あらすじ
かつて内縁の夫の罪を被って服役した貴美子は、昭和二十九年、赤坂にある東京最大級のナイトクラブ「ニュー・サボイ」でホステスとして働きだし、そこでただならぬ雰囲気をまとう男・鬼頭清次郎と出会う。先生、と呼ばれる彼に「いつか占い師として生計を立てたい」と告げた貴美子は後日、大邸宅に招かれ――。戦後の高度経済成長に向かう日本の政財界の裏側で、ひとりの女性が、消費者金融会社の社長として大成功した元夫への“恨み”を抱えてのし上がっていく姿を描く圧巻の復讐劇! 経済小説の旗手が紡ぐ戦慄のサスペンス!!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
結局のところ、誰かが誰かの弱みを握っている。
それは業と呼べるものなのかもしれない。
人間は本能に抗えず
人間は欲に抗えず
結局のところ、人間は大なり小なり弱みを持っていて、その弱みを打ち消すために、神とかその化身という実体のないものにすがるのだろう
脛に傷のない人間なんていない
それを戦後の日本史に当てはめて、ジェットコースターのようにストーリーを展開していく
さすが楡先生
恐れ入りました
Posted by ブクログ
戦後まもなく、不幸を背負い込んで夜の世界で働く女性が、ある出会いをきっかけに政界の裏側の重要人物にまで登り詰めて行くストーリー。
嘘、出世欲、金、権力、フィクサー・・・・
ドロドロ感が好きでした。
Posted by ブクログ
戦後クラブのホステスをする貴美子には暗い秘密と強烈な復讐欲があった。裏社会を牛耳る男に誘われて、一般人が想像も出来ない世界に足を踏み入れる。
こういう小説、すごく好み。復讐だけでなく、戦後の政財界の裏側をも描く。実在した事件を連想させることもいくつかあった。
貴美子が復讐を企むようになった理由や貴美子がやることになる職業、復讐される男のしでかしたことは必読。
Posted by ブクログ
2025.05.18~05.23
人の念って、恐ろしい。でもそれ以上に恐ろしいのが国家のためにと言いながら、権力にしがみついて他国までをも操ろうとしてしまう頭脳。
私は、目立たず、おとなしく生きていられたら良いです。
Posted by ブクログ
1人の女性の数奇な運命を描いた長編小説です
戦中から戦後にかけて描かれ、激動の時代に翻弄された若き主人公の悲劇と復讐が繰り広げられます
終盤までものっっすごく面白かったのですが、ラストが尻切れ蜻蛉のように終わるのでやや肩透かし感が否めません
え、そこで終わるんだ...?ってなりました笑
そこから更に続けばもっと面白かったのに!と笑笑
もっといろいろ感想を書きたいのですが、何を書いてもネタバレになりそうなのでこれ以上内容には触れません
本当に面白かったです
でももう少しオチが広がれば良かったのになぁ...
Posted by ブクログ
面白過ぎ。
舞台が戦後の昭和。しかも米軍物資の横流しで権力を持った某氏に雇われるとんでもない過去を持つ女性。彼女が政治や経済の重鎮たちを占いで手玉に取るという設定。
その権力者は児玉誉士夫(実は私の地元出身)と重なるし、この小説ではボーイング事件の発端は彼女が仕組んだものとなっていて、さすが楡氏!と膝を打つ。
そして彼女は戦後、米兵を殺害した許婚の男性の罪を被って服役するも、彼が姿を消して経済界でのし上がった、その男にとんでもない復讐を仕向ける。二重三重に面白い。
Posted by ブクログ
一気読みしました。読後感はあまり良くない。日本は米国に陰から操り続けられてるのだろうかと思うとガックリです。
それとさすがに占い師がだれなのかは気づきそうなものです。容姿は変わっても声質や癖はそう変わらないものなので。深くつき合ったのならなおさら。その点があまりにも不自然で無理がある。
Posted by ブクログ
戦後間もない混乱期、天涯孤独になった貴美子は、焼け野原になった横浜で以前家庭教師をしてくれていた清彦と偶然出会う。
2人は生きるために闇市のバラックで、簡素な食堂を営む。
ある日、貴美子が1人で仕込みをしているところに若い米兵2人が入ってきて襲われそうになる。
そこに清彦が仕入れから戻ってきて、2人を相手に格闘となり、近くにあった包丁で2人を刺し殺してしまう。
貴美子は、清彦の身代わりになって逮捕されることを主張する。
その代わり、服役中の間に清彦は新たな2人の生の地盤を作ってくれと頼む。
清彦は渋々貴美子の提案を受け入れ、その間にしっかりと将来のために自立の道を立てようと決意するのだが⋯。
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雌鶏はあの人のことなんだろうなと思いながら読んだがラストまさかの展開に!誰かが誰かの手の上で転がるという支配構造のマトリョーシカ状態。雌鶏が活躍する自作にも期待したい。
Posted by ブクログ
うーーん、圧巻の復讐劇だ!後半は展開が早く、全て貴美子の掌の上の話。個人的には鴨上がもう少し足掻いて小さなどんでん返しがあってもよかったが。清彦を追い詰める様は、ホント怖いなぁと思った。最後の数ページの話は不要だな、復讐完結で終わるのがいいと思う。
Posted by ブクログ
ラストの結末には少し残念な感が残りました。
アメリカを交えて更に思いもつかない策略を施しての驚きや感動が最後に欲しかったかな。
でも欲と地位、金といったドロドロした裏世界を利用し大掛かりかリベンジを仕掛けていく展開は面白かった。
Posted by ブクログ
後味の悪い終わりだった…復讐がうまく行ったとスッキリするかと思ったら、アメリカの思う壺だった。また、いくらなんでも政治家などがキミコが怪しいと思うはず。
Posted by ブクログ
もう一波乱ないのかなと思っていたが、それ以上に、アメリカの怖さというか強かさというか、そういうものを表現したエンディングがより現実的で良い。雌鶏は貴美子のことかと思っていたので、その裏切りもまた良い。いずれにしても、どこまでいっても貴美子と誠一の不運に変わりはないだろう。それが運命というべきか。