聞」「提灯」「水魔」「水面に浮んだ女」「雀が森の怪異」「狸と俳人」「立山の亡者宿」「天井裏の妖婆」「とんだ屋の客」「雑木林の中」の十話を収録。読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 夢鬼
    -
    1巻110円 (税込)
    血の滲む努力で花形曲芸師になった黒吉。彼は空中ブランコで飛んでいる時予知夢をみることができた。一座の花形で妖精のように魅力的な葉子と幸せな未来を見たいが無理して飛んで片足を失ってしまう。新しい仕事は航空研修所のパラシューター。過酷な運命の黒吉、最後は幸せな気持ちになって飛ぶ。
  • 死人の手
    -
    1巻330円 (税込)
    旅人が人里離れた山奥の家で泊めてもらったのは奥さんが死んだばかりの家。そこで留守番を頼まれる。旅人の一晩の恐怖を描いた「死人の手」。主人の秘蔵の皿を割って折檻され幽霊になったお菊。日本最恐の怪談のひとつ「皿屋敷」。「蛇怨」「黄灯」「鮭の祟」「皿屋敷」「参宮がえり」「地獄の使」「死体を喫う学生」「死人の手」「白いシャツの群」「白い花赤い茎」の十話を収録。読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • ミステリー傑作集 浜尾四郎編
    4.0
    1巻1,100円 (税込)
    「殺人鬼」美しき依頼人の登場から幕を開ける連続殺人事件。立ち向かうは名探偵藤枝真太郎と小川のコンビ。しかし大富豪の秋川家で家族が次々と殺されてしまう。果して犯人は誰なのか、二転三転する犯人像。稀代の天才殺人鬼に対する藤枝。冴える推理。動機は?果して生き残るのは誰か?日本推理小説の歴史に金字塔を立てた傑作。途中、ヴァン・ダイン「グリーン家殺人事件」のネタバレあり。他、意外な結末やどんでん返し。日本の推理小説に影響を与えた全十話を収録してお値段もお得な合本版。収録内容「殺人鬼」「彼が殺したか」「夢の殺人」「彼は誰を殺したか」「殺された天一坊」「正義」「黄昏の告白」「途上の犯人」「悪魔の弟子」「死者の権利」※この作品はイラスト入りです。
  • 双子の星
    -
    1巻110円 (税込)
    「双子の星」双子の星のチュンセとポウセは夜の間は銀笛を吹くのが役目でした。ある朝、大烏と蠍がケンカをしてお互いにケガをしてしまいます。チュンセとポウセは彼らを介抱して家に送ってやるのですが、役目の時間がだんだん迫ってきます……。「月夜のでんしんばしら」ドッテテドッテテ、ドッテテド。ある夜、恭一は線路脇を歩いているとでんしんばしらが列を組んで行進していました。電気の大将が号令をかけています。2話収録。
  • 恐怖の口笛
    -
    1巻110円 (税込)
    覆面探偵・青竜王が活躍する。東京で吸血鬼による連続殺人事件が発生。そこには必ず口笛の音が聞こえる。美しき女優赤星ジュリアとは何者か。そこへ凶賊・痣蟹仙斉が海外から帰ってきた。果して吸血鬼の正体は?
  • 三浦老人昔話
    -
    1巻220円 (税込)
    「三浦老人昔話」岡っ引き半七の友人、三浦老人が語る奇譚十二篇。江戸情話や怪談など当時の江戸庶民の暮らしぶりや情緒が伝わる。「半七捕物帳」と同じく新聞記者の私が三浦老人から数々のお話を聞き出す。「馬妖記」神原家に伝わる「妖馬の毛」とは?昔九州のある地方に闇夜に現れる怪物。死人まで出る始末に農民や武士が協力して退治に出かける……。
  • 茶漬三略 鍋島甲斐守 御鷹
    -
    「茶漬三略」天下人である太閤の氏素性とは?柾木孫平治から見たと明智光秀と羽柴秀吉の物語。太陽のように明るい秀吉と聡明だが魔に魅入られた光秀の対比が興味深い。「鍋島甲斐守」江戸町奉行の鍋島甲斐守と高利貸し彦兵衛の物語。二人共宗教を信仰して念仏を唱えるのだが……。「御鷹」将軍家の鷹を預かる中里御鳥組の組頭の娘、お悦は許嫁がありながら弁馬につきまとわれて困っていた。男の本性が見えたとき、彼女がとった行動は?
  • 黒い蝶
    -
    1巻330円 (税込)
    「黒い蝶」場所と時間が判らないから何も思い出せない。幻想なのか現実か。狂気が渦巻くホラー。そこは一度入ったら生きては出られない。黒い蝶が招く怪奇と恐怖。表題作含め10話収録。「蟇の血」「義人の姿」「竈の中の顔」「亀の子を握ったまま」「切支丹転び」「狐の手帳」「嬌娜」「女の姿」「黒い蝶」「月光の下」。
  • 殺人鬼
    -
    1巻330円 (税込)
    美しき依頼人の登場から幕を開ける連続殺人事件。立ち向かうは名探偵藤枝真太郎と小川のコンビ。しかし大富豪の秋川家で家族が次々と殺されてしまう。果して犯人は誰なのか、二転三転する犯人像。稀代の天才殺人鬼に対する藤枝。冴える推理。動機は?果して生き残るのは誰か?日本推理小説の歴史に金字塔を立てた傑作。途中、ヴァン・ダイン「グリーン家殺人事件」のネタバレあり。※この作品はイラスト入りです
  • 真夜中に思い出したくない怖い話
    -
    夜中にふと目が覚めてしまうことがあります。そんな時怖い話を思い出してしまうと気になって眠れなくなるかもしれません。何かいる気配がするとき、魔物は気配に棲むといいます。今回は全国から寄せられた怖い話や体験談として12編を選んでみました。ほら、あなたの後ろにも、何かいるかもしれませんよ。
  • 小公女
    2.0
    大富豪の家に生まれたセーラは7歳の時、インドからイギリスの女子学校に入学し寄宿生として生活する。聡明で心優しいセーラは友だちと仲良く暮らしていたが11歳の誕生日のときに父の死の知らせと共に無一文になってしまう。周囲は手の平を返したように冷たい仕打ちをするようになるが逆境にもめげず、強い正しい心を持って生きていく姿を描く。けなげに前向きに生きていくセーラがいじらしい。はたしてセーラはどうなるのでしょう。世界中で愛される名作。
  • 地球を狙う者
    -
    海野十三のSF短編集。「火星には高度な文明を持つ生物がいる」大隅圭造は離れ小島の地震観測所への赴任中に火星研究の轟博士と美人助手のサチ子と知り合う。やがて孤島では不可解な事件が発生。博士の残したメモには既に火星人が地球に侵略を始めていると書かれてあった。表題作「地球を狙う者」。他に「ある宇宙塵の秘密」「軍用鮫」「脳の中の麗人」「遊星植民説」を収録。
  • 大岡越前
    -
    名奉行、大岡越前。しかし若き日の彼は放蕩三昧、水茶屋で働くお袖との間に娘までなしたが、二人は一緒にはなれない。彼が江戸南町奉行へ抜擢された時、恨みに燃えるお袖の復讐が始まる。あくまで法の番人として臨む彼の前には大きな諸悪の根源が……果てして越前はどうするのか。人間大岡越前の苦悩。胸を打つ感動作。
  • べんがら炬燵 醤油仏 死んだ千鳥
    -
    1巻220円 (税込)
    「べんがら炬燵」討ち入りを果たした赤穂浪士たちのその後。細川家預けとなった浪士たちと接伴役の伝右衛門の交流。ついにお仕置きの日が……心温まる感動作。「醤油仏」鳥取藩の武士、左次郎は、江戸で慣れない日雇い仕事をしていた。ある日醤油飲みの賭けで稼いでいる伝公と仲良くなる。「死んだ千鳥」道ならぬ恋に駈け落ちした墨江と賛五郎。しかし二人は江戸で長年の貧乏暮らし。京都で行われる矢の競技で手柄を立てれば道が開けるのだが五十両が工面できない。世間知らずの二人はどうするのか……。
  • 探偵小説アルセーヌルパン 水晶の栓
    -
    奇想天外!さすがルパン。錦の壁布を狙うルパン対大佐。勝つのはどちらか。「探偵小説アルセーヌ・ルパン」。「水晶の栓」に秘められた秘密とは。ルパン最強の敵ドーブレイク登場。悪徳代議士の別荘に盗みに入ったルパン一味だが、部下の失敗により二人の部下は逮捕されてしまう。謎の美女クラリスは敵か味方か。深まる謎の中、迫るタイムリミット。ルパンは果して仲間を救えるのか。読みやすくするため現代の言葉に近づけてますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 十八時の音楽浴
    3.0
    海野十三のSF短編集。独裁者が支配するミルキ国。毎日18時に音楽を聴かせることによって国民をマインドコントロールしている。ある日火星人がミルキ国に侵攻してきた。音楽浴を継続してきた国民は疲弊しきって次々と倒れていく。そこに美少女人造人間の集団が現れる……「十八時の音楽浴」。他に「一九五〇年の殺人」「千年後の世界」「大脳手術」「第四次元の男」を収録。
  • 平の将門
    -
    将門の乱に至った物語ながら、人間「平の将門」を描いた作品。将門の弱さ、素直さ、素朴な一面、それでいて戦いの激しさなど波瀾万丈の一代記。これを読めば将門を愛さずにはいられない。ドラマ化、映像化された作品。

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