楡周平のレビュー一覧
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楡周平の中国歴史物。というか歴史物の形をとったフィクションのハードボイルド作品。
北方謙三の2001年の「楊家将☆5」を彷彿とさせる楡版「楊家将」。「楊家将」を読んで「自分ならこう描く」というような印象。衝撃のデビュー作1998年の「Cの福音」から、最近は「再生巨流」「ラストワンマイル」「プラチナタウン」など企業アイデア本でハードボイルドさが消えてきたが、2003年に中国物でこのような面白い本を描いていたとは。
民から尊敬を一身に集める父「忠英」と、敵国の師「春申」、いわれなき罪を着せられてもあくまで帝に忠誠を尽くすピュアな「趙浚」。最後の150ページ以上に渡る迫真の戦いと駆け引き、愛と人の -
Posted by ブクログ
「郵政民営化」「楽天とTBSの買収合戦」をモチーフとした楡お得意のビジネスモデル転換の話。ネット市場大手「蚤の市」から要求されたあり得ない値引きに対し、起死回生のビジネスモデルで勝負をかける
「本当に客を掴んでいるのは誰か。」「下請にすぎないと思われていた物流業が、実はユーザーと直接繋がる全ての産業の生命線を握っている。まさにラストワンマイルを握っている者こそが絶対的な力を発揮する。」
「安定は情熱を殺し、緊張、苦悩こそが情熱を生む」IT企業は攻め、既存大企業は守り・事なかれ主義、しかし、既存企業が自ら発想転換を果たせば、実は大きなビジネスチャンスが潜んでいるということ。
最近の楡さんの作 -
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思ったことを素直に伝えたい
テレビなどのメディアを通じて伝わることと、現実社会のギャップを素直な思いで綴っていると思います。
テレビが見られななくなったというのは、そういう部分にもあるのではないかと思います。どちらかというと、インターネット上の多くの人の発言が本音(暴言)かもしれないという中で、テレビなどのきれい事は見るに堪えないという気持ちが視聴者にでてきているのではないでしょうか?
現代の若者や多くの人に楡さんの気持ちを伝えている本だと思います。
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Posted by ブクログ
ネタバレ処女作「Cの福音」よりかなり面白い。重武装集団が原発を狙うと同時に警視庁、米国大使館が爆破。オウムを題材にしている宗教団体によるクーデターが始まる。後半まで非常に面白い展開でふと気づく。残り40ページ程度しかない。これで終結できるのか?そこから一気にあたふたと結末に至るのは惜しく、偶然の結末に近いのが少し残念。2巻物にしてほしかった。
主人公「川瀬雅彦」が6作目で「Cの福音」の悪のヒーロー「朝倉恭介」と対決するらしいが、この時点で1作目の「Cの福音」との関係はなく、唯一1作目で朝倉恭介が起こした事件が一行挿入。それぞれをどう育てていって対決させるのか、とても楽しみ。楡は最初から対決させる設定で