楡周平のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
感想
確かに万能薬が開発されたら医学薬学会は商売上がったりだな。
前も筆者の作品で高額療養費制度出てきたな。最近はそちらに興味あり?前はロジスティックだったような。
終盤でそっちに繋がっていくの!?という驚きがあった。シリーズ化に期待。
あらすじ
カリフォルニア工科大学の修士を終えた礼央は、特に大きな功績を挙げた訳でもないが終身名誉教授として亡くなったキンジーの部屋の整理を頼まれる。礼央はそこでキンジーがある発見をし、大金持ちになったことを記した手記を見つける。
キンジーがロジャースと南米に行ったときに飛行機が墜落し、原住民に助けられた際にシャーマンから飲まされた謎の液体についてだった。それは多幸感をもたらすものだった。ところが、手記は途中で終わっており、礼央は妻のエレンを訪ねる。エレンから続きが語られる。キンジーは放線菌というものをその水から発見する。それは免疫力を高める効果があり、病気になりにくくすることから、医学薬学会と大学から圧力がかかる。患者がいなくなれば研究も必要なくなり、商売上がったりと言うことだ。キンジーは多額の口止め料をもらう。エレナはその製法などを礼央に託す。
礼央はニューヨークにいる母親が末期の膵臓癌と知り、駆けつけて放線菌の入った水を飲ませる。母親は大和の命という宗教にも縋るようになる。その支部に来ていた教祖の孫の花音と知り合う。花音は放線菌の入った水が宗教ビジネスの救いになるとして興味を持つ。
それから3年が経ち、礼央は花音の申し出を受け入れて、大和の命で放線菌入りの水、霊泉を作ることにする。母親を始め、様々な人の病気を治していく。しかし、花音が助手にレシピを盗み出すように含めていたことに礼央が気づき、助手を殺害して逃亡する。礼央はハノーバーの元SEALDsの空手の師匠の元へ行き、匿ってもらう。彼は裏の組織と繋がっており、礼央を捕まえるように指令を受けるが、礼央を助ける。
礼央は製薬会社の社長に放線菌のことを明かし、お金をもらって大和の命がコロラドで水を製造していることを教えて日本へ逃げる。製薬会社は火事に見せかけて教団の水製造工場を破壊する。礼央は母親から父親が浅倉恭介であることを聞き出す。教団は礼央の追跡と水の製造を諦める。 -
Posted by ブクログ
財政破綻寸前の東北の町を舞台にした町おこしエンターテイメント小説。
町おこしの起爆剤が老人の街を作ること。そんなことできるのか?お金と人なんて老人ばかりの町に寄ってこないだろう、と思いきや主人公の出身会社である総合商社を巻き込み無理だと思われてた老人の町が出来上がっていく。
老人の町の投資採算、市場リサーチ、持続可能性とあらゆる面から検証を繰り返しプロジェクトがだんだんと現実味を帯びていく様子は読んでいて楽しかった。
主人公や片腕となる幼馴染の助役、議会を牛耳る古株の町会議員、商社の面々などキャラも立っておりドラマ化されたのも納得。
ここに書かれてることは本当に事業として成り立つのではないか?と思ったがこの本が上梓してから20年近く経ったが、まだそのような街が現れてないことをみるとやはり福祉の現実は厳しいのだろうと。 -
Posted by ブクログ
二人の囚人が鉄格子の窓から外を眺めたとさ。一人は泥を見た。一人は星を見た
荒木飛呂彦 著.ジョジョの奇妙な冒険. 1(集英社文庫 : コミック版).集英社.2002.2
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諸君、将来に夢を持っているだろうか。なりたい職業?結構。築きたい家庭?結構。成し遂げたい理想?結構。では、希望を持っているか。衰退が進む日本。年金問題。移民問題。環境破壊と悲観的になる要素は多い。その中で、希望を探す。泥中に星を求める。そんなお話し。
本書を手に取った時、どうせ感情論だけの悲観的要素を詰め込んだ鬱本なんだろうなぁと思っていた。しかし、現実はそうではなかった。日本の現状を知ることで、将来に備え、対策する。将来の自分たちを守るために、何が必要か、何をすべきかを考える希望の本であった。
将来の事は分からない。20年前ではガラケーが主流であり、スマホのような多機能機器が登場することは考えられなかった。これはビックチャンスである。だれもチャレンジしたことがない分野で最初に成功するからこそ、パイオニアは偉大な巨人となる。夢のある話である。そして、若者に夢を託す選択ができる者が巨人を育てる者となる。私はそうでありたい。