楡周平のレビュー一覧

  • Cの福音

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    Cとはコカインの意味。

    日本と海外の税関システムと運輸システムの盲点をつき日本へコカインを密輸、日本で麻薬を販売するという犯罪と、それを巡るマフィア同士の攻防、そしてコカインまたは麻薬自体の中毒性を主として麻薬の危険性を描いている。

    本が発売されたのが90年代後期なので、もちろんここに書かれているシステムは当時と今とでは異なっているが、それにしてもいわゆるお役所仕事による仕事の杜撰さと、特に警備についての甘さについては犯罪を犯すという面にしては到底リスクと確実性が合っていないような気がする。個としてスリルを求めるならば結構だが、マフィアという集合体として動くのならばなおさらだと思う。

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    2021年12月01日
  • サリエルの命題

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    202110/変異ウィルスを扱っているけど上梓はコロナ禍前、社会保障制度の警鐘。どのテーマでも先見の明ある楡周平、さすが。面白さも間違いなく一気読みさせられる作家の一人だけど、研究者側をもっと読みたかったこともあり今回は少し物足りなさも感じた。制度の欠陥を何度も語る描写や、最後に入れたワクチン顛末に作者の主張を強く感じた。フィクションならではの面白さと、リアルな現実とのリンクの恐ろしさ、今回も見事。

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    2021年11月24日
  • 再生巨流

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    能力は高いが、自分勝手な吉野が新規開拓事業部へ左遷された。そこから、斬新なアイデアで新規ビジネスを立ち上げ、成功を掴む話。
    吉野が成功を掴んだのは、アイデア力に加えて、部下を思いやる心を持てたからだと思う。

    個人的には蓬莱夫婦が成功したことが凄く嬉しかった。
    スポーツを引退して、セカンドステージに上がる人に読んでほしい。

    面白かったが、話が長すぎた。

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    2021年11月13日
  • Cの福音

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    発刊された当初に読んで以来の再読。
    インターネットがまだ今ほど身近でなかったり、諸々の描写が時代を感じさせる。
    当時ほどの高揚感はないが、今読んでもやっぱり面白いと思える作品。

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    2021年11月03日
  • サリエルの命題

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    楡周平『サリエルの命題』講談社文庫。

    少子高齢化社会と社会保障制度、新型ウイルスの感染症のパンデミックに対する政府の在り方を問うポリティカル・バイオ・サスペンス。

    事が起きてから右往左往し、理解不能の無策を連発する政府の対応の杜撰さは新型コロナウイルス感染症の拡大で既に明らかとなった。本作は一種のシミュレーション小説の形式でそんな情けない政府に問題提起しているようにも読み取れる。

    面白さはあるのだが、現在進行形の新型コロナウイルス感染症に対する政府の無策ぶりの方が酷過ぎて、本作に描かれた内容が事実を超えていないのが非常に物足りない。問題の核心部分まで今一つ踏み込めていないし、新型インフル

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    2021年10月25日
  • バルス

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    タイトルのバルスってのが何なのかも、
    どんな小説なのかもよく分からず、
    ただただ楡さんの小説ってだけで読んでみました。

    ちょっと疲れ気味の自分にはライトでリラックスして読めるちょうどよい本でした。
    読んでみて初めて気が付いたのは、
    楡さんいつものお得意のビジネス小説かと思いきや、
    得意の物流ビジネスの要素も少しあるものの、
    派遣社員問題に切り込みながら、テロとの組み合わせたストーリーでした。

    こんなテロ事件、起こるのか?と言いたくなりますが、
    そこは楡さんらしくリアリティーを出来るだけ持たせた構成になっています。
    同時に、「ハケン」という社会問題にメスを入れたり、
    自分の選挙のことしか考え

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    2021年09月24日
  • バルス

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    社会一般の円滑な消費活動を支える「エッセンシャル・ワーカー」は、身分不安定、低賃金の非正規雇用の労働者が多くを占めている。彼ら彼女ら自身は、どのようにすれば自分たちの状況が改善するのかを考えるいとますら与えられずに消耗している。
    かといって、単純に彼らの経済状況を改善するには、ゼロサムの中で大規模な所得再配分の仕掛けと、供給サイドのコストアップが避けられない。いかにして政治のアジェンダに載せるのか、というテーマで楡は書いているようだが、それ自体がもちろんハッピーな解決策というわけでもない。ということで、社会派であることを見せようとはしているが、作家ならではの視点というほどでもなかったかな。

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    2021年09月07日
  • ラスト ワン マイル

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    ネタバレ

    見習うべきは意思決定のスピード感。蚤の市社長があっさりと引き下がったけど、したたかなもうひと粘りがあっても良かったかと。
    ラストワンマイル、、、覚えておこう。

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    2021年05月29日
  • TEN 下

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    知恵者知恵に溺れる。

    施しを与える存在だと思っていた者が実は自分を凌駕すると知った時、心の安寧が破られる。
    でも、そこで自分を諦めることが正解なのだろうか?

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    2021年06月06日
  • Cの福音

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    朝倉恭介VS川瀬雅彦シリーズの1作目。

    ちょいちょいブランド名のようなものが出てきて、朝倉恭介が一般庶民とは異なることがわかる。

    Nifty-Serveは懐かしかった。
    ネットネイティブの人たちにはピンとこないかもですね。

    「ドッグファイト」を読んで楡周平さんに興味を持って読んでみた。
    エンタメ小説として楽しめはしたのですが、このシリーズの2作目以降を読むのはだいぶ先になりそう(-_-;)

    払ってもいい金額:250円

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    2021年05月04日
  • プラチナタウン

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    日本は2008年をピークに人口減少社会にシフトし、少子高齢化が加速度的に進んでいる。昨年度の高齢化率は28.7%だった。また新型コロナウイルス感染症の影響で出生数も80万人を割込み、この数字は人口減少へ一層拍車がかかるか、緩やかな回復となるのか大きな社会問題となっている。
    今後確実に日本の社会保障制度の維持は困難になり、数年単位で行政サービスの維持が難しい自治体が出てくる。人口5万人以下の市町村はその変化が顕著だろう。
    人口減少社会である事を悲観的に捉えているわけではないが、この小説を読んで、定住自立圏構想等を推進している自治体が100人定住者を増やしたら凄いことかもしれないが、民間企業の誘致

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    2021年05月01日
  • フェイク

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    ☆特長
    大学は出たものの、低賃金、長時間労働の貧困生活を送る新米ボーイである主人公。
    ライバル店から移籍してきた年収1億円ママとの出会いをきっかけに起死回生の兆しが…
    貧困生活からの脱出なるか?
    性病治療、夜の社交場(高級クラブ)、ギャンブル(競輪)、闇金など普段見ることの出来ない世界を垣間見ることが出来ます。
    良い意味で俗っぽく、肩が凝らずに読める娯楽小説。

    ☆感想
    貧困生活からどうやって脱出するのか?しないのか?先が楽しみな展開でした。
    主人公の親友である酒屋の息子は、金銭面などで持ちつ持たれつの関係ですが、主人公ともども私生活のダメっぷりにイラつきました。
    最後の復讐劇が面白いですが、

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    2021年04月10日
  • 国士

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    ビジネス小説、なんですかね。おもしろいことはおもしろいのですが、なんというか「わかりやすすぎる」のが難点ですかね。最後の展開もあっさり相葉を追い出すことに成功してしまい、うまくいきすぎのような気もします。

    恥ずかしながら”国士”という言葉ははじめて知りました。著者が登場人物の主張に込めた想いは今の日本、とりわけ政治家や大企業の経営者から失われてしまったものなのかもしれませんね。

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    2021年01月29日
  • 国士

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    202009/さすが楡周平。都合良い展開もあって現実はもっと厳しいけど、やっぱり読んでて熱くなる物語は読書の醍醐味のひとつ。

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    2021年01月03日
  • 未来のカタチ ~新しい日本と日本人の選択~(小学館新書)

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    プラチナタウンなどの小説を読んだ時、解決方法が運頼みや現実離れした内容ではなく、リアル世界でも通用しそうなアイディアだといつも感心していたが、こういう教養のある人なんだと納得。

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    2020年12月18日
  • 食王

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    会社を経営する人の器がものをいうお話だった。
    あちこちで展開するストーリーがひとつに繋がってくる様は面白かったけれどかなり見え見えだった。そう簡単に素晴らしい人材が揃うものなのだろうか。

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    2020年11月27日
  • 東京カジノパラダイス(新潮文庫)

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    楡さんのビジネス小説。

    今回のテーマは、日本でも議論が巻き起こり、
    利権をめぐり政治家が逮捕もされた「カジノ」。
    この手の分野にはそこまで興味がなかったので、
    興味深く読ませて頂きました。
    相変わらず、楡さんのテーマの選び方にはセンスを感じます。

    個人的には、いつもの切れ味鋭い楡小説ほどの面白さは感じませんでしたが、
    カジノをめぐる政治家や官僚、カジノ運営会社の思惑を理解するのには、
    ちょうどよい小説でした。
    (ある程度想定していたとは言え)
    「ま、自分の金儲けのことしかみんな考えてないよね、、、」という
    読んでいて気持ちの良いものではないですが、
    将来オープンするカジノに対して冷静に見れ

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    2020年11月22日
  • 食王

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    楡周平はどうしても「Cの福音」の印象が強烈だけど、こう言ったビジネス系もなかなか面白い。
    今回は食に来たか。
    最初は様々な登場人物が全く関連なくそれぞれの悩みを持ちながらストーリーが進むが、最後にそれらが見事に纏まって新しいビジネスとして漕ぎ出す。
    こういった発想をいつも新ジャンルのビジネス分野で小説にまとめる力には恐れ入った。
    ただビジネスライクであるがゆえに、人の心を揺さぶるような話ではないけど...

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    2020年11月02日
  • ぷろぼの 人材開発課長代理 大岡の憂鬱

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    主人公の立場になって考えてみる。サラリーマンとして日々当たり障りなく過ごしている自分はこんな行動は取れないな。自分さえ良ければと思っている部分がどうも強いようだ。

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    2020年10月25日
  • ターゲット

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    朝倉恭介強すぎの巻

    北朝鮮がアメリカが東アジアに駐留し続けるための必要悪という考え方は実際にあるのだろうか、、、

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    2020年10月24日