楡周平のレビュー一覧

  • デッド・オア・アライブ

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    楡さんお得意のビジネス小説のど真ん中とも言えるコンテンツ。
    これぞ、楡ビジネス小説!

    東芝を彷彿させる不正会計と原発ビジネスで大赤字の会社と
    大・中の自動車企業を絡め、
    電気自動車・燃料電池の開発をめぐるビジネス上の戦いと
    各企業で働くサラリーマンの奮闘、
    役員の思惑が交差したスリリングな企業小説。

    この産業にあまり知見がなかったですが、
    それなりに産業構造やビジネス特性について勉強になりつつ、
    ストーリー自体の面白さにのめり込んでいきます。
    まさか、小説内でイギリスのARMの話が出てきたり、
    京都のベンチャー企業を彷彿させるようなモデル企業が
    出てきたりするとは思ってもいませんでした。

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    2020年11月04日
  • 食王

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    成功した外食チェーンうめもりの社長梅森は、銀行に騙され全てを失った時に築地の仲買人たちに助けられた恩を忘れていなかった。その音頭をとってくれた桶増がビルを買ってくれと言う。テナントが入らない麻布のビルを。金沢の老舗料亭万石の料理人ジュンペイは、店主から娘がイタリアンの店を出したいと言われ困っていると相談される。女子大生由佳は就職で悩む。米系企業から誘いがあったが被災地で頑張っている親を捨てることになってしまう。うめもりでバイトしていると…

    いやいやいや。こりゃ面白かった。ベリー面白かった。

    外食産業のノウハウや、(私の大好きな)デパートの物産展の裏側、不動産業のインチキ等蘊蓄が面白い。だけ

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    2020年08月28日
  • 砂の王宮

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    #経済小説 #中内功 #ダイエー #経済
    物語は、ダイエーを モデルとした、フィクション。
    高度経済成長を支えた 流通王の、栄枯盛衰を描く 経済小説。
    主人公"塙太吉"が 成り上がってゆく ストーリー は、様々な 登場人物と 交わる中、応援したくも、憎たらしくも 感じる。
    最初から 最後まで 面白い。

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    2020年06月24日
  • 再生巨流

    27

    購入済み

    おもしろかった

    大学の課題のために読んだけど、半日くらいで読み切りました。次々と事業が拡大されていって、問題が発生して、解決策がでてってずっと頭を働かせるのが楽しかったです。勉強になるなぁと思いました。

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    2020年06月24日
  • 再生巨流

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    今まで経済小説は読んだことなかったけど分かりやすくて面白くてどんどん読み進められた。
    仕事に熱く、最初は嫌な人だなーと思う主人公吉野も読み進めるうちに応援したくなる。
    現代の問題点を上手く取り上げつつ新たなビジネスを立ち上げていく様は勉強にもなった。

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    2020年05月02日
  • クラッシュ

    購入済み

    やはりウィルスは怖い

    コンピュータ社会への警鐘ともいうべき作品。時代背景は少々古いが、本作のような
    サイバーテロは十分起こりうる。
    飛行機に関する専門用語が多く、最初は少し読みづらかったが、後半あたりから、
    がぜん面白くなった。
    航空業界のみならず、金融機関や製造業など、全産業で使用されているコンピュータ
    がウィルスに感染し、データやOSが消去されてしまったら社会は1日で崩壊する。
    いかに損害を最小限に食い止め、打撃から早く立ち直れるか。
    非常事態に問われるのはまさに国家の危機管理能力だ。コロナウィルスが世界中で
    猛威をふるう中、政府の対応をみるかぎり、日本は終わったなと感じざるを得ない。
    本作の

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    2020年05月02日
  • 異端の大義(下)

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    ネタバレ

    山崎豊子の「沈まぬ太陽」に比べるとやや軽い感じもしたが、十分に楽しめた。上巻を読んでいるときに、湯下のやり方もサラリーマンとしては間違ってはいないような気がして、むしろそれが正しいような気もしていたが、まあ、最後は妥当な結末だろう。中国に対する見方も含め、企業には市場調査セクションよりも小説家を一人雇ったほうがより市場や顧客を知り、よい戦略につながるのではないか。(それは調査を生業にしたときからずっと思っていることだが)

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    2020年04月07日
  • ミッション建国

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    今の日本をどうするか

    若手 政治家を主人公にした小説。

    すべての問題の 根本は 少子化。

    移民受け入れに 賛成の 私としても

    とても 参考になる 一冊でした。

    続編が 楽しみです。都知事になり さあどうなるか。

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    2020年03月22日
  • 砂の王宮

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    20200304


    ダイエー中内氏をモデルにした経済小説に、殺人事件などのミステリー要素を取り入れた、エンターテインメント経済小説。

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    2020年03月04日
  • スリーパー

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    初期の楡作品を彷彿させるような国際諜報小説。
    元々の著者の得意ジャンルなのか、
    安心してグイグイ小説にのめり込んでいけます。

    さらに、純粋に物語を楽しめるだけでなく、
    中国・北朝鮮と日本、アメリカの4国間のパワーバランスがフィクションと。は思えないくらいリアルで、
    その辺のニュースを聞いているよりもよっぽど勉強になります。
    フィクションでしょうが、もしかしたら実際に起こったリアルでは?と
    本を読みながら思ってしまうほどです。

    さらに、現代のネット社会における情報が如何に筒抜けかについてのリアルが描写されており、
    ちょっとスマホやグーグルを使うのが怖くなってしまいます。

    安定の楡作品で、★

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    2020年02月14日
  • 象の墓場

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    “実話”に着想を得ている物語で、非常に興味深い内容であると思う。
    「歴史」とでも言えば、「遠い昔」というように思ってしまうと思うのだが、そういうモノに限らずに「自身の人生の時間」の中で、後から振り返って「あれば歴史上の大きな動きということになるかもしれない…」という動きは起こっているモノだ。
    本作『象の墓場』は、世界的なフィルムメーカーに勤める最上という会社員が主人公だ。1990年代から2000年代に入るまでの経過が描かれる。
    1990年代から2000年代に入る頃というのは、“写真”というモノの在り方、存在感が人々の中でドンドン変わって行き、フィルムの会社のような企業のビジネスが大きく変わらざ

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    2020年01月26日
  • 青狼記(下)

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    まるで中国の歴史小説のようなフィクション小説。歴史小説によくありがちな征服欲、支配欲などが描かれると同時に、最後は勧善懲悪でスッキリ感があって面白い。歴史小説風だけど読みやすいと思う。

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    2019年10月26日
  • Cの福音

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    ネタバレ

    【感想】
    本当に面白いかった!!
    もう、朝倉恭介というダークヒーローのカリスマ性に、終始痺れっぱなしでしたね~。
    アーミーのように屈強で、悪魔のように非情で、ただのワルでは到底追いつかないような頭の回転の速さ。
    ・・・・白竜かよ!!!!
    全6作のシリーズものなので、続編も早く読みたい!!

    本作品は、主人公である「朝倉恭介」がどのような経路をもってダークサイドに堕ちてしまったのか。
    彼が過ごしてきた生い立ちや留学生活、そして初めての殺人など、彼の人生の振り返りについても詳しく描かれていました。

    また、彼自身の哲学や魅力、人生観について惜しげもなく描かれていました。
    色んなものに恵まれたパワー

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    2019年10月18日
  • ラスト ワン マイル

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    ネタバレ

    【感想】
    楡周平は、相変わらずカッコイイおっさん達を描かせたら一流だ。
    こんなにも頭をフル回転させてビジネスを考えているおっさん達。
    感動ではなく連動。読んでいて幾度となく心が震えてしまった。

    現実はどうだろうか?
    考えてみれば、ウチの会社でも部長などの上役たちは、途方もないくらいエゲツないノルマに対しても、決して怖じ気づかずに何とか突破しようと頭をフル回転させていると思う。
    上に行けば行くほど過酷になる数字と終始向き合って、決して逃げず、そして最終的にはいつもしっかりと結果を残していると思う。

    だが、課長以下のいわゆる末端構成員達ともなると、どうだろう?
    途方のないノルマに対して尻込みす

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    2019年09月25日
  • ドッグファイト

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    楡周平さんの得意の流通経済の小説。
    ネット通販に翻弄される物流会社の闘いを高齢化社会の状況を踏まえて痛快に書かれています。
    実際に、買い物難民を助ける流通ビジネスが出来れば嬉しいですが。

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    2019年08月24日
  • プラチナタウン

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    楡周平のビジネス小説として、実話を元にしていない作品を初めて読んだ。
    この構想はとんでもない。
    まさしく、近い将来に起こり得るであろうビジネスモデルになると感じられた。
    このようなアイデア、というかアイデアを飛び抜けた着想ができる作者の凄さ、小説家の枠を突き抜けた作品である。
    本当に素晴らしい。

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    2019年07月29日
  • 象の墓場

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    題名の意味がよく判らなかったのだけれども、”象”とは、巨大な組織、ということだね。
    コダックがモデルになっているそうで。結末を知っているだけに、ドキドキしながら、苦しみながら読みました。
    十数年前、富士フィルムがフィルム製造をやめる、というニュースを聞いて、「え、社名に入ってるのに⁉」と驚いたけれど、その私が、今や当たり前に写真を画像データとして残し、加工し、送信している。自分の生活の急激な変化を、改めて見せつけられ、そちらにも驚き。

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    2019年05月07日
  • プラチナタウン

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    【感想】
    続編の「和僑」から先に読んだので、まぁまぁネタバレな箇所も多かったが、それを差し引いてもとても面白い1冊だった。
    やはり読んでいて感じるのは商社マンのビジネスセンスと目敏さかな。
    現実的な目線を損なわずに、しっかりとビジネスチャンスを活かすノウハウと嗅覚を持っており、それを実行に移して実現させる能力は読んでいて痛快だった。
    同じビジネスマンとして、やはり商社マンは能力が違うのかも・・・・

    結末が分かっていたから少し興ざめな箇所もあったが、出てくる登場人物のキャラもとても立っていて、台詞ひとつ取っても本当に面白い。
    なんてゆうか、登場人物みんな頭が良すぎる。笑
    月並みな感想だが、自分

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    2019年04月30日
  • 和僑

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    【感想】
    いやー、本当に面白かった!!
    この本に出逢えて本当に良かった!!と思える1冊。
    前作の「プラチナタウン」を読んでおらず、というより途中でこの作品が続編ということに気がついたが、前作を読んでいなくても充分に楽しめた。
    小説というジャンルだけではなく、ビジネス書としても為になる1冊だった。

    「プラチナタウン」という組織を元に、現在の高齢化社会が抱える問題だけでなく、その数十年後に日本の迎えるであろう将来について書かれたテーマ。
    決してSFチックではなく、今からでも容易に想定されるレベルの問題の大きさに、読んでいて耳が痛くなるというか、絶望感に苛まれてしまう・・・
    日本にはこんな残酷な将

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    2019年04月15日
  • 異端の大義(下)

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    岩手工場の閉鎖業務に送り込まれた高見

    しかし、現場の写真と組合とひざを突き合わせ話をし、理解を得ながら、工場へ伊勢業務を

    確実にこなしていく。

    そんな中、工場の従業員が自殺をする、その対応も上層部は保身に走り、高見は、今まで全く経験もない

    営業の子会社に左遷される高見、湯下は高見を退職に追いやろうと画策する。


    そんな中、父の病気は悪化し、ついにこの世を去ることになる。

    この時期と合わせて、入社以来勤め上げた会社を去ることを決意

    そんな中、アメリカでひょんなことで出会った、ジョン・ノーマンと展示会で再開する。

    そこで、ジョン・ノーマンの会社、カイザー社への転職が決まり、単身、北

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    2018年10月28日