楡周平のレビュー一覧

  • TEN 上

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    「もはや戦後ではない」時代に貧困の底からすくい上げられ、時代の波に乗ってぐんぐん駆け上がっていったサラリーマン版今太閤物語。

    順風満帆の上げ潮がピークを迎え、暗転の予感を感じさせながら下巻へ続く。。。

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    2021年05月25日
  • 和僑

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    プラチナタウンの続編。前作より面白かった。
    恩田が山崎町長へかけた言葉「いまだ商社マンの血が体にたぎっている。人間、歳と共に情熱は失せ、理想よりも現実を見据える。どこか達観した気持ちになるものだが、そんな気配を微塵も感じない。」また父親の「商売は海のものとも山のものとも見えねえうちは誰も見向きもせんもんだ。ところがうまくいったとなれば、黙っていても人は集まってくる。」
    社会人経験を積み、役職について少し先が見えなくなっている自身に、いずれも心に刺さった言葉でした。そして、山崎町長の「夢は叶えるためにある」
    どのような環境下で働いても大切なマインドと思いました。最近、目先の事ばかり考えていた自分

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    2021年05月15日
  • TEN 上

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    自分の働く姿勢を見直す事が出来た。恩に報いる、とまではまだ思えないが、待ちの姿勢ではダメだし会社を使っていろんな事に挑戦できる事に感謝したい。

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    2021年04月30日
  • Cの福音

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    親の死をきっかけに悪の道へ進んでいく恭介。
    ただ生きていく中で時に悪の感情を必要とする瞬間があるんじゃないかと思わせてくれた作品。
    この人の作品は面白い

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    2021年03月29日
  • 国士

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    フランチャイズビジネスの落し穴がよくわかる内容でした。コンビニ経営も状況によってはリスクがあります。

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    2021年03月22日
  • 再生巨流

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    面白かった。

    いろんなアイデアを思いついて
    この筆者はビジネス界でも活躍されたことでしょう。

    しかしこの主人公は
    組織で働くことにおいて大切なことを
    新しいプロジェクトを通して気づいて良かったね。

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    2021年03月14日
  • 食王

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    34この人の作品は苦境から前向きに挑戦するひたむきさが好きだけれど、現実はそうそう周りに人材がいる訳でもなく私財があるわけでもない。分かっているけど小説くらいは夢をみたいですねな。次はエッセンシャルワーカーの世界でお願いします。

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    2021年03月10日
  • TEN 下

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    ネタバレ

    202103/上下まとめて。絶対面白い楡作品、今回はサクセスストーリー的エンタメビジネスもの。動物の貂に似ていることからテンとあだ名された中卒で横浜ドヤ街育ちの主人公が、料亭下足番から始まり出世の階段を昇っていく。戦後のホテル業界を舞台にした現代版秀吉(草履の逸話の真偽はさておき)ってかんじで信長や光秀的なキャラも登場。血の通った登場人物達の描写と、危機→解決、の展開なので一気読み必至。カンちゃんがああなってしまうのは悲しかった…。各章タイトルが内容に沿ったテンという漢字(「貂」「転」「典」…)で構成されてるのも見事。ラストが9章で、10(TEN)章じゃないのは惜しい笑。

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    2021年03月07日
  • TEN 上

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    ネタバレ

    202103/上下まとめて。絶対面白い楡作品、今回はサクセスストーリー的エンタメビジネスもの。動物の貂に似ていることからテンとあだ名された中卒で横浜ドヤ街育ちの主人公が、料亭下足番から始まり出世の階段を昇っていく。戦後のホテル業界を舞台にした現代版秀吉(草履の逸話の真偽はさておき)ってかんじで信長や光秀的なキャラも登場。血の通った登場人物達の描写と、危機→解決、の展開なので一気読み必至。カンちゃんがああなってしまうのは悲しかった…。各章タイトルが内容に沿ったテンという漢字(「貂」「転」「典」…)で構成されてるのも見事。ラストが9章で、10(TEN)章じゃないのは惜しい笑。

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    2021年03月07日
  • 国士

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    直前に読んでいた本がべらぼうに読みにくかったので、
    ちょっとストレス解消に楡さんの小説に手を出しました。
    圧倒的な読みやすさと展開が気になって気になって仕方なく、
    あっという間に読み切ってしまいました。
    (もっと味わってもよかったかも。。)

    ココイチを彷彿とさせるカレー屋チェーンの世界展開を小説にした本ですが、
    元マクドナルドCEO原田氏を彷彿とさせるプロ経営者が、
    創業者から経営を引き継いだものの、会社経営をメチャメチャにしていくという
    ある意味正義vs悪の構図がとても分かりやすい仕立てです。
    (実際の原田氏はそこまで悪ではなさそうですが、これはあくまでフィクションです。)
    この辺り、池井

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    2021年02月02日
  • 再生巨流

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    経済小説をたぶん初めて読んだが…
    めちゃくちゃおもしろい!!

    運輸業社で左遷された主人公が、
    新しいビジネスを立ち上げていく話。
    物流なんて全然詳しくなかったけれど、
    すごくわかりやすく書かれていてすらすら読める。

    平成17年刊行…15年前!?
    内容も全然古く思えない…。

    解説にて紹介されていた楡さんの他の本も大変面白そうで、これから楡さんの本をもっと読んでみたいと思いました。

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    2021年01月29日
  • ラスト ワン マイル

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    ネタバレ


    『税金で作り上げられた』郵政の民営化によって更なる値下げ競争に巻き込まれた運輸会社をはじめ、信念を持って変化をし、受け入れ、情熱を生み出す数多くの人間たちを描いた2009年発売の「ラストワンマイル」

    コロナ禍で変化を恐れてしまう貴方にこそ今手に取って欲しい。


    急激に成長したネット通販会社『蚕の市』と、創業から安値で世話をした結果裏切られる『暁星運輸』

    資本主義では当然の原理。ただ果たして下請け最下層の運輸、物流業であるからこそ仕方ないことなのか。

    いや、最下層の物流業であるからこその発送、いや発想で光を見いだす。それを頭ごなしに無理だという上司。新しいことをするには突き進む信念が大

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    2021年01月24日
  • フェイク

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    銀座の高級クラブの世界を舞台に描かれていて興味深い導入。競艇の話も新鮮でした。少し最後の方はハショリ気味の展開でした。

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    2020年12月12日
  • 砂の王宮

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    ダイエー。モデルとしては打って付け。話の展開も面白い。人との出会い、運、果たして誰の目の前にもぶら下がっているものを掴む事は出来るのか。最後になればなるほど、途中で読むの。やめられない…ビジネス小説好きにはお勧め。

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    2020年12月11日
  • ミッション建国

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    いや~結構つだまらない小説だった。。
    とはいえ、これは嫌みではなく最大限のほめ言葉。

    これからの日本にはミッション(大局的な目指すべき姿と言いましょうか)が必要という政治小説。
    小泉進次郎がモデルになっていると思われる。

    楡さんのオリジナルの日本再建プランがとてもユニークな上に、
    政治家の思惑なども詳細に書かれていて
    「なるほど政治家はそんなことを考えていたのか…」ととても勉強になる。

    政治の世界にさほど興味のない自分にも、
    政治の現実と日本の危機感を伝えてくれるリアリティーのあるフィクションだった。
    が、フィクションのようで、フィクションには思えない。
    将来の日本の姿を映し出しているよ

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    2020年12月10日
  • 食王

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    ストーリー展開が読めてしまったのが少し残念。
    商売とは実直で熱意のある人が集い、知恵を出し合って初めて良いものが生み出せるのだと痛感した。

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    2020年12月04日
  • 和僑

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    プラチナタウン の 続編。
    間も無く 迎える"超高齢化社会"。
    町の 改革派 と、踏襲派 の 対立。
    紆余曲折、一つ一つ 問題解決してゆく 姿には、心が 奮い立つ。
    最後まで 面白い。

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    2020年11月25日
  • デッド・オア・アライブ

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    FCVかEVか。今の流れはEVだろう。日本企業は大きく遅れを取っていると思う。
    作品に出てくるリチウム電池の性能をしのぐ「シエラ」がどんなものかよくわからないが、日本企業が開発することを望む。

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    2020年10月24日
  • 食王

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    コンゲームと並ぶ、著者の得意分野だけあってさすが、現実世界でも通用しそうなアイディアで局面を打開する。某企業ドラマシリーズよりもリアリティがある。

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    2020年10月06日
  • 国士

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    楡周平ではあるが、最近の作品は『プラチナ・タウン』と同じようにビジネスロジックの解説を中心としたストーリーで構成する。派手な立ち回りや、むせかえるほどの愛憎という人間劇をほとんど扱わずとも、これだけカタチにするというのは凄い。「経営のプロ」と事業家とは、マインドセットやスキルの点でやはり違うものなのかな、ということを扱っているようだ。

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    2020年09月23日