楡周平のレビュー一覧

  • Cの福音

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    Cは麻薬コカインの意味である。
    麻薬の密輸、密売を生業とする朝倉恭介。
    自分の生き方を不運や他人のせいにしているが、結局は「人殺し」に快感をもつ人間だからである。
    それも人を痛めつける様子も私の趣味ではないので、評価は低い。
    でも続編でその朝倉に対して報道カメラマンが出てくるらしい。読んでみようと思う。

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    2026年03月18日
  • 限界国家

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    高度経済成長やバブルの時代を知る世代にとっては、今の日本に不安や寂しさを感じるのも無理はないのかもしれません。
    今の若い世代に厳しい目が向きがちだけれど、ここまでの社会の形をつくってきたのは、これまでの政治や経済を担ってきた世代でもあるのだと思います。
    日本が輝いていた時代を知らない若い世代にとっては、今の日本が自然な日常。
    ベンチャー経営の21歳の登場人物が、既存の価値観にとらわれない若者として描かれています。
    明治維新や終戦後の日本のように、これまでの常識に縛られない若い世代が次々に活躍し、その頑張りをみんなで応援できる社会になっていったらいいなと思います。

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    2026年02月22日
  • バルス

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    2018年『バルス』は、現代の流通業に関わる問題点を提示する。巨大ウエブショッピングで発注される激安商品が、顧客の手元に届くには倉庫の非正規雇用労働者が搾取され、配送業者の利益は極限まで削られる。これではいずれ激安商品すら買えなくなる時代がくると著者は訴える。

    バルスと称する人物が外資系巨大ウエブモール会社に貧者のテロを仕掛ける。それはこの会社に恨みを持つ者の仕業だった。犯行声明文に共感した労働者は立ち上がるが、国まで動かす展開になるのだろうか、希望をつなげて話は終わる。

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    2026年02月12日
  • 猛禽の宴

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    ネタバレ

    「朝倉恭介×川瀬雅彦」シリーズの三作目でここは朝倉恭介がメイン。シリーズ二作目「クーデター」は川瀬雅彦が活躍する。
    マフィアに加わった朝倉恭介。彼が考えた日本でのコカインの販売ルートは、7年後も順調に販路を拡大して、ニューヨーク・マフィアのボス「ファルージオ」の信頼も厚かった。

    だがファルージオの組織には亀裂が入り始めていた。 中国マフィアなど多くの人種で構成される組織との共存状態を、安定した形で仕切ってきたファルージオが襲撃され、半身の自由を失った。彼はボスの座を譲らなくてはならなくなる。

    この機会を待っていた部下「コジモ」の暗躍は、「ファルージオ」の失脚を初めから見込んだものだった。

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    2026年02月07日
  • 再生巨流

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    営業成績が良かったにも関わらず、上司との対立で干され、名ばかりの新規事業部への移動を余儀なくされた漢が、会社の存続のために奮闘する話です。
    ベタベタな設定ですが、読みやすかったです。
    大企業で働く大変さや、組織である以上、一個人の意見の通りづらさが結構リアルに描写されていました。

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    2026年01月31日
  • 雌鶏

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    ネタバレ

    後味の悪い終わりだった…復讐がうまく行ったとスッキリするかと思ったら、アメリカの思う壺だった。また、いくらなんでも政治家などがキミコが怪しいと思うはず。

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    2026年01月24日
  • ラストエンペラー

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    トヨタ自動車を題材にした作品では、トヨトミの野望が浮かびました。どちらも、経営者が大きく絡んでる。組織内の意思決定プロセスもこんなものなのかな?物語はハッピーエンドでしたが、果たして現実の世界で、日本の自動車産業は、EV化を乗り切っていけるのか?とても不安になります。

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    2026年01月07日
  • 雌鶏

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    もう一波乱ないのかなと思っていたが、それ以上に、アメリカの怖さというか強かさというか、そういうものを表現したエンディングがより現実的で良い。雌鶏は貴美子のことかと思っていたので、その裏切りもまた良い。いずれにしても、どこまでいっても貴美子と誠一の不運に変わりはないだろう。それが運命というべきか。

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    2026年01月05日
  • ドッグファイト

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    最初からわかりやすい構図で少しつまらない感じがありましたが、身近なことと思った途端、読むのに力が入りました。知恵と発想次第では下請けとはいえ盛り返し、巨大企業と対等となることにいたく感動。読後はスッキリします。
    解説の記載通り『再生巨流』『ラストワンマイル』を読んでみたい。

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    2026年01月04日
  • 限界国家

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    2025年89冊目。満足度★★★☆☆

    未来予測の小説?

    何か画期的・奇抜な日本の諸問題に対するソリューションでも出てくるかと期待して読んだが、現状の延長線上のストーリー展開で終わった

    時間潰しに読む分には良いが、何か、取り立てて目新しい事が出てくるわけではない

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    2025年12月16日
  • 限界国家

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    概ね予想できる話の展開なんだけど、フィクションだからこその面白さもあるというか。
    日本のあちこちで似たようなことが起きていたらいいのになと思う話だった。

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    2025年11月15日
  • プラチナタウン

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    ネタバレ

    主人公は大手総合商社で部長職にある山崎鉄郎。ひょんなことから退職を余儀なくされ、多額の負債を抱えた生まれ故郷 緑原町の町長として、財政再建に取り組むことになる──。
    物語が進むに従い、山崎は主人公というよりやや語り手のポジションにシフトし、財政再建の決定打となる「プラチナタウン」のプロジェクトが主人公のようになっていく。地方の高齢化と人口減少、箱モノ行政による財政赤字、都市部での老後生活支援の不足、進まぬ介護職への処遇改善…。本作が世に出たのが平成20年。それから15年以上経った今でもほとんど解決の目処が立たないこれらの問題を、大胆な発想と実行力で一気に乗り越えていくプロジェクトだ。とても痛快

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    2025年10月29日
  • 限界国家

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    新聞広告で知った本。著者のことも初めて知った。

    日本の人口減少問題を取り上げた本である。日本の将来に暗澹たる気持ちになる。都市への集中が進むと、全体としてますます社会の高齢化に拍車をかけるようになる。

    政治家は老若男女問わず、この問題に真剣に取り組むべきだと思う。

    本文中、登場人物同士で次の会話がある。
    「一生懸命勉強して、ええ大学に行くのも結構やけど、これからの時代を生き抜くためには、世の中の流れを読む力、何があっても食うていける能力を身につけなならんと思うんです」
    「それは分かるけど、親の世代の経験則や価値観って、そう簡単に変わるもんじゃないわよ?」(p.99)

    これはまさにそのと

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    2025年10月13日
  • 飛博(とばく)

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    他の経済ドンパチ作品のようなアッと驚く切れ味がなく普通の賭博小説になってしまったのが残念。イカサマではなくて頭脳を駆使した大逆転劇を期待してしまった

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    2025年10月10日
  • 限界国家

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    『20年、30年先の日本がどうなるかを調査してほしい』、財界のフィクサー・前嶋から依頼を受けた、コンサルティング会社『LAC』。
    調査を始める津山と神部。
    少子化、高齢化、AIによる技術革新…
    日本はどうなると、結論を導き出すのか…

    20年、30年後…
    20年後も30年後も、生きてないかも…
    と、考えると思考は停止する…

    ただ我が子の時代に先送りをしてはいけないと思う。
    バブル時代に花形だった家電業界。
    見る影もない、三洋、シャープは外資に。
    液晶テレビはほとんどが外資。
    都銀も13行が合併,合併で、メガバンク3行に。
    自動車もこの先…
    今がよくても、20年,30年先は…

    やはり自分でや

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    2025年09月30日
  • 雌鶏

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    評価としては⭐️4つに近い3つだ。
    戦後から高度成長時代の日本を舞台に物語は進んでいく。
    フィクションではあるが、その時代に起きた題材を想像させる事象もあり興味深い。
    復讐劇ではあるがそれ以上の面白さがある。
    ただ「終章 5」の終わり方が、何か違う様な感じがして残念だと思った。

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    2025年07月29日
  • サンセット・サンライズ

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    コロナ禍での在宅勤務への転換、地方との温度差、過疎化する地域の人間関係の親密さと息苦しさ。そこから新たな事業モデルの芽を見出す疾走感。が、ここまで革新的なのに結婚したことを姓の変更で提示した流れに凹んでしまった…この違和感も残しておかねば。

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    2025年07月03日
  • バルス

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    必要悪。
    あったらダメなんだよな本当は。
    目を背けてはいけない問題こそ、
    気づいていない事が多いので、
    大変です。

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    2025年05月27日
  • サンセット・サンライズ

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    映画の予告に惹かれて読んだ。

    震災とコロナ禍、移住ブーム…前者は当時を思い出しながら読み進めてみた中で、特に震災は個人的な物資支援など探られたり探ったりテレビで見たこと以上の当事者しか見えない問題があったことに驚いた。

    空き家ビジネスを役所と企業でタッグとあったけど、最後がふわふわした感じで、主人公とヒロインが結婚というのもなんだか駆け足の展開のように思えてしまった。

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    2025年05月01日
  • 逆玉に明日はない

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    ネタバレ

    ストーリーは満足できたが、ボリュームは不満足。特に主人公が逆転するまでの流れがあっという間過ぎ、波瀾万丈感がほとんどなく、現実離れな印象が強かった。

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    2025年04月25日