楡周平のレビュー一覧

  • 黄金の刻 小説 服部金太郎

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    楡周平君の経済ものやね。
    文体はこなれていて、実に読みやすい。
    この内容なら、上下巻位のボリュームで、もっと深掘りしても良えんちゃうかなぁ。それぞれの話がちょっと平板で物足りない気がするんだけど。

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    2024年05月09日
  • ラストエンペラー

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    近未来の自動車ビジネス小説。時代はガソリン車から電気自動車へ。厳選された人物がトミタに集結。最後のガソリン車となる『エンペラー』を手掛ける社運や如何に…著者の先見の明は秀逸。

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    2024年05月03日
  • ラストエンペラー

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    最後にして最高のガソリン車を作り上げるプロジェクトのはなし。
    衝撃のF 1事故に始まり、その関係者が繋がって超高級車が出来上がる。ゾクゾク、ワクワクが止まらない。失敗からの大逆転的なことは全くないが、主人公が女性ながら女性性を売りにすることなく、反対勢力を理論でスカッと治める場面など爽快。
    完成した車の描写に想像が膨らむ。見てみたい❗️

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    2024年04月27日
  • 国士

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    物語にヒールがいると盛りあがる
    直前に読んだのが「黄金の刻」だったので、その差がハッキリと感じられた
    ただ最後の部分でもう少し勧善懲悪を際立たせてくれると、よりスッキリしたかなと

    最後、政治家になりたいなと少し思わせてくれた笑
    とても読みやすい作品ではありました

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    2024年04月19日
  • 黄金の刻 小説 服部金太郎

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    先ごろこの本原作のドラマを見た。
    世界的時計メーカー「セイコー」の創業者の一代記だ。
    明治初期、丁稚奉公を終えた服部金太郎は、奉公先の主人の引き留めにも応じず、自分の決めた道を歩み始める。
    「正確な時間を知る」ことの重要性に目をつけ、時計商になる、ことを目標に掲げ歩き出す。
    今いる目の前ではなく、10歩先、100歩先を常に見据え、考えその道を切り開いていく。
    服部にその才能、先見の明があったことは確かだろうし、そのための研鑽、努力のたまものであったろうと思う。
    しかし思うに、何事を成しえるにも自分一人の力ではできないということだ。
    その時々で出会った人、側にいてくれた人、あらゆる人たちの助けな

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    2024年04月18日
  • 逆玉に明日はない

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    個人的に大好きな楡周平さんの小説。
    文庫になったので、ちょっとした箸休め的な気分で、
    読んでみました。

    楡さんお得意の重厚なビジネス小説というよりは、
    ちょっとライトでコメディー要素の入った小説です。
    逆玉の輿婚を成し遂げた主人公が
    成金生活を送っていて、
    結婚の条件の一つであった子供が生まれた途端、
    トラブルに巻き込まれていくという…(以降はネタバレ)、
    安っぽいドラマのような設定ですが、
    楡さんらしく最後まで楽しませてくれます。
    若干、展開に無理があるのと、
    途中、何となくストーリーの結末は読めてしまうのですが、
    それでも自分の予想を確認すべく、
    最後まで読ませる楡さんの筆力はさすがと言

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    2024年04月17日
  • 黄金の刻 小説 服部金太郎

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    過去読んだ本の中で最もドッグイヤーが付いた作品
    経営者はもちろん勤め人にも示唆に富む言葉が並ぶ

    ただ、もう少し苦労に焦点を当てて欲しかったかなと思う天の邪鬼な私‥

    素敵な作品でした

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    2024年04月08日
  • バルス

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    すごく細かく書かれていて、現実に起こりそうで起こらないフィクションとノンフィクションのギリギリを攻めてるような作品でした。
    最後に少しフィクションに寄っていたが小説である事を考えればいい終わり方をしたと思う。

    内容は非正規雇用と正規雇用の問題が出てきて今まで興味を持たなかったことに興味を持てるきっかけとなる、私にとってこの本は正しくバルスの存在と同じ様な存在になりました。

    楡さんの本は今の自分にとって世捨て人みたいな生き方をしてきた自分に別の視点を優しく教えてくれる。そんな作品が多いため、これからも読んでいきたいと改めて思いました。

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    2024年04月03日
  • ラストエンペラー

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    車の未来がEV化で決まりっていうのも寂しいが、生き残りをかけたメーカーの熾烈な競争の中に作り手の夢がちゃんと詰まった車の未来があるか、その問いを踏まえて描いた作品なのだろう。

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    2024年03月20日
  • プラチナタウン

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    ビジネス小説はヒヤヒヤドキドキして面白い。
    山あり谷ありがあっていいし、会話ややり取りもなかなかコミカルで良かった。

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    2024年03月14日
  • ラストエンペラー

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    今度は、トヨタの表の物語。それはそれで楽しめる。表紙の車が、ラストエンペラーなんだろうな。内装に西陣織り…楡さんの創造力、今回も随所に。どっか真似しないかなあ。「車は所有欲を満たすものであり、見栄を張る道具」まさしく。

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    2024年03月12日
  • バルス

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    2024.03.05〜03.10
    この人の作品って、緻密に書かれていて、毎回、感心する。今回も、凄いな、と感心。
    非正規労働者の苦悩はわかる。が、共感はしない。

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    2024年03月10日
  • 砂の王宮

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    ダイエーの話?
    金を儲けるためには新しい事をする。
    需要を見つけ出し、それを供給する。
    当たり前だけど難しい事だよな。

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    2024年03月02日
  • ラストエンペラー

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    毎回のことながら現実世界でも使えそうなビジネスアイディア。今回はあっと驚く逆転劇はなかったがその分リアリティがあった。これを読んだ自動車業界が動くかも?

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    2024年02月29日
  • ドッグファイト

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    ネタバレ

    大手物流会社と世界的外資系ネット通販の壮絶な空中戦が始まる!
    みたいな帯で煽っていますが、楡周平の企業系の話はハードボイルド系同様、相変わらず面白い。
    最後のオチ?はなかなか良かった。

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    2024年02月20日
  • ラストエンペラー

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    全車種をEVにすることを決めた自動車メーカーが、最後に超高級ガソリンエンジン車を出すことにした。どうすれば売れる車が作れるか。

    ほぼ予想通りの展開になるものの、現代の物作りについて考えさせられること多し。

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    2024年02月09日
  • ラストエンペラー

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    ラストエンペラーは中国の皇帝の話かとタイトルを見て思って読み始めた。
    電気自動車、完全自動運転者、など大きく変わりつつある自動車業界の中で、最後の高級ガソリン車をラストエンペラーと名付けた物語である。
    何台もトヨタの車を乗り継ぎた経験から、自動車はトヨタで良いのではないかと考えてきた。
    もちろん高級なセルシオも、センチュリーも乗った事はなく、大衆車に乗り続けてきたのだが、
    最近のニュースでトヨタの不祥事、ダイハツのトヨタブランドの車の不祥事、などが相次いでおり、豊田社への信頼も1部由来でいるような気もするが、EV車の時代にどう変化していくのか、予測ができないのかもしれない。国を挙げて支援を続け

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    2024年01月30日
  • ラストエンペラー

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    市場が様変わりする中での、大企業の意思決定及び実行を描く一冊。かなり読みやすく仕事をする中での考え方なども学べる面もあるし、物語としても面白い。

    一方で、現場での苦悩や困難を乗り越える描写は少なく、最後のシーンでの感動のようなものは今一つ。

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    2024年01月03日
  • ショート・セール

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    今回も実話顔負けのリアルなビジネスフィクション。でもマネーゲーム感がやや強く、これまでのようなビジネスアイディアでの逆転劇に乏しかったのはやや残念ポイント。

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    2023年12月21日
  • バルス

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    『バルス』楡 周平著
    働く世界の厳しさ ☆☆☆☆☆
    将来の不安との闘い☆☆☆☆☆
    資本主義とは?  ☆☆☆☆☆
     
    主人公/大学生が派遣アルバイトを始めます。理由は、就職浪人をしたため、学費を稼ぐためです。派遣先は、グローバル通販企業の物流センターです。
    彼の派遣アルバイトという世界を通じて、読者は下記のテーマを考察する機会に出会います。
    ・厳しい就職活動。
    ・正社員と派遣社員の環境の違いと格差。
    ・資本主義とはなにか?

    【厳しい労働環境。その背景は?】
    派遣先のグローバル通販の物流センターでは、徹底したコスト管理が実行されていました。たとえば、作業員1名あたりのピッキングする点数は、1分あ

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    2023年12月08日