楡周平のレビュー一覧

  • 虚空の冠(下)―覇者たちの電子書籍戦争―(新潮文庫)

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    下巻に入っても依然として、昭和の話が続く。
    しかし、時代が流れるにつれて、ものの見事に平成の電子書籍への話にリンクしていく。

    終戦から3年の昭和25年からスタートし、「ん?」と思うのだが、気づけば現代の電子書籍の話に。

    取り上げる題材がホットである。
    やっぱり楡周平はいいなあ。

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    2013年05月02日
  • 虚空の冠(上)―覇者たちの電子書籍戦争―(新潮文庫)

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    副題に「電子書籍戦争」とあるが、いきなり戦後の話。
    電子書籍を思わせるのは第2章のみ。

    一体どういうストーリー展開になるのか。
    続きは下巻の感想で。

    一粒で二度おいしい!?小説なのだ。

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    2013年05月02日
  • 虚空の冠(下)―覇者たちの電子書籍戦争―(新潮文庫)

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    少し余談のような話ですが、マンガが電子書籍マーケットに本格的に流れ出している。思えば、週間漫画はモノクロで、現状の読者が掴めず廃刊に追い込まれて行った。カラーで、電子上でアップすれば、出版側もローリスクで、マーケットの期待値も素早く読める。
    すぐに潜在需要を取り込みそうな気がします。

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    2013年04月15日
  • 虚空の冠(上)―覇者たちの電子書籍戦争―(新潮文庫)

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    上下合わせて、タイトルの帯にあるとおり、電子書籍マーケットの動向を上手にトレースしている。登場人物は架空といいながら、どこかで聞いたことがあるような‥。

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    2013年04月15日
  • ラスト ワン マイル

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    読んだきっかけ:同僚に借りた。

    かかった時間:4/29-5/3(5日くらい)

    内容:かなり珍しく、企業モノ。初めてということはないと思うけど(思い出せない)、なじみのないジャンルです。でも、昔から興味はあったんですよね。もちろん、楡周平さん、は初めてです。

    物語は、運送会社がコンビニやネットモール大手を相手に、一方的な値下げ強制に反発して奮闘する話です。(ちょっとニュアンスおかしいかもです)

    とても面白く、すぐに読み終わりました。
    導入部、とてもいいです。ぐっと引き込まれます。
    その後、大手コンビニから引導をわたされ……。
    主人公とともに、手に汗握る展開です。

    この後

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    2013年03月31日
  • 虚空の冠(下)―覇者たちの電子書籍戦争―(新潮文庫)

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    201303/他作品に比べ人物のかき分けがわかりにくいとこはあったけど、面白かった!ラストシーンも良。

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    2013年03月24日
  • プラチナタウン

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    一流商社のエリート/幹部が、東北の故郷で公務員となった中学の同級生から頼まれて、破綻寸前の町の首長に転身、財政再建に前向きに取組むお話。

    すごいな、商社の人は。こんなに頭が冴えて自信に満ちているものなのかあ、と圧倒されるなあ。

    テーマとして扱われている、民間プロジェクトの導入によって都市部の団塊世代の貯蓄を地方に投資させて核となる持続可能な「エンジン」を作り、雇用、税収を拡大させるというストーリーは、当小説で描写されるとおりに実現させるかどうかは別として、崩壊寸前の地方を延命させるために基本となる考え方なのだろう。

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    2018年10月14日
  • 宿命(下) ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京

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    主人公の一人は、かつて学生運動で失敗した理想社会の実現を子供に託すが、そこには多くの宿命が待ちうけていて、登場人物を苦しめていく、というストーリー。

    現代版・華麗なる一族と評されているが、登場する家庭の裕福さ、主に結婚によりもたらされる閨閥に着目したらそうなるだろう。

    しかし本作は本家本元の「華麗なる~」とは違って、応援したくなる登場人物があまり登場しない。人間の際限ない欲がリアルに描かれていて、そこが非常に面白い。

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    2013年03月17日
  • 虚空の冠(下)―覇者たちの電子書籍戦争―(新潮文庫)

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    日本での電子書籍導入でのプラットフォーム争い。先んじるのはグローバルテレコムだが、極東グループはすでに手をうっていた……。
    現在の電子書籍業界をデフォルメしているようで(実際はもっと複雑だろうけど)、参考になった。下巻は小説としての面白さよりも、「実用性」が上回った感じ。この小説で楡周平という作家を知った。また読むことがあるかも。

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    2013年03月14日
  • 虚空の冠(上)―覇者たちの電子書籍戦争―(新潮文庫)

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    電子書籍をめぐる巨大メディアグループと業界3位の通信事業会社の争い。前者の会長は、参考文献からみると、読売のナベツネさんと鹿内さんがモデルか。となると後者の社長は孫正義さんと三木谷さんの合わせ技だろうか。
    のちにメディアの帝王となる新聞記者・渋沢が政治の世界とつながっていくエピソードから始まる。そして、日本で電子書籍を使った新規ビジネスを起こして独占し、旨い汁を吸い続けようとするベンチャーから成り上がった携帯電話の会社。上巻の方はなかなかスリリングな滑り出しである。
    余談だが、こんなテーマなので電子書籍で読もうとしたが、値段が単行本が基準の設定(やや安い)で、文庫本となると電子書籍の方が高い。

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    2013年03月14日
  • 虚空の冠(下)―覇者たちの電子書籍戦争―(新潮文庫)

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    文庫で読んでるので、書かれた時代と数年のタイムラグがあるのだけど、電子書籍をテーマにした作品。
    今、確かに情報の多くは携帯(web)で取り、こうして自分の意見を発信してるけど、ちゃんと読むには紙の本ばかりな自分。たぶんこれからも電子書籍は使わない気がする。場所もとるし重さもあるけど、本で読む事の落ち着きが好きだ。

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    2013年03月08日
  • 猛禽の宴

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    ―――NYマフィアのボスを後ろ盾にコカイン・ビジネスを始めた朝倉恭介。
    だがマフィア間の抗争で闇ルートが危機に瀕し、恭介の血は沸き立つ。
    裏切り者には、死を。「朝倉恭介VS川瀬雅彦」シリーズ第3弾

    6部作の3つ目

    楡周平はハードボイルドな割に文章が読みやすくていい
    この「悪のヒーロー」っぷりは全然読んだことなかったから
    すごく新鮮やった

    残り3つ

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    2012年12月30日
  • ラスト ワン マイル

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    私も営業マンなので(一応)営業のむなしさみたいのはわかる。
    そこから、新たなビジネススキームを生み出すようなことができたら。。。
    のお話。
    非常に面白い作品だった。

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    2015年07月14日
  • 血戦 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京2

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    ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京の続編
    総選挙まっただ中、かなりタイムリーに読むことができた
    ちょうど3年半前、民主党が大勝利をおさめる過程をフィクションで描いて
    いる本書なので、現実世界と比較しながら読める
    そして今日の民主党大敗を予見している内容にはさすがである

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    2012年12月18日
  • 異端の大義(下)

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    高見が 転職を図ろうとする。
    経歴も 実績も 十分であるが・・・・
    『会社が 危機に陥いろうとしているときに なぜ転職しなかったのか?』
    という 質問が浴びせられる。

    そして、 経営者の側に立つとしたら
    『判断力がない』と ヘッドハンティングの会社の担当者から指摘される。
    経営の資質に あげられるのは 判断力である。

    確かに理由はあった。
    父親が がんで 死期が迫っていた。
    岩手の工場の リストラによって 再雇用が決まっていなかった。
    日本では 通用しない理由かもしれない。

    結局は 会社に甘えていたと 反省する。
    湯下は 権限は 自分の届く 範囲内で 行使をする。
    なぜ 不毛な取締役を 

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    2012年10月25日
  • クラッシュ

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    飛行機 オタクには お勧めのような気がする。
    専門用語が ふんだんに出てくるし 
    その操作に関する 詳しい 状況が なんともいえない感じがする。

    まさに 飛行機で 動いている。
    クローズドシステム であることは わかっていても
    基本システムが 改ざんされれば 
    3つのコンピュータがあってもどうしようもないのだ。

    ニンゲンの誤解が生み出す 狂気。
    善人が 悪人になる 瞬間。
    これが 描ければ 小説としては いうことがない。
    二つの絡み合った 嫉妬が 大きな事件を巻き起こす。
    げに オンナ は こわいなぁ。

    川瀬雅彦が キーマンになりそうで、キーマンにならないところが
    もどかしいところで ト

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    2012年10月25日
  • ラスト ワン マイル

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    かなり面白い!
    経済小説です。

    ベンチャー企業であったネット通販会社が今では大企業に!
    ネット販売で最終消費者へ送り届ける運送会社の架け橋。
    (本当に便利ですものねぇ)

    企業が大きくなり、創世記から応援してきたネット通販会社に裏切りの契約条件の変更?!を突きつけられる。
    重なるピンチ!同時期に郵政民営化に伴う郵パックなるコンビニ宅配業務への参戦。
    どんどん追い込まれていく民間大手運送会社。

    民間運送会社の新たなる挑戦が新しいビジネスモデルを構築していくアイデア。ワクワクします。

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    2012年10月08日
  • Cの福音

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    プラチナタウンの作家の出世作。これは面白かった。麻薬シンジケートもの。小説ながらかなり手に汗握る描写が凄い。

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    2012年09月08日
  • ラスト ワン マイル

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    会社の先輩に薦められて読んでみた。

    今までビジネス小説は読んでこなかったけど、面白い!
    全くのフィクションでなく、現実とリンクする部分があったし、
    一人一人の想いや策略が交わるのが秀逸。

    まさかの展開になるかと思いきや、予想通りに話が進むっちゃ進むんだけど、
    逆襲劇が気持ちよい。

    作中にもあるように、何事もラストワンマイルを握るものが、最終的には笑うのでしょう。

    地道な日々の仕事にうんざりしてきたあなたを、きっと元気づけてくれる一冊。

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    2012年08月15日
  • 血戦 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京2

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    「宿命」から8年、捨て殺しにされた義父、勝ち誇る妹に対し壮絶な骨肉の「血の戦い」に挑む。
    筋はベタで捻りなしだが、権力欲・金・愛憎のみで人物を描いてみせる楡版「華麗なる一族」。なかなか楽しめた。

    「宿命」上下巻の続編ではなく「血戦」でセット。続編3も必ずあるだろう。
    ただ、頂点を狙う「崇」が、母「三奈」義父「眞一郎」に比べ弱すぎるので、そのためにはもっと大きく非情に成長させないといけない。
    その時、楡版ハードボイルドなら、頂点に上り詰めた後でどん底に落ちて人間性に気づいて完という甘い形ではなく、権力に向かいすべてを打ち捨てて、吐き気を催すような「ここまで描くか、これじゃ読者が救われない」とい

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    2012年07月22日