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  • 打ち明けられない恋心
    4.0
    ロンドンで病院勤めをするセリーナは、車の事故で入院してきたロレンスと一目で恋に落ちた。彼はスポーツカーを乗りまわす、長身で金髪のオランダ人医師。入院初日から声をかけてきて、すぐに退院できるから、仕事を辞めてオランダに来てくれないかとしきりに誘う。セリーナはそんな強引さを危ぶみ、彼が事故に遭って以来、病院をしばしば訪れる、従兄のヘイスの気配りに慰められていた。でも、ヘイスへの思いは愛ではない。ただ好意を感じているだけ……。何度もそう言い聞かせていたセリーナだが、やがて看護師をやめ、オランダに渡った彼女を待っていたのは、不実な恋人の裏切りだった。■穏やかな優しい作風で、今もなお多くの読者を魅了しつづけるベティ・ニールズ。オランダの古い街並みや田園風景が丹念に描かれる、懐かしい映画を観るような作品をご堪能ください。
  • 教授と麦わら帽子
    3.0
    レディ・クレスウェル――白血病の疑い。61歳。近親者、チャールズ・クレスウェル教授……。「ああ、どうしてこんなことになるの!」ジュディスはつぶやいた。勤務先の病院に、まさか彼の母親が入院しているなんて。1カ月の休暇から戻った看護師のジュディスは、書類を見て愕然とした。病室の巡回で、見舞いに来たチャールズと会いませんように。彼は、休暇で滞在した湖水地方で会った、礼儀知らずの歴史学者。本の執筆に夢中で、わたしのことなど少しも気遣ってくれなかった。でも、彼の家の見事な庭を思い出すと、懐かしさに涙が出そうになる。ところが再会したチャールズは、意外な提案をして彼女を驚かせた。母親の専属看護師として、彼の家に来てくれないかというのだ。■花の咲き誇るイングランドの湖水地方から、初夏のポルトガルへ。今回、ベティ・ニールズがお連れするのは美しい湖と海辺の地域。すばらしい風景が心にしみる作品を、どうぞお楽しみください。
  • 秋冷えのオランダで
    4.0
    ソフィーはもうすぐ26歳。ロンドンの病院で、手術室付きの看護師長として忙しい日々を過ごしている。仕事を離れても、事故で亡くした両親に代わって、3人の弟妹たちの面倒を長年にわたって見てきた。けれどもこのごろ、自分の将来についてふと考えてみることがある。いつか誰かとめぐり会い、両親たちのように明るい家庭が築けたらと。でもこんなわたしには、社交生活に割ける時間などなかった。それに美人でもない同僚に、声をかけてくる職場の男性などいない。なのに、休暇を取る上司に代わって赴任したマックスは違った。「きみは小細工なんて必要のない美人だよ」容姿を気にする彼女に、そんな言葉で語りかけてくる彼を、ソフィーは無視できなくなった。■今回の舞台はアムステルダムと近郊のユトレヒト。歴史ある懐かしい街並みが旅情を誘います。
  • 愛を告げる日は遠く
    -
    ロンドンからスコットランド高地への旅は散々だった。イライザは雨に濡れながら、人里離れたロッジの玄関にたどりついた。こんな場所で、2人の教授が研究を続けているなんて信じられない。看護師のイライザは、彼らの手助けをするためにこの地を訪れた。きっと年老いた学者たちが、ここで実験に夢中になっているのだろう。ところがイライザの前に現れたのは、そんな予想を裏切る、端整な顔立ちにエレガントなスーツをまとった男性だった。戸惑うイライザに、彼は笑みを浮かべて言った。「きみはぼくの下でも働くことになるんだよ」彼こそがオランダから来たクリスチャン・ヴァン・ドイル教授。彼女に手伝いを頼んできた老教授のパートナーだったとは……。
  • 禁断の林檎
    4.5
    父親の遺言が明かされると、ユーフィーミアは衝撃を受けた。父には借金があり、家族の愛する家が抵当に入っているというのだ。悩んだ末、ユーフィーミアは家を貸すことにした。家賃収入を抵当の支払いに充てれば、大切な家を手放さずにすむ。だが、ようやく見つかった借り手は、思いもよらない人物だった。なんと、父親の最後の治療をめぐって激しく対立したオランダ人医師、ドクター・ファン・ディードレイク。傲慢で無礼な彼とかかわるのはひどく不愉快だが、契約さえ交わしてしまえば、顔を合わせることもないだろう。ユーフィーミアのそんな期待は、ほどなく裏切られる……。
  • 指輪のゆくえ
    4.0
    看護師のチャリティは旅行中、急病で倒れた男性を助けた。そのとき一緒に介抱した外国人医師はどこか惹かれる男性で、チャリティはのちのちまで彼のことを忘れられなかった。とはいえ、名前も知らない外国人男性とまた会えるはずもない。あきらめていたチャリティだったが、ある任務で派遣されたオランダの病院で思いがけずその男性――医師のエフェラルド・ファン・テイレンと再会した。しかし、彼の態度はひどく無愛想で、そっけない。もう一度会いたいと願っていたのは私だけだったんだわ。チャリティの喜びは急速にしぼんでいった。
  • 雨上がりの告白
    -
    25歳のジェンマは6人きょうだいの長女。弟妹の世話と看護師の仕事に忙殺され、恋などしたこともない。もっとも、美男美女ぞろいと言われるきょうだいの中で、なぜかジェンマだけが平凡な顔立ちだからかもしれない。そんな彼女に転機が訪れた。隣家に滞在するオランダ人教授、ロスに闘病中の妹の看病を頼まれ、急遽オランダへ飛んだのだ。彼の家族は温かく、妹は愛らしく、オランダは美しい国だった。しかも、一家と親しい若者に熱心にデートに誘われる。突然華やかになった生活に、ジェンマは舞いあがった。ロスが陰で気遣わしげに見守っているのも知らずに。■まるで雨上がりの虹のように、さわやかで心温まる読後感を約束してくれるベティ・ニールズのロマンス。それが長く読者に愛されるゆえんでしょう。ジェンマの初恋は、楽しいパーティに連れ出してくれるお調子者の青年と? それとも……。
  • 男爵夫人の憂鬱
    -
    カトリーナはロンドンの病院で働く看護師。同僚に言い寄られ、苦しまぎれについた嘘がもとで、病院を辞めざるをえない状況に追い込まれていた。そんなとき、仕事のあてもなく困っていたカトリーナに救いの手を差し伸べたのが、オランダ人医師ラフだった。ラフは長身で整った顔立ちの、穏やかな性格の男性で、彼に見つめられると、カトリーナはなぜか落ち着かなくなった。しかもラフは、この事態の解決策として驚くべき提案をした。「僕と結婚することを考えてくれないか」突然のプロポーズに、カトリーナはとまどいながらも……。■他界してもなお絶大な人気を誇るベティ・ニールズの愛の世界を存分にご堪能ください。季節がめぐるたびに、少しずつ、でも、確実に深まっていく想いとそれゆえの苦悩を綴った愛の物語です。
  • 赤い薔薇とキス
    4.0
    マギーはロンドンの病院で主任看護師を務めている。あるとき、オランダから著名な専門医パウルが講演に訪れた。老人かと思いきや、三十代半ばの長身で精悍な彼の姿に看護師たちが色めきたつなか、マギーは平静を保っていた。どんなにすてきな男性でも、もう二度と会うことはないのだから。しかし、パウルはそうは思っていなかったらしく、病棟の視察を終えると、主任室にいるマギーのところへやってきた。「僕のことを覚えておいてほしいんだ」そう言うなり、彼はマギーを抱き寄せてキスをし、嵐のような混乱の中に彼女を残して出ていった。
  • ガラスの靴はなくても
    3.5
    ローラは地味な容姿のせいか、いまだに理想の男性とめぐり合えない。彼女とは対照的に、妹ジョイスは見るからに華やかで、どんな男性も引きつける天性の魅力にあふれている。ある日、ローラの名付け親が友人の医師レイロフを伴ってオランダから訪れた。彼を見るなり、ローラは目をみはる。彼には若者にない包容力と落ち着きがあった。まさに理想の男性だ。しかし、レイロフが心を奪われたのはやはりジョイスだった。ローラは胸の痛みをこらえて二人の恋を祝福する。ほどなく、とんでもない事態が起こるとも知らず…。
  • 忘れがたき面影
    5.0
    オリビアは父の死後、母とともに祖母の家に身を寄せている。資格や技能はないものの少しでも家計を助けたくて、病院の事務員として熱心に働いていた。そんなある日、カルテを取りに来た外科医ハソと短い会話を交わした。ハンサムで感じのいい男性だった、少し話せただけでも気持ちが温かくなるような――。職場では人員削減が始まり、同僚をかばったオリビアは、自ら申し出て退職してしまう。次の仕事も見つからず、くじけそうになっていたとき、彼女は町で偶然、ハソと出くわした……。
  • 冬は恋の使者
    4.0
    アラミンタは休暇中、崖下の浜辺で怪我をした少女に出会った。けれど自分1人では少女を抱きかかえて町まで戻れない。そのとき、長身の男性がヨットに乗って現れ、町まで送り届けてくれるが、名前も告げずに立ち去ってしまう。お礼も言えぬまま、アラミンタは看護師長としての忙しい日々に戻り、こうしてささやかで平凡な人生がずっと続いていくかに思えた。夜、彼女のフラットに、あの男性が訪ねてくるまでは。それなのに、心が浮き立つ半面、そっけない態度をとってしまう。彼は謎めいたほほえみとともに帰っていき、アラミンタは後悔した。“君に会いたかったから来た”と言われたのに、なんてことをしたの?■1976年の旧作を初邦訳でお届けします。すてきな年上男性にからかうような扱いをされ、どうしていいかわからず心と裏腹の反応をしてしまったアラミンタ。その後、彼女はオランダへ飛び、思わぬ再会をはたしますが……。
  • さまよう恋心
    -
    彼は私に好意を持ってくれてはいても、私を愛してはいない。そう悟った看護師のアニスは生活を変えたくて、北の果ての島に暮らす弟の誘いに応じることにした。ここはノルウェーのスピッツベルゲン島。弟の仕事仲間たちはアニスを大歓迎してくれたが、一緒に働く医師のヤーケ・ファン・ヘルメルトは、無愛想でそっけなく、アニスとはろくに言葉を交わそうともしない。結構よ。仕事以外で彼とかかわる必要もないわ。アニスは腹立たしい思いで無関心を装っていたが、ある事件をきっかけに、ヤーケを強く意識するようになる――。■白夜の国ノルウェーを舞台に、ベティ・ニールズが揺れ動く恋心を描きます。
  • ひそやかな賭
    -
    派遣看護師のコンスタンシアは仕事先のオランダで、イエルン・ファン・デル・ヒーセンという医師に出会った。ドクター・ヒーセンは優しく穏やかで、笑顔がすてきな人。一緒にいると心が安らいで、いつしか彼女は恋に落ちていた。人づてに聞いた話では、彼は決して裕福ではないようだが、コンスタンシアはむしろそのほうがいいと思った。これまで出会ったお金持ちは、心が貧しく不幸な人ばかりだった。お金などなくていい。ささやかな幸せのほうが大切なのだから、と。だが彼女はまだ、ドクターの本当の姿を知らなかった。まさか、自分の予想がことごとく覆されるとは……。★2001年6月に惜しまれつつ世を去ったベティ・ニールズ。優しい作風が今なお多くのファンを引きつけています。本作品もベティの魅力がいっぱい。静かで穏やかなロマンスをご堪能ください。★
  • 恋の後遺症
    3.0
    プロポーズされると思ってレストランへ出かけたアレシーア。だが、用件は週末泊まりがけで遊びに行こうというものだった。いいかげんなつき合いはできないと彼女がつっぱねると、彼はレストランからさっさと出ていってしまった。どうしよう。給料日前の私に、それほど持ち合わせはない。フルコース二人分の勘定なんて払えるはずもない。アレシーアにできるのはなんとか時間を稼いで、いなくなった相手が戻ってくるのを待つことくらいだった。やがてすべての皿が空になり、いよいよお金を払うときがくる。切羽詰まったアレシーアに、一人の男性が親しげに話しかけてきた。■ヒロインを窮地から救ってくれたのは、サレ・ファン・ディーデレイクというオランダ人の整形外科医でした。このあとも、彼は幾度も我らがヒロインを助けます。そして……。ベティ・ニールズ独自の世界が広がります。ご堪能ください。
  • 愛はめぐって
    3.0
    今日からここが私のお城になるのね。身よりのないヘンリエッタは、看護師として十年間働いてきた。二十九歳になって、結婚が気になってきたころ、彼女は存在も知らなかった伯母から遺産を譲り受ける。それはオランダにある、小さな家だった。みぞれ降るなか、ようやく到着したのは夜で、家は暗闇に包まれていた。ろうそくを灯してキッチンを調べているとき、足音が聞こえた。しまった。うっかり、ドアに鍵をかけるのを忘れていたわ。しかし彼女は落ち着いて、侵入者に出ていくよう告げる。「ずいぶん横柄だな。君の地主なのに」ハンサムな男性が笑った。■見知らぬ地に飛び込んだヒロインが貴族のドクターとの幸せをつかむシンデレラ・ストーリーです。
  • 教授はそばかすがお好き
    4.0
    養育係(ナニー)のデボラは急な仕事を頼まれ、ある家に出向いた。そこで子供たちと留守番をしていると、一人の男性が訪ねてきた。ハンサムで優雅な身なりの男性だったが、その態度は失礼千万だった。勝手に家に入りこんだあげく、デボラのことを、猛女だの、鼠取りのような口だのとからかったのだ。結局、彼は子供たちの母親の兄ギデオン・ボーフォートとわかったが、デボラは憤慨し、彼にはもう二度と会いたくないと思った。しかし一家の休暇先でギデオンに再会すると、デボラは困惑を覚えた。腹立たしさと同時に喜びを感じている自分に気づいたからだ。ギデオンがときおり見せるやさしさも、デボラの混乱に拍車をかけた。■健気に生きるヒロインの心をかき乱すのは、ハンサムだがひどく尊大な経済学者。彼女の悲しみは深まりますが……。
  • プロポーズを夢見て
    -
    ブリタニアが看護師として働く病院に、高度な手術を行うためにオランダから外科医がやってきた。その外科医、ファン・ティーン教授を目にしたとたん、ブリタニアは直感した。この人と結婚する、と。なぜそんなふうに感じたのかはわからない。確かに医師としては優秀だが、彼のことはなにも知らないのだ。しかも、すぐにオランダへ帰ってしまう。だが、ブリタニアは自分の直感を信じ、オランダへ休暇に出かける同僚に同行することに決めた。きっとオランダで教授にまた会えるわ。これが運命なら。★本作でベティ・ニールズは、結婚に向けるヒロインの切ない思いを厳しいけれど温かい筆致で描いています。涙と笑いがふんだんに盛り込まれ、最後はヒロインに拍手を送りたくなることでしょう。★
  • 星は見ている
    3.0
    ベスはイギリスのとある地方の良家の子女だったが、父親の死後、異母兄にうとまれて家を出た。今は弟とロンドンに暮らしながら、看護師として働いている。田舎出身の彼女に、都会の生活は合わなかった。日々の生活は決して楽ではなく、服も満足に買えない。こんなことじゃ、結婚なんてとても無理ね。いつしか、ベスはそう思うようになっていた。ある朝、彼女は自転車で通勤途中、一人の男性に衝突してしまう。けれど彼は怒るどころか、にっこりとベスに笑いかけた。それが著名な外科医アレクサンダーとの出会いだった。★都会の生活に違和感を覚えながらも、健気に生きるヒロイン。作者は彼女に次から次へと試練を与えますが、終始一貫、温かいまなざしを注いでいます。ベティ・ニールズの魅力あふれる一編です!★
  • ばらとシャンペン
    -
    両親の死後、カトリーナは自分のことを後回しにして広大な地所と屋敷の管理を一手に引き受けている。あるとき、美人で甘やかされた妹が、地元の名士で幼なじみのルシアスにふられたと泣きついてきた。カトリーナは妹のために彼の仕打ちを非難するが、ルシアスはこれまで何かと彼女を助けてくれた友人でもあり、彼と仲違いすることに内心複雑な思いだった。すると妹は何を思ったのか、ルシアスを姉に奪われたと吹聴し始めた!あまりのことに呆然とするカトリーナに、彼は告げた。噂を本当にするために、これからきみと交際しよう、と。
  • 永遠の初恋
    4.0
    父親が入院したと知らせを受け、8年ぶりに帰郷したエマは、偶然にもケイシー・ハドソンと再会してしまい、立ち尽くした。ケイシーはエマの初恋の人で、当時から皆の憧れの的だった。そんな彼に、幼いエマが相手にしてもらえるわけもなく、ついには、未熟な体を寄せて誘惑したあげく拒まれたのだ……。今や社会的地位も手にしたケイシーはさらに魅力を増していて、忘れたはずの想いがよみがえりそうになり、エマは戸惑った。だがエマを何より戸惑わせたのは、こちらを見つめる彼の熱い瞳。そこには紛れもなく、かつてはなかった情熱の炎が宿っていた。
  • エスメラルダの初恋
    -
    有能で心やさしい看護師エスメラルダは、足が不自由なせいで男性に対して奥手だったが、ようやく最近、ハンサムな研修医の恋人ができた。時を同じくして、オランダの形成外科医バムストラが病院を訪れる。そして彼女の足を診るなり、自分なら治せると断言した。好きな人のために踊れるようになるなら手術を受けよう。いじらしくもそう決めたエスメラルダだが、恋人はどこか冷たい。手術前の不安な彼女を気遣ってくれたのはバムストラ医師だった。先生がこんなに親切にしてくれるのは、いったいなぜなの?彼に秘めた思いがあることを、エスメラルダはまだ知らなかった。■古風で恋に疎いエスメラルダは男性の心がわからなくて恋人の行動に一喜一憂。周囲をはらはらさせます。しかし、そんな自分をつかず離れず見守ってくれるバムストラ医師のことが気になり始め……。私生活を明かさない彼に、大いにかき乱される乙女心が描かれます。
  • さよならを告げぬ理由
    4.5
    個人の患者に付き添う派遣看護師として働くイゾベルは、壮大な屋敷で、緊張しながら雇い主を待っていた。現れたドクター・トーマス・ウィンターはハンサムだったが、イゾベルをひと目見て顔をしかめ、若すぎて不適格だと決めつけた。トーマスとともにストックホルムを経てポーランドへ渡り、彼が幼いころ世話になった養育係(ナニー)を引き取りに行くのだが、脚が悪く気むずかしい老婦人を、彼女には扱えないと言うのだ。イゾベルはくじけそうな心を奮い立たせ、大丈夫です、と請け合った。このときは想像もしなかった。まさかトーマスに恋をするなんて。そして、美貌の婚約者がいる彼は、決して振り向いてくれないことも。■穏やかな作風で読者の心を潤すベティ・ニールズ。謎めいた年上の男性に翻弄されるようにヨーロッパ各地を転々とし、一生懸命期待に応えようとしているうち、いつしか心は彼にとらわれていて――そんなヒロインのいたいけな心が甘酸っぱい、至極の初恋物語です。
  • 世話好きな恋人
    4.0
    ジョージアはまだ23歳の若さながら、昼間はウエイトレス、夜はダンサーとして、町のバーで休む暇もなく働いている。本当はやりたくない仕事だが、病弱な母を抱えているうえ、家の修理やその他の問題で、普通の収入では足りないのだ。ある晩、いつものように仕事を終えたジョージアは酔っ払いにからまれ、獣医のジョーダンに救われる。こんな私を、身を挺して守ってくれる男性がいるなんて……。情熱的で優しい彼に急速に惹かれるジョージアだったが、彼女にはどうしても素直になれない事情があった。
  • ドクターは御曹子
    -
    フィリーはロンドンの病院で働く優秀な看護師。友達も多く、患者からも慕われ、医師からの信頼も厚い。しかし国家公認看護師の最終試験に合格しても、無神経な継母と妹たちからお祝いの言葉はなかった。ほかの同僚はみんな、家族や恋人に祝ってもらえるのに。寂しい思いを隠して、フィリーは一生懸命仕事に励んだ。勤務が終わったころ、彼女は待ち人がいることを告げられる。言われた場所にいた男性には、見覚えがあった。今朝、エレベーターで手伝ってくれたすてきな人。なんと彼の用件とは、お祝いもかねた食事への誘いだった。
  • 出会いは偶然に
    4.0
    ロンドンの病院で看護師をしているクレシダは、父親と母親を相次いで亡くし、悲しみに打ちひしがれた。大きな衝撃から立ち直るため、クレシダは看護師の職を辞めて心機一転しようと決めた。職業斡旋所で紹介されたのは、オランダの老医師が専門書を英語で執筆するのを補佐する仕事。雇い主の家に向かう途中、クレシダはアムステルダムに立ち寄ったが、運河の入り組んだ中心街で道に迷ってしまう。そんな彼女を助けてくれたのは、背の高い金髪の男性――ヒレス・ファン・デル・テイレだった。■古きよき時代の、心温まるロマンスを描き続けたベティ・ニールズ。本作はヒロインが仕事で訪れたオランダで運命の男性にめぐり合う物語です。
  • 冬きたりなば…
    4.0
    かねて病床にあった、メグたち三姉妹の母が亡くなった。家を売って、売上金は三人で分けましょう。いい値で売れるわ――長女の提案に、ロンドンで自活している末娘も大賛成。ただ一人、家を守り母の看病に明け暮れていたメグは気が重かった。大好きな田舎の家を手放して都会で働くなんて。私に何ができて?だが、メグは自己主張が苦手で、ひと言も反論でいないままだった。ふたを開けてみると家はなかなか買い手がつかない。ひょっとしたら、誰もこの家を買わないかもしれないわ。そんな期待が芽生え始めたころ、一人の男が現れた。現れ方のタイミングも最悪で、メグはぷりぷりしながら男を迎えた。
  • 運河の街
    -
    人との出会いによって生活全般が大きく変わることがある。エミリーの場合は十月半ばの冷たい雨の朝に、道の曲がり角で一人の男性と正面衝突したことがきっかけだった。彼女は病院で実習中の看護学校二年生。その日、夜勤明けでくたくたに疲れていたエミリーは、通い慣れた道をうつむきかげんで下宿に向かっていた。ぶつかったとたん男性は不機嫌な声で文句を言った。が、穏やかな表情のエミリーにほほ笑み、散乱したものを拾い始めた。親切にも下宿まで送ってくれた彼に病院でのことを話したけれど、部屋に入ってから彼女は、いつもと違うおしゃべりな自分に気づいた。
  • ようこそ愛へ
    4.3
    すでに母親を亡くしているデボラは、継父も病気で失った。「おまえに譲るものは何もない。この屋敷から出ていってくれ」冷酷な義理の兄と姉にそう告げられ、デボラは仕事を探した。幸いにも、職業紹介所で偶然出会った亡き母親の友人が、脳卒中で寝たきりの老いた夫人を世話する仕事を紹介してくれた。住み込みで働き始めた彼女は、やがて夫人の家族の本心を知った。この人たちは夫人の回復など願わず、その遺産だけを狙っている。夫人を元気にしてあげたい。でも、どうすればいいのだろう?ある日、かかりつけの医師が有名な専門医を連れてきた。サー・ジェイムズ・マーロー――青く澄んだ瞳の頼もしそうな男性。デボラは相談を思い立ち、彼の車を帰り道で懸命に呼び止めた。
  • きまじめな誘惑
    3.5
    大学生エリザベスは、とある新聞記事に興味をもった。危険を顧みず、水難事故から母子を救った男性の話は、研究論文のテーマ“英雄論”にぴったりだ。さっそくその英雄ゲイブに会って詳しい話を聞くため、エリザベスは夏休みを兼ね、ケンタッキー州を訪れた。だがゲイブは、想像とはまるで違うプレイボーイ。しかも、インタビューさせてほしいと彼女が頼むと、セクシーな笑みを浮かべ、とんでもないことを言いだした。「質問1回につき、キス1回。それが条件だ」
  • 花嫁は片思い?
    -
    ベアトリスは病院の研究棟で秘書として働いている。そこそこ快適な毎日だったが、一生ここにいると思うと不安だった。トムは結婚しようと言うけれど、それは開業医になるために父の力をあてにしているからで、私を愛しているからじゃない。トムとの不愉快な食事のあと、みじめな思いで泣いていた彼女は突然大きな手につかまれ、思わず悲鳴をあげた。あなたは!その男性は友人宅のパーティで紹介されたオランダ人ヘイスだった。あの時は、ハンサムだけれど不躾でなんて失礼な人かと思った……。「よかったら、泣いているわけを聞かせてくれないかな」その落ち着いた態度に不思議な安らぎを覚え、気がつくとベアトリスは彼にすべてを話していた。
  • 一瞬で恋して
    3.0
    姉の結婚準備を手伝うため、ケンタッキー州を訪れたミスティは、そこでとびきりセクシーな一人の男性と出会う。彼の名はモーガン――姉の結婚相手の弟だ。初めて彼を見た瞬間、その力強く男らしい姿に、ミスティはひと目で心奪われてしまった。しかし当のモーガンはつれなく、ミスティを避けるばかり。ついには“誰かれ構わず色目を使うな”と言いがかりをつけてきた。理不尽に罵られ、かっとなって言い返したミスティだが、あろうことかその唇を、モーガンは甘く情熱的なキスで塞ぎ……。
  • 蜂蜜より甘く
    3.5
    令嬢ハニーはとある事情から、必死に車で逃げ続けていた。その途中、不注意で私有地の湖に車ごと転落してしまい、意識を失ったところを敷地内に住む医師ソーヤーに助けられる。病院へ行くのを拒んですぐ出ていこうとするハニーを、ソーヤーは引きとめ、自宅で手厚い看護をしてくれた。彼の優しさやセクシーな笑み、ムスクの香りにときめきつつも、ハニーは決して素性を明かそうとはしなかった。事情を打ち明けて、この男性を頼ってはいけない――そんなことをすれば、彼まで危険に巻きこんでしまうから。
  • 冬のウエディング
    4.0
    仕事ぶりは一流だが、容姿は小太りで地味な看護師……。医師たちのそんな話を耳にして、エミリーは憤慨した。しかも“小太りで地味”と言ったのはユレス・ロメイン教授。オランダから来たハンサムで優秀な外科医で、みんなの憧れだった。彼を手伝って難しい手術をこなすうち、少しは打ち解けられたけれど、自分の容姿についてのエミリーの引け目は、決してなくならなかった。ところが、病院でダンスパーティが開かれた夜、パートナーにないがしろにされて打ちひしがれるエミリーを助け、家まで送ってくれたのは、ほかならぬユレス・ロメイン教授だった。そして教授へのわだかまりがようやく溶け始めたとき、エミリーは彼から思いもよらない申し出を受けることになった。■オランダの秋から冬へ。今回ベティ・ニールズがお贈りするのは、移ろう季節の中で徐々に深まっていく、恋人たちの愛の絆の物語。古い館で祝うクリスマスや新年の様子とともにお楽しみください。
  • ハートのささやき
    -
    ★恋に落ちたかどうかはすぐわかる。ハートのささやきに耳をすませばいい。★ぼくの人生には何かが欠けている。麻薬組織に潜入して傷を負った事件以来、カートはそんな思いに悩まされていた。捜査中、彼は愛してはいけない組織の女性を愛した。彼女の言葉を信じ、そして裏切られた。もう見かけだけの女性にだまされたりはしない。残されたのは銃の傷痕とからっぽのハートだけだ。ある日、カートはダナという美しい女性に出会う。ダナは管轄内で起きた強盗事件の証人だった。肩まで届くブロンドの髪に大きなブルーの瞳。謎めいた雰囲気とすがるようなまなざし。カートは矛盾する二つの思いに引き裂かれそうだった。二度とあの過ちを繰り返したくない。いや、ダナのすべてを自分のものにしたい・・・・・・。
  • 友達にさよなら
    -
    ソフィが勤める病院に、脳腫瘍の摘出手術を請われてオランダ人医師レイク・ファン・ターク・テル・ヴェイスマ教授が招かれた。世の中はなんて狭いのかしら!石畳に靴のヒールがはさまって途方にくれているところを助けてくれた男性が彼だったのだ。ソフィは再会を嬉しく思ったが、教授は突然彼女のフラットを訪ねてきた。「君をドライブに誘いたいんだ。ひょんな出会いだったが、僕たちは友達になれると思ってね」いったいどういうこと? しかしソフィはわけもわからないまま教授の申し出を受けていた。
  • いくたびも夢の途中で
    4.0
    「あなたとは結婚しないわ」プルーデンスは婚約者のトニーに、いきなり言った。もう限界だった。新婚の妹夫婦が招いてくれたホームパーティなのに、彼は終わりかけたころに現れて、忙しいからとすぐに帰ろうとする。婚約して四年、仕事にかこつけて結婚さえこの調子で待たされてきた。そんな彼女の悩みを聞き、自分の下で働かないかと勧めてくれたのが、妹の夫の友人で、パーティに来ていたベネディクトだった。でも、彼はオランダから来た医師。そばで働くには、プルーデンスが彼の自宅に住み込まなければならない。婚約者との関係に思い切って決着をつけられたものの、彼女はイギリスから見知らぬ外国へ行くことへの不安を覚えていた。■懐かしくも優しいロマンスの世界を、今もなお読者に伝えてくれるベティ・ニールズ。今回は、長い旅のはてにたどりついた中世の城、ウォリック城でのヒーローの告白が感動を呼びます。ご期待ください。
  • 誘惑は罪
    3.0
    ヴァージニアは家族経営の会社で重要なポストを任されている。そのキャリアに加え、男勝りな性格と冴えない容貌が災いして、なかなか男性には女として見てもらえない。そんなヴァージニアに誘いをかけてきたのが、ディロン。最近会社にやってきたセキュリティ部門の責任者で、男らしくセクシーな彼に、ヴァージニアは夢中になる。だが、運命の人に出会えたと思っていた矢先、事件は起きた。デートの最中、車内でディロンに睡眠薬をのまされたのだ。いったいどういうこと? 混乱しつつ、彼女は意識を失い……。
  • 愛のオークション
    3.5
    なんてすてきな人なの――それがセバスチャンの第一印象だった。26歳の誕生日にブランディは慈善イベントの手伝いをしていた。そこでは魅力的な男たちが次々とオークションにかけられ、一番高値をつけた参加者に“落札品”と旅する権利が与えられる。最後に登場したセバスチャンに、会場の女性たちが色めき立った。瞬く間に値がつり上がっていくなか彼を競り落としたのは、なんと今までブランディの横で競りを静観していた姉だった!予想外の展開に唖然とするブランディに向かって、姉が告げた。「お誕生日おめでとう! 彼は、あなたへのプレゼントよ」
  • 初めての恋
    -
    保育士のデイジーは平凡な娘だが、園児たちには人気がある。あるとき園で食中毒が発生し、保育園は閉鎖されてしまった。しかし、彼女は園児の母親に望まれて、やんちゃな双子の乳母の職を得る。食中毒騒ぎの時に病院で出会った医師セイムア。彼は双子の叔父で、子供たちを訪ねてきては彼女に何かと話しかけてくる。男性と交際の経験のないデイジーは困惑するばかりで、すてきな人だと心の中では憧れを抱きながらも反発するのだった。子供たちの父親の転勤で一家と一緒にオランダに移り住んだデイジーは、セイムア医師が訪ねてくるのを淡い期待を胸に心待ちしていた。ある日外出から戻ると彼の声が聞こえ、デイジーの胸は高鳴った。だが、セイムア医師は息をのむほど美しい人と一緒だった……。
  • 私の知らないあなた
    3.5
    エンジェルはある計画を胸に、元恋人デリクのオフィスを訪ねた。今日は休日。彼のほかには誰もいない。予定どおりだ。だがデスクから顔を上げたデリクと目が合った瞬間、彼女は予想もしなかった熱い震えに襲われた。なぜかしら?彼はまるで初めて会うかのように私を見ている。計画のことも忘れ、エンジェルは魅入られたように立ち尽くした。だめよ。今はどうしても彼の助けが必要なのだから、すべてを奪った憎い相手であろうと、彼の歓心を買わなくては。意を決してキスを誘うと、彼はかつてとは別人のように情熱的に応じた。冷酷な彼と熱いキス。矛盾にとまどいつつ彼女は思わず我を忘れた。★北米でも日本でも絶大な人気を誇るローリー・フォスター。持ち味のホットなラブシーンとこまやかな心理描写は、読みごたえ充分。★
  • 身代わりデート
    3.0
    ジョジーは汗ばむ手でミニスカートの裾を引っ張り、店に入った。過保護な姉が薦めてくるブラインドデートの相手が従順な妻を探す退屈な男性ばかりなことにうんざりした彼女は、今夜、デート相手を怖じ気づかせて早々に追い返すつもりだった。セクシーな衣装を身にまとい、奔放な女のふりをして。だが、待ち合わせた男と目が合った瞬間、彼女の思考は停止した。彼はまさに好みの、目がくらむほどゴージャスな男性だったのだ。一方、友人の代わりにデートを断りに来たニックは、ひと目でジョジーに心を奪われてしまい、事情を言いそびれ……。
  • めぐる季節の贈り物
    3.3
    両親が旅行中に交通事故で亡くなった――。看護師長のクロティルドは突然の知らせに、思わず椅子に座り込んだ。心配して見に来てくれたドクター・サッカリーの言葉も耳に入らない。クロティルドはすぐにフィアンセのブルースに連絡をとった。同じ病院で働く研修医の彼に、実家まで送ってもらおうと思ったのだ。でも彼は上司と会食の約束があって、どうしても行けないと言う。将来がかかっているから絶対断れないと……。茫然とする彼女に、ドクター・サッカリーが声をかけた。「家には僕が送っていくよ」クロティルドは言われるままに、その厚意にすがった。やがて味わうフィアンセのさらなる冷たい仕打ちを予期したように。■ハーレクイン・イマージュから、記念すべき2100号作品をお贈りします。作家は皆様に長く愛されているベティ・ニールズ。イギリスからオランダを巡る愛の旅路の物語をご堪能ください!
  • 貞淑な唇
    3.0
    ★生まれる時代を間違えた戦士――彼こそわたしがすべてを捧げるヒーロー。★誰かがわたしを狙っている。身に覚えはないけれど、確かに危険が迫っている。つぎつぎにふりかかる災難は、いったい誰のしわざなのだろう?職場を変え、住む町を変えても、不安は消えない。華奢な体で必死に護身術のレッスンを受けながらも、レジーナはひどくおびえていた。頼れるのはただひとり、レッスンの指導者ライリーだけだ。危険なほど強く、罪深いほどセクシーな男性。出会ってすぐに、レジーナにははっきりとわかった。彼ならわたしを守ってくれる。必ず。
  • 雪に舞う奇跡
    4.0
    セイディの唯一の肉親だった祖母が亡くなり、借金が残された。返済のため、彼女は住み慣れたコテージを売る決心をした。これからは村を出て、一人ぼっちの日々が始まる。だが、コテージの買い手が家政婦をさがしていると聞き、セイディは雇ってもらうよう願い出た。雇主は中年の脚本家だそうだけれど、どんな人だろう?数日後やってきた男性はとても中年には見えず、背が高くて、女性なら誰もが憧れるほど整った顔立ちをしていた。思わず心奪われて相手を見つめるセイディに彼は言った。「君に家政婦は無理だろう。ぼくは思慮深い田舎の女性を雇いたい」■セイディは彼の気持ちを変えさせることができるのでしょうか。クリスマス・シーズンにお届けするベティの作品は、イギリスの小さな村を舞台に繰り広げられる味わい深い珠玉の一編です。
  • オフィスの秘密
    3.0
    RJ・メイトランドは人生最大の窮地に陥っていた。富も名声も手に入れたかに思われた彼が妊娠した恋人を無責任にも見捨てたと疑われたのだ。幸い疑いは晴れたものの一度傷ついた評判はなかなか回復しそうにない。家庭的だということをアピールするのがいちばんだと考えたRJは秘書のダナに便宜結婚を提案した。上品でお堅い彼女なら妻役にぴったりだろう。すべてうまくいくと思えた計画だった。ダナが結婚の条件を切り出すまでは。★NYタイムズのベストセラー作家ローリー・フォスターの登場です。ホットかつ歯切れのよい作風で読者の熱い支持を集める人気作家のひさびさの新作をお楽しみください。★
  • あの夏のヒーロー 危険を愛する男たち II
    4.0
    ブルー・マッコイが12年ぶりにこの町へ帰ってくる。ハイスクール時代の憧れの人との再会に、新米警官ルーシーの胸はときめいていた。しかし彼女が目にしたのは、高級カントリークラブのダンスフロアで元恋人ジェニーと親しげに踊るブルーの姿だった。彼はいまだにジェニーを愛しているの?ルーシーが鬱々と過ごしたその夜、ジェニーの婚約者が殺された。第一容疑者はブルー・マッコイ。出てくる証拠も彼に不利なものばかりだ。皮肉にも事件の担当捜査官に任命されたルーシーは、ブルーの無実を証明したい一心で奔走するが……。
  • 赤いばらは君に
    3.5
    ロンドンの花屋で働くユーレィリアは、縁あって結びついた三人家族の生活を支える、大黒柱だ。ある日、とても趣味のいい大柄な男性が店に現れ、彼の婚約者に花束を届けるよう注文した。すてきな男性だが、態度はひどく不機嫌で高慢だ。花を贈るのは喧嘩の謝罪らしいが、うまくいくだろうか?案の定、届けた花束を彼の婚約者は、ユーレィリアに叩き返した。同じことが何度かあり、ついに婚約者は高価な蘭を足で踏みにじった。その女性が腹立ちまぎれに、花屋のオーナーにあらぬことを告げ口し、とうとうユーレィリアは解雇されてしまった。しかたなく、わびしい雨のなか、必死で職探しをするユーレィリアを、そっと見ていたのは、花を注文した男性ヴァン・リンセンだった。
  • 熱く危険な夜に
    3.3
    ★宝石店で事件に巻き込まれたミステリー作家と囮捜査官。互いの素性を知らず激しい恋に落ちるが、二人を引き裂くように新たな危険が迫る…。★囮捜査官のミック・ドーソンは、ある日、 街を行くひとりの女性に強く惹かれるものを感じた。 二週間後、彼女が宝石店に入っていくのを見た彼は、 知り合うきっかけをつかみたくて、あとにつづく。 店内で、ふと異変を感じたときは、遅かった。 強盗だ! 自分の体を盾にして彼女を守ったニックは肩に銃弾を受けた。 その女性デルが彼の看病を申し出たのがきっかけで、 ふたりは、めくるめく歓びの世界に踏み入っていくが……。

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  • 不機嫌な教授
    3.3
    ■最初は、とても楽しみなアルバイトだった。ポリーは、近くに住むサー・ロナルドが募集した、彼の手書き原稿をタイプで清書する仕事に採用され、喜んでいた。ところがその友人で、~教授~と呼ばれるサムの登場で、楽しいはずのアルバイトは、とたんに緊張の連続となった。サー・ロナルドが突然の病で亡くなり、サムの屋敷に住み込んで、清書を最後まで終わらせることになってしまったのだ。彼と同じ家に住み、美しい婚約者には嫉妬の目を向けられる日々に、ポリーは耐え切れず、急いで仕事を終えると屋敷をあとにした。だがサムとの再会は、新しい職場となった病院で不意に訪れた。■3月に続き、人気作家ベティ・ニールズの作品をお贈りします。あこがれの医師と彼を支える看護師は、作者の人生を色濃く映す永遠のテーマとなっています。さらに6月、2100号記念として刊行される次回作品にも、どうぞご期待ください。
  • 星に守られて
    3.0
    かつて領主の邸宅だった自宅を利用し、セリーンが始めた朝食付きの宿は、ようやく軌道に乗りつつあった。ところがある日、宿泊中の老紳士が脳卒中で倒れてしまう。彼は苦しげな声で、甥で医師のオリヴァーを呼んでくれと頼んだ。やってきたオリヴァーは有能で、信頼できそうな男性だったが、セリーンはどうしても心を開けないでいた。彼女はすでに老紳士夫妻の息子、ニッキーと恋に落ち、彼から、オリヴァーはとにかく我慢のならない男だと聞かされていたからだ。だが強引に結婚を迫るニッキーに、セリーンは不信を抱くようになる。そしてみんなが宿を去る日、オリヴァーは彼女に衝撃の事実を告げた。■イマージュで長く愛されてきたロマンスの名手、ベティ・ニールズ。よき時代の息吹を伝える、なつかしい作品をどうぞご堪能ください。
  • あなたが遠くて
    3.7
    五人きょうだいの長女アニスは、村でも働き者で評判の娘だった。家は裕福でないので、あまりおしゃれもできないけれど、家族はみんな仲がよく、日々の生活に満足していた。ところがある日、幼なじみの友人で敏腕実業家のジェイクに出会い、彼女はわけのわからない気持ちの揺れに翻弄されはじめた。ジェイクが視界に入るだけで我慢ならないのに、いないとがっかりしたりして。もちろん、彼に恋しているなんてありえない。一方、ジェイクは会った瞬間、彼女に好印象を抱いた。そして彼一流のやり方で結婚に漕ぎつけようと……。■運命は彼に味方するのか、それとも彼女に? 長く皆さまに愛されつづけている作家ベティ・ニールズが、結婚に愛を求めようとするヒロインの健気な姿を丁寧に描いた作品です。ご堪能ください。
  • 秘密の取り引き
    3.0
    僕の赤ん坊を産むのは彼女だ。彼女なら申し分ない。トニーは部屋に入ってきた美しい女性を見て満足げに微笑んだ。ビジネス相手のオリヴィアは仕事一筋の実業家で恋人もおらず、条件さえ折り合えば、産んだ子供を手放してくれるに違いない!トニーがそんな型破りな申し出をする気だとは知る由もなく、オリヴィアは彼のオフィスに呼び出されて心躍らせていた。きっと先ごろ提案した新店舗の出店を承諾してくれるんだわ。気鋭のホテル経営者の彼と取り引きが続けば、大きな利益になる。魅力的な彼を、つい男として意識してしまうのが難点だけど……。
  • 霧氷【ハーレクイン・ロマンス版】
    -
    “霧氷のように美しい”だなんて、私をからかっているのかしら。 手術室専属看護師長のアミリアは27歳。やりがいのある仕事と良い仲間に恵まれ、充実した毎日を送ってはいるものの、唯一、婚約者のことで気を揉んでいた。昇進と倹約には熱心だが、結婚はおろか、そもそもアミリア本人に無関心すぎるのだ。釣り好きの父に誘われた北欧への3人旅も、結局彼は父娘を残し、仕事を理由に先に帰国してしまった。もう諦めるしかないの?そんなとき旅先で出会ったのが、ハンサムな医師ギデオンだった。父と同じ釣り好きで話は弾み、気遣いのできる穏やかな彼に、アミリアは急速に惹かれていく。でも……私には婚約者がいるわ。お見通しだと言わんばかりに彼が呟いた。「僕と結婚すればいい」 ■優しく穏やかな作風で読む者の心を癒やしてくれる、唯一無二の大スター作家ベティ・ニールズ。まったく古さを感じさせない、初期の珠玉作をお楽しみください。ヒーローをひと目見たときから、胸の高鳴りを覚えたヒロインは、それが恋とも知らずに……。 *本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクイン・ロマンス版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 高原の魔法【ハーレクイン・ロマンス版】
    -
    彼なんて嫌いよ。それとも……好きなの? 祖母の旅行のつき添いをすることになったロージー。口やかましい祖母のお供をするのは気が重いが、故郷であるスコットランド高地への列車の旅は楽しみだった。だが途中、立ち寄ったホテルの裏庭で祖母が転んで足を痛め、二人はやむをえずツアーを抜けてそのホテルにとどまることに。往診に駆けつけたのは、ドクター・キャメロン。医師としての腕や患者の扱いは見事なものだが、無愛想な態度を見て、ロージーの胸は波立つ。祖母に向けた彼の笑顔はとても魅力的なのに……。 ■中毒性の高い唯一無二の静かな作風で、時を経ても色褪せることなく読者を魅了し続ける、不滅の大スター作家ベティ・ニールズ。大人気設定の一つ、つれないドクターと奥手なヒロインの恋物語を、どうぞご堪能ください。 *本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクイン・ロマンス版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • エンジェル・スマイル【ハーレクイン・イマージュ版】
    -
    わたしは疎んじられた妻。世間の笑いものなの? 夫が突然失踪して1年半、エンジェルは孤独と不安を耐え忍んでいた。そんなある日、彼女がメイドとして働くホテルに、夫の兄で法廷弁護士のローリから電話がかかってくる。弟が――きみの夫が、自動車事故で帰らぬ人となった、と。そればかりか、車には愛人が同乗していたという。打ちのめされたエンジェルのもとに、ローリが訪ねてきた。なんと、まだ生まれて間もない赤ん坊を連れている。「まさか、その子は……」驚くエンジェルに、彼はうなずいた。「そうだ。弟と愛人の子だよ」そして、こう続けた――「エンジェル、この子を僕と一緒に育ててくれないか」 ■ローリはもともと弟とエンジェルの結婚に反対していました。ローリから“夫に疎んじられた妻”と称され、葬儀にさえ呼ばれなかったエンジェルは、彼の傲慢さに戸惑います。けれど、彼を血も涙もない人と思いながらも、愛らしい赤ん坊を共に育てることになり……。 *本書は、ハーレクイン・セレクトから既に配信されている作品のハーレクイン・イマージュ版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 少しだけ回り道【ハーレクイン文庫版】
    -
    「キスしようとしているのがわからないのかい? もう限界だ」 ロンドンで看護師として働くユージェニーは、病身の父を世話するため仕事を休み、しばらく地方の実家にいた。父が全快したら復職するが、ひと月後には退職が決まっている。ある日、濃霧で道に迷っていたオランダ人医師アデリクと出会い、辺りが晴れるのを待つあいだ、実家で彼と楽しい時間を過ごした。やがて彼は霧と共に去っていった。彼女の心に恋の種を植えつけて。その後、一時復帰したロンドンの病院でアデリクと再会を果たすが、彼の思いがけない申し出に、ユージェニーは耳を疑った。「オランダで、僕専属の看護師になってくれないか?」 *本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 打ち明けられない恋心【ハーレクイン文庫版】
    -
    「ぼくと結婚したらどうだろう?少なくともきみはもうぼくをきらってはいない」 ロンドンで病院勤めをするセリーナは、ある日、入院してきた気さくなオランダ人男性に、仕事を辞めて一緒に来ないかと熱く求愛される。不安なのにきっぱり断れずにいると、患者の従兄でオランダで医師をしているというヘイスは、優しく気遣ってくれた。やがてオランダへ渡ったセリーナは、求愛が一時のきまぐれだったと知って傷つき、途方に暮れた。すると、ヘイスが結婚を提案してきた。食事をともにし、仕事の手伝いをするパートナーになってくれないかと。「ただし、好きな人ができたら言ってほしい」 *本書は、ハーレクイン・セレクトから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • スター作家傑作選~甘やかな白昼夢~
    -
    『ヴァージン卒業宣言』 十代の頃から病弱な母の介護に明け暮れたウエイトレスのメリリー。気づけば同世代の皆が恋に結婚にと忙しい中、いまだ男性経験すらない。メリリーは意を決し、前から気になっていたセクシーな客ブリックに“初めての相手”を頼む。すると彼は一晩考えた末……。 『身も心も』 アンジェリーナは天涯孤独の身となり、寄宿学校へと送られて教育を受けた。アレクサンダー・セントクレア――第9代スタワーブリッジ公爵の計らいのおかげだ。3年後、彼女はロンドン随一の高級住宅街にある公爵の屋敷を訪れた。恩に報いて身を捧げるために。 『海賊に贈られた花嫁』 ガートルードは修道院から海賊船へ差し出された。船長の求める役目を果たすために。湯浴み中の船長に裸を誇示され、彼女は叫んだ。「ああ、神様!」船長が不敵に告げる。「海賊は奪う。持ち腐れの宝を狙う。優秀な海賊は、何一つ返さない――おまえを帰さない」 『過激な寵愛』 古代ローマ時代――奴隷小屋で競りに出された私は、堂々たる体躯の裕福な商人に買われ、彼の屋敷で働くことになった。夜、ご主人様が私の粗末な寝床に現れ、容赦ない歓びを与えてくださった。そこから、奴隷としての“お勤め”を待ちわびる日々が始まった――
  • 彼女たちの麗しき恋事情
    3.0
    地味でお堅い女教師ナタリーは、ある秘密を抱えている。それは、同じアパートに住むセクシーな男性ジェット・サッターと夜ごとベッドをともにしていること。存在すら知らずにいた甘美な世界を彼に教わり、退屈だったナタリーの生活は一変した。だが、いつかはジェットとの関係も終わるのだと思うと胸が痛むようになり……。人気作家ローリー・フォスター作『昼の顔、夜の顔』他、スーザン・ドノヴァン作『プライベート・バカンス』、そして期待の新星ヴィクトリア・ダールが綴る衝撃作『誰にも言わないで』の3編を、豪華収録! *本書に収録されている「昼の顔、夜の顔」「プライベート・バカンス」は、既に配信されている作品と同作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 夢に見たイブの日
    -
    『クリスマスは愛のとき』―エリーは弟トビーの取った行動に唖然とした。職場のパーティーに姉をエスコートしてほしい、と尊敬する上司パトリック・マグラスに依頼したのだ。パトリックにエスコートしてもらえたら、どんなにすてきだろう。でも、彼の厚意に甘えることはプライドが許さない。すぐさまエリーは断ったものの、翌週どうしても彼に頼らなければならない事態が生じて……。 『冬の恋物語』―病院で住み込みの雑役係をしているクローディアは苛酷な労働のため、ベッドに倒れ込む日々を送っていた。世話になっていた大おじが亡くなり、その家を相続した遠縁の男性に追い出されてしまったからだ。そんなある日、大おじの診察に訪れていた医師トマスから、クローディアは唐突に形だけの結婚を申し込まれた。「結婚すればきみは自由を、ぼくはよき友人を手に入れられる」 *本書に収録されている「クリスマスは愛のとき」「冬の恋物語」は、既に配信されている作品と同作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 恋人はドクター 魔女は愛のセラピスト、他
    -
    『魔女は愛のセラピスト』―ダニエル・ソーヤーズ医師は、セックス・セラピストのレース・マギーが気に入らなかった。女のくせに、ラジオや本で愛の行為について語るなんて。しかも妹が彼女に洗脳されて、どんどん反抗的になってきている。それなのに、僕はレースに対する欲望を消すことができない。ダニエルのいらだちは募っていった。そんなある日、大怪我をしたレースがダニエルの病院にやってきた。『小さな愛の願い』―ヘンリエッタは幼いころ両親と死別し、養護施設で育った。今は病院のパートタイマーとして懸命に働き、生計を立てている。ある夕方、病院の庭で捨て猫を拾い上げたとき、顧問医師アダム・ロス=ピットの足をうっかり踏んでしまった。その出会いをきっかけに、彼女はアダムに心惹かれていくが、高名で裕福な医師と彼女とでは住む世界が違いすぎた。 *現在、配信中の『魔女は愛のセラピスト』と内容が重複しています。ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 恋人はドクター 結婚から始めて、他
    -
    ●『結婚から始めて』(ベティ・ニールズ著)父と妹とともに暮らすアラミンタはヘルパーとして働いている。彼女はあるとき上流階級の医師の家に派遣され、医師の妹一家のために働いた。その仕事が一段落したあと、医師ジェイスンはアラミンタに言った。愛する女性にはなかなかめぐり合えそうもないから、二番目でよしとすることにした――僕と結婚してほしい。 ●『贈り物はドクター』(エリザベス・ベヴァリー著)ウエイトレスとして働く食堂で、ミンディは男性に声をかけられた。その男性は、黒髪に茶色い瞳のハンサムなドクター・アッチスン。しかし、彼の言葉にミンディの甘い予感は打ち砕かれた。「部屋を追い出されそうだと聞いたが、僕のところに来ないか?」それは貧しい私を囲いたいということ?出会ったばかりなのに?憤慨したミンディは、怒りの言葉を彼に投げつけた。 *現在、配信中の『贈り物はドクター』と内容が重複しています。ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 彼女たちの可憐な恋愛白書
    3.0
    甘い悦びを知り、3つの恋のつぼみは麗しく花開く。 全米ベストセラー作家陣が織りなす、恍惚オムニバス。 ウエイトレスとして働くメリリーには密かな悩みがある。体の弱い母の介護に10代の頃から明けくれ、ついにその母が亡くなり1年。気がつけば同年代の女性たちが恋に結婚にと忙しくするなか、いまだ男性経験すらないのだ。ある日メリリーは意を決し、以前から気になっていた長身のセクシーな常連客ブリックに“初めての相手”になってくれないかと頼む。すると彼はある条件を出して……。人気作家L・フォスター作『ヴァージン卒業宣言』をはじめ、V・ダール作『ひと夜を刻んで』他、官能くすぐる刺激的な3短篇を豪華収録!■全米ベストセラー作家たちが集結してお届けする、身も心も焦がす官能ラブアンソロジー! 『ヴァージン卒業宣言』はいまだ男性経験がないことに悩むウエイトレスが、『ぼくと君の同窓会』は学生時代おたくだったハンサム富豪が、『ひと夜を刻んで』は2年前に結ばれない恋に涙した二人が、それぞれ主人公。夏にぴったり、刺激強めのホットな世界をぜひご堪能ください。
  • 夏の恋を抱きしめて
    -
    まぶしい太陽が、恋の訪れを告げている。ときめきが止まらない――熱く刺激的なラブストーリー3編! 実業家のアダムは幼なじみのメルと二人きりで無人島に流れ着いた。客船で7年ぶりに偶然再会したところを嵐に襲われ、海に投げ出されたのだ。少年時代、手の届かぬ名家の娘メルに恋心の裏返しでつらく当たってしまったアダムは、当時の誤解を解いて今こそ彼女を手に入れようと決意し……L・フォスター『熱い砂の上で』他、君主とのエキゾチックな恋を描くB・フェイス『砂漠のプリンス』など灼熱の恋物語3編を収録! *『熱い砂の上で』は既に配信されている作品と同様の作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 胸さわぎのバケーション
    -
    湖のほとりのリゾートは、セクシーすぎるオーナーつき?引っ込み思案な恋心は、そよ風にそっとほどけて…ローリー・フォスターの新たな舞台は癒しのリゾート! きらめく湖にたたずむリゾートへ一人やってきたフェニックス。順風満帆な日々を奪われた辛い過去から立ち直り、新しい自分の人生を始めようと、ここの求人に応募したのだ。けれど面接に現れたのは、男性恐怖症の彼女がもっとも苦手なタイプの野性的でセクシーなオーナー。フェニックスは動揺をひた隠し、距離を保ちながら彼のもとで働きだすが、刺激的な毎日に否応なく心乱されて……。
  • ハッピーエンドの曲がり角
    -
    昼のあなたと夜のあなたは、別の顔。最悪な初対面から、24時間ふりまわされて…恋の伝道師ローリー・フォスター  いわくつきの品を集める収集家の助手として働くロニー。彼女はその日、出張先のバーで鬱々としていた。この町で新しい相棒に会うよう命じられたけれど、これまで同様、仕事は一人でやっていける。ため息をついた直後、ある男性と目が合い、ロニーの胸は高鳴った。逞しいTシャツ姿に乱れた髪がはっとするほどセクシーな彼――それは、写真ではまじめなお坊ちゃんタイプに見えた相棒候補本人で……。
  • スター作家傑作選~ベティ・ニールズ冬物語~
    -
    『花婿に恋したら』 病の祖父を世話しながら病院の食堂に勤めるユーレイリアは、厳しい家計をなんとか支えていた。朝から晩まで働き、恋をする暇もない。やがて祖父が亡くなり、住む家を失った彼女に、驚きの申し出が――祖父の古い知人の息子であるオランダ人外科医エイドリックが、彼女を妻に迎えたいという。よく知らない年上の男性と結婚だなんて。ためらう理性とは裏腹に、心はひとりでに躍りだし……。 『すてきなプロポーズ』 意地悪な雇い主の下で住み込みの秘書をしているフランセスカ。少ない給金でも、年の離れた妹と暮らすために我慢するしかなかった。つらい日々の中、日課の犬の散歩で知り合った男性レニエと会うのを心待ちにしている。ある日、雇い主が家に高名な医師を呼ぶと、現れたのはなんとレニエ! だが彼は、驚くフランセスカに声をかけようともしない。身分の違いを感じて傷つく彼女だったが……。 『魅惑のドクター』 看護師ジュリアは自宅に戻る患者につきそったところ、到着した先で雪に閉ざされ、1泊するほかなくなる。深夜、道に迷ったので朝まで滞在させてほしいという青い瞳の医師が現れた。アイヴォと名乗る彼が、高熱を出した患者の処置をてきぱきとこなす姿に、ジュリアは胸をときめかせた。それを知ってか知らずか、彼はふいにキスをすると、思わず頬を染めた彼女に言った。「ただの挨拶だよ」 ※『魅惑のドクター』は既に配信中の作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • スター作家傑作選~シンデレラ・クリスマス~
    -
    『マッケンジーの娘』 メアリスが目覚めると、見知らぬ男性がこちらを見つめていた。ここ数時間の記憶がない。マックと名乗る彼に、不思議と寄り添いたい衝動に駆られる。だが、二人が体を重ねたのか知りたいのなら答えはノーだ、と彼はにべもない。この人はいったい、何者なの? 『雪夜のハプニング』 天真爛漫なケリと真面目な隣人ロックは、昔から兄妹のように過ごしてきた。ある日、雪道を走行中、事故で車が故障し、ケリが肩を負傷。ロックに軽々と抱き上げられたケリは、彼を男性として強く意識する。そして無人の小屋で、初めて一夜を過ごすことに……。 『イヴに天使が舞いおりて』 挙式寸前に婚約破棄されたブルック。クリスマスイヴの夜、吹雪の中で泣く幼い少女を発見し、自宅で保護する。警察に通報後、事情を聴きに来たたくましい保安官のヴァンスに思わずときめくが、彼は結婚寸前で破局した経験から生涯独身を決め込んでいて……。 『クリスマスはあなたと』 「大変! どうしましょう!」デパートの販売員ジュリエットの乗るエレベーターが突然停止した。閉所恐怖症の彼女は、並外れた美貌の男性の前で取り乱す。すると彼は震える彼女を抱き、キスで黙らせた――それが、オーナーである大富豪ロブとの出逢いだった。 *『マッケンジーの娘』『雪夜のハプニング』『イヴに天使が舞いおりて』は、既に配信されている作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 恋に落ちるスピードは
    4.0
    新しい相棒は、大きらいなプレイボーイ? 相性最悪の彼には思いがけない素顔があって……。人気作家の最新作! 大富豪である雇い主の指示で、オハイオの小さな町にやってきたマリー。ようやく目的地にたどり着いた瞬間、彼女はわが目を疑った。真夏の太陽の下にたくましい上半身をさらし、においたつような危険なフェロモンを発散している男性――彼が、これから24時間をともに過ごす仕事相手なの? お堅い見かけで女性らしさをひた隠し、慎み深く生きてきたマリーにとって、心をざわつかせる不埒な男は脅威でしかない。あくまで淡々と接するマリーだったが、彼はその本心を見抜いているかのように、挑発的なふるまいで翻弄してきて……。
  • スター作家傑作選~涙雨がやんだら~
    -
    『初恋を取り戻して』 冷たい親に育てられた18歳のヘイリーにとって、恋人マックが心の支え。だがドライブ中に不幸な事故が起き、マックだけが重傷を負ってしまう。彼の家族から面会すら拒絶され、失意のヘイリーは彼に別れを告げることなく故郷を去った。それから10年後―― 『セクシーな隣人』 女手一つで育ててくれた母を病で亡くしたセイディ。数カ月前に引っ越してきた彼女は、隣に住む魅力的な独身貴族のバックに想いを寄せているが、彼にパーティへ誘われても、内気なためにいつも断っていた。だがあるとき、とうとうバックと二人きりになり……。 『シークと乙女』 天涯孤独のベアトリスは手紙で弁護士事務所に呼びだされた。そこにいたのは、さる国の次期君主タリク。弟と別れてほしいと多額の手切れ金を提示され、寝耳に水の話に驚く。人違いよ、彼の弟なんて知らないもの。ベアトリスは小切手を拒んだが……。 『伯爵との消えない初恋』 18歳のシルヴィは、外国から帰国中の伯爵クリスチャンと出会って恋に落ち、身も心も捧げた。遠方へ戻っていった彼からの連絡を待ったが、手紙1通届かない。気づけば、お腹の中で彼の子が育っていた……。月日は流れ、いま再び、目の前にクリスチャンが現れる。 *本書に収録されている『初恋を取り戻して』、『セクシーな隣人』、『伯爵との消えない初恋』は既に単話で配信されている作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • つないだ手を離さないで
    5.0
    隠した涙も孤独もみんな、あなたの手で溶けていく――ローリー・フォスター絶賛シリーズ、堂々の完結! サハラは不可解な失踪を遂げた兄の代わりに、小さな身辺警護会社を率いることになった。やがて“強くセクシーな男たちに守られる”というコンセプトが反響を呼び、会社は急成長を遂げる。けれど世界でいちばんセクシーでミステリアスな男ブランドだけは、何度サハラがスカウトしようとしても首を縦に振らない。逆にペースを乱され、翻弄されてしまうのだ。一度だけ、別れ際にされた燃えあがるようなキス……。やがて、兄に続きサハラにも不穏な影が迫る。何者かに誘拐されたサハラの危機を救ったのは、ほかでもないブランドで――。
  • もう一度あなたの隣で
    -
    目を閉じたときに浮かんだのは、忘れられない彼の顔――L・フォスター最新刊! 今ふたたび交わる切ない恋の行方。 その夜マキシーは頭痛とともに池の畔で目を覚ました。居間にいたはずなのになぜこんな場所に? そういえば最近誰かに狙われているような、妙な出来事が続いている。怖くなった彼女は急いでマイルズのもとへ向かう。身辺警護の職につくマイルズとは2カ月前まで男女の仲だったが、プレイボーイの彼に深入りするのが怖くてマキシーのほうから逃げだしたのだ。再会したマイルズは彼女に腹を立てていたものの、警護を引き受けてくれることに。ほっとしたマキシーだが、四六時中彼のそばにいるうち、消えずにいた想いが疼きだし……。
  • あなただけのための花
    -
    夜のお出かけ、苦いビールに甘いキス。初めてはいつもあなたとだった――シリーズ第2弾! 「両親の目の届かないところで、夜のお出かけがしてみたい」今回の警護対象であるファロンの依頼に、ジャスティスは驚いた。顔つきこそあどけないものの、彼女は官能的なボディラインを持つ24歳。深窓の令嬢だからといって、過保護にも程がある――困惑しつつも、そのワイルドな風貌を買われたジャスティスは、箱入り娘の社会見学にボディーガードとして同行することに。あらゆる“初体験”を無邪気に喜ぶ姿を見るうち、いつしか義務感を超えた感情が芽生えるが、ファロンが言い出せない、“秘密の願いごと”には気づかず……。
  • 目覚めはいつも腕の中
    3.0
    孤独な世界で、この腕の中だけがわたしの安らげる場所――大人気作家L・フォスター、新シリーズがついに開幕! 命を狙われた令嬢カタリーナは、ついに捕まってしまった。どうにか2カ月の逃避行を生き延びてきたが、今回現れたリイズという名の追っ手は別格だった。揺るぎない精神力と、鍛え抜かれた肉体――けれど彼女に触れる指は優しく、セクシーな瞳にはぬくもりが宿っている。気がつけばカタリーナは、追われることになった真相を彼に打ち明けていた。リイズは、課せられた任務に背いて彼女を隠れ家に連れ帰り、24時間態勢で守ると約束する。カタリーナは震えた。警護のためとはいえ、こんなに素敵な男性とひとつ屋根の下で過ごすの……?
  • いつか愛になる日まで
    -
    友達以上、恋人未満。一度のキスが危うい関係を変えて……。大人気作家が贈る、話題沸騰の人気シリーズ! オハイオ州の小さな町でダイナーを切り盛りするバイオレット。町のマドンナとして愛され、誰に対しても分けへだてなく接する彼女だが、唯一、悪名高いホーガン・ガスリーだけは話が別だ。妻を亡くしてから自暴自棄になり、生まれ持ったフェロモンを駆使して放蕩をつづける彼――バイオレットはそんなホーガンに手厳しい態度を崩さなかったが、それは、激しく彼を求める自分から目をそむけるためでもあった。しかし、友達以上恋人未満の危うい関係は、ある出来事から大きく狂いはじめ……。〈ネクストドア・ブラザーズ〉完結編!
  • 恋人はドアの向こうに
    -
    セクシーすぎる隣人と過ごす、甘く刺激的な朝と夜……。大人気作家ローリー・フォスター、待望の新シリーズ! オハイオ州の小さな町に、単身やってきたオナー。家族の愛情に恵まれなかった彼女にとって、今日は憧れつづけたマイホームを手にする記念すべき日だ。修理の必要なぼろぼろの一軒家も、荒れ果てた裏庭も、すべて想定の範囲内。ありあまるほどのフェロモンを発散するセクシーな黒髪の隣人――ジェイソン・ガスリーと出会うこと以外は。彼は一人暮らしの身を心配し、何かにつけ世話を焼こうとするが、オナーは手助けを頑なに拒みつづける。彼女には明かすことのできないある事情があり……。〈ネクストドア・ブラザーズ〉第1弾!
  • あなたの愛を待ちわびて
    5.0
    〈Ultimate〉史上、最も危険でセクシーな男が魅せる。甘く切ない片想いが、ついに動き出す――シリーズ最終話! 数多の女性と放埒の限りを尽くすアーミーにずっと恋してきたメリッサ。たった一度、事故にしては熱すぎるキスをされたが、彼は「親友の妹には手を出さない」と公言している。諦めきれないまま苦しむメリッサは、ある日強盗に襲われてしまう。そこへ偶然居合わせたのはアーミー。彼は銃口の前に立ちはだかり、固く抱いて守ってくれた。その夜、駆けつけた兄から、アーミーが何かに苦しんでいること、しばらくは女性にも触れていないことを聞く。居ても立ってもいられなくなったメリッサは家を飛び出した。愛する人のもとへと……。
  • ハートの奥まで触れないで
    4.0
    強く、たくましく、最高にセクシーな男たちに守られて――ますますホットに盛り上がる〈Ultimate〉シリーズ第3弾! 結婚式のエスコート役を引き受けてくれたら、一度だけあなたとベッドをともにする――スタックがそう持ちかけられたのは突然のことだった。天使のように無邪気で、罪深いほど官能的な肢体を持ち、男なら誰もが求めてやまない女ヴァニティ・ベイカー。彼女がなぜ自分に声をかけたかはわからないが、永遠のように長い数週間のあと、ついに約束の夜はやってきた。甘い期待に胸躍らすスタックだが、彼は知る由もなかった。あくまで後腐れのない関係を求めるヴァニティが、決して明かすことのない切ない想いと過去を秘めていることを。 ■今年で作家デビュー20周年を迎える、人気作家ローリー・フォスター。様々なジャンルに挑戦しつづける彼女ですが、もっとも楽しんで(萌えて)書いているのではないかと思われるのが、この〈Ultimate〉シリーズです。腕っぷしが強く、どこか不器用なヒーローたちがわんさか出てきて目移りしてしまいますが…今回のヒーローは、突然カリフォルニア美女にベッドのお相手として指名されたスタック・ハニガン。困惑しながらも彼女との夜を指折り数えて待ちますが、いざとなると何故か毎回邪魔が入り…ユーモラスな描写も大得意なローリー、赤面しそうに刺激的な二人のやりとりと、寸止め感のギャップがたまりません! ホットでスイートな恋物語をじっくりご堪能ください。
  • 素顔のまま抱きしめて
    3.0
    話題沸騰中の〈Ultimate〉シリーズ、第2弾!愛するものを守るため、その屈強な男が立ちあがる。 チェリー・ペイトンと知り合って以来、デンヴァーは苛立っていた。チェリーは彼にとって、同僚の妹の友人。そのため仲間としてつるむようになったが、他の男が愛らしいチェリーと親しげに話しているだけで、胸がかき乱されるのだ。厄介なことにならないようチェリーを避けてきたデンヴァーだが、その夜は違った。二人の間にくすぶっていた何かが弾け、思いがけずめくるめくひとときを迎える。しかしまだデンヴァーは知らなかった。チェリーが誰にも言えない悲しみと傷を抱えていることにも、彼女の身に危険が迫っていることにも。 ■『朝が来るまでキスをして』に続く〈Ultimate〉シリーズ2話目の登場です。ヒーローのデンヴァーは、長身でハンサム、当然腕っ節も強く、試合でも負け知らず。しかも会計士という顔も持つスーパーガイで、当然モテないわけがない! そんなデンヴァーが、ヒロインであるチェリーに骨抜きになっていく様が見どころです。初心なチェリーはデンヴァー以外は見ていないのに、男友達がチェリーを笑わせるだけで嫉妬、間に割り込んでいく姿は思わず読者をきゅんとさせること間違いなし。ローリー・フォスターならではの、幸せ感満載のホットなシーンにもご注目を!
  • シンデレラ・ブライド
    -
    『薬指の契約』社長マシューに呼びだされたハリエットは、親しい同僚ベンとの関係を咎められて愕然とした。私とベンとその恋人が三角関係で揉めているだなんて、言いがかりよ! だがマシューは彼女の弁明にまったく耳を貸さないばかりか、とんでもない解決策を強要する。マシューこそが真の恋人だと宣言して、婚約者として振る舞うようにというのだ。 『汚れなき花嫁』大学生のシェリーは、春休みに友人たちと訪れたフロリダで魅力的な年上の銀行家フォークナーと出会い、ひと目で惹かれた。ところが彼から、学生を相手にする気はないし身分も違いすぎるとはっきり言われて深く傷つく。なんて傲慢な人なの? フォークナーのことは忘れようと誓ったシェリーだったが、予想外の騒動に巻きこまれて……。『花嫁の誓い』貧しい看護師カロラインはオランダを旅行中に大怪我をし、近くの大きな屋敷に運びこまれた。屋敷の主は男爵の称号を持つ医師、ラディンク。手当てこそ丁寧だが愛想はまるでなく、世捨て人さながらの生活をしていた。彼の悲しい過去を知り、胸を痛めるカロラインは、突然ラディンクに「僕と結婚してくれないか」と告げられて、仰天する。 ■ハーレクインを代表する3大人気作家が描く、花嫁たちのシンデレラロマンス傑作選 *本書に収録されている『薬指の契約』、『花嫁の誓い』は、既に配信されている作品と同作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • マイ・バレンタイン2009 愛の贈りもの
    -
    ●『誓いのキスを奪われて』(サンドラ・マートン著)結婚式を前に、花嫁のジェシカは落ち着かなかった。花婿の親友リアムのせいだ。多くの女性と浮き名を流すギャンブラーは最も嫌いなタイプなのに、ゆうべ彼に出会った瞬間とりこになってしまった。彼女は気持ちを静めようと庭に出るが、そこでリアムにでくわし、唇を奪われる。 ●『プレゼントは愛』(ローリー・フォスター著)メアリーとリードは子供のころからの大親友だ。だが、メアリーはいつからか彼を男性として意識するようになっていた。そして、二十一歳の誕生日を前にしたある日、メアリーはリードに“女としての歓びを教えて”と頼みこんだ。突拍子もない依頼にリードは困り果てるが……。 ●『美しき娘』(マーガレット・ムーア著)騎士キーナンは武芸大会に出場するため、ボークレア卿の治める地を訪れた。そこで偶然助けた村娘ローズに彼は惹かれる。彼女もキーナンに感謝以上の気持ちを抱いたようだ。いきなりキスをしてきたのだから。しかし翌日、ローズが婚礼を間近に控えた領主の娘であることがわかる。 ●『シンデレラの願い』(リズ・フィールディング著)再起をはかるため、高級レストランのウエイトレスの仕事を手に入れたポリー。ところが初出勤の日は朝から次々と災難に見舞われ、ひどい格好で店に入った。その姿をいきなりイタリア人のハンサムな支配人代理ルークに見とがめられ、接客係として失格だと見なされてしまう。 *本書に収録されている『プレゼントは愛』は、既に配信されている作品と同作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 隣人は切ない嘘をつく
    3.8
    ペッパーが全身に熱い視線を感じてふと顔を上げると、窓辺に彼がいた。2週間前に越してきた隣人ローガン──罪深いほど魅力的な彼が、なぜ地味な私に興味をもったの? ペッパーはある事情から姿も名前も変え、この古びたアパートメントで息を潜めて暮らしてきた。だがローガンと他愛もない会話を交わし、ささやかな食卓を囲むようなってから、もっと多くを望むようになってしまった。身も心も……彼とつながりたい。ローガンの誘惑にまさに陥落しようとしていたペッパーは、まだ知らなかった。彼もまた正体を隠していることを。
  • 朝が来るまでキスをして
    4.0
    格闘界のスター選手との、期間限定の同棲生活。一つ屋根の下で毎夜はじまるエロティックなレッスン/、、、、/は最高に甘く刺激的で……。 3年前、あるショッキングな事件に巻き込まれて心に傷を負ったイヴェット。再出発を誓い逃げるように故郷を離れた彼女は、最愛の祖父の遺言で再び町を訪れる。遺言は、孫娘とあのとき彼女を救ってくれた男性キャノン二人に自宅と経営する店を譲るというもの。それはずっと憧れ続けてきた相手であり、人気格闘家として注目を浴びるキャノンとの期間限定の同棲生活を意味していた。自分はもう壊れものじゃない――イヴェットはキャノンとの再会を前に心乱されまいと決意するが、夜ごと注がれる彼の熱い視線に否応なく翻弄され……。 ■ローリー・フォスターの新シリーズ第1弾が登場です。といっても、本書のヒロイン&ヒーローは既刊『恋人は静かに愛を待つ』に顔を出していた二人。あのとき不幸な事件に巻き込まれた若き美女イヴェットと、間一髪彼女を救ったキャノンが今回主役を張っています。事件の記憶とキャノンへの叶わぬ想いを断ち切るように町を出たイヴェットと、格闘家としてデビューを果たしスター選手となったキャノン、3年間顔を合わせることもなかった二人は、イヴェットの祖父の遺言によって再び故郷に呼び寄せられます。今や手の届かない有名人となったキャノンとの再会に心揺れながらも、事件を乗り越え大人になった自分を見てほしいと願うイヴェットの女心が痛いほど切なく、冒頭からドキドキが止まりません。亡き祖父のはからいで期間限定の同棲生活をするはめになった二人――トラウマが癒えきっていないイヴェットの心と体を徐々に開いてゆくキャノンの視線や言葉がとにかく甘くエロティックで、ゲラを読みながら何度ため息をついたことか……ホットなシーンの連続はまさにローリー・フォスターの真骨頂。シリーズの今後を担ってくれそうなキャノンの格闘家仲間たちも要注目の1作です。
  • シンデレラのような物語
    -
    『シンデレラを探して』―数年前に父親を亡くしたエマは、母親と二人でなんとか暮らしていた。ある日曜日、胃潰瘍を患っている母親と一緒に気晴らしをしようと田舎に出かけたが、帰り道で母親の具合が急に悪くなってしまった。そのとき助けてくれたうえ、母親の手術まで行ってくれたのは、高名な外科医サー・ポール・ワイアットだった。だが、エマの母親はあっけなくこの世を去ってしまった。 『大晦日のシンデレラ』―「あなたにはお金持ちの夫が必要なのよ」遠縁の女性に誘われ、ニコルは大晦日の夜、初めて上流階級のパーティに出席した。自分の暮らしとはかけ離れた世界だけれど、上品に装って会場に姿を現すと、彼女はすぐに雰囲気に溶け込んだ。さっそくすてきな男性がダンスを申し込んでくれた。彼、アンドルー・タイラー三世は、大会社の社長だとか。 *現在、配信中の『大晦日のシンデレラ』と内容が重複しています。ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 恋の相手は…? II
    -
    ウエディングドレスはみごとに仕上がった。これを着て、フランは花嫁に――いや、リサのママになるのだ。そう、リサのために、フランはリトリックと結婚する。リサの願いどおりの、絵本そっくりのドレスで。リトリックの娘、母のいない六歳の娘リサが求めるママになり、あと半年という小さな命の最後の日々を幸せにするために。◆サラは家庭教師としてカリブ海の小さな島にやってきた。島に着いたサラを、雇い先の使用人らしき男性が出迎える。引き締まった男らしい体つきに、魅力的な顔立ち……。屋敷に着くと、サラはいきなり女主人に罵声を浴びせられた。「あなた、わたしの夫を誘惑しようというんじゃないでしょうね」わたしの夫? では、この人が雇い主のジェイソン?
  • 春に天使が舞い降りて
    4.0
    ●『悲しい約束』(ダイアナ・パーマー著)悲惨な出来事を機に、デイナは勤務先の病院を辞職し、一時的に失明している患者ギャノンの在宅看護を引き受けた。ギャノンは傲慢で不愉快な男性だったが、彼女は辛抱強く朗らかに接するよう努力した。ある日、ギャノンは視力の戻る見込みがないと診断される。絶望に打ちひしがれた彼は、すがるようにデイナに言った。「結婚してくれ、デイナ。優しくするから」 ●『少しだけ回り道』(ベティ・ニールズ著)ユージェニーは帰郷していたとき、濃い霧で道に迷った大柄な男性を助けた。その男性は、仕事でイギリスに滞在中のオランダ人心臓外科医――アデリク・レインマ・テル・サリスだった。あんなすてきな男性には、もう二度と会えないだろう。そう思っていたユージェニーの前に、アデリクが現れた!
  • ドクターとロマンスを I
    -
    『夢の先には』―休暇でオランダを旅行中、エマは車の衝突事故を起こしてしまった。車線を間違えるという大ミスだ。ユスティンと名乗った相手の車のオランダ人男性に対して、最初のうちは申し訳ない気持ちでいっぱいだったエマだが、横柄な態度の彼に、反抗心がわき起こる。警官に提示したパスポートを、どうして彼が見たりしているの。 『薔薇の誘惑』―初めてのパタゴニアへの旅で、ロウィーナは美しい黒髪の男性ルークと知り合った。それぞれ親しい者を亡くし、悲しみを心に秘めた二人は、見えない力に引き寄せられるようにたちまち恋に落ちる。旅が終われば別れる定め。だからこそ恋は熱く燃えあがった。だが、日常に戻った二人にはあまりにも皮肉な再会が待っていた。 *現在、配信中の『夢の先には』と内容が重複しています。ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 恋人は静かに愛を待つ
    3.3
    愛を知らない彼女に、男はただ寄り添い、ぬくもりを与える。必読のL・フォスターの人気シリーズ最終話! 氷のように冷たく、一目置かれる刑事――それが普通の男たちから見たマーガレットの姿だ。だが、ダッシュにとっては違う。彼女は美しく繊細な心惹かれる存在だ。会社経営者のダッシュは囮捜査に協力して彼女と親しくなりかけるが、マーガレットは何かを恐れるように、壁を築いて彼を近づけさせない。もどかしさを募らせたころ、彼女が何者かに襲われて怪我をした。きっとマーガレットは一人で乗りきろうとするだろう。ダッシュは強引に彼女の家に泊まり込んだ。自分が彼女を守る、そして彼女の心の扉を開けてみせる、と決意して。 ■皆様、お待ちかね! 読むとハマる人気作家ローリー・フォスターの〈Love Undercover〉シリーズ最終話がいよいよ登場します。ヒーローは『隣人は切ない嘘をつく』でヒーローを務めた刑事ローガンの弟、ダッシュ。会社経営者の彼はどんなときも人生を楽しむ主義で、誰をも虜にする魅力の持ち主です。対するヒロインは、『聖母は涙にキスをする』でも大活躍した警部補マーガレット。優秀な刑事ですが、鎧をまとったかのように誰にも隙を見せません。しかしダッシュは彼女が隠し持つ繊細さとやさしさに惹かれ、どうにかして彼女を口説き、笑顔にしたいと思うようになります。そんなときふたりは事件に巻き込まれて…。ふたりの熱い駆け引きと、スリリングなサスペンスが同時に楽しめます!
  • 誘惑者は心を見せない
    4.0
    隙のない笑顔に隠された本当のあなたを見せて―― 絶好調、L・フォスターの人気シリーズ第3弾! ある事情により1年前から身を隠して生きるエイヴリーは、バーテンダーとしてロディの下で働いていた。甘いマスクと見事な肉体の彼はやけどするほどの魅力の持ち主で、毎晩エイヴリーをベッドに誘ってくる。彼女はロディに惹かれる気持ちをおくびにも出さず、すげなく断り続けていた。一夜の情事を求める男に深入りしても傷つくだけだ。そのうえロディはうまく隠しているつもりだが、異様に用心深く、他人を寄せつけないところがある。そんなとき、エイヴリーに無言電話がかかってきた。どうしよう、私の居場所が見つかったのだ。■愛され続ける作家、ローリー・フォスターの新作! 〈Love Undercover〉シリーズ第3弾をお届けします。第1弾『隣人は切ない嘘をつく』で、妹のペッパーを守るために自らの身を危険にさらして生きてきた兄ロディがついに主役を務めます。ローリー・フォスターのヒーローといえば、筋肉隆々でセクシーなのはもちろんですが、愛情深く、女性や子ども、動物に優しいところも魅力のひとつ。陰のあるロディはその愛情深さと不器用さの点では本シリーズNo.1かもしれません。ずっと妹を守って生きてきたロディは人に頼ることも、弱みを見せることも知らず、気になる女性エイヴリーにも本当の自分を見せることができません。でも彼女は心をさらけ出すことを求めてきて…。ロディとエイヴリーの心と身体の攻防にご注目ください。
  • 聖母は涙にキスをする
    4.0
    内気なアリスは人付き合いが苦手で、近所の住人とも深くかかわらないようにしている。だがつい最近、彼女の防御の壁を破り、声をかけてきたハンサムな隣人がいた。リース――たくましくて色気のある彼の魅力にアリスは圧倒されるが、刑事である彼の部屋が荒らされ、やむを得ず彼を部屋に泊まらせることになってしまう。アリスはリースに微笑まれ、熱い視線を向けられるたびに胸がときめいた。でも親密になんてなれない……。きっと彼は、わたしがどうしていつも怯え、過剰なほどに周囲を警戒しているか知ろうとするだろうから。

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  • ためらいのウィークエンド
    5.0
    大切なものを守るため、恋も自分も後回しにしてきた。 きらめく湖畔で彼と出会った、あの日まで……。 ローリー・フォスター最新作!輝く湖畔のリゾート。6年前に訳あってこの地にたどり着いたジョイは、 懸命に働きながら幼い息子を育て、母子二人で自立した生活を送っていた。 ところが、隣のドライブインにやってきた新オーナーに、封印したはずの感情が乱されてしまう。 セクシーで頼りがいのある彼は素敵だけれど、今さら本気の恋愛なんてできない。 迷い悩んだジョイは彼にある秘密の提案をして……。
  • ファーストラブにつづく道
    -
    きみを、あなたを、ずっと探していた。孤独をかかえた二人が、街角で出会ったら……ローリー・フォスターが贈る、純度100%の恋  ハンサムで腕っぷしの強い名物兄弟が営む運送会社で働くシャーロット。早くに親を亡くし、過保護な兄弟から妹同然に溺愛されてきたため、25歳の今も恋を知らないままだ。そんなある日、車の故障で立ち往生しているところを見知らぬ男性に助けられる。紳士的で、でもどこか激しさを秘めた不思議なその男性ミッチに、シャーロットは初めてのときめきを覚えるが、彼には大きな秘密があって……。
  • 午後三時のシュガータイム
    5.0
    遠くから見ていた横顔が、今、こんなにも近い……。十数年ぶりの再会が連れてきた、二度めの初恋。 設計士として働きつつ、牧場での動物保護に奔走するオータム。日々の疲れを癒すのは、甘い恋……ではなくアイスクリームだけ。そんなある日、学生時代に憧れていた彼が7歳の娘とともに町へ戻ってくる。シングルファーザーとなった彼は大人の包容力とセクシーさをまとい、ますます魅力的になっていた。娘の部屋作りを依頼されたオータムは、久しぶりのときめきをひた隠し、彼の家に通い始めて――
  • ハーレクインコミックス セット 2024年 vol.262
    完結
    -
    毎月厳選したタイトルをまとめてお得にお楽しみいただけるハーレクインコミックスのセットです。「恋はあせらず」「半年だけ花嫁」の2話をまとめて収録。
  • ハーレクインコミックス セット 2024年 vol.243
    完結
    -
    毎月厳選したタイトルをまとめてお得にお楽しみいただけるハーレクインコミックスのセットです。「身代わりの結婚」「ティーカップに愛を」の2話をまとめて収録。
  • ハーレクインコミックス セット 2024年 vol.162
    完結
    -
    毎月厳選したタイトルをまとめてお得にお楽しみいただけるハーレクインコミックスのセットです。「プリンスの裏切り」「プロポーズは慎重に」の2話をまとめて収録。
  • ★伝説のミニシリーズ★ローリー・フォスター「バックホーン・ブラザーズ」セット1
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    ★お得なセット価格★ファン垂涎の〈バックホーン・ブラザーズ〉がついにお得なセットで登場! セクシーなヒーローを描かせたら右に出る者はいないローリー・フォスターが、4兄弟の情熱的な恋をお届けします。本セットには、長男がヒーローの第1話、次男がヒーローの第2話を収録。 ●『蜂蜜より甘く』ソーヤーはアメリカの広大な敷地に暮らす医師。ある日、目の前で敷地内の湖に暴走車が飛び込んだ! 乗っていたのは怯えきった美しい女性、ハニー。ソーヤーは彼女を自宅へ連れ帰り手厚く看護するが、ハニーは決して素性を明かそうとせず……。 ●『一瞬で恋して』結婚準備を手伝うため姉のもとへ向かったミスティ。そこで出会った花婿の弟、とびきりセクシーなモーガンに惹かれるが、彼はミスティのことを避けるばかり。それどころか「誰かれ構わず色目を使うな」と言いがかりまでつけてきた! かっとなって言い返したミスティの唇を、彼は甘いキスでふさいで……。
  • ★究極の癒やし★ベティ・ニールズ短編3作セット
    -
    ★お得な20%以上OFF価格★心潤す優しい作風で人気のベティ・ニールズ、永久保存の3作品をセットでお得に!  ●『魅惑のドクター』看護師のジュリアは患者のつきそいでロンドンからスコットランドに赴いた。ところが到着した家で雪に閉ざされ、1泊することに。深夜、ふいに玄関先に現れたのは青い瞳の大柄な医師アイヴォだった。●『プロポーズは慎重に』セーラは家族でフランスを旅行した帰りに車の事故に遭う。怪我で入院した家族の担当医はリトリク。幸い無傷だったセーラが泊まるあてがないと知ると、リトリクは彼女を自宅に招待し……。●『ドクターにキスを』1組の男女がフィリーの住む牧師館にやってきた。先日、道に迷っているところを助けた二人だ。その男性ジェームズにフィリーはひそかに惹かれるが、彼は都会に住む名高い医師で、一緒にいるのは完璧なまでに美しい婚約者だった。
  • 眠れぬ朝はあなたと
    3.0
    かつて誘拐され、恐怖を味わったアラーニは、何年もかけて彼女の心を解きほぐしたジャクソンに口説かれ、とうとう夜をともにした。驚くほど奔放な一夜を。ところが翌朝、目覚めるなり彼に部屋から追い出されたのだ。あの甘い愛のささやきは本物だと信じたのに……。悲しみを忘れようと忙しくするアラーニの前に、苦悩を浮かべたジャクソンが現れ、信じがたいことを口にした。「何も覚えていないんだ。ぼくはきみを抱いたのか?」

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