あらすじ
イタリア・ナポリの泥棒市に住む日本人、織部悠。ナポリ中の“究めし職人”から“ミケランジェロ”と賞賛された伝説の名仕立て屋が、唯一認めた弟子である。ロンドンからナポリに帰還後早々舞い込んだ、転職希望の煙突掃除夫の依頼を受ける気になれない悠だったが、客が職を辞する本当の理由を知り!?
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Posted by ブクログ
ナポリでの物語が再開している19巻である。今回もまたバリエーション豊かな客の要望に織部が応えていく物語が展開されている。金持ちのボンボンにPコートを仕立て、アメリカンなスタイルのプログラマーにはそのふくよかさを生かした服を選び、ゲテモノ好きのSFXアーティスト相手にもまた満足のいく手並みを見せている。
ここ最近は連作短編の類が多くなっていたが、今回のような色物も多く取り扱っての仕立て物語こそこのシリーズの本分だろう。人情噺と面白さを両立しつつ、過度に説教くさくならない良い塩梅である。
掛け値なしに面白かった。星五つで評価している。
Posted by ブクログ
order114「孔明の罠」がよかった。
プロの悩みは常にお客様にどのように過ごして頂くのが良いのか考えることだというのがわかるエピソード。
「仕事に見覚えがある」ってよく出るけどそこに辿りつくのにはどうすればいいのだろうか?