凍える島

凍える島

495円 (税込)

2pt

友人と喫茶店を切り盛りする北斎屋店長野坂あやめは、得意客込みの慰安旅行を持ちかけられる。行先は瀬戸内海に浮かぶ無人島。話は纏まり、総勢八名が島へ降りたつことになる。ところが、退屈を覚える暇もなく起こった事件がバカンス気分を吹き飛ばす。硝子扉越しの室内は無惨絵さながら、朱に染まった死体が発見され、島を陰鬱な空気が覆う。道中の遊戯が呼び水になったかのような惨事は、終わらない。――連絡と交通の手段を絶たれた島に、いったい何が起こったか? 由緒正しい主題に今様の演出を加え新境地を拓いた、第四回鮎川哲也賞受賞作。

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凍える島 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年04月26日

    あなたは、『無人島』に行きたいと思いますか?

    令和2年に実施された国勢調査によると、この国には人の住む島が416島もあるそうです。淡路島、佐渡島、そして伊豆大島…と誰もが知る島の他にもこんなにも多くの島があること自体に驚きます。しかし、海に囲まれたこの国には、それ以上に人が住まない島が存在します。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年04月18日

     数年前に新興宗教の聖地だったという曰く付きの島で、一週間の休暇を過ごすことにした八人の男女。和やかな雰囲気で始まったのも束の間、二日目に起こった密室殺人を皮切りに、一人また一人と殺められていく。
     一周目より、二周目の方が圧倒的におもしろかった。
     一周目は、なんてことない感じで物語がスタートして...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年10月24日

    二転三転していく真実に振り回されるのが心地いい。
    嫉妬や愛情は、孤島だと増長されるのかな。
    設定に時代を感じるが、古さはなく読みやすい。

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    Posted by ブクログ 2018年05月17日

    『せっかくおれたちだけでひとつの島を支配できることになったんだ。ここにいる間は、いままでの倫理観や慣習にしばられず生活したい。

    すくなくともおれは、自分の内なる衝動にしたがって行動するつもりだ。そしてもうひとつ、だれであろうと人に干渉する権利は与えられない。』

    ものすごく面白い。最高にいかれたク...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年04月24日

    近藤史恵のデビュー作。孤島ミステリですが、謎よりも人間関係に引き込まれ、最後まで一気に読みました。とくに女性同士の関係がよく描かれていると思います。

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    Posted by ブクログ 2024年02月18日

    展開の速さやどんでん返し的な意外性もあり面白かったです。
    たど、クローズドサークルでは、緊迫感と追い込まれていく心理描写が好きなので、それがあまり感じられなかったです。

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    Posted by ブクログ 2024年02月06日

    大好きな作家さんのデビュー作
    しかも大好きな、そして誰もいなくなったのオマージュ作品!とくれば期待せずには居られません(*^^*)

    前半から後半までお話に引き込まれて面白かったのですが、チビッとだけ物足りなかったです

    文体が読みにくくて読み返したり
    一番怪しげな人がやっぱり怪しかったり
    え?これ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年08月16日

    なんか若い人たちの 恋愛のごちゃごちゃが この殺人事件に繋がるのが ちょっと飛びすぎてるような感じがしました。
    途中から まさか この人が って 思った人が 犯人だったのですが さらに 手が込んでいましたね。

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    Posted by ブクログ 2023年06月11日

    鮎川哲也賞を受賞した、近藤史恵さんのデビュー作。

    孤島で起こる連続殺人を描いた、クローズドサークルもののミステリでありながら、恋愛小説の側面を持つ異色の作品です。

    主人公である女性の不安定な心情や、現実感が希薄に感じる恋愛観。独特のカタカナ表記や詩的な雰囲気も相まって、読み進めるごとに不思議な感...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年05月01日

    ありきたりな密室殺人から脱出不可能無人島での連続殺人
    その中から犯人を探すアガサ的な展開だが、最後のどんでん返しの連続のどんでん返し。
    登場人物もやや多いがキャラ被りもないので、ややこしくならない。
    また、密室トリックや犯人探しで無駄な時間を使ってない良い。
    ただ、カタカナが読みにくい
    コオト、シイ...続きを読む

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