楡周平のレビュー一覧

  • 介護退職

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    主人公と同年代であり、母を田舎に独り暮らしさせている自分がこの物語に直面したら何ができるのだろうかとあらためて考えさせられる一冊でした。

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    2022年05月28日
  • 鉄の楽園(新潮文庫)

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    途上国への高速鉄道導入をめぐる経済小説。途上国事情がわかりタメにはなったが、話がすべてトントン拍子に進んで、スリルに欠ける。

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    2022年05月23日
  • 象の墓場

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    デジタルの時代でPCに膨大な写真が保存されているが、みんなで見るという行為はほとんどない。

    銀塩写真で作ったふるいアルバムを見返すことはあるのにね。


    本編を読んだ後に解説の最後に書いてあった事

    印象に残ってます

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    2022年05月14日
  • 未来のカタチ ~新しい日本と日本人の選択~(小学館新書)

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    お気に入りの作家。新書は初めて。
    少子化を語る。
    打開策が「ネスティングボックス」
    子育てに特化した医療、保育、教育施設、スーパーなどを併設する巨大集合住宅。
    一番下の子供が義務教育を終えるまで無料で住める。
    こうした構想。

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    2022年03月25日
  • バルス

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    非正規労働者の酷い状況を打破しようと模索する若者たちの物語だが、現代の重要な問題を洗い出している啓発的な小説だ.百瀬陽一が就職浪人として働くスロットでの経験を前向きに捉えて、週刊近代の内海健太郎とのやりとりが始まる.宅配便のトラックが一斉に発火事故を起こし大混乱が発生し、犯人バルスから派遣労働者の待遇改善要求が出る.最終的に百瀬がバルスの正体を察知し健太郎の筆力で前向きな方向に転換できた結末はやや楽観的な面もあるが、現実の日本での問題点を指摘した先進的な物語とも言えよう.

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    2022年03月22日
  • 猛禽の宴

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    ネタバレ

    夫の友人からお借りしました。
    Cの福音の続編、朝倉恭介シリーズです。

    恭介のダークヒーローぷりがめっちゃカッコよく、本作でも更なる活躍を期待しましたが、それよりはNYイタリア系マフィアの内部抗争が主軸となっており恭介の出番が思ったより少なかったのが残念でした。
    とはいえ、テンポよく物語が展開し、最後はハリウッド映画なみの派手な復讐劇。
    完璧な作戦と戦闘の腕がホントにカッコよかった~
    ハードボイルド小説ってたまに読むとアガるね。

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    2022年03月22日
  • Cの福音

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    人が死んだり、グロい描写(麻薬に侵されていく様子等)は苦手なのだが、
    のめり込んで読んでしまった。
    おもしろい!
    物流の仕組みを使った犯罪なんだけれど、
    物流に詳しくない読者にも理解できるよう
    ちょうどよい説明を加えてくれている。
    これ、ほんとにフィクション?
    終わり方もおしゃれ。

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    2022年02月10日
  • ドッグファイト

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    流通をめぐる企業間の駆け引きが面白かった。
    他職種の人と接する機会が少ないので、こういう企業の実情を詳しく説明してくれる小説は色々と気付きがあってよかった。

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    2022年01月24日
  • サリエルの命題

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    コロナの前にこれ書いてたんやな。
    楡周平君て予言者か。
    しかし、政治家のワクチン接種は笑うたわ。リアルでも同じような事してるんやろなあ。

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    2021年12月26日
  • サリエルの命題

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    この作品のすごいのは、新型コロナが流行する前に書かれたことだ。
    まるで予言したかのように。現実と違うのは治療薬の存在。
    オチは笑える。我先にワクチンを打った政治家たちが副作用でバタバタと倒れていく。

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    2021年12月18日
  • ぷろぼの 人材開発課長代理 大岡の憂鬱

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    『上司と仕事は選べない』大手電機メーカーリストラ部門で、上司の手段を得らばない悪質な手口に心を傷める人材開発課、課長代理大岡の憂鬱。サラリーマンである以上『上司と仕事は選べない』と自身を宥めすかしながら働いている人が多数なのでは。ここで登場するNPO『プロボノ』での活動が大きな救いとなる。諦めがちな現状も視点を変えれば突破口が見つかるヒントが得られるのかもしれない。

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    2021年12月05日
  • プラチナタウン

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    1.著者;楡氏は、大学院卒業後に写真用品の大企業に入社。在職中に出版した「Cの福音」で作家デビュー、当書はベストセラーとなりました。その後、退社し執筆に専念。「クーデター」を始め、6連作のシリーズはすべてベストセラーとなり、6作合計で当時250万冊を突破したそうです。「再生巨流」はテレビドラマとなり、ATP賞ドラマ部門の優秀賞を受賞。本書の「プラチナタウン」もテレビドラマになりました。氏の著作は、スリラーとハードボイルドとアクションを取り入れた作品群が特徴でした。しかし、『再生巨流』を発表してからは経済小説をメインに執筆しています。
    2.本書;出世の道を外された商社部長の山崎(主人公)は巨額の

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    2021年10月30日
  • 再生巨流

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    楡周平さんの作品を初めて読みました。今あたりまえになったネット通販そして翌日配送、また文具、電気、事務機器のリンクは非常にリアリティがあり20年前に同じ業界で働いていたのでその当時を振り返るような感覚で読み進みました。楡周平さんの他の本も読んでみたくなりました。

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    2021年10月24日
  • 修羅の宴(下)

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    イトマン事件をモデルにした小説。

    バブル時代の様子がよく分かる。
    かなり無理な投資をしているが、バブルは弾けるまでは誰も分からないというのが、登場人物の行動や心情を通じて描かれている。

    銀行の学歴偏重主義も勉強になる。これは殆どの大手企業はどこも同じだろうが。

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    2021年10月13日
  • 修羅の宴(上)

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    イトマン事件をモデルにした小説。

    バブル時代の様子がよく分かる。
    かなり無理な投資をしているが、バブルは弾けるまでは誰も分からないというのが、登場人物の行動や心情を通じて描かれている。

    銀行の学歴偏重主義も勉強になる。これは殆どの大手企業はどこも同じだろうが。

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    2021年10月13日
  • ミッション建国

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    主人公は政権与党の青年局長を務める30代の若き政治家。少子化問題をどうにかしようと若手議員を集めて勉強会を開催して党に提案しるために奔走する。
    震災後、オリンピック前に執筆された作品ではあるが現在の無策の政治を痛烈に批判している。

    こんな政治が実現すればいいなと思う。
    国は国民主導とは言うがやはり舵取りしているのは政治家なわけで、彼らが本気にならないと国は変わらない。
    この話はあくまでも小説なので水面下では一枚岩でめでたしな感じだが、できればもう少し現実味があるストーリーにしてほしかった。

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    2021年08月29日
  • プラチナタウン

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    面白かった。
    もっと利権が絡むとかバタバタするところがあれば面白いかも。
    あと後日談もうちょっと読みたい

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    2021年07月16日
  • レイク・クローバー(下)

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    (上下巻合わせてのレビューです。)

    ちょっと疲れていたので、本棚に残っていた気軽に読める小説をチョイス。

    今夏のテーマは、寄生虫。
    ミャンマーの未開の地に生息する寄生虫に人がどんどん感染していくというバイオサスペンス的な話。
    それに楡さんらしく、お得意の国際情勢や諜報活動の味付けを加えています。

    ちょうど今、コロナウイルスが流行していて、
    ウイルスと寄生虫で異なるとはいえ、
    パンデミックの恐ろしさを感じながら読み進めることができました。

    さらに自分が1か月間生活していたミャンマーにこんな場所があったなんて衝撃。。
    (自分はほとんどの時間をヤンゴン(つまり、都会)にいたというのもあります

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    2021年06月22日
  • バルス

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    202104/今作も楡周平らしさ満載のスピード感と面白さ!拡げた展開の畳み方や結末に甘い部分はあるんだけど、喜怒哀楽を揺さぶりながら一気に読ませる筆腕はやっぱり見事。

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    2021年06月08日
  • 骨の記憶

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    大変、興味深い内容だった。純粋な田舎の少年の立身出世の物語ともいえるが、そのプロセスは少年時代の恨み、金や地位、初恋女性への執着の積み重ねである。主人公は中学卒業後に社会の荒波にもまれ人の機微を読む洞察や時世の流れの中で積み重ねた経験により大きな成長を遂げる。一方、過去への恨みや執着の念もより深くなる。人生一度きり、恨みが根差した人生に幸福は無いと教えられた思いが残る。それにしても凡庸な小生が俯瞰すると、登場人物の全てが善良且つ不幸であることが実に切ない。

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    2021年06月01日