楡周平のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ処女作「Cの福音」よりかなり面白い。重武装集団が原発を狙うと同時に警視庁、米国大使館が爆破。オウムを題材にしている宗教団体によるクーデターが始まる。後半まで非常に面白い展開でふと気づく。残り40ページ程度しかない。これで終結できるのか?そこから一気にあたふたと結末に至るのは惜しく、偶然の結末に近いのが少し残念。2巻物にしてほしかった。
主人公「川瀬雅彦」が6作目で「Cの福音」の悪のヒーロー「朝倉恭介」と対決するらしいが、この時点で1作目の「Cの福音」との関係はなく、唯一1作目で朝倉恭介が起こした事件が一行挿入。それぞれをどう育てていって対決させるのか、とても楽しみ。楡は最初から対決させる設定で -
Posted by ブクログ
朝倉vs川瀬シリーズ第5弾。主人公は朝倉恭介。
生物兵器使用を企むテロに対して、朝倉がCIAにスカウトされ、その阻止に向かう。
本シリーズは、どれも600P超のボリュームながら、
その長さを感じさせないスピーディかつスリリングな展開が売り。
本作も例外ではなく、面白さという点では絶対に読者の期待を裏切らない。
しかも、続き物であるが、それぞれが独立している物語になっており、
途中から読むことも可能なことも親切。
しかし、最後のオチが早々に分かってしまう点はやや残念。
次作はいよいよ朝倉と川瀬の対決。
これまで接点のなかった二人がどう絡み、どんな結末を迎えるのか?
今から楽しみ! -
Posted by ブクログ
再生巨流 楡周平 ☆☆☆☆☆
名言
①頭に汗をかけ。脳みそにきりを刺して血が吹き出るまで考えろ。
最高傑作の経済小説。物語は運輸会社のエリート社員が左遷されることから始まる。新たなるビジネススキームを生み出すために少ないメンバーで日々孤軍奮闘する様が見事に描かれている。テーマは物流改革、ターゲットマーケティング、プロジェクトマネジメント等これでもかと感心するアイデアが次々と。代理店施策こてにはただただ脱帽。TOCで有名なゴールドラットのザゴールを彷彿させる。社主に直訴した時の言葉人々の生活をもっと豊かにするためにやるという強い意志は素晴らしい! -
Posted by ブクログ
楡さんの「朝倉恭介VS川端雅彦」シリーズ第3弾。
今回は、主人公が朝倉恭介に戻り、
アメリカでのマフィアの抗争がテーマ。
相変わらず手に汗握る展開が進みます。
こういうシリーズモノって
後になればなるほどつまらなくなっていくものなのに、
楡さんの作品はそういう心配も無用。
安心して楽しめます。
エゲつないシーンもちょこちょこ出てきますが、
そこは物語がリアルに進むためには必要だったのかも。
(ただ、僕は苦手です。。汗)
残りのシリーズも早く読み切ってしまいたいという気持ち半分、
楽しみはいつもでも取っておきたいという気持ち半分。
複雑です。。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ第2弾「血戦」まで一気読み。さわやかな青春小説「船に乗れ!」を読み終えた後だったので、あまりにドロドロした見栄と欲望にまみれた人間の汚さを見せられて、気分が悪ーくなったけど、さすがは楡先生。読み進むうちに今度は目が離せなくなってくる。
特に「血戦」で同じ選挙区内で対立政党から出馬し、親子で選挙戦を繰り広げるシーンは見ものです。比例代表と小選挙区の違いもよくわかっていないんで、も少し勉強すればもっとこの小説を楽しめたと思う。
それにしても登場人物は金持ちのくせして男も女のみんな欲望のかたまり。頂点目指すって、総理大臣の椅子が最終ゴールイメージなんですよ。別に医者や弁護士やってるんだからそれでいい