楡周平のレビュー一覧

  • TEN 下

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    ドヤ街の中卒から登り詰める、まさに立志伝という物語。
    上手く出来すぎなのは小説だから、と割り切って読むのが丁度いいと思う。

    出世や金儲けに関してさほど欲がない俊也と、その親友であり恩人のかんちゃん。

    後半で関係が崩れてしまう悲しさはあったので、残念な気持ちになった。
    お互い切磋琢磨して、2人でホテルを唯一無二のものにして欲しかったなと思った。

    額縁の「天」が贈られたシーンがとても良かった。上手いことタイトルつけたもんだ。

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    2026年03月10日
  • 黄金の刻 小説 服部金太郎

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    服部セイコーの創業者である服部金太郎の立志伝。実際はもっとたくさんの苦労もあっただろうが小説の中では気持ち良いくらいに成功し続ける。爽快感のある仕上がりだ。
    周りの人にも恵まれ、成功をおさめる人というのは才能や努力だけではなく運も良いのだろうと思う。
    銀座のあの建物を見るたびに金太郎の物語を思い出すことになった。

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    2026年03月05日
  • 黄金の刻 小説 服部金太郎

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    一代でSEIKOを創業、成功に導いた服部金太郎のほぼノンフィクション作品。

    この時代の成功者は、誰しもが国家天下のためと言うことを信念に持ち、目先の美味しい話に飛びつかず、将来のことを見据えた事業展開をしているなぁと思えた。

    住友財閥や三菱財閥の話も読んだが、事業で得られた利益を社会に還元し、顧客の信頼を得るというのが共通した考え、振る舞いだったのを知ると、今も昔も行き着くところは人との関わり合いなんだろうなと感じた。

    一番印象にのこった台詞は、322ページ。

    「入りたての職工はもちろん、学校出の技術書だって、精工舎に入ってはじめて時計の製造に携わる。人間にたとえれば赤子なんですよね。

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    2026年02月24日
  • 黄金の刻 小説 服部金太郎

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    4.4

    セイコーの創業者、服部金太郎の話。
    金太郎の人となり、事業の広げていく様子が読みやすく描かれており面白い。

    金太郎、時計の歴史小説。

    楡さんのこのシリーズ(砂の王宮)は面白いし勉強にもなり素晴らしい。

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    2026年02月15日
  • クーデター

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    日本海での露の武器密輸船と米の原子力潜水艦の事故。直後、能登の原発近くでテロが発生。警察,自衛隊、政界が混乱する中、戦場カメラマンの川瀬が現場に潜入する。1997年の作品だが、何もかもがまさしく〈今!〉読むべき衝撃の作品だった。作戦途中の予定変更は厳禁!計画が失敗した原因もある意味、衝撃だった。

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    2026年02月08日
  • 限界国家

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    日本の文化を大切にしたいというのはエゴなのか?

    また世代間で世界の見方が違うのか?

    老人はよい生活をしてきた日本に愛着があり、若者はそこまでよい経験をしていないから日本に対してドライに接する。

    最近の衆院選を見ていると、作者の視点も一つを分かりやすく切っただけだろうなと思う。まぁ、そんな見方するのをステレオタイプとして考えがちなのは分かる。

    考察の一つとしては面白い。

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    2026年02月07日
  • 雌鶏

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    面白過ぎ。
    舞台が戦後の昭和。しかも米軍物資の横流しで権力を持った某氏に雇われるとんでもない過去を持つ女性。彼女が政治や経済の重鎮たちを占いで手玉に取るという設定。
    その権力者は児玉誉士夫(実は私の地元出身)と重なるし、この小説ではボーイング事件の発端は彼女が仕組んだものとなっていて、さすが楡氏!と膝を打つ。
    そして彼女は戦後、米兵を殺害した許婚の男性の罪を被って服役するも、彼が姿を消して経済界でのし上がった、その男にとんでもない復讐を仕向ける。二重三重に面白い。

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    2026年02月01日
  • 限界国家

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    ネタバレ

    秀作。
    先行き問題だらけの日本。すごく不安になる。
    少子化、外国人流入は防げない。老害で日本は発展を妨げられている。
    なるようにしかならない。個人的にも覚悟を持つようにする。
    だけど、日本人はなんとかするだろうと思う。

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    2026年01月31日
  • 飛博(とばく)

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    レース鳩・・・・・と言えば、
    大昔、某演歌歌手の趣味・・・だと、何かで見た覚えがある。
    当作品を読むと、趣味の延長線として、このような世界があっても不思議では無いなぁ~と、感じずにいられなかった。
    レース鳩の大会も、日本国内としてではなく、世界的に視野を広げると、とても興味深いスポーツ(ギャンブル?)なのかもしれません。

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    2026年01月20日
  • 限界国家

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    小説というより日本経済の未来を予見する経済書。
    楡周平氏のことだから、おそらくベースとなる情報とデーターは事実に基づいたものだろう。
    地方から人が減って都市部に集中する。その地方の減少を「限界集落」と呼ぶが、これが国家単位で進み、やがて日本が「限界国家」になるという予想。
    日本経済をリードしてきた老練の経営者と、まだ学生ながらベンチャーを立ち上げた若い経営者の議論が面白い。老齢な若い経営者が日本を対象にしていないビジネスモデルを説明すると、老齢経営者が「日本に見切りをつけるのか?」そして日本が衰退することに対して君たちは救おうと思わないのか、といった発言をする。しかし若手は、こんな日本にしたの

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    2026年01月17日
  • ラスト ワン マイル

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    物流のラストワンマイルを担う自社の強みを生かし、今までの請負体質から脱却しネット通販という新規事業を立ち上げていく小説。時代は郵政民営化の時期でサラリーマンはPHSを使い、ネット通販も黎明期。上から目線の顧客をギャフンと言わせる痛快さがあり、新規事業を立ち上げ周囲の仲間を巻き込んでいく様にはワクワク感があり、事業構想も著者で実際に立ち上げたことがあるかのような緻密さがあり、楡ワールドに引き込まれるのは待ったなし。役所勤めだとあまり経験することはないけど、企業の会社員がボトムアップで新規事業を立ち上げていくことへの憧れが強まった。

    "安定は情熱を殺し、緊張、苦悩こそが情熱を産む&qu

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    2025年12月30日
  • 限界国家

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    人口に関わるデータはいろいろな本やネットなどで見ていた数値だが、小説と言う形態で語られると何か違ったリアリティーを感じてしまう。このままでは限界国家だが、まだまだやりようによっては変えることができるはず。そういう希望を見える。まぁ共通しているのはピケティが言う、持っているものはさらに豊かに、持たざるものは、持つ事は無い。差は開いていく一方である。その原理に乗っ取れば、持つべき人になったほうがいいよねー

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    2025年12月15日
  • ドッグファイト

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    面白い。
    仕事は擦り切れるまで考えて、外に出てヒントを得よう。ぎゃふんと言わせたことが痛快です。
    ただ元々いた経営企画部の次長は出てこなかったのが残念。

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    2025年12月13日
  • 限界国家

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    最近どこかでよく耳にすることが小説の形で書かれているのだが、こうして落ち着いて文字として読んでみると改めてハッとする部分が多かった。個人的に面白いのは、次世代技術としてメタバースとNFTを中心に取り上げる一方で、AIについておそらく全く触れていない点。本書が単行本として出版された2023年6月からの2年半で、生成AIは生活に広く浸透したが、そこを予言していない点に、時代の変化が速く、劇的で、予想が難しいことの証明にもなっているような気がした。

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    2025年12月05日
  • 限界国家

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    少子高齢化、DX、人口減少、過疎化、国の財政難など、様々な社会課題を分かりやすく伝える小説。

    ベンチャー企業を立ち上げて挑戦する気概はないが、世の中の動きを的確に捉える、挑戦する若者をサポートするなど、次世代のために自分でもできることを考えさせてくれた。

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    2025年12月04日
  • TEN 下

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    前職ホテルマンだった事もあり、
    キツくて辛いことも多かったけど、それよりも好きだった事を思い出してふけてました。
    楡周平先生の作品はマジで仕事がしたくなる。
    まさにこれに尽きる。
    運が良いと感じる自分になろう。
    出会いは一期一会。


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    2025年12月03日
  • TEN 上

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    楡先生は、ビジネス小説が上手い。
    仕事でワクワクさせられる。
    早く仕事がしたくなる。
    このアガる感じ、自分がキツい時には薬になる。
    もう少し頑張ってみよう。
    下巻も楽しみ〜

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    2025年11月29日
  • 逆玉に明日はない

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    ビジネス小説でもあり、ミステリーの要素もあり、色々なものがごちゃ混ぜになった小説。
    つまるところ、美味しい話なんてない。
    結局は自分で果実をつかみ取らなければいけない。
    というメッセージが伝わった。
    個人的には、華子との絡みを続編で読みたいと思う。

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    2025年11月15日
  • 限界国家

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    久しぶりに本屋さんに行った時に文庫本化されたと宣伝されていて興味を引いた本です。限界集落という言葉を聞いたことがありますが、限界国家とはスケールの大きな話だなと思って興味深く読みました。小説の形を取ってはいますが、著者の楡氏の人口減少が確実視されている日本の将来の問題点を述べています。

    この本の特徴は、人口減少による悲惨な面だけを記述するのではなく、人口が減少したからこそ起きる良い変化についても述べています。本の中で述べられていたことで共感したのは、自分が経験したことは、世代が離れた若い人や子供には役に立たないどころか、下手をすれば害になるということです。

    私は親に与えられたコースを辿って

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    2025年11月07日
  • 象の墓場

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    コダックかな?家庭用のアナログの写真を取り扱う企業の
    マーケティング担当者が主人公。
    業界は私の働くところとは全然違うけれど、
    マーケティングって何をするところ?というのが、
    物語を通して伝わってきます。

    楡周平さんの作品は2作目
    始めは世界観に追いつくのに時間がかかりましたが、途中からは専門用語を読み飛ばしながら
    読むことにしたので、大分楽になりました。

    時代設定は今から2〜30年前の外資系企業。
    40代の私はフィルムカメラから、プリクラ、APSフィルムなどの流行を見てきた立場。
    街のお店も、カメラ屋さんでフィルムの現像をしていた時代から、年賀状の印刷をするようになった時代など、気がつけ

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    2025年10月19日