楡周平のレビュー一覧

  • 限界国家

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    概ね予想できる話の展開なんだけど、フィクションだからこその面白さもあるというか。
    日本のあちこちで似たようなことが起きていたらいいのになと思う話だった。

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    2025年11月15日
  • プラチナタウン

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    ネタバレ

    主人公は大手総合商社で部長職にある山崎鉄郎。ひょんなことから退職を余儀なくされ、多額の負債を抱えた生まれ故郷 緑原町の町長として、財政再建に取り組むことになる──。
    物語が進むに従い、山崎は主人公というよりやや語り手のポジションにシフトし、財政再建の決定打となる「プラチナタウン」のプロジェクトが主人公のようになっていく。地方の高齢化と人口減少、箱モノ行政による財政赤字、都市部での老後生活支援の不足、進まぬ介護職への処遇改善…。本作が世に出たのが平成20年。それから15年以上経った今でもほとんど解決の目処が立たないこれらの問題を、大胆な発想と実行力で一気に乗り越えていくプロジェクトだ。とても痛快

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    2025年10月29日
  • 限界国家

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    新聞広告で知った本。著者のことも初めて知った。

    日本の人口減少問題を取り上げた本である。日本の将来に暗澹たる気持ちになる。都市への集中が進むと、全体としてますます社会の高齢化に拍車をかけるようになる。

    政治家は老若男女問わず、この問題に真剣に取り組むべきだと思う。

    本文中、登場人物同士で次の会話がある。
    「一生懸命勉強して、ええ大学に行くのも結構やけど、これからの時代を生き抜くためには、世の中の流れを読む力、何があっても食うていける能力を身につけなならんと思うんです」
    「それは分かるけど、親の世代の経験則や価値観って、そう簡単に変わるもんじゃないわよ?」(p.99)

    これはまさにそのと

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    2025年10月13日
  • 飛博(とばく)

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    他の経済ドンパチ作品のようなアッと驚く切れ味がなく普通の賭博小説になってしまったのが残念。イカサマではなくて頭脳を駆使した大逆転劇を期待してしまった

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    2025年10月10日
  • 限界国家

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    『20年、30年先の日本がどうなるかを調査してほしい』、財界のフィクサー・前嶋から依頼を受けた、コンサルティング会社『LAC』。
    調査を始める津山と神部。
    少子化、高齢化、AIによる技術革新…
    日本はどうなると、結論を導き出すのか…

    20年、30年後…
    20年後も30年後も、生きてないかも…
    と、考えると思考は停止する…

    ただ我が子の時代に先送りをしてはいけないと思う。
    バブル時代に花形だった家電業界。
    見る影もない、三洋、シャープは外資に。
    液晶テレビはほとんどが外資。
    都銀も13行が合併,合併で、メガバンク3行に。
    自動車もこの先…
    今がよくても、20年,30年先は…

    やはり自分でや

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    2025年09月30日
  • 雌鶏

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    評価としては⭐️4つに近い3つだ。
    戦後から高度成長時代の日本を舞台に物語は進んでいく。
    フィクションではあるが、その時代に起きた題材を想像させる事象もあり興味深い。
    復讐劇ではあるがそれ以上の面白さがある。
    ただ「終章 5」の終わり方が、何か違う様な感じがして残念だと思った。

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    2025年07月29日
  • サンセット・サンライズ

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    コロナ禍での在宅勤務への転換、地方との温度差、過疎化する地域の人間関係の親密さと息苦しさ。そこから新たな事業モデルの芽を見出す疾走感。が、ここまで革新的なのに結婚したことを姓の変更で提示した流れに凹んでしまった…この違和感も残しておかねば。

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    2025年07月03日
  • バルス

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    必要悪。
    あったらダメなんだよな本当は。
    目を背けてはいけない問題こそ、
    気づいていない事が多いので、
    大変です。

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    2025年05月27日
  • サンセット・サンライズ

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    映画の予告に惹かれて読んだ。

    震災とコロナ禍、移住ブーム…前者は当時を思い出しながら読み進めてみた中で、特に震災は個人的な物資支援など探られたり探ったりテレビで見たこと以上の当事者しか見えない問題があったことに驚いた。

    空き家ビジネスを役所と企業でタッグとあったけど、最後がふわふわした感じで、主人公とヒロインが結婚というのもなんだか駆け足の展開のように思えてしまった。

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    2025年05月01日
  • 逆玉に明日はない

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    ネタバレ

    ストーリーは満足できたが、ボリュームは不満足。特に主人公が逆転するまでの流れがあっという間過ぎ、波瀾万丈感がほとんどなく、現実離れな印象が強かった。

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    2025年04月25日
  • 日本ゲートウェイ

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    日本橋のマルトミ百貨店は老舗であるが、コロナ禍で倒産の危機にあった。
    そんな折偶然に出会ったのが、若いころに修行に出ていた四井商事の同期でいまは専務となっている徳田だった。
    自分の窮状を話したところ、ほかの同期と新しいアイデアを創出しようということになる。

    マルトミ百貨店の社長の妹との確執は興味深く読んだが、兄妹の結末は拍子抜けだった。

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    2025年03月29日
  • プラチナタウン

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    ビジネス小説を読みたくて読んだ本。
    全体的な話がうまく進んでいく。それはこの本が読みやすい要因であり、ビジネス小説の緊張感が今一歩である要因でもある気がする。
    高齢化社会というテーマで、親の老後とか考えなきゃと思った。

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    2025年03月08日
  • サンセット・サンライズ

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    少し強引なとこもありましたが全体的に普通に面白かったです。だんだんビジネスの話になっていて題材が変わってました。あと最後の展開は要らないかなぁ。

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    2025年02月02日
  • 鉄の楽園(新潮文庫)

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    鉄+鉄子(鉄道オタク)の話からグローバルに。
    R国はどこだろう、ラオスかなと思いながら楽しんだ。
    鉄道付きのビジネスマンにはたまらない小説なのでしょう。

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    2025年01月12日
  • サンセット・サンライズ

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    映画化のニュースを聞いてから本作を読み始めました。発表されたキャストの方々を脳内で思い描きながら話の世界に入っていくことに…。震災、コロナ、過疎化、少子化、高齢化、空き家の増加などが語られていることから、同じ東北人としてとても身近に感じながら、自らのことも考える作品となりました。映画は宮藤さんが脚本を書いていることから、この原作をどんなふうに味付けしているのか見るのが楽しみになりました。

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    2024年12月27日
  • ヘルメースの審判

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    今まで読んだ楡周平氏の中では、ちょっと長い&ハマらなかったな…東芝がモデルとしてされているが、巨大過ぎ、そして残念ながら再建には至っていないからかな。

    ベンチャーは彼らを倒すべく、限られたリソースと頭を使ってやっている文中の言葉は作者がベンチャー企業や起業家をリスペクトしているのだと感じるとこである。

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    2024年11月30日
  • サンセット・サンライズ

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    コロナ禍のリモート勤務をきっかけに
    大好きな釣り三昧の生活ができる!と
    三陸地方の小さな漁村に移住した晋作。
    借りた物件は格安で家具家電付き。
    そこは、オーナーである
    役所勤めの百香と漁師の父親が
    震災で亡くした家族と住むはずだった家で…。

    いやぁ、たまにはこんなお話もいいですね!
    話の運びが、最初は都会からの移住者に対する
    当たりのキツイこととかありつつも
    これは絶対にハッピーエンドだなって
    なんだか安心して読める感じがしました。

    もちろん、そんなふうに
    うまくいくケースばかりじゃないというのも
    本編中に書いてはあるし
    実際そうなのでしょうけど
    この町と、主人公たちが協働する姿に
    元気を

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    2024年11月24日
  • サンセット・サンライズ

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    クドカン監督×菅田将暉主演ってことはパロディー!しかも地方に移住し釣り三昧!!的なお話かと思ったらなんとコロナ過のテレワークからの地方創生、震災復興、地方への移住、空き家問題、少子高齢化等とお真面目な作品だったんですね。未来のためにどうしていくか考えていくことはとても重要ですね。

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    2024年11月09日
  • 鉄の楽園(新潮文庫)

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    なかなか楽しめました。
    あまりにもさまざまな事が上手く絡み合い過ぎていて苦労話か少なかったな。
    評価は星3つてとこかな。

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    2024年10月21日
  • サンセット・サンライズ

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    東日本大震災が残した傷跡、コロナ禍での警戒心、地方の過疎化に伴う空き家問題。
    本書に出てくるテーマは、どれも簡単には語れない重いものが続く。
    けれど、主人公の晋作や、晋作の会社の社長・大津のポジティブさが、全体の雰囲気を明るくしてくれている。

    新しいことにチャレンジすることを推奨する大津社長の懐の深さ広さと、自分の楽しみのために思い切ったことができる晋作の行動力に見惚れてしまう。

    一見不便な田舎暮らしを自ら望んで楽しみ、そこで新しいビジネスの種を見つけて、その土地で協力者を作っていく。
    そんな晋作の生き方が羨ましいと感じる一方で、「自分も本気でやろうと思えばやれるかも」と思わせてくれる親近

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    2024年10月16日