楡周平のレビュー一覧

  • 介護退職

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    高齢社会が進む中、介護問題は他人事ではなくなっている。主人公・唐木は大手電機メーカーの国際事業部長。彼の母は秋田で一人暮らし。それが母の骨折から要介護状態となったことで、一気に唐木家を追い詰める筆致が読書速度を上げる。閑職に追われた唐木の退職決断は身につまされた。母の介護は続くが、唐木の再就職という結末はハッピーエンドだと言えるだろう。

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    2017年09月14日
  • 和僑

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    日本の、空洞化する地方、農村をどうしていけばよいのか、インバウンドではなくアウトバウンドで、というソリューションを提示。

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    2018年10月14日
  • ミッション建国

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    堺屋の『油断』を読んだときのようなインパクトがある。少子高齢化と破綻寸前の財政を抱える日本に、尖閣の問題、北朝鮮の暴発などが重なったらどうなるのか。今、手を打てること、手を打つべきことは何か、を考えさせる力がある。

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    2018年10月14日
  • 陪審法廷

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    #fb こういう結末しかないのだろうが、言葉を交わせずサラバなところに妙に感情移入して、ごめんなさい。

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    2017年07月12日
  • 介護退職

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    ネタバレ

    他の方と同じように、考えさせられる小説だった。出来すぎの展開だと思うが、あんなハッピーに転職活動が終わるのも、まぁいいかと思ってしまうくらい、主人公の男性には次々と、苦難が降りかかる…この人のように上手くいかない人がほとんどだと思う。そういうとき、どうすればいいのか?私にも降りかかる可能性はある。
    でも仕事は絶対に辞めてはいけない、それは強く感じた。

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    2017年07月09日
  • 陪審法廷

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    ネタバレ

    牧田研一はジュニアハイスクールの卒業式の翌日、ダンスパーティーの夜に隣人のクレイトンを射殺する。
    グアテマラから必死にアメリカを目指し、養女となってようやく安寧の日々を手に入れたパネラを守るために。
    養父であるクレイトンは、妻に隠れてパメラに3年間も性的虐待を続けてきた。
    養父を殺害しようと決意しているパメラに代わり、研一はクレイトンに向けて銃を放ったのだ。
    法廷での検察側と弁護側の攻防。
    緊張感にあふれ、一進一退のまま最終弁論を迎える。
    すべては12人の陪審員の判断に委ねられ、いよいよ評決の話し合いが開始された。
    面倒なことは少しでも早く済ませて日常の生活に戻りたい者。
    15歳の少年の人生

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    2017年04月19日
  • フェイク

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    面白かった( ´ ▽ ` )ノ

    ニレーといったら、はるか昔に「Cの福音」とか「クーデター」とか読んだきりだったから、てっきり本作もああいう国際陰謀を描いた社会派ピカレスクか?、と思ったけど、ぜんぜん違かった( ´ ▽ ` )ノ
    ニレー、こういうサラッとした風俗小説も書くんだ( ´ ▽ ` )ノ

    闇金、ギャンブル依存症、連帯保証、詐欺、企業恐喝、性病……善男善女の心胆を寒からしめる現代日本のダークマターてんこ盛りなのに、語り口が軽いからあんまり怖くない( ´ ▽ ` )ノ
    あくまで他人事だから、笑って読める( ´ ▽ ` )ノ
    まあ、各種描かれるコンゲーム、正直「そんなうまいこと行くもんかよ

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    2017年04月04日
  • 象の墓場

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    コダックを舞台にした小説。
    企業も個人も変わり続けないと、生き残れないってことだ。
    さて今後どうするか。

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    2017年02月19日
  • フェイク

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    善人がひとりも登場しない作品です。
    詐欺や企業恐喝(これは復讐)を企ててしまうのですが、どうしてもずっと摩耶さんを応援している私…
    反対に恩知らずで愛嬌の欠片もないさくらさん、嫌いです。酷すぎませんか?
    主人公がこの女性と最後まで縁を切らなかったのが、後味悪かったです。
    とはいえストーリー展開は面白く、エンディングもポジティヴで、読後感も爽快でした。

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    2017年01月05日
  • 象の墓場

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    20161218


    500ページを超える大作。写真がフイルムからデジタルへと変わり、大企業コダックが破綻して行くまでの、社内での詳細なやり取りを再現した長編小説。

    実際に作者の楡氏がコダックの社員だったため、リアル過ぎる社内での社員同士の会話がほとんどなうえ、特に面白い事件や出来事も無いため、読み進めるのに珍しく時間が掛かった。

    エンターテインメント性に欠ける分、面白味は少なかったが、リアルさは十分にあった。

    解説では、デジタルの技術革新により、同様に廃れて行くビジネスとして、新聞、雑誌、テレビ、そしてAIの進化により自動運転に取って変わられる運転手が挙げられている。

    いわゆる衰退産

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    2016年12月18日
  • 象の墓場

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    いかに巨大な企業でも時代の波に乗れなければ、すぐに淘汰される。過去にとらわれず、自分を変えることができるか。変化を受け入れられるか。これまでのやり方を捨てられるか。まさに我が社に突きつけられた課題。

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    2016年09月28日
  • スリーパー

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    初期の楡周平作品のような国際謀略小説。

    これまでに読んだ小説の中で、これほどエンディングで驚いたのは余り記憶にない。もしかしたら全のストーリーは、このエンディングのためにあったのかも知れないと思うほど。過去に読んだ小説で、エンディングで驚かされたのは、フィリップ・マーゴリンの『黒い薔薇』、安孫子武丸の『殺戮にいたる病』だろうか。

    アメリカの刑務所に殺人の罪で収監されていた由良憲二はCIAの超法規的処置により、刑務所から出獄し、CIAのスパイとして北朝鮮の外貨資金調達を担当する高官と接触する。現代の国際情勢の表と裏がリアルに描かれ、ストーリーは驚愕のエンディングへとひた走る。

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    2016年09月24日
  • 象の墓場

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    とてもリアルに、世界のエクセレントカンパニー、コダックの終焉を描いています。司馬遼太郎が、先にエバンジェリストが立つとも、時代の変化を後戻りしないものに固定するのは、技術、テクノロジーであると、花神の後書きに書いていました。その変化の中では、資本力、規模、人材、伝統を持つ大企業が有利とは限らない。寧ろ、余りに確立した収益モデルがある場合には、そのモデルへの執着、慢心が自らの変化を遅らせる可能性もある。

    誰がこの巨象の命を奪ったのか?企業競争は日常であり、そこに収益があれば必然。ところが変化の大きい場合、その決定的な刺客は、競争の意識さえなかった。1992(アルベールビルオリンピック)から20

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    2016年07月30日
  • 象の墓場

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    久しぶりに読書。
    知人に作者を勧められて適当に選んで読んだんですが、アタリでした。
    こういうことって嬉しい。

    ギリギリ、当時写真撮ったりしていた世代なので読み進めながらそうだったなって思い出したり、そんな背景があったのかって初めて知ったり、当時をトレースできたので比較的読みやすかった。
    デジタル化社会が人々に便利な生活を与えていることには間違いないけれど、それが幸せなのかは少し考えるようになりました。
    便利さを追い求め続けていてもキリがないものね。まだ足りない、もっと便利にできる、って、そういうの幸せなのかな。
    でもそれが技術の発達に繋がっているのも事実。
    もやもや(まとまってない)。
    変化

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    2016年07月15日
  • 虚空の冠(下)―覇者たちの電子書籍戦争―(新潮文庫)

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    携帯電話で 急激に伸びた IT企業の 芦野 そして 亮輔。
    電子書籍リーダー ミネルバを無償で配布する。
    その狙いは 携帯電話のシェアーを高めるための
    方策であり、そして 活字を読む人のプラットフォームを
    支配する事にあった。

    様々な試練をくぐり抜けて 極東グループのトップの渋沢。
    87歳という高齢にも関わらず、戦略的な思考は極めて優れている。
    活字離れではなく、紙離れであると亮輔にいわれて、
    はじめて 何が 問題なのかを 理解する。
    コンテンツを供給する側でなく、
    プラットフォームを握る事が大切だと物の本質をつかむ。
    そして、大手出版会社6社とアメリカの本の翻訳をする事で、
    出版をまとめ、

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    2016年07月05日
  • フェイク

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    キャバクラや競輪を舞台に三流大学を出たばかりの主人公とその友人がお金に翻弄されながらもその本当の価値に気付くという話。月給15万から果ては億単位の金まで、物語の中で激しく浮き沈み金銭感覚も変わっていく。キャバクラの仕組みは興味深く、また競輪を使った復讐のやり方も常道ではなく面白い。エピローグできちんと気になる登場人物のその後を描いているのも好感。

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    2016年06月22日
  • 虚空の冠(下)―覇者たちの電子書籍戦争―(新潮文庫)

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    電子書籍は見るもの、読書ではない。読んだなというじゅうそくかんを得たいなら紙媒体だ。実在とバーチャルの違いだ。

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    2016年06月13日
  • プラチナタウン

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    五十半ばの商社マンが故郷の町長となり、町の再建に尽力する話。地方自治体の財政や過疎化の問題、役所の意識などがよくわかる。また、日本人の老後についても具体的な金額で論じられていて勉強になる。ドタバタ劇が続き飽きないが、同時に自分たちの将来を思うと苦笑してしまう。

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    2020年10月26日
  • 宿命(下) ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京

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    「世界で最も貧しい大統領」を知った後だけに、真一郎、崇の2人は、最高権力を握った後、何をしたいのか。

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    2016年04月10日
  • 虚空の冠(下)―覇者たちの電子書籍戦争―(新潮文庫)

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    昭和の前半のお話の時は、正直今の時代に読むには少し退屈というか、斜め読みしてしまう部分もあったけど、最後は軽く物事を考えていたベンチャー企業ではなくて、深くじっくり考えていた大企業が勝つというのが、なんとなく私には納得の結末だった。今の電子書籍もこんな風にできたのかなぁ・・・。

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    2016年04月03日