あらすじ
イタリア・ナポリの泥棒市に住む日本人、織部悠。ナポリ中の“究めし職人”から“ミケランジェロ”と賞賛された伝説の名仕立て屋が、唯一認めた弟子である。湿気の多い日本の夏の為に作られたウォッシャブルスーツに代わる快適かつ貫禄ある仕立て服とは!? 究極の基本を紐解く、紳士服地編スタート!!
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Posted by ブクログ
今回は記事を主題にした物語が展開されている。物語の横糸としては、ロンドン支店長のクラリッサがナポリ本店のヘルプで戻ってきており、彼女の成長がそれに当たるだろう。
全体を通してみても、ラウラやリヴァルのお坊ちゃんが親から与えられた課題をクリアしたり、織部の元に入り浸りとなっているクラリッサの様子を聞いて駆け付けたエレナが、二人で角を突き合わせながら依頼をこなしたりと、織部の周辺にスポットを当てた形で物語が展開されており、この辺は構成の妙だろう。
相変わらずお遊びもふんだんに施されていて、クラリッサが織部の内弟子になると宣言された次の話の冒頭はだいぶ笑わせてもらった。どこぞの土佐の英雄の逸話になぞらえて(というかそのまんまで)説明しているのだから、恐れ入る。
安定して面白いこの物語は、だからこそ逆に評価に困るが、納まりよくまとまっている点も加味して星五つで評価したい。
Posted by ブクログ
客の人生を一段上にあげる仕立屋漫画26冊目。
ここのところ単行本1冊分でテーマを決めるようなところがあって、今回は生地の話なんだけど、メンバーそれぞれが課題を抱えて、織部が少しのアドバイスでそれを解決していく話が中心に思える。
困って、織部に助けられて乗り越えて、という構図は割と繰り返されるけど、ちゃんと成長もしていることがわかるのがうまい物だと思う。
楽しかったのは、エレナとクラリッサの対抗意識。
自分の仕事に自信を持てるってすばらしい。
Posted by ブクログ
今度は、生地について。
スーツは奥深いわねぇ。
バブル期のスーツ、あー、あったあった。
と膝打ったけど、実は真っ当なフォーマルにもなったとは。