楡周平のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
東日本大震災が残した傷跡、コロナ禍での警戒心、地方の過疎化に伴う空き家問題。
本書に出てくるテーマは、どれも簡単には語れない重いものが続く。
けれど、主人公の晋作や、晋作の会社の社長・大津のポジティブさが、全体の雰囲気を明るくしてくれている。
新しいことにチャレンジすることを推奨する大津社長の懐の深さ広さと、自分の楽しみのために思い切ったことができる晋作の行動力に見惚れてしまう。
一見不便な田舎暮らしを自ら望んで楽しみ、そこで新しいビジネスの種を見つけて、その土地で協力者を作っていく。
そんな晋作の生き方が羨ましいと感じる一方で、「自分も本気でやろうと思えばやれるかも」と思わせてくれる親近 -
Posted by ブクログ
海外進出を目指し新社長を外部から迎入れた老舗カレーチェーンが会社変革、乗っ取りの憂き目に遭い、旧経営側と新経営側が戦うという話。
新社長の相葉の考えが古いなというのが終始の感想。今特に米国のような先進国でこそ健康志向が流行りで、価格より質を追求している中で、質の低い食材も煮込めば一緒という考えは違和感。
作品内では新経営側かと思えた商社の安住が中長期視点が欠くという点で相葉を見限り読者の溜飲を下ろしてくれる。ただ、旧経営側も事前リサーチをしてないにも程があるし、乗っ取られかけて文句を言うのも自分勝手がすぎる点でスッキリしない。
あとは単純に会社の同期だからといってビジネスの場でタメ口で