あらすじ
物流の雄、コンゴウ陸送経営企画部の郡司は、入社18年目にしてはじめて営業部へ異動した。担当となったネット通販大手スイフトの合理的すぎる企業姿勢に反抗心を抱いた郡司は、新企画を立ち上げ打倒スイフトへと動き出す。そのために考え抜いた秘策は、買い物難民を救い、商店街を活性化するとともに、世界に通ずるものだった――。運輸界最大手企業と世界的通販会社、物流の覇権を巡る戦いの火ぶたが、いま切られる!
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Posted by ブクログ
楡周平さんの得意の流通経済の小説。
ネット通販に翻弄される物流会社の闘いを高齢化社会の状況を踏まえて痛快に書かれています。
実際に、買い物難民を助ける流通ビジネスが出来れば嬉しいですが。
Posted by ブクログ
結果はなんとなく想像できたが、物流の裏側が理解できた。高齢化社会、商店街、ドライバー不足など社会問題解決のアイデアになる。自分ができることは、なるべく再配達はやめようと思った。
Posted by ブクログ
大手物流会社と世界的外資系ネット通販の壮絶な空中戦が始まる!
みたいな帯で煽っていますが、楡周平の企業系の話はハードボイルド系同様、相変わらず面白い。
最後のオチ?はなかなか良かった。
Posted by ブクログ
なかなか面白い企業小説だった。
スイフトは常に事業の拡大を目指し、実にビジネスの弱肉強食を思わせる姿勢だが、対するコンゴウ陸送は社会に目を向け、事業拡大によって職を失う人が出ることを危惧し、地域に寄り添ったビジネスを展開した。
実際にこんなに上手くいくものか…と思ってしまった気持ちは少々あるが、小説の中でぐらい社会を想う企業のどんでん返しがあっても良いなとも思う。
Posted by ブクログ
流通をめぐる企業間の駆け引きが面白かった。
他職種の人と接する機会が少ないので、こういう企業の実情を詳しく説明してくれる小説は色々と気付きがあってよかった。
Posted by ブクログ
2020.08.31~09.01
ビジネスエンターテインメントとして、面白かった。
日本企業の考え方と米国企業の考え方の違いが良く分かる。
便利さに乗っかって、安易な方向に流れていたが、物事、多角的に見ていかないと、と改めて感じた。
そして、したたかに動くとしても、そこに可愛げがないとやられる、ということも。
Posted by ブクログ
読後感はまさに爽快という感じ。
池井戸潤の小説を読んでいるような。
読み進めながら、宅配業者の現状を知り、結構なんでもかんでもネット通販を使ってしまうことに反省。
自分の全然知らない業界が小説という形でクローズアップされていたのが良かった。