ラストエンペラー

ラストエンペラー

1,980円 (税込)

9pt

EV(電気自動車)全盛の時代が目前に迫っていた。大手自動車メーカー・トミタの社長、村雨克明は、後世に残るガソリンエンジン車として、トミタの最高級車種「エンペラー」の新型モデルの開発を決意する。村雨は、イタリアの老舗自動車メーカー・ガルバルディで働く篠宮凛にプロジェクトリーダーを打診するが、凛からはある条件が。それは新型車の開発のみならず、EV時代のトミタを救うことになるかもしれない、前代未聞の提案であった。
日本車の輝かしい歴史の記念碑として、そしてその未来のために、自動車に人生を捧げた者たちの挑戦が始まる。

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ラストエンペラー のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    自動車業界にとってEV車は過去のガソリン車の遺産を継続できない窮地に追いやるものとなる。1千社をこえる中国国策での製造販売は世界の車製造会社にとって脅威であり、次なる戦略を立てる必須の課題だ。本書では超高級市場への舵取りをするために、イタリアの手作りの超高級車製造会社と協調・提携に舵を切る。人材の抜

    0
    2024年12月08日

    Posted by ブクログ

    ガソリン車が世界から消えて、EV車に変わって行く中で日本一の自動車会社の造る最後のガソリン車とは・・・?
    本作は、重っ苦しいビジネス小説とは毛色が違って、ほのぼの感が強めで「ホッ・・・」と楽しめる作品でした。
    どこにでもあった公衆電話が消え、今やガラケーさえ無くなり、スマホ時代。
    本当にガソリン車が

    0
    2025年05月22日

    Posted by ブクログ

    タイトルから勝手に歴史ミステリだと思ってたら、トヨタ的な自動車会社の電気自動車に挑む的なお話だった。いつかガソリン車はレコードみたいになっちゃうのかなあ。

    0
    2025年05月04日

    Posted by ブクログ

    近未来の自動車ビジネス小説。時代はガソリン車から電気自動車へ。厳選された人物がトミタに集結。最後のガソリン車となる『エンペラー』を手掛ける社運や如何に…著者の先見の明は秀逸。

    0
    2024年05月03日

    Posted by ブクログ

    最後にして最高のガソリン車を作り上げるプロジェクトのはなし。
    衝撃のF 1事故に始まり、その関係者が繋がって超高級車が出来上がる。ゾクゾク、ワクワクが止まらない。失敗からの大逆転的なことは全くないが、主人公が女性ながら女性性を売りにすることなく、反対勢力を理論でスカッと治める場面など爽快。
    完成した

    0
    2024年04月27日

    Posted by ブクログ

    車の未来がEV化で決まりっていうのも寂しいが、生き残りをかけたメーカーの熾烈な競争の中に作り手の夢がちゃんと詰まった車の未来があるか、その問いを踏まえて描いた作品なのだろう。

    0
    2024年03月20日

    Posted by ブクログ

    今度は、トヨタの表の物語。それはそれで楽しめる。表紙の車が、ラストエンペラーなんだろうな。内装に西陣織り…楡さんの創造力、今回も随所に。どっか真似しないかなあ。「車は所有欲を満たすものであり、見栄を張る道具」まさしく。

    0
    2024年03月12日

    Posted by ブクログ

    毎回のことながら現実世界でも使えそうなビジネスアイディア。今回はあっと驚く逆転劇はなかったがその分リアリティがあった。これを読んだ自動車業界が動くかも?

    0
    2024年02月29日

    Posted by ブクログ

    全車種をEVにすることを決めた自動車メーカーが、最後に超高級ガソリンエンジン車を出すことにした。どうすれば売れる車が作れるか。

    ほぼ予想通りの展開になるものの、現代の物作りについて考えさせられること多し。

    0
    2024年02月09日

    Posted by ブクログ

    ラストエンペラーは中国の皇帝の話かとタイトルを見て思って読み始めた。
    電気自動車、完全自動運転者、など大きく変わりつつある自動車業界の中で、最後の高級ガソリン車をラストエンペラーと名付けた物語である。
    何台もトヨタの車を乗り継ぎた経験から、自動車はトヨタで良いのではないかと考えてきた。
    もちろん高級

    0
    2024年01月30日

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