検索結果

  • ぶたぶたのシェアハウス
    3.8
    閑静な住宅街の中にある「シェアハウス&キッチンY」は、全6室の小さな共同住宅。1階には、大きくて温かみあるキッチンがあって、昼間は近所の人たちが集まるイベントスポットになる。そこに新しく引っ越してきた実里は、玄関で出迎えてくれたオーナー兼管理人の姿に驚愕する――(「ワケアリの家」)。心優しい頼れる山崎ぶたぶたが、住人たちのために大活躍!
  • ぶたぶたのティータイム
    4.0
    ふだん離れて暮らす母親を喜ばせようと、お邸のアフタヌーンティーにお呼ばれした凪子。新緑の庭に、英国風のお菓子とおいしい紅茶を運んできたのは、想像を超えた、とてもユニークな人物(?)だった――(「アフタヌーンティーは庭園で」)。中身は中年男性、見た目はキュートな、ぶたのぬいぐるみ。おなじみ山崎ぶたぶたが、周囲に温かい気持ちを広げていくファンタジー!
  • 編集者ぶたぶた
    3.8
    小説家の礼一郎は、依頼をくれた編集者と初めて会う約束をした。待ち合わせの喫茶店に現れたのは、どう見ても小さなピンクの、ぶたのぬいぐるみ。これは夢だ、と思った礼一郎は、おもしろがって、ぬいぐるみに新作の構想を話し始めるが……(「長い夢」)。編集者・山崎ぶたぶたは、本や雑誌を作りながら、出会う人々にも、元気をくれるんだって。大ヒットシリーズ!
  • 森のシェフぶたぶた
    3.8
    森の中に建つ人気のオーベルジュ(=泊まって食事を楽しむレストラン)、ル・ミステール。そこには、泊まった人にしかわからない「謎」があるらしい。ちょっと変わった名前のシェフが、四季の美味しい料理で出迎えてくれるというけれど……? 中身は心優しい中年男性、外見はぶたのぬいぐるみ。山崎ぶたぶたが大活躍。読めば元気になれる、大ヒット・ファンタジー!
  • この島でいちばん高いところ
    3.2
    「少し離れた小島に、遠浅のきれいな海岸があるからね」夏休みに二泊三日の海水浴に出かけた十七歳の少女五人。無人島に渡った彼女らは、砂浜の美しさに酔いしれるあまり帰りの船に乗り遅れ、その島で一晩過ごすことに。ところが、島にはもう一人、男が潜んでいた! ―理不尽な体験を通し、少女から大人に変わる瞬間を瑞々しい感性で描く傑作ミステリー。
  • なぜ猫は旅をするのか?
    3.7
    人情と猫で有名な下町の大学病院に勤める、医師の鳥羽裕太と事務の夏海。裕太が夏海の甥をかばって事故に遭ってから二人は親しくなった。事故直前の記憶がなくなってしまった裕太の、当時の行動を解き明かそうとする二人だったが、そのほかにも町では「日常を突き崩す」事件が次々に起こり――。夏海の行動力と裕太の頭脳が事件をチャキチャキッと解決に導く、ミステリー連作短編集。
  • 父娘(おやこ)の絆~三世代警察医物語~
    3.7
    東京の大学病院に勤めていた内科医の望月美並は、長野県大町市で祖父のあとを継いで警察嘱託医を務めることとなった。ある日、美並に警察から検死要請がくる。遺体は、北アルプスで滑落死したと思われる男性だった。検死が終わり、死体検案書を作成する段階になって、事態は一変、事件の可能性が出てきた。いったい死因は何か。著者渾身のシリーズ、待望の第2弾。
  • 銀杏坂
    3.0
    築三十年のアパート・さつき荘には、ひとりの幽霊が住み着いていた。そのアパートの一室で、二百万円のダイヤのブローチが盗まれた! ところが容疑者は全員シロ。犯人は幽霊? 中央署の刑事・木崎と吉村は、幽霊に事情聴取をすることになるが……(「横縞町綺譚(よこしまちょうきたん)」)。北陸の古都・香坂市(こうさかし)を舞台に繰り広げられる、不可思議で切ない連作ミステリー!
  • ハートブレイク・レストラン
    3.7
    1~2巻550~660円 (税込)
    フリーライターの寺坂真以(てらさかまい)が仕事場代わりにしているファミリーレストランには、名探偵がいた。店の常連・ハルお婆ちゃんは、客たちが話す「不思議な話」を聞くと、真以を呼び寄せ、たちどころに謎を解いて見せるのだ。そんなお婆ちゃんにも、ある秘密があったのだが……。可愛くって心優しいお婆ちゃん探偵が活躍する、ハートウォーミングな連作ミステリー!
  • ただ雪のように
    3.3
    兄夫婦が交通事故で死んだ。10年前、家出同然で単身ニューヨークへ渡った高森真琴は、一人残された姪と暮らすために帰国する。“雪のように色が白い小さな白雪姫”小雪と名付けられた赤ん坊は12歳。人眼を惹(ひ)く美少女に成長していた。その姿を思春期の自分と重ね合わせた真琴は嫉妬を感じて……。おとぎ話をテーマに家族の絆と女性心理を描くサスペンス。
  • 走れ病院
    3.3
    インド出張中に勤め先がつぶれた挙句、帰国してみれば、故郷である奈良県ちはや市で唯一の総合病院院長だった父親が急逝していた。遺された病院も倒産寸前と発覚! 元・サラリーマンで医師免許も持たない主人公の青年・風祭翔は、急遽父のあとを継ぐかたちで病院理事に就任することに……。知識も経験もない逆境のなか、父の遺した病院を赤字経営から救えるか?! タイムリミットまではあと三か月。産婦人科医の辞職、医者の勤務体系問題、病院経営と銀行、患者の不満と不安、医療難民、消えた院内アンケート……。著者・福田和代氏の綿密な取材を下敷きに、地域医療の危機と青年の成長が丁寧に描かれる。医療技術が発達することで選択肢と可能性が増えていく一方で、治療のありかた、病院のありかた自体にかかわる課題もまた山積みになっていく――きれいごとだけではやっていけない病院の“今”がわかるエンタメお仕事小説、登場! 「ヒポクラテスのため息」改題。
  • スノーフレーク
    3.7
    函館に住む高校3年生の桜井真乃。東京の大学に進学が決まった彼女の前に、小学生のときに亡くなり、遺体が見つからないままの幼なじみ、速人によく似た青年が現れた。本当は、速人は生きているのかもしれない。かすかな希望を胸に、速人の死にまつわる事件を調べ始めた真乃だったけれど、彼女のもとに亡くなった彼のノートが届き――!? 美しい冬の函館を舞台に描く、切ない恋愛青春ミステリー。
  • ベストフレンズ
    3.3
    朝倉風香は追いつめられていた。病気退職からの不運続きで、今やホームレス同然の身だ。そんな時、深夜のファストフード店で、中学時代のいちばんの親友・河野桜と再会する。だが、それがさらなる悲劇の幕開けだった。桜が、はずみで人を死なせてしまったのだ! 女たちのあてなき逃避行が始まる。未来のない旅路の果てに二人を待ち受ける、衝撃の運命とは?
  • ぶたぶたさん
    3.8
    ちっちゃな手につぶらな瞳。姿はかわいいぶたのぬいぐるみなのに、声が渋くて働き者で、妻と二人の子供もいるって……なに!? 心優しき中年男・山崎ぶたぶたが、ときにパティシエ、ときにボランティア、そしてときに一人の(?)父親として、人々の心をあたため、勇気づけてゆく――。笑って笑って、最後に静かな感動が残る。疲れた心に元気をくれる11の奇蹟の物語。
  • キッチンぶたぶた
    3.9
    高校3年生の由良(ゆら)は、幼い頃から心臓が悪く、入退院を繰り返している。いつになったら普通の暮らしができるんだろう……。ある日、「体に悪いもの」を食べに病室を抜け出した由良。そこで出会ったのは、小さな体でフライパンを振る不思議な生き物(?)の姿だった(「初めてのお一人様」)。心優しき料理人・ぶたぶたが、周囲の人々に温かな波紋(はもん)を拡げてゆく4つの物語。
  • 桜姫
    3.5
    15年前、大物歌舞伎役者の跡取り息子として将来を期待されていた少年・音也が死亡した。それ以降、音也の妹・笙子は、自らの手で兄を絞め殺す悪夢を見るようになる。自分が兄を殺したのではないだろうか? 誰にも言えない疑惑を抱えて成長した笙子の前に、音也の親友だったという若手歌舞伎役者・中村銀京が現れた。2人は音也の死の真相を探ろうと決意するが――。封印された過去の記憶をめぐる、痛切な恋愛ミステリ。
  • 冬になる前の雨
    3.0
    何度電話しても、彼は出ない。志保(しほ)は、敦雄(あつお)の気持ちが自分から離れていることに気付いていた。彼の心を取り戻したい。忘れることなんて出来ない。彼を独占したい。……方法は一つ。彼の骨を、砂時計に閉じこめてしまうこと――(「ひと時の砂」)。表題作を含む、愛(いと)おしく、そして凍り付くような16作品。『ぶたぶた』作者が描き出す、もう一つの代表作!
  • 悪女の秘密
    3.5
    心の奥底に封印した過去、口にできなかった一言、それが解き放たれるとき、普段の風景は恐怖の色に塗り替えられる……。妻子ある男を愛してしまった早紀子(さきこ)は、突然、彼の妻から誘われた。夫は出張中、離婚してあげるから、二人だけで旅行しようと。動揺を抑えきれないまま、早紀子は真意を知ろうとその言葉に従うが……(「二人旅」)。日常に潜む殺意を描く11編。
  • そばにいさせて
    -
    恐怖は、すぐそばの日常に潜む──。自分を捨てた男を見返すため涙ぐましい努力をし、理想的容姿を手に入れた佐山ゆかり。職場も住居も替えて新生活をはじめた彼女に、悪質なストーカーがつきまとう! そいつの正体は? そして、ゆかりを守るため隣人の女性がとった意外な行動とは!?(表題作)女性作家が同性の心理を濃やかに描きだす作品集。
  • スパイク
    3.4
    瓜(うり)二つのビーグル犬を連れた林幹夫(はやしみきお)と私・江添緑(えぞえみどり)は、初対面から惹(ひ)かれ合った。驚いたことに、飼い犬の名前も同じ「スパイク」なのだ。ところが再会を約束した日、幹夫は現れなかった。気落ちする緑に、突然、愛犬が話しかけてきた! 「ぼくは幹夫のスパイクだ」と。幹夫の消息を求め、一人と一匹の冒険が始まった――。不思議で切なく愛(いと)おしい、心に沁(し)みる恋の物語。
  • 意地悪な食卓
    3.3
    老人介護施設で働く純子は、一生忘れたくても忘れられない女性の担当になった。かつて自分の担任で、給食を無理に自分の口に押し込んだ女の――(「給食」)。「食」と「女」がテーマの傑作ホラー短編集!
  • 同居人
    3.2
    35歳、デザイナーの麻由美は都内に新築マンションを3800万円で購入する。ローンの繰り上げ返済のためにルームメイトを募り、添乗員・乃理子との同居生活がスタートした。しかし、お互いに「秘密」を抱えているために、ぎくしゃくしはじめる2人の関係。ある日乃理子が部屋に呼び入れた女性が、2人の生活を崩壊へと向かわせた――。嫉妬、虚栄心、独占欲……。女性心理の名手が紡ぎ出す、渾身のホラー・サスペンス。
  • ルーム
    3.8
    家族と絶縁状態だった姉が急死した。都会でたった一人で生きてきた姉。その部屋の後始末のため、マンションを訪れた友美は、驚くべきものを発見してしまう。それは段ボール箱に入れられた幼児の白骨だった! 「いったいなぜ、こんなものが?」戸惑い混乱する友美だが、姉の過去を探るうちに、その隠された“秘密”を知ることに……。女の一人暮らしに潜む闇を描く、戦慄のサスペンス!
  • 刑事ぶたぶた
    -
    氏名、山崎ぶたぶた。職業、警察官。いわゆる刑事。でも、見た目はバレーボールくらいのピンクのブタのぬいぐるみ!? このベテラン刑事の手にかかれば、銀行強盗でも誘拐事件でも即解決! 配属されたての新人刑事も真っ青な活躍を10話収録。おなじみぶたぶたが繰り広げるシリーズ第三弾。

    試し読み

    フォロー
  • ぶたぶたの休日
    -
    氏名、山崎ぶたぶた。見た目はバレーボールくらいのピンクのブタのぬいぐるみだが、心はれっきとした人。しかも中年男性…!? あるときは占い師、あるときは刑事、またあるときは定食屋のお手伝いとして人間社会で生活しているぶたぶたが繰り広げる、あったかくて、楽しくて、ちょっとホロリとするファンタジー第二弾。短編7話を収録。

    試し読み

    フォロー
  • ぶたぶた
    -
    氏名、山崎ぶたぶた。見た目はバレーボールくらいのピンクのブタのぬいぐるみだが、心はれっきとした人。しかも中年男性…!? あるときはタクシー運転手、あるときはシェフ、またあるときは普通のサラリーマンとして人間社会で生活しているぶたぶたが繰り広げる、あったかくて、楽しくて、ちょっとホロリとするファンタジー。短編9話を収録。

    試し読み

    フォロー
  • 紫のアリス
    3.6
    こんなサイアクな日ってあるの? 不倫を清算し、結婚の夢を捨てた紗季が思い切って会社を辞めたまさにその日、公園で変死体を発見! 脇に立つのはウサギ……? マンションには刑事が現れ、かつての不倫相手のことを無遠慮に聞いてくる。「どうして?」「多分、墜落死だと……」。隣人はあれこれ詮索、げんなりした矢先、唯一の友人に悲劇が。不思議の迷宮へ放りだされ十重二十重のトリックにがんじがらめの紗季がたどりついたところは?
  • 結婚させない女
    3.0
    T観光に勤務するOL高倉葉子は、学生時代に『ミス・リップスティック』に選ばれた程のミステリアスな美貌である。最近親しくなった男友達が続いて絞殺死体で発見された。事件の陰にもう一人の『高倉葉子』の存在を知った彼女は、疑惑を晴らすため、〈もう一人の“わたし”を捜さなければ……〉とせかれたように『葉子」の痕跡を求めて大阪へと向かう!

    試し読み

    フォロー
  • 蛇 ジャー 上
    3.0
    「いなくなってくれればいいのに」。兄の結婚、赤ん坊の誕生に戸惑う加々見舞子は思った。ところが、赤ん坊が病院からさらわれ、事態は一変。琵琶湖で発見された正体不明の生物の死骸の謎が絡み合い、赤ん坊を取り戻すための大冒険が始まる。

    試し読み

    フォロー
  • 炎都 City Inferno
    4.0
    木梨香流(きなしかおる)は京都の地質調査会社の技師。地下水の水位の急激な低下が、異変の発端だった。京都府警捜査一課の村雨祐馬(むらさめゆうま)は、京都御苑で発見された変死体に驚愕していた。四時間前まで生きていた男が、全身の体液を抜き取られ、カラカラに干からびている。そんな異常殺人が人間に可能なのか? ところがそれは、その後、京都中を恐怖と絶望にたたきこんだ未曾有の大災厄のほんの序曲だった。壮大な物語の第一弾!

    試し読み

    フォロー
  • サイン会はいかが? 成風堂書店事件メモ3
    3.8
    1巻550円 (税込)
    しっかり者の杏子と、勘の鋭いアルバイト・多絵が働くのは、駅ビルの六階にあるごくごく普通の書店・成風堂。同一書籍に四件の取り寄せ依頼。ところが連絡を入れると、四人が四人ともそんな注文はした覚えがないと……。「ファンの正体を見破れる店員のいる店で、サイン会を開きたい」――若手ミステリ作家のちょっと変わった要望に、名乗りを上げた成風堂だが……。杏子と多絵のコンビが、成風堂を舞台にさまざまな謎に取り組んでいく。元書店員ならではの鋭くもあたたかい目線で描かれた、初の本格書店ミステリ。〈成風堂シリーズ〉短編集第二弾。

    試し読み

    フォロー
  • 晩夏に捧ぐ 成風堂書店事件メモ2
    3.5
    1巻550円 (税込)
    駅ビルの書店で働く杏子のもとに、かつての同僚・美保から一通の手紙が届いた。長野に戻り、地元の老舗書店に勤める彼女からの手紙には、勤務先の「まるう堂」こと宇津木堂書店に幽霊が出るようになり、店が存亡の危機だということが書かれていた。ついては名探偵のアルバイト店員を連れて助けに来い、というのだ。気が進まぬながらも多絵を連れて、信州へ赴いた杏子だったが、そこで彼女たちを待ち構えていたのは、二十七年前に弟子の手によって殺されたという、老大作家の謎だった……!元書店員ならではの鋭くもあたたかい目線で描かれた、本格書店ミステリ。人気シリーズ番外編。

    試し読み

    フォロー
  • 配達あかずきん 成風堂書店事件メモ1
    3.9
    1巻550円 (税込)
    しっかり者の杏子と、勘の鋭いアルバイト・多絵が働くのは、駅ビルの六階にあるごくごく普通の書店・成風堂。近所に住む老人から渡された「いいよさんわん」という謎の探求書リストや、コミック『あさきゆめみし』を購入後失踪した母を捜しに来た女性に、配達したばかりの雑誌に挟まれていた盗撮写真・・・・・・。杏子と多絵のコンビが、成風堂を舞台にさまざまな謎に取り組んでいく。普通の書店にも謎はいっぱい溢れている!?元書店員ならではの鋭くもあたたかい目線で描かれた、初の本格書店ミステリ。〈成風堂シリーズ〉第一弾。

    試し読み

    フォロー
  • 風精(ゼフィルス)の棲む場所 新装版
    3.6
    京都・北山の奥深く。ミステリ作家の浅間寺竜之介は、愛犬のサスケとともに、地図にも載っていない風神村を訪れた。村に棲息する美しい蝶を模した舞を見てほしいと、ファンの少女から誘われたのだ。通し稽古の直後、舞手の一人が胸を刺され殺された。多感な少女たちの想いが複雑に交錯する。「村の乙女の伝説」が暗示する神隠しの真相とは!? 哀切の本格ミステリ。
  • リブート!
    4.0
    銀行の取引システムを陰で支える人間たちの奮闘を描く。――統合を控えた銀行で深夜、システムトラブルが発生する。大事にはならなかったが、再びトラブルが起きる。しかも今回は、顧客の口座に誤振込みが発生。混乱する銀行窓口に、エンジニアたちは知恵を絞り立ち向かう! 毎日を懸命に生きるサラリーマンにエールを贈る、熱血ビジネス小説。
  • ぶたぶた図書館
    3.7
    本好きの中学生・雪音(ゆきね)と市立図書館の司書・寿美子(すみこ)は、「ぬいぐるみおとまり会」実現に奔走(ほんそう)していた。子供たちのぬいぐるみを預かり、夜の図書館での彼らの様子を撮影して贈る夢のある企画だ。絵本を読んだり、本の整理をして働くぬいぐるみたち。ポスター作りに悩む二人の前に、図書館業界では伝説的存在(?)の山崎(やまざき)ぶたぶたが現れて……。心温まる傑作ファンタジー。
  • ぶたぶたは見た
    4.0
    40代の主婦・手島苑子(てしまそのこ)は、交通事故で入院する羽目(はめ)に。夫と子供たちのためにやって来たハウスキーパーは、なんとぶたのぬいぐるみだった! 心優しき中年男・山崎(やまざき)ぶたぶたは、スーパー家政「夫」にして名探偵。家族につきまとう怪しげな老人、不審な電話……苑子の事故にも疑惑が!? ぶたぶたが事件解決へと乗り出してゆく。家族の絆を温かく描く傑作ファンタジー。
  • 再びのぶたぶた
    3.8
    小池信江(こいけのぶえ)は、亡き夫との思い出の公園を訪れていた。まさに桜が満開の季節。桜吹雪の中、つい眠り込んでしまった信江に話しかけてきたのは、可愛い点目のぶたのぬいぐるみだった。熱を出して倒れたことから、彼女と彼の不思議な同居生活が始まる……(「桜色七日」)。ほか、心優しきぶたぶたが人々に温かな波紋を拡げてゆく、ハートウォーミング・ストーリー全5編を収録。
  • かがみのもり
    3.6
    中学の新米教師・片野厚介(かたのこうすけ)は、クラスの少年たちからとある写真を見せられる。立入禁止の神社の森に、金色(こんじき)に輝く豪華絢爛(ごうかけんらん)なお宮と、狛犬(こまいぬ)に似た狼像があるというのだ。森の探索を始めた厚介たちに、謎の男、怪しい白装束の集団、そしてとびきりの美少女が近づく。彼らの目的はいったい何なのか? 謎に迫る厚介たちは、やがて森の奥に哀しい物語を見つけ出す……。
  • ぶたぶたラジオ
    3.8
    東京のAMラジオ局で、朝の帯番組のパーソナリティーを務める久世遼太郎は、木曜日の新しいゲストに、山崎ぶたぶたという人物(?)を迎えることになった。ぶたぶたの悩み相談コーナーは、一味違う答えがもらえる、とすぐ大人気に。今日もラジオに耳を澄ませると、ぶたぶたの渋い声が聞こえてくる。それだけで、不思議と心が落ち着くんだな。胸に響く3編を収録。
  • 海の家のぶたぶた
    3.8
    町の海水浴場に、ひと夏限定、レトロな外観の海の家ができたという。かき氷が絶品で、店長は料理上手だが、普通の海の家とは様子が違っている。店先にピンクのぶたのぬいぐるみが「いる」のだとか……? そう、ここはおなじみ、ぶたぶたさんの海の家。一服すれば、子どもの頃の思い出がすうっと蘇ってきて、暑さも吹き飛びますよ。心に染み入る、5編を収録。
  • 居酒屋ぶたぶた
    3.7
    寒い冬の夜。商店街の一角に気になる店が。覗いてみると、温かな雰囲気に心が躍る。ああ、入ってみたい、そんなとき。もし、店の隅にピンクのぶたのぬいぐるみが転がっていたら、それは「味に間違いない店」の目印かも。見た目はぬいぐるみ、中身は心優しい中年男性。山崎ぶたぶたが、いろんなタイプの飲み屋さんで、美味しい料理とともにあなたを待っています。
  • だいじな本のみつけ方
    3.8
    1巻528円 (税込)
    中学生の野々香は、放課後の校舎で、まだ本屋さんで売られていないはずの文庫本をみつける。大好きな作家・新木真琴の発売前の新作だ。なぜここにあるの? 謎に導かれて、野々香は本が好きな仲間や、本に関わる仕事をする大人たちと出会う。本は世界を広げ夢を作り、素敵な出会いをもたらしてくれるのだ。あなたにもだいじな本とだいじな人が、みつかりますように。
  • ドクターぶたぶた
    3.7
    医師やナースの間で「胃がんなら、この人」と信頼される、消化器系内視鏡手術のエキスパートがいる。その名は山崎ぶたぶた。大きな病院に呼ばれては手術をする名医だが、その“見た目”から、たまに執刀を断られることもあるという。その理由は、いったい――? 病院を舞台に巻き起こる、悲喜こもごもの4つのドラマ。おまけのショートショートもついてます。
  • ぶたぶたの甘いもの
    3.8
    町の小さな稲荷神社の参道に、知る人ぞ知る「和菓子処しみず」はある。春夏秋冬、季節のスイーツを求めて暖簾を潜れば、絶品和菓子に、甘酒、おでんや焼きそばまで、旨いものが勢揃い。店の主人・山崎ぶたぶたにも、運がよければ出会えるはず。変わった名前だけれど、その正体は……? 疲れたとき、悩んだとき、ぶたぶたの作る甘~い和菓子で、ひと休みしていこう。
  • 学校のぶたぶた
    3.9
    中学教師になって5年の美佐子は、校内のスクールカウンセリング担当に任命される。新年度から新しいカウンセラーを迎えることになったのだが、現れたその人は、なんとぶたのぬいぐるみだった! その名は山崎ぶたぶた。彼が中庭でカウンセリングを始めると、生徒たちの強張った心が、ゆっくりと、ほぐれてゆく。ストレスもお悩みも、ぶたぶた先生にお任せあれ!
  • ぶたぶたの本屋さん
    3.7
    ブックス・カフェやまざきは、本が読めるカフェスペースが人気の、商店街の憩いのスポットだ。店主の山崎ぶたぶたは、コミュニティFMで毎週オススメの本を紹介している。その声に誘われて、今日も悩める男女が、運命の一冊を求めて店を訪れるのだが――。見た目はピンクのぬいぐるみ、中身は中年男性。おなじみのぶたぶたが活躍する、ハートウォーミングな物語。
  • ぶたぶたのお医者さん
    4.1
    山崎動物病院は、病院に来られないペットのための往診もしてくれる、町で人気のクリニックだ。でも一つ、普通の病院とは違ったところがある。院長の名前は、山崎ぶたぶた。彼の見た目は、なんと、かわいいピンクのぶたのぬいぐるみなのだ! この院長、動物の病気だけじゃなくて、飼い主の悩みも解決しちゃう名医との噂。もしかして、ペットの悩みもお任せかも――?
  • エール!(1)
    4.0
    笑って泣いて元気になれる、お仕事小説アンソロジー第1弾!! 漫画家、通信講座講師、プラネタリウム解説員、ディスプレイデザイナー、スポーツ・ライター、ツアー・コンダクター。6人の「働く」女性たちが、ときに悩み、へこみながらも、自分らしい生き方を見つけていく姿をいきいきと描く。漫画家の収入の仕組みや、ディスプレイデザイナーの働く時間、ツアー・コンダクターのスケジュールなども盛り込み、気になる職業の豆知識や裏側も楽しめる。仕事帰りの電車の中で、一日の終わりのベッドの中で、お疲れのアナタを癒やす全6話を収録。人気作家が競作!! 責任編集/書評家・大矢博子。
  • モップの精と二匹のアルマジロ
    3.4
    最先端ファッションでオフィスの清掃人をつとめ、日常の謎も解くキリコ。彼女は越野真琴という地味な女性から、夫の友也の行動を探ってほしいと頼まれた。美形である友也の退社後には、数時間の空白があった。ところが友也が事故に遭い、3年間の記憶を喪失してしまう。その後、彼の身辺にはほかにも不審な出来事が。キリコと大介は、夫婦の絆をめぐる謎に迫るが……。『天使はモップを持って』ドラマ化でも話題!
  • ぶたぶた洋菓子店
    3.7
    森の中の洋菓子店「コション」は、町のスイーツ好きに大人気のお店だ。可愛いぶたの顔形をしたサクサクのマカロン、ほろほろと口の中で溶ける絶品マドレーヌ。ところが、そんな魔法のようにおいしいお菓子を作るパティシエの姿を見た人はいない。どこか秘密の場所で作っているらしいのだが……。心優しきぶたぶたが甘い幸せの輪を拡げてゆく、ほのぼのファンタジー。
  • ぶたぶたカフェ
    4.0
    カフェ“こむぎ”は、早朝オープンの人気店だ。「ぬいぐるみ」店長・山崎(やまざき)ぶたぶたが作る、とびきりおいしい朝食! ふんわりパンケーキに熱々フレンチトースト、自家製ソーセージにたっぷり野菜のスープ……。不眠症が続き、会社を辞めた泰隆(やすたか)は、夜はバーに変身するこの店で働き始めた。ぶたぶたとの不思議な交流が、彼の疲れた心を癒(いや)してゆく――。傑作ファンタジー。
  • 訪問者ぶたぶた
    4.0
    ホストのコウは焦(あせ)っていた。ナンバーワンは引き抜かれ、オーナーは病に倒れ……。そんなとき耳にした“伝説のホスト”の噂。不滅(ふめつ)の売上記録を持つ謎の男とは?(「伝説のホスト」)もう〆切に間に合わない――。アシスタントたちに逃げられ、独り泣く少女マンガ家の元にスゴ腕の助っ人がやって来た!(「ふたりの夜」) 笑いの後にじんとくる、人気シリーズ!
  • トライアングル
    値引きあり
    3.6
    郷田亮二は駆け出しの刑事。小学生の頃に同級生・佐智絵が殺され、その事件が時効を迎えたのをきっかけに、刑事の道を歩む決意をした。しかし二十年の時を経て、死んだはずの佐智絵が亮二の前に現れて……。
  • 十八の夏 <新装版>
    4.0
    大学受験に失敗し、予備校に通う信也はある日、河川敷で絵を描いていた紅美子と出会う。やがて同じアパートに住むようになり、信也は紅美子と親しくなるが、信也は“ある事情”を抱えていたのだった……。「恋しくて恋しくて、その分憎くて憎くて、誰かを殺さなければとてもこの気持ち、収まらないと思った」--切なすぎる結末が感動を呼ぶ物語。第55回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞した表題作を含む、珠玉の短編集。
  • ぶたぶたのおかわり!
    3.5
    「ぶたぶた」シリーズの名物店が、再び登場! とびきりの朝食を提供するカフェ「こむぎ」。秘密をひとつ話さなければいけない不思議な会員制の喫茶店。町の和風居酒屋「きぬた」。そして今回、新たに築地のお寿司屋さんとしても、ぶたぶたが大活躍! 山崎ぶたぶたは、今日もどこかであなたのために、料理の腕を振るっています。すこぶる美味しい、短編コレクション。
  • キミは知らない
    値引きあり
    3.4
    父が遺した謎の手帳を見るなり姿を消した憧れの先生。高校生の悠奈はたまらず後を追うが、やっと再会したのは別人のように鋭い眼の冷たい男。さらに「お迎えに上がりました」と現れた男達に連れ去られ……。次々と悠奈に降りかかる事件は、やがてある村の失われた神事と父の死の真相へと――。すべての鍵は私が握る!? 嘘か本当か、敵か味方か。疾走感120%のノンストップ青春ミステリー!
  • ママさん探偵 律子の事件簿(6)
    -
    仁美はしばらく黙っていたが、呟くように、「私……、疑われているんです」と言い、両腕を膝に置いてうなだれた。律子の言葉を待っているように感じられる。「よかったら話してください」 知らない間柄だから話せることがあるかもしれない。「友人のアクセサリーを盗んだと思われているんです」(「第一話 忘れもの」)  子供連れならではの潜入調査とキラリと光る推理力。ベビーカーを押しながらの異色探偵・律子の活躍を描いたライトミステリ。電子オリジナルの連作短篇集。 ・第一話 忘れもの ・第二話 盗まれた時計 ・第三話 家族のカタチ ・第四話 気になる隣人 ・第五話 消えたドライトマト ●松村比呂美(まつむら・ひろみ)1956年福岡県生まれ。オール讀物推理小説新人賞最終候補作2作を含む『女たちの殺意』(新風舎)でデビュー。著書に『黒いシャッフル』『鈍色の家』(光文社文庫)『キリコはお金持ちになりたいの』(幻冬舎文庫)、『終わらせ人』『恨み忘れじ』(角川ホラー文庫)などがある。
  • 記録魔
    -
    あの事件を風化させたくない。兄を殺したあいつを殺すことで、事件を再び人々の記憶に刻むのだ……。ドラマの記録係(スクリプター)として活躍する田所有記は、見知らぬ女から「復讐殺人の一部始終を記録してほしい」と頼まれる。娘の命を脅かされ、協力を決意する有記。しかし、次第にリアルな殺人計画を記録することに引き込まれていく。そして起きた殺人の驚くべき真実とは!? 長編サスペンス。 ●新津きよみ(にいつ・きよみ) 1957年、長野県生まれ。青山学院大学卒。旅行会社、商社のOLを経て、88年に作家デビュー。『妻の罪状』(実業之日本社文庫)、『ただいまつもとの事件簿』(光文社文庫)、『二年半待て』(2018年徳間文庫大賞受賞作)など著書多数。『正当防衛』『匿名容疑者』『生死不明』『トライアングル』はテレビドラマ化、『ふたたびの加奈子』は『桜、ふたたびの加奈子』として映画化された。
  • 愛されてもひとり
    -
    夫の定年を機に安曇野で田舎暮らしをしていた中井絹子を不幸が襲った。夫が脳梗塞で急逝したのだ。息子夫妻から上京を促されるも、キャリアウーマンの嫁・由梨と相性のあわない絹子は、一人自活を続ける決心をする。やがて、友人である美千代の息子の妻・里美が、絹子の面倒を見るようになった。だが、貞淑な里美にも嫁姑の確執があり……。20代、40代、60代、三世代の女性の愛と悩みを描く長編サスペンス。 ●新津きよみ(にいつ・きよみ) 1957年、長野県生まれ。青山学院大学卒。旅行会社、商社のOLを経て、88年に作家デビュー。『妻の罪状』(実業之日本社文庫)、『ただいまつもとの事件簿』(光文社文庫)、『二年半待て』(2018年徳間文庫大賞受賞作)など著書多数。『正当防衛』『匿名容疑者』『生死不明』『トライアングル』はテレビドラマ化、『ふたたびの加奈子』は『桜、ふたたびの加奈子』として映画化された。
  • もう一度住みたい
    -
    高橋芙美子は競売物件でマイホームを手に入れた。偶然、先住者も「高橋」であったため、表札はそのまま使うことにした。新生活は穏やかにスタートしたが、夫に海外赴任の辞令が出てしまう。そんなある日、「ただいま」と見知らぬ男がやって来た。男は先住の高橋家の長男で、七年余り家出をしていたという。男は消えたが、翌日、芙美子は二階で“ガリガリ”と不気味な音がしているのに気が付いた……。幸福な「高橋」家に襲いかかる、不幸な「高橋」家の影。ホラーサスペンス長篇。 ●新津きよみ(にいつ・きよみ) 1957年、長野県生まれ。青山学院大学卒。旅行会社、商社のOLを経て、88年に作家デビュー。『妻の罪状』(実業之日本社文庫)、『ただいまつもとの事件簿』(光文社文庫)、『二年半待て』(2018年徳間文庫大賞受賞作)など著書多数。『正当防衛』『匿名容疑者』『生死不明』『トライアングル』はテレビドラマ化、『ふたたびの加奈子』は『桜、ふたたびの加奈子』として映画化された。
  • 二重証言
    -
    早瀬咲子は、大手企業に勤める夫と大学生の息子を持つ平凡な主婦。一見幸福そうな彼女は、心の奥に孤独と焦燥感を抱いている。中学校の同窓会でイラストレーターの待井に絵の才能をほめられ、一歩外界に飛び出す決心をするが、そのために思いがけない殺人事件に巻き込まれる。そして、中学時代と立場の逆転した女友達との間に、証言を通した共犯関係が成立する。心理サスペンス長篇。 ●新津きよみ(にいつ・きよみ) 1957年、長野県生まれ。青山学院大学卒。旅行会社、商社のOLを経て、88年に作家デビュー。『妻の罪状』(実業之日本社文庫)、『ただいまつもとの事件簿』(光文社文庫)、『二年半待て』(2018年徳間文庫大賞受賞作)など著書多数。『正当防衛』『匿名容疑者』『生死不明』『トライアングル』はテレビドラマ化、『ふたたびの加奈子』は『桜、ふたたびの加奈子』として映画化された。
  • 生まれいづる双葉
    -
    水島双葉は、医者である恋人・岡崎駿平を家に連れてきた夜、衝撃的な告白を母からされた。「あなたは非配偶者間人工授精で生まれた子なの」精子提供者は、当時の医学生。母親は岡崎の父親がK大学の医学部出身と知り、心配になったらしい。生物学上の父親を探しはじめた双葉は、〈自分とそっくりな顔の子〉の存在に気づく。その女を捜し始める双葉だが、次第に愛憎うずまく恐るべき事件に巻き込まれていく……。ホラーサスペンス長篇。 ●新津きよみ(にいつ・きよみ) 1957年、長野県生まれ。青山学院大学卒。旅行会社、商社のOLを経て、88年に作家デビュー。『妻の罪状』(実業之日本社文庫)、『ただいまつもとの事件簿』(光文社文庫)、『二年半待て』(2018年徳間文庫大賞受賞作)など著書多数。『正当防衛』『匿名容疑者』『生死不明』『トライアングル』はテレビドラマ化、『ふたたびの加奈子』は『桜、ふたたびの加奈子』として映画化された。
  • ひとおもいに夏子
    -
    ひとおもいに、ひとおもいに、夏子、あの男を殺してしまいなさい……。翻訳家の笠木夏子は、少女時代の家庭教師・金子敏弘に偶然、再会する。金子は夏子に巧妙に近づいてきたが、一方の夏子は金子を殺したいほど憎んでいた。そんなある日、彼は何者かに殺されてしまう。金子敏弘に対する殺意は、誰にも気づかれなかったと信じていた。だが、そんな夏子のところに〈もう一人のあなたであなたの分身の冬子〉と名乗るメールが届くようになる……。ホラーサスペンス長篇。 ●新津きよみ(にいつ・きよみ) 1957年、長野県生まれ。青山学院大学卒。旅行会社、商社のOLを経て、88年に作家デビュー。『妻の罪状』(実業之日本社文庫)、『ただいまつもとの事件簿』(光文社文庫)、『二年半待て』(2018年徳間文庫大賞受賞作)など著書多数。『正当防衛』『匿名容疑者』『生死不明』『トライアングル』はテレビドラマ化、『ふたたびの加奈子』は『桜、ふたたびの加奈子』として映画化された。
  • 囚われて桜子
    -
    岸本珠美には、暗い過去があった。二歳の時に誘拐され、約一年後に無事保護されたのだ。その間、「桜子」という名前で犯人に大切に育てられていたらしい。結局犯人は捕まらずじまいだった。それから二十七年、ネイリストとして働いている珠美は、インターネットの〈昔の事件を掘り起こそう〉という掲示板に自分の名前が登場していることを発見する。そして再び“桜子”がゆっくり動き出す……。ホラーサスペンス長篇。 ●新津きよみ(にいつ・きよみ) 1957年、長野県生まれ。青山学院大学卒。旅行会社、商社のOLを経て、88年に作家デビュー。『妻の罪状』(実業之日本社文庫)、『ただいまつもとの事件簿』(光文社文庫)、『二年半待て』(2018年徳間文庫大賞受賞作)など著書多数。『正当防衛』『匿名容疑者』『生死不明』『トライアングル』はテレビドラマ化、『ふたたびの加奈子』は『桜、ふたたびの加奈子』として映画化された。
  • ママさん探偵 律子の事件簿(5)
    -
    小学校時代の親友・美都から久し振りに連絡があった。「あれ、まだあるかな……」電話口で、美都はさぐるように言う。律子と美都の間で名前を言わずに「あれ」と言ったら、ふたりで埋めた「あれ」しかない。当時の担任だった雨宮先生から「袋のまま、どこかにうめて」と頼まれた「あれ」。スーパーの袋に入っていて、ブヨブヨと柔らかくて、ところどころ血がついたように赤く染まっていて……。小学校の倉庫裏に埋めた「あれ」の正体はなんだったのか。律子と美都は、二十年以上前の出来事に決着をつけるべく、母校に向かった。(「第三話 解明クラブ 前編」)  子供連れならではの潜入調査とキラリと光る推理力。ベビーカーを押しながらの異色探偵・律子の活躍を描いたライトミステリ。電子オリジナルの連作短篇集。 ・第一話 盗まれた絵 ・第二話 クッキー缶 ・第三話 解明クラブ(前編) ・第四話 解明クラブ(後編) ・第五話 ダンスに願いを ●松村比呂美(まつむら・ひろみ) 1956年福岡県生まれ。オール讀物推理小説新人賞最終候補作2作を含む『女たちの殺意』(新風舎)でデビュー。著書に『黒いシャッフル』『鈍色の家』(光文社文庫)『キリコはお金持ちになりたいの』(幻冬舎文庫)、『終わらせ人』『恨み忘れじ』(角川ホラー文庫)などがある。
  • 根の国の物語(1) 天と地の娘
    -
    平凡な女子高校生・叶秋鹿の前に、ある日突然現れた謎の青年。その日を境に、秋鹿の信じていた世界は変貌してゆく。「探したぞ。『天』と『地』の血筋を、ふたつながら身にそなえし子よ」すべての世界の始まりであるという『根の国』へと導かれた秋鹿は、ここが自分の故郷であること、また、自分が滅びの危機にあるこの国を救う存在であることを告げられるのだが……!?  異世界『根の国』を舞台にした愛と冒険のファンタジー、第1弾。 ●篠田真由美(しのだ・まゆみ) 1953年、東京生まれ。1977年、早稲田大学第二文学部卒業。1992年、第2回鮎川哲也賞の最終候補に残った『琥珀の城の殺人』(東京創元社)でデビュー。1994年に『ドラキュラ公 ヴラド・ツェペシュの肖像』『未明の家 建築探偵桜井京介の事件簿』(講談社)を発表。以後、ミステリ、幻想、伝奇ジャンルで執筆。
  • この貧しき地上に(1)
    4.0
    1~3巻495円 (税込)
    母譲りの美貌を持つ姫宮雪生。彼はイギリス留学から帰国してすぐに、叔父であり著名な写真家・塔野貴志に監禁された。どうやら貴志は、雪生の母、つまり義姉・雪乃に思慕していたらしい。貴志から倒錯した性的虐待を受けた雪生だったが、辛うじて邸宅から逃げ出すことに成功する。そして雪生を拾い匿ったのは、写真家志望の青年・藤堂大地だった。次第に心を通わせていき、そしてお互いに惹かれあっていく二人は……。美貌の青年・姫宮雪生をめぐる耽美小説、シリーズ第1弾。 ●篠田真由美(しのだ・まゆみ) 1953年、東京生まれ。1977年、早稲田大学第二文学部卒業。1992年、第2回鮎川哲也賞の最終候補に残った『琥珀の城の殺人』(東京創元社)でデビュー。1994年に『ドラキュラ公 ヴラド・ツェペシュの肖像』『未明の家 建築探偵桜井京介の事件簿』(講談社)を発表。以後、ミステリ、幻想、伝奇ジャンルで執筆。
  • ママさん探偵 律子の事件簿(4)
    -
    律子が勤めている桐村探偵事務所に、「新しくできた公園で二時間過ごしてほしい」という奇妙な依頼が舞い込んだ。依頼人の坂田省吾は悪人ではなさそうだが、どことなく様子がおかしい。愛娘の佑香と一緒にその公園に向かうと、二歳くらいの男の子と二十代前半に見える若い母親がいた。そのとき、近くの民家から悲鳴が聞こえて……。(「第一話 奇妙な依頼」)  子供連れならではの潜入調査とキラリと光る推理力。ベビーカーを押しながらの異色探偵・律子の活躍を描いたライトミステリ。電子オリジナルの連作短篇集。 ・第一話 奇妙な依頼 ・第二話 切られた桜 ・第三話 フェイク ・第四話 つながり ・第五話 ひっつき虫 ●松村比呂美(まつむら・ひろみ) 1956年福岡県生まれ。オール讀物推理小説新人賞最終候補作2作を含む『女たちの殺意』(新風舎)でデビュー。著書に『黒いシャッフル』『鈍色の家』(光文社文庫)『キリコはお金持ちになりたいの』(幻冬舎文庫)、『終わらせ人』『恨み忘れじ』(角川ホラー文庫)などがある。
  • 彼方より
    -
    十五世紀フランス。ジャンヌ・ダルクと共に戦った英雄にして、幼い少年たちを拉致虐殺したジル・ド・レ。性的興奮を得るために凄惨な殺人を繰り返した彼のそばには、常に若き錬金術師の姿があった。なぜ、ジル・ド・レは狂乱したのか。神の存在とは一体なんなのか。己の心が欲するものをひたすら求めた者たちが最後に見たものとは……。長篇伝奇小説。 ●篠田真由美(しのだ・まゆみ) 1953年、東京生まれ。1977年、早稲田大学第二文学部卒業。1992年、第2回鮎川哲也賞の最終候補に残った『琥珀の城の殺人』(東京創元社)でデビュー。1994年に『ドラキュラ公 ヴラド・ツェペシュの肖像』『未明の家 建築探偵桜井京介の事件簿』(講談社)を発表。以後、ミステリ、幻想、伝奇ジャンルで執筆。
  • ルチフェロ
    -
    1巻495円 (税込)
    ヴィクトリア女王治下、繁栄を極める大英帝国の首都ロンドン。その街はいま、姿無き殺人鬼の恐怖に震え戦いていた。娼婦の全身をめった切りにする“切り裂きジャック”。だが犯人は、おびえた獣のように安宿の隅で震えている。彼の名はアルドゥイーノ・デッラ・アルタヴィッラ、十七歳。パレルモ生まれのシチリア人、菫色の瞳を持つ……怪物。西洋伝奇の世界を追求する第一人者が描く、新・切り裂きジャック伝説。解説・仁賀克雄。 ●篠田真由美(しのだ・まゆみ) 1953年、東京生まれ。1977年、早稲田大学第二文学部卒業。1992年、第2回鮎川哲也賞の最終候補に残った『琥珀の城の殺人』(東京創元社)でデビュー。1994年に『ドラキュラ公 ヴラド・ツェペシュの肖像』『未明の家 建築探偵桜井京介の事件簿』(講談社)を発表。以後、ミステリ、幻想、伝奇ジャンルで執筆。
  • 聖杯伝説
    -
    ヨギはただひとり、“遺跡の星”にいた。彼は惑星ヴァルカに残された廃墟・紅谷(くれないだに)……紅と紫色の岸壁に作られた古代の都市のガイドとして、静かな時を過ごしていたのだ。そこに突然あらわれた訪問者。失われた文明が残した“物語”を求めていた彼が見つけたのは、他でもないヨギの中に封じこめられた秘密だった……!? 滅びゆく文明と人々の想いを描いた中篇小説を2本収録。著者初のSF作品集。 *ヴァルカ *母星 ●篠田真由美(しのだ・まゆみ) 1953年、東京生まれ。1977年、早稲田大学第二文学部卒業。1992年、第2回鮎川哲也賞の最終候補に残った『琥珀の城の殺人』(東京創元社)でデビュー。1994年に『ドラキュラ公 ヴラド・ツェペシュの肖像』『未明の家 建築探偵桜井京介の事件簿』(講談社)を発表。以後、ミステリ、幻想、伝奇ジャンルで執筆。
  • レディMの物語
    -
    誇り高き伯爵夫人マーガレットことM。卑劣な夫の企みで突然ヴィクトリアの“壁”の中に送りこまれた彼女は、“男”に身も心も自由を奪われ、服従を約束させられる。“男”から凌辱され、鞭で調教を受け、はじめてMは性の喜びを知る。だがそれはMにとって自由を知ることでもあった……。 ●篠田真由美(しのだ・まゆみ) 1953年、東京生まれ。1977年、早稲田大学第二文学部卒業。1992年、第2回鮎川哲也賞の最終候補に残った『琥珀の城の殺人』(東京創元社)でデビュー。1994年に『ドラキュラ公 ヴラド・ツェペシュの肖像』『未明の家 建築探偵桜井京介の事件簿』(講談社)を発表。以後、ミステリ、幻想、伝奇ジャンルで執筆。
  • ドラキュラ公 ヴラド・ツェペシュの肖像
    -
    強大なオスマン・トルコ帝国を相手に孤独な戦いを挑み、過酷な時代を疾風の如く駆け抜けたワラキア公ヴラド・ツェペシュ。“ツェペシュ”の意味するところは“串刺し”。何十万という人間を生きたまま串刺しにしたというその残忍さゆえに、ブラム・ストーカー著の小説『吸血鬼ドラキュラ』のモデルとなった男……その真実の貎とは。長篇伝奇小説。 ●篠田真由美(しのだ・まゆみ) 1953年、東京生まれ。1977年、早稲田大学第二文学部卒業。1992年、第2回鮎川哲也賞の最終候補に残った『琥珀の城の殺人』(東京創元社)でデビュー。1994年に『ドラキュラ公 ヴラド・ツェペシュの肖像』『未明の家 建築探偵桜井京介の事件簿』(講談社)を発表。以後、ミステリ、幻想、伝奇ジャンルで執筆。
  • 家族の怪談
    -
    1巻495円 (税込)
    私は中学時代の林間学校のことを思い出していた。大人になった今でも、あの日の出来事を思い出すと、背中に冷たい水を落とされたような気分になってくる。二年生の夏休み、希望者だけを集めた二泊三日のサマーキャンプ。そこでクラス担任の薬師川先生が突然、「肝試しの代わりに、百物語をしましょう」と言い出したのだ……。  少女時代に体験した恐怖を思い起こす青春ホラー中編「林間学校の百物語」の他、短編3本を収録。“家族”をテーマにした電子オリジナルのホラー短編集。 *林間学校の百物語 *ながもち *濁るとき *居場所 ●松村比呂美(まつむら・ひろみ) 1956年福岡県生まれ。オール讀物推理小説新人賞最終候補作2作を含む『女たちの殺意』(新風舎)でデビュー。著書に『キリコはお金持ちになりたいの』(幻冬舎文庫)、『黒いシャッフル』『鈍色の家』(光文社文庫)、『終わらせ人』『恨み忘れじ』(角川ホラー文庫)などがある。また、電子オリジナル短編集に『ママさん探偵律子の事件簿』シリーズ、『拾われ地蔵』『果実の誤解』(アドレナライズ)などがある。
  • 拾われ地蔵
    -
    事情を知った長屋のみんなが手分けして探してくれたが、とっぷりと日が暮れてもお美代は戻らなかった。ひどい目に遭っているのではないか。ひもじい思いをしているのではないか。寒くて震えているのではないか。悪いことばかり考えてしまう。お袖は、何も喉を通らず、床に入る気にもなれず、お美代が拾ってきたお地蔵さまを、一晩中、胸に抱いていた。(「第一話 拾われ地蔵」より)  助けを必要としている者に拾われ、願いを叶えるという木のお地蔵様とは…。その不思議な力と江戸市井の人情を描く。電子オリジナルの時代小説連作短編集。 第一話 拾われ地蔵 第二話 つまみかんざし 第三話 錦百合 第四話 冬と春 第五話 身代わり ●松村比呂美(まつむら・ひろみ) 1956年福岡県生まれ。オール讀物推理小説新人賞最終候補作2作を含む『女たちの殺意』(新風舎)でデビュー。著書に『キリコはお金持ちになりたいの』(幻冬舎文庫)、『鈍色の家』(光文社文庫)、『終わらせ人』『恨み忘れじ』(角川ホラー文庫)、『幸せのかたち』(双葉文庫)、『ふたつの名前』(SINGPOOSHA Enta!Mystery)などがある。また、電子書籍オリジナル短編集に『ママさん探偵律子の事件簿』シリーズ、『果実の誤解』(アドレナライズ)などがある。
  • ママさん探偵 律子の事件簿(2)
    -
    調査員募集のチラシを見た律子は、ベビーカーを押しながら探偵事務所を訪れる。子供連れならではの聞き込み捜査ができるのではないかとテスト採用され、子供写真を専門に扱っている『ベビーフォトつばめ』のスタッフ失踪事件の調査を依頼されるが…。(「第一話 律子、ホンモノの探偵になる 前編」)  愛娘・佑香と一緒に街を走りまわる新米ママ・律子の活躍を描いたライトミステリ。電子オリジナルの連作短篇集。 ・第一話 律子、ホンモノの探偵になる(前編) ・第二話 律子、ホンモノの探偵になる(後編) ・第三話 キッズランドの幽霊 ・第四話 凶器は何だ? ●松村比呂美(まつむら・ひろみ) 1956年福岡県生まれ。オール讀物推理小説新人賞最終候補作2作を含む『女たちの殺意』(新風舎)でデビュー。著書に『キリコはお金持ちになりたいの』(幻冬舎文庫)、『鈍色の家』(光文社文庫)、『終わらせ人』『恨み忘れじ』(角川ホラー文庫)、『幸せのかたち』(双葉文庫)などがある。
  • ママさん探偵 律子の事件簿(1)
    -
    週刊誌記者を夫に持つ律子は、ある日、編集部に届いた「悩み相談メール」をこっそり見てしまう。そこには「最近、留守の間に誰かが部屋の中に入っているような気がする」という同世代の女性からの投稿があった。持ち前の好奇心と正義感に駆られた律子は、謎を解明するべく、単身乗り込んでいくが…。(「第一話 ベランダの謎」)  妊娠していても、新米ママになってからも、家でじっとなんてしてられない! ついついご近所トラブルに首を突っ込んでしまう律子の活躍を描いたライトミステリ。電子オリジナルの連作短篇集。 ・第一話 ベランダの謎 ・第二話 傘の中 ・第三話 フィフティ・フィフティ ・第四話 秋の幽霊 ・第五話 うちの子が一番 ●松村比呂美(まつむら・ひろみ) 1956年福岡県生まれ。オール讀物推理小説新人賞最終候補作2作を含む『女たちの殺意』(新風舎)でデビュー。著書に『キリコはお金持ちになりたいの』(幻冬舎文庫)、『鈍色の家』(光文社文庫)、『終わらせ人』『恨み忘れじ』(角川ホラー文庫)、『幸せのかたち』(双葉文庫)などがある。
  • ママさん探偵 律子の事件簿(3)
    -
    大好きなジンベイザメを見に水族館へやって来た律子。娘の佑香、夫の佑一郎と共に楽しんでいると、館内に「迷子のお知らせ」が流れた。青いジャンパーに青い野球帽、七歳の男の子…。その後、何度も何度も繰り返される放送。こんなに見つからないなんて、事件の可能性もある? 律子の顔が、探偵になった。(「第三話 水族館」)  子供連れならではの潜入調査とキラリと光る推理力。ベビーカーを押しながらの異色探偵・律子の活躍を描いたライトミステリ。電子オリジナルの連作短篇集。 ・第一話 フクロウの置物 ・第二話 あの子に会いたくて ・第三話 水族館 ・第四話 いちばん幸せな場所 ●松村比呂美(まつむら・ひろみ) 1956年福岡県生まれ。オール讀物推理小説新人賞最終候補作2作を含む『女たちの殺意』(新風舎)でデビュー。著書に『キリコはお金持ちになりたいの』(幻冬舎文庫)、『鈍色の家』(光文社文庫)、『終わらせ人』『恨み忘れじ』(角川ホラー文庫)、『幸せのかたち』(双葉文庫)などがある。
  • 時効を待つ女
    -
    〈あのとき〉の事件がいまになって思わぬ姿をみせる 「落ち穂拾い班に入ったぞ」久しぶりに早く帰宅した夫が言った。時効間近の事件を再捜査する“落ち穂拾い”。十五年前のあの事件を、夫が担当するなんて…。(「時効を待つ女」より)  女たちの日常と心理をリアルに描く、サスペンス・ミステリー短篇集。 ●新津きよみ(にいつ・きよみ) 1957年、長野県生まれ。青山学院大学卒。旅行会社、商社のOLを経て、88年に作家デビュー。『夫以外』(実業之日本社文庫)、『帰郷 三世代警察医物語』(光文社文庫)など著書多数。『正当防衛』『匿名容疑者』『生死不明』『トライアングル』はテレビドラマ化、『ふたたびの加奈子』は『桜、ふたたびの加奈子』として映画化された。
  • 手紙を読む女
    -
    仲睦まじい母と息子に秘められた謎  この手紙は、「十年後の自分に宛てた手紙」ではなく、「十年後の美恵子伯母さんに宛てた遺書」なのです……十年前、無理心中を図った妹夫婦。高須美恵子は、ただひとり生き残った甥の和彦を養子として引き取る。人気推理作家“高須史一”として第二の人生を歩み出した和彦と、アンチエイジング研究の第一人者である美恵子。二人に届くさまざまな手紙をめぐるミステリー連作集。 ●新津きよみ(にいつ・きよみ) 1957年、長野県生まれ。青山学院大学卒。旅行会社、商社のOLを経て、88年に作家デビュー。『夫以外』(実業之日本社文庫)、『帰郷 三世代警察医物語』(光文社文庫)など著書多数。『正当防衛』『匿名容疑者』『生死不明』『トライアングル』はテレビドラマ化、『ふたたびの加奈子』は『桜、ふたたびの加奈子』として映画化された。
  • 孤独症の女
    -
    1巻495円 (税込)
    弟夫婦の子供、翔が生まれたとき「あら、目元が由希によく似ているわね」と言ったのは由希の母親だった。似ていたのは顔だけではなかった。成長していく翔から、絵の才能を垣間見る由希。画家になることが夢だった由希は、翔に絵の指導をするようになる。次第にその思いは過剰なまでに強くなる。しかし大きく育つ翔から、絵を描く時間が他のものに奪われていき、憤りを隠しきれない由希は…。他六編、家族の繋がりを様々に描く珠玉の短篇集。 ●新津きよみ(にいつ・きよみ) 1957年、長野県生まれ。青山学院大学卒。旅行会社、商社のOLを経て、88年に作家デビュー。『夫以外』(実業之日本社文庫)、『帰郷 三世代警察医物語』(光文社文庫)など著書多数。『正当防衛』『匿名容疑者』『生死不明』『トライアングル』はテレビドラマ化、『ふたたびの加奈子』は『桜、ふたたびの加奈子』として映画化された。
  • わたしはここにいる、と呟く。
    -
    1巻495円 (税込)
    「さがす」をテーマに女性の深層心理を様々な角度から描く  確かなものが欲しかった。絶対に自分を裏切らないものが…。萌子は幼い頃、母親に捨てられたことが原因で、確かなものしか求めず、なにも信じられない大人になっていた。そんなとき父親が亡くなった。葬儀で再会した叔母から、母親の居場所を教えられ、萌子は戸惑う…。どうか気づいて。わたしを見つけて。「さがす」をテーマに綴られた七つの物語。 ●新津きよみ(にいつ・きよみ) 1957年、長野県生まれ。青山学院大学卒。旅行会社、商社のOLを経て、88年に作家デビュー。『夫以外』(実業之日本社文庫)、『帰郷 三世代警察医物語』(光文社文庫)など著書多数。『正当防衛』『匿名容疑者』『生死不明』『トライアングル』はテレビドラマ化、『ふたたびの加奈子』は『桜、ふたたびの加奈子』として映画化された。
  • 果実の誤解
    3.0
    彼女の鬱屈した“想い”はやがて全ての歯車を狂わせていく  物静かな性格の千春には妹が一人いた。妹といっても実の妹ではなく、実の母親が死に、家に転がりこんできた女が生んだ腹違いの妹。その妹は昔から何かと人のものをほしがった。人のものが羨ましく見えて、なんでもほしがる性格なのだ。そのくせ、それが自分のものになると全く興味を示さなくなる。そんな妹が次にほしがったのは、千春の婚約者…。(「熟れた柿」)  心理サスペンスの名手が贈る、電子オリジナル短篇集。 ・熟れた柿 ・堕ちたグミ ・溶ける日 ・ザクロの秘密 ・杏の誤解 ・マスカットの空 ●松村比呂美(まつむら・ひろみ) 1956年福岡県生まれ。オール讀物推理小説新人賞最終候補作2作を含む『女たちの殺意』(新風舎)でデビュー。著書に『キリコはお金持ちになりたいの』(幻冬舎文庫)、『鈍色の家』(光文社文庫)、『終わらせ人』『恨み忘れじ』(角川ホラー文庫)、『幸せのかたち』(双葉文庫)などがある。
  • 幸せのかたち
    -
    仕事、家庭、友情……最後に選ぶのは? 戦慄の長篇心理サスペンス  駅前の商店街で紗江子に声をかけてきた女性は、中学時代、卒業を前に転校したクラスメートの美幸だった。完成したばかりの近くの高層マンションに引っ越してきたという。18年ぶりの再会を機に、紗江子の平穏な日々は変化をみせはじめ、紗江子の旧友で同じクラスメートだった香織にも…。人生の岐路に直面した三人の女性の姿を描く、ミステリアスな物語。 ●松村比呂美(まつむら・ひろみ) 1956年福岡県生まれ。オール讀物推理小説新人賞最終候補作2作を含む『女たちの殺意』(新風舎)でデビュー。著書に『キリコはお金持ちになりたいの』(幻冬舎文庫)、『鈍色の家』(光文社文庫)、『終わらせ人』『恨み忘れじ』(角川ホラー文庫)、『幸せのかたち』(双葉文庫)などがある。
  • ふたつの名前
    -
    平穏な家庭に潜むふたつの優しい殺意  高齢者向けの結婚相談所“サードライフ”で働く保奈美。控えめな母、義理の関係だが優しい父との平凡な家庭に育ち、仕事では女性社長からの信頼も厚く、何の問題も見当たらないはずの彼女を、ときおり「不安」としか言いようのない発作が襲う。保奈美がその正体を探りはじめたとき、平穏な家庭がひた隠しにしてきた哀しい事件が蘇る。長篇心理サスペンス。 ●松村比呂美(まつむら・ひろみ) 1956年福岡県生まれ。オール讀物推理小説新人賞最終候補作2作を含む『女たちの殺意』(新風舎)でデビュー。著書に『キリコはお金持ちになりたいの』(幻冬舎文庫)、『鈍色の家』(光文社文庫)、『終わらせ人』『恨み忘れじ』(角川ホラー文庫)、『幸せのかたち』(双葉文庫)などがある。
  • 女たちの殺意
    5.0
    5人の女が抱いた「殺意」の行方は…? 傑作心理サスペンス 「仕事辞めちゃったのよ」夫の姉・久里子がまた転がり込んできた。主婦・時子は無神経でルーズな久里子の行動がいちいち目障りで仕方ない。大切な「我が家」を侵食していく義姉の存在。時子のストレスは、いつしか殺意にまで上り詰める…。(「暖かい殺意」)  平凡な女たちがありふれた日常の中で、ふと芽生えさせた殺意。それがどんどん葉を広げていく様をリアルな筆致で描く。オール読物推理小説新人賞・最終候補作品二編を含む短編集。第4回新風舎文庫大賞ミステリー部門賞受賞作。 ●松村比呂美(まつむら・ひろみ) 1956年福岡県生まれ。オール讀物推理小説新人賞最終候補作2作を含む『女たちの殺意』(新風舎)でデビュー。著書に『キリコはお金持ちになりたいの』(幻冬舎文庫)、『鈍色の家』(光文社文庫)、『終わらせ人』『恨み忘れじ』(角川ホラー文庫)、『幸せのかたち』(双葉文庫)などがある。
  • 純白の殺意
    -
    グルメライター水沢風味子・周富徳の殺人レシピ  中華名人・周富徳と料理評論家・門野哲哉の論争に巻き込まれる形になってしまったグルメライターの風味子は、自宅に押しかけてくるテレビのリポーターに辟易していた。そんな騒ぎのなか、なんと門野が仕事場のマンションで死体となって発見される。しかも、なぜか死体には塩がかけられていた…。やがて、第二、第三の事件が起きるのだが、ある不思議な共通項が存在すること気づく。「最初は、塩。次は、砂糖。そして、こしょう?」三種類の調味料が、いずれも事件に関与しているのは、偶然なのだろうか。そして、真相を追いかける風味子は、犯人がひた隠しにしてきた悲しい過去へと辿り着く…。グルメライター水沢風味子が連続殺人事件の謎に肉薄する、長編サスペンス。 ●新津きよみ(にいつ・きよみ) 1957年、長野県生まれ。青山学院大学卒。旅行会社、商社のOLを経て、88年に作家デビュー。『最後の晩餐』『意地悪な食卓』(角川ホラー文庫)、『手紙を読む女』(徳間文庫)、『記録魔』(祥伝社文庫)など著書多数。『正当防衛』『匿名容疑者』『生死不明』『トライアングル』はテレビドラマ化、『ふたたびの加奈子』は『桜、ふたたびの加奈子』として映画化された。
  • 危険な恩人
    -
    売れない役者だというその青年は、やがて平凡な主婦の心の中にも侵入していく  線路に落ちた娘・美希を助けてくれた、行きずりの美青年。堂本良子は、新聞記事がきっかけで、その男性・伊吹渉と再会した。売れない役者だという彼は、危険な魅力に満ちていた。その時、良子と伊吹のいる部屋をじっと見つめている刑事が二人いた…。伊吹は、その後、堂本家にうまく入り込み、美希ともすっかり仲良くなったが…。良家の人妻の、危険な美青年に魅かれていく女心を描ききる、長編サスペンスの傑作。 ●新津きよみ(にいつ・きよみ) 1957年、長野県生まれ。青山学院大学卒。旅行会社、商社のOLを経て、88年に作家デビュー。『最後の晩餐』『意地悪な食卓』(角川ホラー文庫)、『手紙を読む女』(徳間文庫)、『記録魔』(祥伝社文庫)など著書多数。『正当防衛』『匿名容疑者』『生死不明』『トライアングル』はテレビドラマ化、『ふたたびの加奈子』は『桜、ふたたびの加奈子』として映画化された。
  • 同姓同名
    -
    結婚して「田中緑」になった女と、もうじき「田中緑」になるはずだった女  勤め先が倒産し、故郷に戻った唯木緑は、幼なじみの田中紀之と婚約した。が、結婚式の準備に追われていたある日、出張先の横浜で紀之が、男にからまれた女性を助けようとして刺殺される。「タナカミドリ」という言葉を残して…。緑は単身上京し、犯人と逃げた女性の「目撃者」を探すためにビラ配りを始めるが…。思いがけない偶然に追いつめられていく女性たちの姿を描く、心理サスペンスの書き下ろし長編。 ●新津きよみ(にいつ・きよみ) 1957年、長野県生まれ。青山学院大学卒。旅行会社、商社のOLを経て、88年に作家デビュー。『最後の晩餐』『意地悪な食卓』(角川ホラー文庫)、『手紙を読む女』(徳間文庫)、『記録魔』(祥伝社文庫)など著書多数。『正当防衛』『匿名容疑者』『生死不明』『トライアングル』はテレビドラマ化、『ふたたびの加奈子』は『桜、ふたたびの加奈子』として映画化された。
  • 生死不明
    -
    夫が突然失踪してから3年、待ちつづける妻に恋人が出来たが… 「お願い、あなた、帰ってこないで」池畑弘子の夫が行方不明になってからもうすぐ三年。生活のために開いた書道教室も軌道に乗り、彼女には好きな男性も現れた。そんなある日、彼女のもとに「ご主人は生きています」という匿名の手紙が届いた。あと数日で裁判所に離婚の訴えを提起できるのに…。夫の知られざる過去が暴かれていく中で、彼女に幸せは訪れるのか。女と男の真実と闇を描く長編ミステリー。 ●新津きよみ(にいつ・きよみ) 1957年、長野県生まれ。青山学院大学卒。旅行会社、商社のOLを経て、88年に作家デビュー。『最後の晩餐』『意地悪な食卓』(角川ホラー文庫)、『手紙を読む女』(徳間文庫)、『記録魔』(祥伝社文庫)など著書多数。『正当防衛』『匿名容疑者』『生死不明』『トライアングル』はテレビドラマ化、『ふたたびの加奈子』は『桜、ふたたびの加奈子』として映画化された。
  • 隣の女
    -
    「私にも、殺したいほど憎む人がいる」と隣に住む女は告白した  ステンドグラス作家・羽田野祥子は、妹をもて遊び、自殺に追い込んだ男・森嶋吾郎を殺そうと刃物を手に待ち伏せをしていた。そんな彼女の前に、アイと名乗る謎の人物が現れた。「ぼくが、かわりに殺してあげましょうか」……一週間後、森嶋は自宅近くの公園で頭を割られ、死体となって発見された。次の日、祥子は隣に住む主婦・宮脇まゆみに、「わたしにも殺し屋を紹介してほしい」と頼まれる。殺意を抱く二人の女性心理を描く長篇サスペンス。 ●新津きよみ(にいつ・きよみ) 1957年、長野県生まれ。青山学院大学卒。旅行会社、商社のOLを経て、88年に作家デビュー。『最後の晩餐』『意地悪な食卓』(角川ホラー文庫)、『手紙を読む女』(徳間文庫)、『記録魔』(祥伝社文庫)など著書多数。『正当防衛』『匿名容疑者』『生死不明』『トライアングル』はテレビドラマ化、『ふたたびの加奈子』は『桜、ふたたびの加奈子』として映画化された。
  • 正当防衛
    -
    正当防衛で兄を殺した女を、自らの作品の中で告発する女  推理作家の庄司桐子は、テレビの画面に現れた女の顔を見て愕然とする。偶然、店に押し入った連続殺人犯を説得して自首させた、早坂志歩美。彼女こそ、十年前、桐子の兄を殺害しながらも、現場の状況から正当防衛とみなされ、不起訴となった女だった。兄の無実を信じ続ける桐子は、十年前の事件の真相を、自らの作品で告発しようとするが…。女同士の息づまる対決を多重構造で描く長編ミステリー。 ●新津きよみ(にいつ・きよみ) 1957年、長野県生まれ。青山学院大学卒。旅行会社、商社のOLを経て、88年に作家デビュー。『最後の晩餐』『意地悪な食卓』(角川ホラー文庫)、『手紙を読む女』(徳間文庫)、『記録魔』(祥伝社文庫)など著書多数。『正当防衛』『匿名容疑者』『生死不明』『トライアングル』はテレビドラマ化、『ふたたびの加奈子』は『桜、ふたたびの加奈子』として映画化された。
  • 匿名容疑者
    -
    届いた原稿は殺人報告書、自分が未解決殺人事件の犯人であるという…  推理作家・岡本州太郎の許に一通の原稿が送られて来る。差出人の名は“匿名容疑者”。アシスタントの相野田成美が代読すると、この物語はノンフィクションであり、自分は未解決殺人事件の犯人だ、という内容だった。やがて届いた第二便には犯行現場、被害者名などが記されていた。事件に興味を持った成美は、警察の捜査に協力するが…。現代社会に潜む危険な陥穽を描く本格長編ミステリー。 ●新津きよみ(にいつ・きよみ) 1957年、長野県生まれ。青山学院大学卒。旅行会社、商社のOLを経て、88年に作家デビュー。『最後の晩餐』『意地悪な食卓』(角川ホラー文庫)、『手紙を読む女』(徳間文庫)、『記録魔』(祥伝社文庫)など著書多数。『正当防衛』『匿名容疑者』『生死不明』『トライアングル』はテレビドラマ化、『ふたたびの加奈子』は『桜、ふたたびの加奈子』として映画化された。
  • 誘われてアクトレス
    -
    1巻495円 (税込)
    楽しいはずの演劇部合宿が惨劇のステージへ変わってゆく  千秋たち、女の子ばかりの高校演劇部員が夏合宿にやってきたのは、軽井沢の山奥のステキな洋館。でもこの洋館、ちょっと変だった。窓がやたらと大きくて、庭のベンチが建物に向かって置かれている。まるで誰かに見つめられているような感じ。やがて頼りになる部長の真理子さんが失踪、美少女ゆうきの黒髪が抜け落ちて…。ひとり、またひとり仲間の姿が消えてゆき、残された千秋は…。長らく入手困難だったティーンズホラーの名作が、ついに電子で復刊! ●新津きよみ(にいつ・きよみ) 1957年、長野県生まれ。青山学院大学卒。旅行会社、商社のOLを経て、88年に作家デビュー。『最後の晩餐』『意地悪な食卓』(角川ホラー文庫)、『手紙を読む女』(徳間文庫)、『記録魔』(祥伝社文庫)など著書多数。『正当防衛』『匿名容疑者』『生死不明』『トライアングル』はテレビドラマ化、『ふたたびの加奈子』は『桜、ふたたびの加奈子』として映画化された。
  • 階上に住む女
    2.0
    手紙に記されたおぞましい秘密、無気味に交差する猜疑と憎悪  所沢にある二世帯住宅の二階に引っ越した共働き夫婦の阿部なつきと数彦。大家の兄弟夫婦が同居する予定だったが、兄夫婦の海外赴任で間借り人を探していたのだ。一階は大家の弟夫婦・河野祐二と史子。夫婦二組の奇妙な同居は、二人の女に軋轢をもたらし、なつき宛ての手紙が消失したことで、運命の歯車は予期せぬ展開に…。心理の奥底に潜む歪んだ陥穽を捉えた長編ミステリー。 ●新津きよみ(にいつ・きよみ) 1957年、長野県生まれ。青山学院大学卒。旅行会社、商社のOLを経て、88年に作家デビュー。『最後の晩餐』『意地悪な食卓』(角川ホラー文庫)、『手紙を読む女』(徳間文庫)、『記録魔』(祥伝社文庫)など著書多数。『正当防衛』『匿名容疑者』『生死不明』『トライアングル』はテレビドラマ化、『ふたたびの加奈子』は『桜、ふたたびの加奈子』として映画化された。
  • 胎内余罪
    2.0
    遠い過去の薄明の彼方からよみがえる、恐ろしくもどこか甘美な記憶の断章  精神科医・有坂周平の前に現れた岡元ゆず子は、自分には双子の妹がいて、小さい頃事故で死んだ、と告げて消えた。その後、作家・並木亜砂子の担当編集者となったゆず子に、亜砂子は幼い頃の記憶に触発される奇妙な懐かしさを感じた…。突然ふたりの前に現れたゆず子の奥深くに隠された記憶は、何を告発しようとしているのか。長篇サイコ・サスペンス。 ●新津きよみ(にいつ・きよみ) 1957年、長野県生まれ。青山学院大学卒。旅行会社、商社のOLを経て、88年に作家デビュー。『最後の晩餐』『意地悪な食卓』(角川ホラー文庫)、『手紙を読む女』(徳間文庫)、『記録魔』(祥伝社文庫)など著書多数。『正当防衛』『匿名容疑者』『生死不明』『トライアングル』はテレビドラマ化、『ふたたびの加奈子』は『桜、ふたたびの加奈子』として映画化された。
  • 凍える島
    3.2
    1巻495円 (税込)
    友人と喫茶店を切り盛りする北斎屋店長野坂あやめは、得意客込みの慰安旅行を持ちかけられる。行先は瀬戸内海に浮かぶ無人島。話は纏まり、総勢八名が島へ降りたつことになる。ところが、退屈を覚える暇もなく起こった事件がバカンス気分を吹き飛ばす。硝子扉越しの室内は無惨絵さながら、朱に染まった死体が発見され、島を陰鬱な空気が覆う。道中の遊戯が呼び水になったかのような惨事は、終わらない。――連絡と交通の手段を絶たれた島に、いったい何が起こったか? 由緒正しい主題に今様の演出を加え新境地を拓いた、第四回鮎川哲也賞受賞作。

    試し読み

    フォロー
  • ねむりねずみ
    3.7
    1巻495円 (税込)
    ことばが、頭から消えていくんだ――役者生命を奪いかねない症状を訴える若手歌舞伎役者中村銀弥。後ろめたさを忍びながら夫を気遣う若妻。第一幕に描出される危うい夫婦像から一転、第二幕では上演中の劇場内で起こった怪死事件にスポットが当てられる。二か月前、銀弥の亭主役を務める小川半四郎と婚約中の河島栄が、不可解な最期を遂げた。大部屋役者瀬川小菊とその友人今泉文吾は、衆人環視下の謎めいた事件を手繰り始める。梨園という特有の世界を巻き込んだ三幕の悲劇に際会した名探偵は、白昼の怪事件と銀弥/優の昏冥を如何に解くのか?

    試し読み

    フォロー
  • 散りしかたみに
    3.5
    歌舞伎座での公演中、毎日決まった部分で桜の花びらが散る。誰が、何のために、どうやってこの花びらを散らせているのか? 女形の瀬川小菊は、探偵の今泉文吾とともに、この小さな謎の調査に乗り出すことになった。一枚の花びらが告発する許されざる恋。そして次第に、歌舞伎界で二十年以上にわたって隠されてきた哀しい真実が明らかにされていく――。歌舞伎座を舞台に繰り広げられる、妖艶な魅力をたたえた本格ミステリー。

最近チェックした本