あらすじ
――「たかが仕事」でそんなに苦しむのは、アホらしいと思いませんか?――
「朝30分遅刻すると鬼のように怒られるのに、夜30分残業してもその残業代は払われない」(事務)
「給料がたくさんもらえれば、仕事のやりがいだって少しは感じられるかもしれない」(事務)
「『定時』はだいたい22時』(SE)
「就活中の学生には、業務時間内にメールを送るように指示されている」(営業)
「同僚が上司から『あいつはよく休む』と評価されていることを知り、自分はもう休めないと思った」(営業)
「ワークライフバランス否定派の先輩が、健康診断にひっかかって顔面蒼白になっていた」(SE)
「OG訪問をしたら、先輩女性社員の肌の荒れ方にびっくりした」(大学生)
「学生時代はほとんど勉強しなかった友人が、就職するなり『早く成長したい』とか言い出して、心配になる』(事務)
みんな、「働くこと」に悩んでいます。
「やりがい」って、そんなに必要なのでしょうか?
「お金のために働く」って割り切ることは、そんなに悪いことなのでしょうか?
本書では、大人気ブログ「脱社畜ブログ」の管理人が、みんなが心の中では「おかしい」と感じている
働き方をぶった切り、日本人にかけられた「社畜」の呪いを解消します。
「働くこと」に悩んでいるビジネスパーソンはもちろん、就活中の学生にもおすすめです。
【主な内容】
第1章 あ、今日は用事があるんで定時に失礼します。――ここがヘンだよ、日本人の働き方
第2章 いえ、それは僕の仕事じゃないんで。――日本のガラパゴス労働を支える「社畜」
第3章 はい、将来の夢は毎日ゴロゴロ寝て暮らすことです!――社畜が生まれるメカニズム
第4章 えー、「従業員目線」で考えますと……――脱社畜のための8カ条
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
すごく面白かった。「ここが変だよニッポン人」的な発想で社会の矛盾を解説し、その中でどうすればいいかが書かれていた。社畜にならないコツなど、非常に共感する部分が多かった。
Posted by ブクログ
当たり前の事が当たり前のように書いてある本。この本の題名や内容を「甘え」と言われる日本の同調圧力はもはや"職道"或いは"仕事教"の域。
「会社はあくまで『取引先』と考えよ」の項目は目からウロコだった。
Posted by ブクログ
職場でもやりがいが一番の人も居ればそうじゃない人もいる。
やりがいが一番ではない人を、仕事ができない甘えたやつ、ではなく受け入れる事が大事だと読んで感じた。
今ある会社で出世するにはこれでは無理かもしれないが、仕事に生きるだけが人生でないのも確かだ。
こういう考え方もアリ
多様な価値観があり、筆者の仕事に対する価値観が逆に全てではないことを前提に置けば、今の日本の異様な労働環境について面白い考察をしている。然りもあり、然もありなんもあり。グローバル視点で自分の能力に自信を持てるフリーランス思考の書きぶりに感じた。お勧めしたい読者はやはり就職前の学生か直後の若手会社員。
Posted by ブクログ
読み物として面白い。
刺激強めなタイトルだが、内容は至極あたりまえ。しかしながら、時折「あぁ、そうだよな〜」と思うことがあったので、私自身の"社畜"レベルが上がってしまっていることを認識した。
「社畜の分類学」や「社畜教育」など、著者ならではの視点が新鮮。2014年の書籍だが、今読んでも十分に楽しめる。
Posted by ブクログ
ちょっと前に流行ったね。
仕事を辞めるかどうかってときにがーっと読んだ。
すかっと!
そうそう!
の連続です。
そんなに甘えたことじゃなくて、人間として当然の主張が書かれていると思うけどどうか?
仕事について、何がしたいか
って考えがなくても、お給料もらって目の前に人がいるんだから自然と一生懸命仕事はしてるよ?それだけじゃだめなのかなぁ。
Posted by ブクログ
仕事に求めるもの=やりがい という刷り込みが私にもありました。
その刷り込みがどこでされたのかという話も納得できました。
ページ上部の一言は、SEの人が多かったように思うのですが、
25年前、SEだった私の感想は、
「その愚痴、25年前と変わっていないよ。」
Posted by ブクログ
会社に入って18年目になるが、3年目くらいからずっと常々思ってきたことを、形にしてくれました!このようなことを思っているのは、私だけではないということで、とても勇気付けられました!タイトルの印象ほど、ただ批判しているのではなく、最後は個人個人が自分ブランドを高めないとという前向きな内容になっています。
Posted by ブクログ
あっぱれ‼︎と言いたくなる本です
こういうことはきっと皆わかっていて言いたいけど言えない、変な日本の風潮を真正面からバッサリ斬り込んだ意見書です
多少、同じ事の繰り返し的な所はありますが、平易な言葉で分かりやすく端的にまとめた一冊ですね
読み終わったらきっと誰かに話したくなりますよ
Posted by ブクログ
今の会社とか、会社の仕組みにちょっと違和感が・・・という方には共感できる部分が多い本だと思います。
気をつけたいのは、共感しておしまい、となりがちなところです。
自分がなんとなく思っていることが文章にされている場合、気分がよくなってそこでおしまいとなりがちです。
そこで立ち止まらずに、その先何ができるかを考えられるかどうかで、この本の価値が決まってくると思います。
Posted by ブクログ
当たり前だけど忘れがちなことが書いてあって面白く読めた
著者の意見は会社にやりがいは0でいいという方向なので少し行き過ぎな気もするが、そういう本なので意図的にわざとやりすぎぐらいで書いてるのかなと感じました。
Posted by ブクログ
言われてみれば当たり前のことが書かれているが、その当たり前のことも実践できないことが多い。これは著者が言うように、日本で育ちそのように教育されてきたからなのだと思うが、大人になった今それを是正するのはなかなか難しい。ただ周りに呑まれず、社畜とならないよう自分軸を持つことは大切だと感じた。
Posted by ブクログ
読んでいてものすごくイライラしました! いえ、この本にではなく今の社会とそれを無意識・意識関係なくそれを善しとしている人たちに、です。 (この本はとても良い内容でした) “KAROSHI”などという英単語ができてしまっていることを日本人として恥ずかしく思います。 あと著者は本の中で“社会人”という言葉に疑問を抱いていますが全く同感です。誰が作ったんでしょうね。 法律を守ることで会社がつぶれてしまうのならそれは仕方ないです。元を社長に全責任があります。 それ以上でも以下でもありません。
Posted by ブクログ
プライベートと仕事の境界線がなくなったら、すでに社畜になっている。というのに目から鱗だった。
前職は正にそうで休みの日は仕事のことを考えるか、休息にあてるため、ひたすら寝る。というような感じだった。仕事が忙しすぎてプライベートがないような感覚。本書にも書いてあるが、就活戦争が厳しかったのも社畜になった要因が大いにあると思う。なかなか内定が出ないなから、拾ってくれた職場だから恩返しを。長く働き続けなければ。という思いがいつもあった。
つらいと思ったのであれば、それはつらいこと。
不毛だと思ったのであれば、それは不毛なこと。
面白くないと思ったのであれば、それは面白くないこと。
自分の価値観に正直に、自分のために生きましょう。
今後の働き方を今一度考えるきっかけになった。
Posted by ブクログ
内容としてはタイトルから想定される通りである。
社畜の分類についてはなかなか面白い視点であり、「俺、社畜じゃねーしw」とイキっている新卒あたりに読ませると、実はれっきとした社畜でしたということを思い知らされて面白いのではないかと感じた。
一番興味深いのは各ページ左上の小ネタである。会議を少なくするための会議が始まった等のサラリーマン川柳的な小ネタが挟まれている。これをまとめた方が、変に解説を入れるよりもよほどよい内容になったのではないかと感じる。
Posted by ブクログ
子供の頃から「やりがい」だとか「仕事を通じて、どう自己実現するか成長するか」と念仏のように教えられ続け、しかし労働者として働く上で自分を守る知識や方法はほとんど学校で教えることがない・・・というくだり、さもありなんと納得。
高校時代からブラックアルバイトを普通だと飼い慣らされ、大学卒業後はブラック企業に勤めて、何も疑問抱かず心身を壊すまで働き続ける若者たち。
Posted by ブクログ
タイトルは奇をてらっているが、内容は割とまともな労働に関するもの。新卒の社員が社畜に育てられるのをいかに防ぐか、マインドコントロールをいかに防ぐか、という内容だった。
Posted by ブクログ
サビ残してる子にネタで密林ページ送り付けてから購入。
ちゃんと読まずに買ったから当たり前ですが、タイトル買いとしては「サビ残に対する行動・対策」がのっているのかと思いました。判例とか。
社会のおかしいところや社畜の種別、ブログをやっていると最後まで読んで初めて知りましたが、その通りネットでよく見る内容でした。改めてまとめてある、という印象。
実際染まっている社畜の人はこのタイトルで本は買わないだろうなあ…再確認であって新しい話題ではありませんでした。少し前の本なので、そりゃ真新しいものはなくて当たり前ですが。
でも悩んでいた当時にこの本を読んでいたら今の私はもっと社会に批判的になっていたと思うので今読んだからこそ良かった、と思える本かな。
Posted by ブクログ
自分が仕事にたいして思っていたこと、我慢するしかないのかと半ば諦めていたことを堂々と言い、本にした著者の姿勢に拍手。仕事に殺されたくはない。
Posted by ブクログ
著者自身が述べていることは、決して突飛なことでもなければ我侭でもない。不満に思うか疑問として生じることを真正面から述べているのであって、職場・組織において、そのように考える人々の声に耳を傾け、ギャップの解消に真摯に取り組んで行かなければならないという気持ちにさせる本。
Posted by ブクログ
内容が薄い。
30分ほどで読めてしまった。
主に、やりがいや、同調圧力などによる日本の労働環境についての問題提起の本である。
欄外に現代の労働環境に戸惑う人々の声が載せられていて、それがなんとなく筆者の主張を裏付けているような感じになっている。
個々人に事情があるのだからこそ労働契約を結んで働くわけだから、それ以上に(対価もないのに)労力や気遣いを要求されるのはおかしいという事であろう。
それは正しいし支持するが、自分がそういう疑問を感じる立場に立たされたら、自分の力で解決しなくてはならないという点でハードルが高い。
それは結局、焼け石に水ではなかろうか。
社会問題は社会のレベルで解決しなくてはならない。個人では防衛しかできないし、防衛する事がリスクになる事もある。
現在の日本の政治状況では難しい面もあるだろうが、個人解決ではなく社会的な解決を目指す方向に主軸を置いてほしかった。
が、本書が書かれた当時と2016年現在ではだいぶ状況も異なる。
当時は必死に個人で防衛し、声さえあげられなかったが、今は社会がブラック企業に向ける目は厳しくなってきていると感じる。
なので、書かれた当時の状況としては、人々の認識に対して問題提起するという本書の立ち位置は精一杯だったのかもしれない。
Posted by ブクログ
間違ってもないし、言ってることは当たり前のことだけど、誤解されやすいだろうなあ。
めあたらしさはないけど、そう表現したらいいんだというヒントはもらった。
Posted by ブクログ
社畜を戒める本。
社畜的な考え方を戒める本。
一見すると軽く簡単に読めてしまうが実は良い本だった。
社畜だと主体的に自分の人生を送れない、と僕も思った。
Posted by ブクログ
日本人の働き方の「異常」さを告発し、「脱社畜」への道を説いている。さくさく読める。
残業は「当たり前」ではなく「例外的」なことであるとの指摘や、受けられるサービスはお金を払った分だけであり、「お客様は神様」というのは過剰要求であるとの指摘、日本では労働者が自分の身を守るための知識についての教育が不足しているとの指摘など、著者の言ってることに共感することも少なくなかったが、仕事に対するドライすぎる考え方にはちょっとついていけない部分もあった。
著者が言うように、「やりがい」にとらわれて、経営者に都合の良い存在に成り果てることには注意が必要だが、仕事は一度しかない人生の大きな部分を占めており、そこに「やりがい」を追求することにはやはり意味があると思う。
ただ、労働を重視する価値観を他者に押し付けてしまうことは慎まなければいけないだろう。著者が強調するように、「多様な価値観を認める」ことが、日本の多くの職場で必要なことは間違いない。
Posted by ブクログ
日本人は「仕事様」の社畜。私も足つっこんでる!
全てに同意はしないけれど、会社任せにしているアレコレを、会社がないと自分では何も出来ない状況からは脱却しなきゃいけないな、と思う。
Posted by ブクログ
ラノベというものがあるが、これも超ライトなエッセイ。ふわふわ飛んで行きそう。
著者の意見には同意。先進国(のはずの)日本の職場ってウンザリする慣習で満ち満ちているからね。こういう本も出したくなるよね。
Posted by ブクログ
完全にタイトル買い。重い内容の本ではないので、さくっと読めます。半分は同意見ですが、もう半分は腑に落ちなかった私は完全に社畜なのでしょう。でも、雇われは雇われらしく、もらえる給料の範囲で仕事をすればいいというのは、ちょっと違う気がします。サービスの質が高いのは世界に誇れる日本の美点だと思うので、そこはボランティアだろうと高給取りだろうと、維持してほしいところです。