楡周平のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
面白かった。
とてもわくわくして読めました。
再生巨流、プラチナタウンとさまざまなビジネスプランを紹介してきた楡さんですが、本作では、流通企業と通販とのビジネスについての物語です。
時の話題をベースに、よくも、こんなにビジネスモデルを考えることができるのだろうと思います。
本作では、郵政民営化、楽天のTBS株取得などをベースとしたプロットとなっており、「蚤の市」から取引条件の変更を求められた暁星運輸の課長が新しい通販のビジネスモデルを考案し、蚤の市と戦うストーリ展開となっています。
「ラストワンマイルを握っているものが支配権を持つ」
うーん、すごい。
ちなみにIT系のラストワンマイルとは -
Posted by ブクログ
考えさせられると共に身につまされるような作品だった。
主人公の唐木栄太郎は妻と息子の三人で順風満帆の生活を送っていたのだが、秋田に独居する老母が大怪我をし、さらには…唐木は止むに止まれず、介護退職を決意するのだが…
これからの日本は、この作品に描かれているような問題が増えていくに違いない。地方には仕事も無く、少子化が進む中、仕事を求めて人々は都会へ。地方に残された年老いた親の面倒をどうするのか。老人介護施設も老齢化の波を受け、なかなか受け入れてはくれないだろう。もちろん、国も当てにすることは出来ない。
この作品の主人公の決断は最終的には良い方向に向かうのだが、こういう例は極一部だろう。国 -
Posted by ブクログ
流産させた6ヶ月の胎児。
その胎児は 女子であり、体内には 700万個の卵子がある。
それを人工培養させて 成熟させる。
成熟させた 卵子を 人工授精させる。
受精した卵子を 定着させ 代理母 によって 誕生させる。
それによって ニンゲンが誕生する。
胎児から 卵子を取り出して 成熟させるというのは 新規性があるが
それ以外の手法は 目新しいことではない。
『倫理』というものが 技術の進歩によって 変化してくる。
そのことが テーマとなって
現代の 生命とは ニンゲンとは ということを
問いかけるのではなく、
ビジネスとして取り組んでいる集団に対して
何らかのアクションを起こそう という話 -
Posted by ブクログ
三流大学をでた 岩崎陽一。
銀座の会社にはいったが
その会社の経営する銀座のクラブで働く。
手取り 15万円。
そのクラブに 現れた 摩耶ママ。
26歳で 1ヶ月の売上 1500万で契約。
歩合制ママの 運転手としてはたらくことで、
妙な展開に。
新宿歌舞伎町の酒屋の謙介とは大学の同級生。
競輪ではまり、借金で追い込まれる。
偽ワインを 販売することで 小遣いが増えるが。
製薬会社の山野社長は 婿養子。
その愛人だった 摩耶ママは、陽一の紹介した
同じく同級生の さくら に乗り換えられることで
摩耶ママは 復讐をする。
毛生え薬に 脱毛剤をすり替えて、
脅しをかける。
そのやり方が