ネタを書いたノートを開いた著者。
「新しい連載の企画2本です どっちがいいですか?」
・質屋の話
・音大の話
ここで選ばれた「音大の話」が後の『のだめカンタービレ』となり、
残された「質屋の話」が本作、『七つ屋志のぶの宝石匣』。
というわけで、二ノ宮知子先生が約15年あたためていたシリーズが、ついに始動!
舞台は、老舗質屋。宝石のオーラを見抜く天賦の才(?)を持つ、跡取り娘の志のぶ。
女子高生なのに、宝石に関してずば抜けた知識を持っているのがカッコイイ!
不思議女子というギャップもイチオシ。
しかも、志のぶには年上のイケメン婚約者・顕定という存在が!
けれどそれは志のぶの祖父が決めた関係。
恋愛とも違う、ビジネスパートナーのような絶妙な距離感のやりとりがおもしろい。
そんな二人のもとに、宝石にまつわる事件が次々に飛び込んでくる。
遺産相続問題や、思い出の詰まったアクセサリーなど、エピソードは様々。
登場人物たちに極悪人はいないし、魔法のようなトリックもない。
最後に明らかになる真実はほのぼのしたものばかり。
だからこそ、老若男女問わずにすすめたい、稀有でリアルなヒューマンストーリー。
感情タグBEST3
もともと宝石というものはサスペンスストーリーと相性がいいものだが、この巻はそのサスペンス要素も加わってますます快調に話が進んでゆく。
この作者の 絵はとてもうまい というわけではないが、とても面白いストーリーをつたえてゆけるだけの力はもっている。
謎のパワー
匿名 2023年05月30日
志のぶのパワー?能力?眼力?は不思議なものながら、最後には意味を為している…のかな。
(のちの)のだめとの案で残った宝石側。のほほんとして進むストーリー。楽しいです。
Posted by ブクログ 2022年10月01日
顕定の秘密は、少しずつ明かされていくのか、毎話宝石の謎が面白くて、鷹臣はかっこいいし・・・赤い石の謎、顕定はどこまで鷹臣に話しているのか、叔父さんて、なに? お互いが野望を秘めて、でも普通に楽しくて。鷹臣は、本当にただの友達? 鷹臣の前職、スヌーカーって初めて知ったけど、ルール難しい、見た目かっこい...続きを読むい、海外感がすごい。ビリヤードみたい。 顕ちゃんと鷹さんの本当の関係は・・・どんどん複雑化していく謎。わくわく
質屋と宝石の話がこんなに面白いなんて!専門的な内容を説明っぽくならずに、ストーリーに織り交ぜてすごく惹かれる内容になってる。登場人物もみんな個性的で魅力的で。顕定と志のぶの関係がこの先とても楽しみだな。
質屋や宝石商で購入したり売ったりするのはやはり年配ですし、顕定も志のぶも地味め。鷹さんが少しキラキラ感を出してますが、大人の、落ち着いたドラマを見ているようです。
「のだめ」もそうでしたが、知らない世界を紹介してくださるのでとても興味深いです。
絵も大好きです。
謎だらけなので先を読みたくなります。
宝石についての蘊蓄もちりばめられているので、好きな人はより楽しめると思います!
新たな登場人物も出てきて、また前のストーリーの人の再登場などもあったりどんどん物語が進んで行きます。全く先が読めない。次の巻も楽しみです。
宝石の話がとても詳しくて、そちらもとても面白い。一般の人が入れない平場、とっても面白そう。知らない世界がわかって楽しい。
江戸時代から銀座に店を構える老舗質屋の跡取り娘と公家の流れを継ぐ武家の跡取り息子(実家は没落して一家離散)が仕事の中で関わる宝石に関することから始まる日常のあれやこれやを描いたお話。
5話目
代々政治家を多く輩出してきた有馬家の娘が家にある宝石を売って金に換えたいと顕定に持ち掛けるが母親は売る事...続きを読むを渋ってる様子。
低迷した財力の足しにしようとしているその家から長男が赤い石を持ち出して海外へ行ったらしいが…。
6話目
倉田屋を訪れた女性が離婚しそうだからとダイアの入ったエンゲージリングを売って生活資金にしようとしているが、そちらよりも高値がつくアクアマリンの指輪を手放すのはなぜか嫌な様子で…。
7話目
質流れ品を処分する平場で志のぶと顕定が出会ったのは志のぶのおじの商売敵の息子。放蕩状態だった彼が業界に戻ってきたものの、仕事の腕はなく…。
8話目
地元の不動産屋のおばあさんがのお通夜で二人の娘と長男の嫁との間に相続争いが勃発して…。
宝石にまつわる話なので、出てくる人たちの生活が基本的にゴージャスで別世界の様。
そしてほとんどの話で、顕定が探している赤い石の影がちらついてる。
志のぶに真意を見せたくなさそうだが、いずれ協力を仰がなくてはいけない日もそう遠くなさそう。
二ノ宮さん独特のセンスでほんとに面白い!石の気を感じる志のぶちゃん、デキるイケメン顕くん、石を浄化できる鷹さん。
お母さん、叔父さん、その他も登場人物が個性的で面白いし、専門的な話も笑いを含みながら自然に入ってくる。
ほんとすごい!
鷹さんがロンドンでプロとして活躍していたスヌーカー。正直まったく知りませんでした。ビリヤードとは違うらしい。今巻では、そんなスヌーカーの簡単なルール説明があります。勉強になる。そして、珍しいコンタクト姿の鷹さんも見られます。
石の発しているオーラ?を感じ取る事が出来る、不思議少女志のぶさんと、
一応婚約者?であるイケメン宝石鑑定士?のお話?
思っていた以上に面白い💨💨
顕ちゃんの秘密が気になるけど、しのぶの不思議な能力?と買取品流通の仕組みに興味をひかれました。15年寝かせたお話だけあって、よく調べられていて勉強になります!
宝石って、そんなに惹き込まれる魅力があるのだろうか
婚約指輪くらいしか持っていない自分には数百万円の宝石を買う人のことは到底分からないけれど、石の数だけ因縁があるお話面白い
2巻でも、しのぶも顕ちゃんの周りを固める個性強めのキャラクターたち!面白かったです。顕ちゃんの追い求める赤い石の謎は深まるばかりですが、続きが気になります!
才能がある曲者の主人公の漫画を描くのはほんと天下一品だと思います。
宝石については今まで興味なかったけど興味が少しわきました。
のだめカンタービレの作者さんなので、読み応えアリます。主人公が天然系で、相手役?が知性派な構図は、のだめ〜と共通するところです。一応一話完結のように読めますが、2巻だとまだ序章な感じなので、これから登場人物たちの抱えてきたものとか、少しづつ見えてくるんだろうな~って感じです。
この作家さんの作品のヒロインは、何でこんなにもすっとぼけているのにすんごい才能を持っていてかっこいいんだろう、、、惚れ惚れする!
8話のおばあちゃんの形見分けでそれぞれがもらった宝石の価値でおお揉めする話が面白かったです。
クズを描かせたら二ノ宮さんの右に出る人はいないw
1巻はジャブでした。2巻になったら、石の面白さや、少しだけ人間模様も出てきて面白くなってきました。相続の場面とか、宝石って、まだまだドラマがありそう!と思いました。
Posted by ブクログ 2016年12月25日
遺産相続の話、ベタだけど面白かった。
財産があるときっと揉めるのが人間の性なのかな。
顕ちゃんの目的がだいぶわかってきたね。
志のぶにも協力してもらえばいいのにそうしないのはナゼなのかな
Posted by ブクログ 2016年01月25日
姉妹+嫁のトルマリンの話がよかった。
実際近所の人達がいるなかで、遺産相続の話はできないと思うけど、あんなにバトルしてたのに、なんで信子おばあちゃんがトルマリンだけ残したのかが分かったら、あっさりひいて。
嫁できた人でした。
赤い宝石については、ほとんど分からずじまいだから、もうちょっとヒントみた...続きを読むいなの欲しいなぁ。
まあ、それぞれ宝石と人、みたいな短編の話なんで、これはこれでよいのだけど。
Posted by ブクログ 2015年12月31日
人の人生と宝石の魅力が深く関わっている。
「赤い石」どんどん気になる。
「オカルト少女」…笑った!
宝石の価値を知っていれば、さらに面白みが増すんだろうな・・・
ガチガチの恋愛ものじゃなくて、コメディのテイストが入ってていい。私は宝石って全然興味ないけど大事にしてたら運が向いてくることってホントにあるのかなと思える。
Posted by ブクログ 2021年03月19日
おや?
なんだ、単純に質屋を舞台にした
短編ものじゃなくて
裏にテーマがあったのか?
顕ちゃんが探している「赤い石」って何〜!
まあ、基本的には
持ち込まれた鑑定にまつわる話が
メインなんですけど。
遺産相続の話やら…。
古物市場の入札ネタがすごい。
貴金属が空を飛び交っている!
ざっくり言うと、色んな宝石が出てきて宝石好きならわかるし、知らない人なら知識が多少増えて面白いかもです。
ただ、主人公が宝石を見る目とか現実的ではなくて心霊的?な感じです。
なんとなくそこがもっとリアルな展開でもよかったのでは?と思っています。
宝石好きなとしては、漫画(白黒)なのでどうしても...続きを読むちょっと物足りなく感じてしまいます。