楡周平のレビュー一覧
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小説というより日本経済の未来を予見する経済書。
楡周平氏のことだから、おそらくベースとなる情報とデーターは事実に基づいたものだろう。
地方から人が減って都市部に集中する。その地方の減少を「限界集落」と呼ぶが、これが国家単位で進み、やがて日本が「限界国家」になるという予想。
日本経済をリードしてきた老練の経営者と、まだ学生ながらベンチャーを立ち上げた若い経営者の議論が面白い。老齢な若い経営者が日本を対象にしていないビジネスモデルを説明すると、老齢経営者が「日本に見切りをつけるのか?」そして日本が衰退することに対して君たちは救おうと思わないのか、といった発言をする。しかし若手は、こんな日本にしたの -
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物流のラストワンマイルを担う自社の強みを生かし、今までの請負体質から脱却しネット通販という新規事業を立ち上げていく小説。時代は郵政民営化の時期でサラリーマンはPHSを使い、ネット通販も黎明期。上から目線の顧客をギャフンと言わせる痛快さがあり、新規事業を立ち上げ周囲の仲間を巻き込んでいく様にはワクワク感があり、事業構想も著者で実際に立ち上げたことがあるかのような緻密さがあり、楡ワールドに引き込まれるのは待ったなし。役所勤めだとあまり経験することはないけど、企業の会社員がボトムアップで新規事業を立ち上げていくことへの憧れが強まった。
"安定は情熱を殺し、緊張、苦悩こそが情熱を産む&qu -
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久しぶりに本屋さんに行った時に文庫本化されたと宣伝されていて興味を引いた本です。限界集落という言葉を聞いたことがありますが、限界国家とはスケールの大きな話だなと思って興味深く読みました。小説の形を取ってはいますが、著者の楡氏の人口減少が確実視されている日本の将来の問題点を述べています。
この本の特徴は、人口減少による悲惨な面だけを記述するのではなく、人口が減少したからこそ起きる良い変化についても述べています。本の中で述べられていたことで共感したのは、自分が経験したことは、世代が離れた若い人や子供には役に立たないどころか、下手をすれば害になるということです。
私は親に与えられたコースを辿って -
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コダックかな?家庭用のアナログの写真を取り扱う企業の
マーケティング担当者が主人公。
業界は私の働くところとは全然違うけれど、
マーケティングって何をするところ?というのが、
物語を通して伝わってきます。
楡周平さんの作品は2作目
始めは世界観に追いつくのに時間がかかりましたが、途中からは専門用語を読み飛ばしながら
読むことにしたので、大分楽になりました。
時代設定は今から2〜30年前の外資系企業。
40代の私はフィルムカメラから、プリクラ、APSフィルムなどの流行を見てきた立場。
街のお店も、カメラ屋さんでフィルムの現像をしていた時代から、年賀状の印刷をするようになった時代など、気がつけ -
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少子高齢化の行き着く先とAIの進化がもたらす影響を考察した小説。
人口動態が経済を予測する上で最も蓋然性の高いデータであることは周知の事実である。それを真剣に考えると日本の産業の先細り、高齢者増加に伴う社会保障負担の増加は避けられない。ならそれに対してどのように産業を変革していくことが日本を豊かに維持できるのかについて真剣に考えさせられる本だった。本書で取り上げられていたプロジェクト単位の人材採用やSNSを用いて世界から人材を探しにいくという考え方には納得感があった。いまだに新卒一括採用を行い、足元の身になるかわからないような人材育成をする大企業で働いていても目に目えない速度で成長している経済 -
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『サンセット・サンライズ』
この言葉の真意を知った時に、人の想いの温かさを感じることができた。
映画視聴後に文庫版を読んだのですが、より細かな描写と登場人物たちのありのままのキャラクターが心地よくて没頭して読み進めることが出来ました。
人と深く関わることは幸福と不幸が隣り合わせで不安定なもの。それが人間関係であり、私が深い人間関係を恐れるのはこのことが理由だったと感じました。
でもその恐怖があるとしても人の出会いというのは運命的で、数少ない友人たちには感謝してもしきれないほどの幸福を貰っています。
人間関係の喪失と新たな繋がりを抱えていけるように、自分も少しでも人と深く関わって行ける -
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『象の墓場』楡周平
危機感と変革の必要性
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【物語】
ベストセラー小説家、楡周平さんの『象の墓場』は、2012年に経営破綻したアメリカのコダック社をモデルにした経済小説です。
※作中は、ソアラという社名です。
コダックは、デジタル化の波に乗り遅れ、巨大な帝国を失いました。
この小説が優れているのは、単に大企業の失敗を描いているのではなく、その失敗の裏にある組織の病巣と、変革の難しさを浮き彫りにしている点です。
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【コダックの教訓:なぜ巨人は滅びたのか】
コダックはフィルム事業で莫大な利益を上げていました。しかし、その成功体験こそが、彼らの未 -
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年金制度の崩壊、歯止めの効かぬ少子化、高齢者ばかりの政治家、経営者。気になるワードがいっぱい出てくる。
小説だから、経済書よりも大胆な処方箋とかわからないかなと思って読み始めた。若い人に期待する話しの流れで,仮装通貨や、NFT(デジタル証明書)の話題は勉強になった。
しかし20年後30年後の事さえまともに考えている指導者がいないと言う指摘は、その通りだろうと思うが、日本人は、幕末や第二次世界大戦の後も、大きな歴史の転換点で、鮮やかに再生した事ある・・・!本を最後まで読んで若者に対して出来るのは、「日本どころか世界情勢も刻一刻と激変する真っ只中に身を置いている事を知らせるくらい」と書いてあるが、