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Posted by ブクログ
(上下巻合わせてのレビューです。)
仮想三国志を思わせるような物語。
小学生のころ難しい漢字の人名だらけの三国志に挫折して以来、
中国の歴史小説は敬遠していたけれど、
そんな自分でもあっという間にのめり込んでしまうお話でした。
間違いなく楡さんの最高傑作の一つになりそう。
楽天という5つの国の中では最小・最弱に生まれた主人公が、
純粋なまでに国(皇帝)のために命を捧げようと奮闘する物語。
どんな困難・ひどい仕打ちに遭遇しても清く美しい心を忘れず、
ただ純粋に国のために働く姿はちょっとわざとらしいけれど、
それでもいやらしくなく思わず「負けるなー!」と応援してしまう。
こういうアツい小説は大好きです。
Posted by ブクログ
実は「コミックバンチ」に連載していたマンガを読んで初めて知り、あまりの面白さにコミックスを揃えてしまった、という作品。
ただ私のその評価が世間の標準とは若干異なっていたようで、物語半ばのうちに連載打ち切りになってしまった、というのは余談である。
それから原作も当然のように読んでみたくなり、探していたものの長らく増刷が止まって絶版状態になっており、このたび数年越しでようやく手にすることができた。
今改めて楡周平の「青狼記」を読んでみると、マンガと比べていささかシンプルではあるものの、やっぱりメチャクチャ面白い。
ここまできたら最早バカとしか言いようがないほど純粋過ぎる趙浚だが、二昔ほど前の連続ドラマを思わせる、絵に描いたような波瀾万丈の展開の中にあってはそれすらもふさわしく感じる。
テーマとしても流れとしても、特に新奇なところはまったくないが、真っ向勝負でズシンと体の深奥に響いてくる、そんな名作だと思う。
可能性はほとんどないだろうが、続編を書いてほしい気がする。
Posted by ブクログ
楡周平の中国歴史物。というか歴史物の形をとったフィクションのハードボイルド作品。
北方謙三の2001年の「楊家将☆5」を彷彿とさせる楡版「楊家将」。「楊家将」を読んで「自分ならこう描く」というような印象。衝撃のデビュー作1998年の「Cの福音」から、最近は「再生巨流」「ラストワンマイル」「プラチナタウン」など企業アイデア本でハードボイルドさが消えてきたが、2003年に中国物でこのような面白い本を描いていたとは。
民から尊敬を一身に集める父「忠英」と、敵国の師「春申」、いわれなき罪を着せられてもあくまで帝に忠誠を尽くすピュアな「趙浚」。最後の150ページ以上に渡る迫真の戦いと駆け引き、愛と人の生き様に泣けた。
「忠臣あっての国。国あっての帝。忠には慈悲を以て報いるが帝の務め。それなくして一命を賭して忠に励む臣なし」
「趙浚」に感情移入出来るかがどうかとというところと、悔しさで泣かせた「楊家将」との差か。しかし、面白い。お勧めの☆4.5
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