楡周平のレビュー一覧

  • 東京カジノパラダイス(新潮文庫)

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    カジノ法案が通ったことでお台場に一大ビジネスを展開するためのいろいろ、のテンポの良いストーリー展開ですぐに読み終わりました。外資の雇用の仕方や、パチンコや宝くじの収益のカラクリにむしろビックリした。なんか、宝くじ買うの嫌になっちゃうなぁ〜・・・

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    2018年10月27日
  • フェイク

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    ネタバレ

    ストーリーというか話のスジは面白かった。銀座のクラブの裏側とか、ノミ屋とか競輪とか。特にクライマックスのノミ屋潰しは描写がイキイキとして作者が一番書きたかった部分なんだろうと感じた。
    でも登場人物に魅力が無い。特に摩耶とさくら。この作者は女性キャラが苦手なんじゃないかな。
    会話が説明口調過ぎて笑える。

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    2018年09月28日
  • プラチナタウン

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    楡さん三部作の第一部

    類に漏れず面白かった。
    大企業からの左遷や、しがらみだらけの市政など、第2部に比べれば、かなり政治色の強い本編だったが、そこを毒づきながら乗り越えていく主人公はカッコよかった。

    ただ、黒狸役のカマタケが、ずっと厄介な存在で、最後になんかしてくるかをヒヤヒヤしていた。

    主人公というより、周りの人とのコミュニケーションでどんどんプランが拡大+ブラッシュアップされてく姿も良かった。

    過疎化が進み死にかけてる地方を再生するというテーマも素晴らしい。こんな大きなテーマを扱える人間になりたいとワクワクした。

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    2018年05月03日
  • 和僑

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    先輩からの推薦本

    ビジネス系の小説(島耕作を小説家したようなもの)で大変面白かった。
    あっと驚くトリックなどは無いのだが、四苦八苦しながら、
    多重に戦略を立て進めていく姿が、その分リアルに描かれていた。
    また、「20年後、30年後の日本の未来を嘆き、和僑や日本食の海外輸出などのビジネスモデル」
    を立てて行くところも考えされられた。また主人公からは「大きなビジョンと、先ずは自身が動くこと」の大切さを感じた。
    シリース物の2部目の作品だったので、前後の作品も読んでみたい。
    (222文字)

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    2018年04月17日
  • フェイク

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    最初に主人公が性病の病院に行く所から始まって、なんとなく「その話は余談だろう、いつか本題に入るんだろう」と思っていたら、夜のお仕事をしている人たちのストーリーでした。
    アラッ!そうだったの!

    すごく面白かったです!相手に復讐する手段としての詳細が、博打についてまったくわからないため、「ふーん」という感じでしたが、話しとしてはよくわかりました。
    ストーリーとしてはありきたりではないし、楽しめました!

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    2018年04月16日
  • 和僑

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    華僑が商売を追い求めて世界に出るのは国を信じていないから。資産を分散して、万が一の時には一番状況の良い国の身内を頼る。しかし日本は滅多なことでは国は捨てないが超高齢化、人口減少社会で20年30年後には和僑になるとの将来に向けての提言になるほど。終章の町長選挙の話は少しサラッとしすぎ感はあるが、総合的に前著プラチナタウンも良かったが続編としても内容は面白かった。

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    2018年02月06日
  • 象の墓場

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     2012年、フィルム業界で世界に君臨していたコダックが破綻した。
    この物語は、1992年から2004年まで、映像のデジタル化がじわじわとフィルムを浸食していき、他に追随を許さなかった大企業が崩れていく様子を描いたものだ。
     写真は紙で楽しむもの。そんな常識が昔はあったわねと、デジタルの歴史はまだ浅いのに懐かしく思う。100年以上続いた常識が崩れ去るなんて誰が想像しただろうか。
     でもコダックでの破綻はデジタルによる変化ではなく、その変化の波をうまく利用することができなかった経営不備のせいだと言われる。だってデジタルをいち早く開発したのはコダックだし、フィルムの時代は終わると自分たちで予言まで

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    2018年01月28日
  • 朝倉恭介

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    大好きなシリーズ、最終章。
    悪と正がいよいよ対決するんだから、そりゃ正が勝つんだろうなーとは思ってたけど…けど!!すっきりしなかった。
    しなやかで鮮やかで残虐な野獣、悪に魅了されて感情移入してるわたしは、作者の思うつぼなんだろうなぁ(笑)

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    2017年12月27日
  • 和僑

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    プラチナタウンの続編。
    題名から大筋が推測されてしまうのを差っ引いても充分に楽しめた。政治論的要素の応酬がながかったので星四つ。

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    2017年12月23日
  • 介護退職

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    高齢社会が進む中、介護問題は他人事ではなくなっている。主人公・唐木は大手電機メーカーの国際事業部長。彼の母は秋田で一人暮らし。それが母の骨折から要介護状態となったことで、一気に唐木家を追い詰める筆致が読書速度を上げる。閑職に追われた唐木の退職決断は身につまされた。母の介護は続くが、唐木の再就職という結末はハッピーエンドだと言えるだろう。

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    2017年09月14日
  • 和僑

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    日本の、空洞化する地方、農村をどうしていけばよいのか、インバウンドではなくアウトバウンドで、というソリューションを提示。

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    2018年10月14日
  • ミッション建国

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    堺屋の『油断』を読んだときのようなインパクトがある。少子高齢化と破綻寸前の財政を抱える日本に、尖閣の問題、北朝鮮の暴発などが重なったらどうなるのか。今、手を打てること、手を打つべきことは何か、を考えさせる力がある。

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    2018年10月14日
  • 陪審法廷

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    #fb こういう結末しかないのだろうが、言葉を交わせずサラバなところに妙に感情移入して、ごめんなさい。

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    2017年07月12日
  • 介護退職

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    ネタバレ

    他の方と同じように、考えさせられる小説だった。出来すぎの展開だと思うが、あんなハッピーに転職活動が終わるのも、まぁいいかと思ってしまうくらい、主人公の男性には次々と、苦難が降りかかる…この人のように上手くいかない人がほとんどだと思う。そういうとき、どうすればいいのか?私にも降りかかる可能性はある。
    でも仕事は絶対に辞めてはいけない、それは強く感じた。

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    2017年07月09日
  • 陪審法廷

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    ネタバレ

    牧田研一はジュニアハイスクールの卒業式の翌日、ダンスパーティーの夜に隣人のクレイトンを射殺する。
    グアテマラから必死にアメリカを目指し、養女となってようやく安寧の日々を手に入れたパネラを守るために。
    養父であるクレイトンは、妻に隠れてパメラに3年間も性的虐待を続けてきた。
    養父を殺害しようと決意しているパメラに代わり、研一はクレイトンに向けて銃を放ったのだ。
    法廷での検察側と弁護側の攻防。
    緊張感にあふれ、一進一退のまま最終弁論を迎える。
    すべては12人の陪審員の判断に委ねられ、いよいよ評決の話し合いが開始された。
    面倒なことは少しでも早く済ませて日常の生活に戻りたい者。
    15歳の少年の人生

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    2017年04月19日
  • フェイク

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    面白かった( ´ ▽ ` )ノ

    ニレーといったら、はるか昔に「Cの福音」とか「クーデター」とか読んだきりだったから、てっきり本作もああいう国際陰謀を描いた社会派ピカレスクか?、と思ったけど、ぜんぜん違かった( ´ ▽ ` )ノ
    ニレー、こういうサラッとした風俗小説も書くんだ( ´ ▽ ` )ノ

    闇金、ギャンブル依存症、連帯保証、詐欺、企業恐喝、性病……善男善女の心胆を寒からしめる現代日本のダークマターてんこ盛りなのに、語り口が軽いからあんまり怖くない( ´ ▽ ` )ノ
    あくまで他人事だから、笑って読める( ´ ▽ ` )ノ
    まあ、各種描かれるコンゲーム、正直「そんなうまいこと行くもんかよ

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    2017年04月04日
  • 象の墓場

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    コダックを舞台にした小説。
    企業も個人も変わり続けないと、生き残れないってことだ。
    さて今後どうするか。

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    2017年02月19日
  • フェイク

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    善人がひとりも登場しない作品です。
    詐欺や企業恐喝(これは復讐)を企ててしまうのですが、どうしてもずっと摩耶さんを応援している私…
    反対に恩知らずで愛嬌の欠片もないさくらさん、嫌いです。酷すぎませんか?
    主人公がこの女性と最後まで縁を切らなかったのが、後味悪かったです。
    とはいえストーリー展開は面白く、エンディングもポジティヴで、読後感も爽快でした。

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    2017年01月05日
  • 象の墓場

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    20161218


    500ページを超える大作。写真がフイルムからデジタルへと変わり、大企業コダックが破綻して行くまでの、社内での詳細なやり取りを再現した長編小説。

    実際に作者の楡氏がコダックの社員だったため、リアル過ぎる社内での社員同士の会話がほとんどなうえ、特に面白い事件や出来事も無いため、読み進めるのに珍しく時間が掛かった。

    エンターテインメント性に欠ける分、面白味は少なかったが、リアルさは十分にあった。

    解説では、デジタルの技術革新により、同様に廃れて行くビジネスとして、新聞、雑誌、テレビ、そしてAIの進化により自動運転に取って変わられる運転手が挙げられている。

    いわゆる衰退産

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    2016年12月18日
  • 象の墓場

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    いかに巨大な企業でも時代の波に乗れなければ、すぐに淘汰される。過去にとらわれず、自分を変えることができるか。変化を受け入れられるか。これまでのやり方を捨てられるか。まさに我が社に突きつけられた課題。

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    2016年09月28日