日野瑛太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレインスタでおすすめされてるのを見て読んでみたのですが、とても面白かった。
本格ミステリーじゃなくて、すごいライトなミステリーという感じなので、ミステリー初心者の私もスラスラと読めた。とにかく本当にスラスラ読める。トリックがよくわからなくてページを戻らなくちゃいけないとか、こいつは誰だったっけ?とか引っかかったりせず、ぐんぐん読ませてくれた。
潜入取材のために主人公がジムで筋トレしてたらハマっていったり、マトリの現場に入るためにピアノ練習したり、主人公の真面目でちょっとコミカルな感じがとても面白かった。筋トレのまめ知識もあってそれも面白かった。まさかそれがラストに花開くとは思わなかった。
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Posted by ブクログ
ミステリー要素と、トレーニングという特殊な世界が融合した独特な作品で、すごく面白かった!
特に終盤の展開は予想できない!
ただ、トレーニングを続けている私としては、少し残念に感じる点もあったな。
作中で「上腕三頭筋上部」という表現が出てきますが、これは解剖学的に正確な言い方ではありません。
おそらく、一般読者向けに分かりやすくしようとしたのかもしれませんが、この手の表現はトレーニング経験者からすると、少し違和感を覚えてしまいます。
とはいえ、これはあくまで細かな点。作品全体の魅力が損なわれるわけではありません。
そして、この作品を読んでいて最も心に響いたのは、作中にも登場する三島由紀夫の言 -
Posted by ブクログ
ネタバレAudibleにて。
文芸希望で出版社に入社したが週刊誌に配属され、やる気を無くしてほぼほぼ戦力外になっている若手社員が主人公。半分厄介払いのように潜入取材に送り込まれたが、その潜入先は、アイドルがプロデュースするトレーニングジム。そのアイドルがドーピングをしているのでは?という疑惑を記事にするための潜入取材だった。
はじめは転属希望を出せるという餌に釣られた主人公だったが、潜入の一貫で筋トレと向き合う中で、精神的にも成長し、積極的に取材に取り組むようになっていく。そんな中、取材のためにかけたカマから思わぬ形で大きな騒動の渦中に。。。
ミステリとしても面白いし、筋トレ美談としても面白かった。
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Posted by ブクログ
全ての社畜たちへの福音。まさに啓蒙とはこれだ!
脱社畜ブログの中の人が、会社にありながら脱社畜的生き方をするための技法を語ったもの。
鬱屈した相互監視体制の敷かれた職場をどのように変えていくか。遠大なテーマですが、これこそ人生をかけて追求すべき生き様の問題です。
「キャラ」ということが繰り返し語られ、いわく「定時帰宅キャラ」「飲み会出ないキャラ」「仕事ができるっぽいキャラ」などなど。高等技術として社畜派=残業美徳派に抵抗するための備えも語られます。
これらを受けて極論すれば、「定時を超えてまでこなすべき仕事など存在しない!」と言い切ってよい、と思います。
【本文より】
◯本書で -
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Posted by ブクログ
・積読チャンネルで知りました。積読チャンネルありがとう。
・読みやすい!
わかりやすい言葉選びと、身近なのに知らない世界(筋トレ!)が題材ということですらすら読めた。
・賛否分かれるところだと思うけど、「壁が立ちはだかる→乗り越える」というシーンのしんどさが大きすぎないところがとても良かった。
私は、物語の中であっても「頑張ってたものがダメになった」とか「いざやるぞと思ったら失敗した」みたいなシチュエーションが結構ツラく……しんどくて読むのが苦しくなることも多いんだけど、
『フェイク・マッスル』では、こちらが飽きない程度にほどよく壁が立ちはだかり、乗り越え……という良い塩梅なのでとても嬉