楡周平のレビュー一覧

  • 未来のカタチ ~新しい日本と日本人の選択~(小学館新書)

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    お気に入りの作家。新書は初めて。
    少子化を語る。
    打開策が「ネスティングボックス」
    子育てに特化した医療、保育、教育施設、スーパーなどを併設する巨大集合住宅。
    一番下の子供が義務教育を終えるまで無料で住める。
    こうした構想。

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    2022年03月25日
  • バルス

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    非正規労働者の酷い状況を打破しようと模索する若者たちの物語だが、現代の重要な問題を洗い出している啓発的な小説だ.百瀬陽一が就職浪人として働くスロットでの経験を前向きに捉えて、週刊近代の内海健太郎とのやりとりが始まる.宅配便のトラックが一斉に発火事故を起こし大混乱が発生し、犯人バルスから派遣労働者の待遇改善要求が出る.最終的に百瀬がバルスの正体を察知し健太郎の筆力で前向きな方向に転換できた結末はやや楽観的な面もあるが、現実の日本での問題点を指摘した先進的な物語とも言えよう.

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    2022年03月22日
  • 猛禽の宴

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    ネタバレ

    夫の友人からお借りしました。
    Cの福音の続編、朝倉恭介シリーズです。

    恭介のダークヒーローぷりがめっちゃカッコよく、本作でも更なる活躍を期待しましたが、それよりはNYイタリア系マフィアの内部抗争が主軸となっており恭介の出番が思ったより少なかったのが残念でした。
    とはいえ、テンポよく物語が展開し、最後はハリウッド映画なみの派手な復讐劇。
    完璧な作戦と戦闘の腕がホントにカッコよかった~
    ハードボイルド小説ってたまに読むとアガるね。

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    2022年03月22日
  • Cの福音

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    人が死んだり、グロい描写(麻薬に侵されていく様子等)は苦手なのだが、
    のめり込んで読んでしまった。
    おもしろい!
    物流の仕組みを使った犯罪なんだけれど、
    物流に詳しくない読者にも理解できるよう
    ちょうどよい説明を加えてくれている。
    これ、ほんとにフィクション?
    終わり方もおしゃれ。

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    2022年02月10日
  • ドッグファイト

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    流通をめぐる企業間の駆け引きが面白かった。
    他職種の人と接する機会が少ないので、こういう企業の実情を詳しく説明してくれる小説は色々と気付きがあってよかった。

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    2022年01月24日
  • サリエルの命題

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    コロナの前にこれ書いてたんやな。
    楡周平君て予言者か。
    しかし、政治家のワクチン接種は笑うたわ。リアルでも同じような事してるんやろなあ。

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    2021年12月26日
  • サリエルの命題

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    この作品のすごいのは、新型コロナが流行する前に書かれたことだ。
    まるで予言したかのように。現実と違うのは治療薬の存在。
    オチは笑える。我先にワクチンを打った政治家たちが副作用でバタバタと倒れていく。

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    2021年12月18日
  • ぷろぼの 人材開発課長代理 大岡の憂鬱

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    『上司と仕事は選べない』大手電機メーカーリストラ部門で、上司の手段を得らばない悪質な手口に心を傷める人材開発課、課長代理大岡の憂鬱。サラリーマンである以上『上司と仕事は選べない』と自身を宥めすかしながら働いている人が多数なのでは。ここで登場するNPO『プロボノ』での活動が大きな救いとなる。諦めがちな現状も視点を変えれば突破口が見つかるヒントが得られるのかもしれない。

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    2021年12月05日
  • プラチナタウン

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    1.著者;楡氏は、大学院卒業後に写真用品の大企業に入社。在職中に出版した「Cの福音」で作家デビュー、当書はベストセラーとなりました。その後、退社し執筆に専念。「クーデター」を始め、6連作のシリーズはすべてベストセラーとなり、6作合計で当時250万冊を突破したそうです。「再生巨流」はテレビドラマとなり、ATP賞ドラマ部門の優秀賞を受賞。本書の「プラチナタウン」もテレビドラマになりました。氏の著作は、スリラーとハードボイルドとアクションを取り入れた作品群が特徴でした。しかし、『再生巨流』を発表してからは経済小説をメインに執筆しています。
    2.本書;出世の道を外された商社部長の山崎(主人公)は巨額の負債を抱える故郷の町長を引受け、第二の人生を送ります。町は大赤字を抱え込む一方で、公共事業を請負った土木業者と政治家は大儲けという理不尽。そのような状況で、工場誘致を狙って整備した3万坪の土地に定年退職後の人達の住める町作りに挑戦し、成功するという話です。
    3.私の個別感想(気に留めた記述を3点に絞り込み、感想と共に記述);
    (1)第二章より、「生きるか死ぬかのビジネスの最前線でしのぎを削ってきた身からすると、・・・絶対潰れやしない。仕事でヘマをしでかしても刑事罰の対象にさえならなければ、一生涯安定した収入を得られると踏んでいる公務員の発想そのものである」
    ●感想⇒私が学校を卒業した時代には、公務員志望がかなりいました。就職理由は、「倒産しない・収入安定・・・」が多かったと思います。私は民間に就職しました。会社は、社員の頑張りを尻目に景気に左右され、業績は波を打ちました。業績が急激に悪化した時には、ボーナスや昇給に多大な影響を及ぼします。公務員ならではの仕事の厳しさはもちろんあるでしょう。しかし、ボーナスが出ない会社がある反面で、役所では一定水準の支給があり、危機感の欠如に唖然としたものです。
    これに関連した独り言です。私は愛知県の某市に住んでいます。庁舎は、清潔感はあるものの、建屋・トイレ等の設備は陳腐です。近隣の市庁舎に比べ、劣っていると思います。財政はそんなに逼迫していません。環境に重点投資しているのです。充実した公園遊具、公園トイレは毎朝清掃等々、また民間企業と意見交換会を行い、市長参加で良い事を学ぼうという姿勢。こうした市民目線の施策を推進している市政もあるのです。トップの“公僕”という考えが浸透し、民間に匹敵する仕事をしていると思います。知る限りでは、このような市町村は少ないでしょう。応援したいと思います。
    (2)第三章より、「老後をどう過ごすか、人生最後を迎えるまでの介護をどうするかは、何も都会の人間だけの話じゃねえ。万人の共通した問題なんです」
    ●感想⇒推計では、65歳以上の高齢者比率は、2021年29%⇒2065年には38%に上昇するそうです。定年後は自分の時間がタップリあり、現役の時に出来なかった好きな事を存分に出来ます。但し、年金だけでは心細いので、ある程度の蓄えが必要です。若い人にはまだ先の事で、他人事かもしれません。老婆心ながら、自分の夢や愉しみの為に、ある程度の貯蓄をした方が良いと思います。月日の流れは思いの他早く、光陰矢の如しです。また、現役リタイアした方々は身の丈に合った生活を前提にした生甲斐作りですね。
    (3)第四章より、「今回のプロジェクトの基本コンセプトは、生活資金に限りのある高齢者に、いかに安心して豊かな老後を送って頂けるかというところにあるんです。そのためには、施設の運営においては、無駄は絶対に許さない、かと言って質を落とすことなく、どれだけ基本コストを落とすことが出来るか。成否の鍵はその一点にかかっているんです」
    ●感想⇒民間企業出身者ならではの発想です。私は企業で企画部門を担当したことがあります。色々な企画に携わりました。中でも、施設等の箱物作りにはかなり入念な検討をしました。まず、社内からメンバーを選抜し、検討チームを編成します。企画は、建設目的・利用者意見等の多角的な条件を設定し、最適解に向けたシュミレーションを重ね、上程しました。ポイントは、存在意義とLCC(ライフ・サイクル・コスト)だったとと思います。無用の長物は禍根を残します。品質を落とさずに費用対効果を最大にする事は大変難しく、関係者の協力なくしては成功しないでしょう。
    4.まとめ;本書は、山崎(主人公)が活き活きとした老後を送れる町“プラチナタウン”の建設という夢プロジェクトに挑戦し、成功を遂げる話です。これは、民間発想のある山崎だからこそ出来たと思います。高齢者への福祉投資の大きい町は、財政が苦しく、現状維持で四苦八苦しています。所で、新聞によれば、「政府調達の布マスク8,000万枚115億円が余剰、8カ月間の保管費が6億円、厚生省幹部は、『調達に問題があったとは考えていない』とコメント」という記事です。庶民感覚の希薄な人達のやる事には厭きれるばかりです。以前に、役人を民間企業に出向させ勉強させたことがありました。しかし、官庁トップの意識改革が先でしょう。幼児から高齢者の各世代に必要な施策の費用対効果を十分検討し、優先順位付け出来る人材の出現が待たれます。資金は有限です。借金を先送りすれば、子々孫々までの足かせになります。昨今のバラマキで票田作りする政治家には閉口します。(以上)

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    2021年10月30日
  • 再生巨流

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    楡周平さんの作品を初めて読みました。今あたりまえになったネット通販そして翌日配送、また文具、電気、事務機器のリンクは非常にリアリティがあり20年前に同じ業界で働いていたのでその当時を振り返るような感覚で読み進みました。楡周平さんの他の本も読んでみたくなりました。

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    2021年10月24日
  • 修羅の宴(下)

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    イトマン事件をモデルにした小説。

    バブル時代の様子がよく分かる。
    かなり無理な投資をしているが、バブルは弾けるまでは誰も分からないというのが、登場人物の行動や心情を通じて描かれている。

    銀行の学歴偏重主義も勉強になる。これは殆どの大手企業はどこも同じだろうが。

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    2021年10月13日
  • 修羅の宴(上)

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    イトマン事件をモデルにした小説。

    バブル時代の様子がよく分かる。
    かなり無理な投資をしているが、バブルは弾けるまでは誰も分からないというのが、登場人物の行動や心情を通じて描かれている。

    銀行の学歴偏重主義も勉強になる。これは殆どの大手企業はどこも同じだろうが。

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    2021年10月13日
  • ミッション建国

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    主人公は政権与党の青年局長を務める30代の若き政治家。少子化問題をどうにかしようと若手議員を集めて勉強会を開催して党に提案しるために奔走する。
    震災後、オリンピック前に執筆された作品ではあるが現在の無策の政治を痛烈に批判している。

    こんな政治が実現すればいいなと思う。
    国は国民主導とは言うがやはり舵取りしているのは政治家なわけで、彼らが本気にならないと国は変わらない。
    この話はあくまでも小説なので水面下では一枚岩でめでたしな感じだが、できればもう少し現実味があるストーリーにしてほしかった。

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    2021年08月29日
  • プラチナタウン

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    面白かった。
    もっと利権が絡むとかバタバタするところがあれば面白いかも。
    あと後日談もうちょっと読みたい

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    2021年07月16日
  • レイク・クローバー(下)

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    (上下巻合わせてのレビューです。)

    ちょっと疲れていたので、本棚に残っていた気軽に読める小説をチョイス。

    今夏のテーマは、寄生虫。
    ミャンマーの未開の地に生息する寄生虫に人がどんどん感染していくというバイオサスペンス的な話。
    それに楡さんらしく、お得意の国際情勢や諜報活動の味付けを加えています。

    ちょうど今、コロナウイルスが流行していて、
    ウイルスと寄生虫で異なるとはいえ、
    パンデミックの恐ろしさを感じながら読み進めることができました。

    さらに自分が1か月間生活していたミャンマーにこんな場所があったなんて衝撃。。
    (自分はほとんどの時間をヤンゴン(つまり、都会)にいたというのもありますが。。)

    感染者がゾンビのように噛みつく症状が出たり、
    かなりSF的な話の展開ですが、
    さすがの楡さんらしく科学的要素もきちんと取り入れて、
    話に現実味を帯びさせる工夫をしてくれています。
    この小説を読んで、バイオハザードを思い出した。
    バイオハザード的な話が好きな人には、打ってつけの小説かも!?

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    2021年06月22日
  • バルス

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    202104/今作も楡周平らしさ満載のスピード感と面白さ!拡げた展開の畳み方や結末に甘い部分はあるんだけど、喜怒哀楽を揺さぶりながら一気に読ませる筆腕はやっぱり見事。

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    2021年06月08日
  • 骨の記憶

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    大変、興味深い内容だった。純粋な田舎の少年の立身出世の物語ともいえるが、そのプロセスは少年時代の恨み、金や地位、初恋女性への執着の積み重ねである。主人公は中学卒業後に社会の荒波にもまれ人の機微を読む洞察や時世の流れの中で積み重ねた経験により大きな成長を遂げる。一方、過去への恨みや執着の念もより深くなる。人生一度きり、恨みが根差した人生に幸福は無いと教えられた思いが残る。それにしても凡庸な小生が俯瞰すると、登場人物の全てが善良且つ不幸であることが実に切ない。

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    2021年06月01日
  • TEN 上

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    「もはや戦後ではない」時代に貧困の底からすくい上げられ、時代の波に乗ってぐんぐん駆け上がっていったサラリーマン版今太閤物語。

    順風満帆の上げ潮がピークを迎え、暗転の予感を感じさせながら下巻へ続く。。。

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    2021年05月25日
  • 和僑

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    プラチナタウンの続編。前作より面白かった。
    恩田が山崎町長へかけた言葉「いまだ商社マンの血が体にたぎっている。人間、歳と共に情熱は失せ、理想よりも現実を見据える。どこか達観した気持ちになるものだが、そんな気配を微塵も感じない。」また父親の「商売は海のものとも山のものとも見えねえうちは誰も見向きもせんもんだ。ところがうまくいったとなれば、黙っていても人は集まってくる。」
    社会人経験を積み、役職について少し先が見えなくなっている自身に、いずれも心に刺さった言葉でした。そして、山崎町長の「夢は叶えるためにある」
    どのような環境下で働いても大切なマインドと思いました。最近、目先の事ばかり考えていた自分に気付かされました。

    今回は地方創生の産業振興、農業の輸出がテーマで知らないからこその学びとなり、楽しめました。農業に限らず、日本製品を海外に輸出するとなると、いいものは受け入れられるの発想では、絶対的に難しい。日本のあらゆるものの品質、安全性は世界でも群を抜いていると思うが、グローバルで戦えるかとうと話は別である。
    人口減少社会、少子高齢化はコロナの影響でこれまでの日本の推測値より加速度的に速まるのではないかと言われている。
    既に地方の人口が少ない町村では待ったなしとなっており、小説の世界ではなく既に私達はこの課題に直面している世代と認識すべきだと思った。

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    2021年05月15日
  • TEN 上

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    自分の働く姿勢を見直す事が出来た。恩に報いる、とまではまだ思えないが、待ちの姿勢ではダメだし会社を使っていろんな事に挑戦できる事に感謝したい。

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    2021年04月30日