あらすじ
イタリア・ナポリの泥棒市に住む日本人、織部悠。ナポリ中の“究めし職人”から“ミケランジェロ”と賞賛された伝説の名仕立て屋が、唯一認めた弟子である。サヴィル・ロウの助っ人としてロンドン滞在中の悠に舞い込んだ依頼は、店の営業不振に悩むショコラティエのスーツで…!? イギリス編、堂々完結!!
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Posted by ブクログ
イギリス編に終止符が打たれた18巻である。物語が複雑に展開した割りに着地は軟着陸だった印象である。
その意味で、物語のカタルシスとしてはやや弱い感も否めない。できればジラソーレのカシミアの話はもう一歩踏み込んで描いてもらいたかったところだ。最後に収録されているオリエント急行の特急仕立ては面白かったが、これを次の巻に回してもう一話加えてもらいたかったなと。
そうした意味で、星は四つで評価している。だが、本店へと屋上を返した新生ギルレーズ・ハウスの面々は香港へと戦いの場を移し、力を蓄えて戻ってくるのだろう。今回はその前哨戦と見れば、次なる展開が楽しみになる。