楡周平のレビュー一覧

  • 食王

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    楡周平さんは様々な業界を題材にビジネス小説を書く作家さん。今回は飲食業界、まさに「食」がテーマ。
    恩義ある人から麻布の閑古鳥が鳴くような場所にあるビルを譲り受けた主人公が、飲食店を開き、どう建て直していくかを描いた物語。

    飲食店だけは僕はできないなあと自分で思う。第一に舌が肥えておらず、ビジネスセンスもなく、細かいことを気にしすぎる。
    この小説を読む限りでも家賃交渉から始まり、店のコンセプト、ターゲット客層を決め、メニューと価格帯、何よりも料理人の腕。内装や備品、食器類。仕入れ先を決め、客数と客単価のシュミレーション。人の採用と教育。人件費、光熱費、損益分岐点の計算。連日満員なんてありえない

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    2025年03月01日
  • 介護退職

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    一流企業に勤務する部長職、同期に抜きん出て順調に出世、都内にマイホームを持ち、息子は名門中学を目指している50代のいわゆる『勝ち組サラリーマン』が主人公。

    ある日突然、田舎に住む母親の介護問題(認知症・四肢の障害)がのしかかる。妻は息子の受験で頼りにならず、多忙な仕事のままでは夫婦共倒れになりかねない…悩んだ末に主人公は仕事を退職する…

    親が長生きしてくれるのはありがたいが、『介護問題』は人それぞれで、どのような形でやって来るのかは予想も付かない。しかし目をつむって通り過ぎるのを待つことで、自然に解決事出来る問題ではない。

    僕にとっても、8050問題ならぬ9060問題が先に控えている。現

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    2025年03月01日
  • サンセット・サンライズ

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    2025.02.22〜02.26
    新ビジネスの着眼点の素晴らしさとそれを実行していく行動力。
    この人の作品でいつも考える。実現できたら、どんなに素晴らしい日本になることか。ただ、本当に実現したら、過疎高齢化地域の固定資産税や物価も値上がりするんだろうね、お国のことだから。
    東日本大震災の爪痕、まだ、残っているんだな、と改めて思った。
    早く、朝が来ますように。

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    2025年02月27日
  • 国士

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    久しぶりにサラリーマンが主人公の企業小説を読んだ。一昨年に読んだ真山仁のマグマ、数年前に読んだ黒木亮のエネルギー以来。外食産業の話で自身とは全く異なる世界だけれど、それなりに楽しく読めた。この作者はハードボイルドなノンフィクション小説家のイメージがあったけれど、人間ドラマではなく、企業の倫理に重点を置いているのが良かった。毎日の業務に追われて忘れてしまいがちだけれど、時折は仕事に対する本質的なモチベーションを考える事は大切だな、と再認識。今日の仕事を通じて社会のためになる事は何かを夢想しよう。

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    2025年02月20日
  • サンセット・サンライズ

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    震災、コロナ辛い世界のなかでの、人と過疎化地域の再生の物語。
    映画化されると聞き積ん読から抜きとり読み始めたが、一気に読めた
    コロナを機にリモートワークになり、震災後の街に引っ越した主人公。コロナによる外出禁止令をのりこえ、徐々に地域の人と溶け込んでいく。田舎ならではの噂、これは下手なSNSよりも怖い。
    そんなあるあるの物語のなかで救いは、
    魚、山菜の料理の描かれ方が秀逸で引きこまれる。
    美味しい料理とともに
    問題の地域の空き家の解決策を踏まえながらテンポ良く物語は進む。

    まあ、最後は最初からこうなるだろうと予想されたとおり(笑)

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    2025年01月23日
  • 象の墓場

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    ネタバレ

    フィルムからデジタルへと移行したころのフィルムメーカーの生き残りを描いた物語。企業の在り方を考えるいい作品だった。

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    2025年01月19日
  • サンセット・サンライズ

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    映画化になるというニュースを見て、読み終わったのに感想書いてなかったのを思い出しました

    コロナ禍でリモートを余儀なくされて、釣り好きの主人公は東北の海外近くに越して来ました
    住む所を提供してくれた女性
    そこに住む癖のある住民の人達との関わりやら新しい事業を開拓したり、でも根底には辛い過去が

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    2025年01月17日
  • サンセット・サンライズ

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    文庫の映画告知表紙の公開日が近いのと菅田将暉の横顔と宮藤官九郎が脚本。で手にした本。
    楡周平さんの本は初めてだったが他作品も読みたいし、映画であのシーンはどうなってるのか、スクリーンで観たい。

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    2025年01月09日
  • サンセット・サンライズ

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    テンポよくサクサク読める。
    普通に面白かった、おとうさん良い人
    釣りに興味がある人は多分もっも楽しく読める(私は興味がない)

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    2024年12月09日
  • 宿命(上) ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京

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    ネタバレ

    面白かった!
    割とよくわからない用語、セクトや安保闘争の事が結構出てきたけど物語自体はとても上手くまとめられていてわかりやすかった。
    上の終わり方がすっごくもどかしいとこで終わり、この後の白井家と有川家の抱える爆弾と宣子のさらに強くなってしまった復讐心が下ではどのように回収されるのか楽しみ。

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    2024年08月25日
  • 日本ゲートウェイ

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    昭和の地方人間で屋上遊園地に連れて行ってもらっていました。帰りにレストランでプリンアラモードをご馳走になる。なんてことを思い出しました。

    サラリーマンですが明日は我が身の気持ち。下火の販売地域でしょげそうですが、コロナやらを言い訳にばかりできないのでなんとかしたいです。

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    2024年08月17日
  • 修羅の宴(上)

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    大手銀行から繊維商社に出向した滝本は高卒という学歴コンピレックスを持っていた。

    浪速商社を2年で赤字脱却させた滝本は、出向元であるいづみ銀行から縁を切るため、様々な画策をする。

    話の展開が少々性急に過ぎるところはあるが、滝本が荒波に揉まれながらのし上がっていく様は読んでいて面白い。

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    2024年08月12日
  • ラスト ワン マイル

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    再生強流にちょっと似ている。

    配送業者である暁星運輸は郵政の進出により、大手コンビニや大型Eコマースの蚤の市からの集荷を失う危機に瀕していた。

    一方、大手テレビの極東テレビは蚤の市からの買収に悩んでいた。

    暁星運輸の横澤は出店料無料のEコマースを社で実施する案を思いつき、テレビと連携することでサイトの信頼度を上げることを思いつく。

    ラストワンマイルを握るものが勝つ!企業小説。

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    2024年08月11日
  • ターゲット

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    朝倉恭介シリーズ。

    恭介はCIAにはめられ、CIAで工作員として働くことになる。

    北朝鮮の在日米軍基地を生物兵器で襲うという任務を防ぐため、工作員朝倉恭介が動き出す。

    今回は恭介がCIAに訓練され、さらにパワーアップする。物語のテンポはよく楽しく読めた。

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    2024年08月11日
  • ヘルメースの審判

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    生き馬の目を抜くことが求められるビジネスの世界を舞台に、日本とアメリカの企業体質の違いや、次世代のエネルギービジネスを軸に「企業とは」「ビジネスとは」を描いた経済小説。
    フィクションではあるものの、東芝をモデルにした大企業が登場したり、東日本大震災が物語に絡んできたり、リアリティを伴うことで没入しやすい。
    少し難解な話になっているため、所々で筋を掴みにくいところがある。

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    2024年08月11日
  • 黄金の刻 小説 服部金太郎

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    SEIKO創業者、服部金太郎の生涯を綴った小説。
    服部の人柄の良さ、そして世間を見抜く慧眼っぷりが随所に描かれており、ビジネスを学ぶ視点でも歴史を学ぶ視点でも楽しめる。
    服部の周囲の人間もキャラが上手く表現されており、飽きが無い。
    こんな経営者の元で仕事をしてみたいと思える一冊。

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    2024年07月28日
  • ドッグファイト

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    結果はなんとなく想像できたが、物流の裏側が理解できた。高齢化社会、商店街、ドライバー不足など社会問題解決のアイデアになる。自分ができることは、なるべく再配達はやめようと思った。

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    2024年07月04日
  • 修羅の宴(下)

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    ホンマに恐ろしい内容だった。有名なイトマン事件をモチーフにしてるのを気付いてからはネットでいろいろ調べた。ほんの数年の祭りのツケが何十年も続くなんて誰も思わなかった。

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    2024年07月02日
  • 黄金の刻 小説 服部金太郎

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    ネタバレ

    服部時計店、セイコーの歴史が創業者服部金太郎の丁稚時代から描かれている。小説だからフィクションではあるが、さもありなんという個性、人格の醸し出す雰囲気はよく出ていて魅力的だ。人との縁を大切にして運を引き寄せるアイデアマン。魅力的だった。

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    2024年06月22日
  • サリエルの命題

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    ネタバレ

    命を選択する際の基準とは、、、を考えさせてくれる作品でした。
    自身の職業が医療関係なだけあってとても小説とは思えなく恐怖を感じました。
    実際、医療費を特に気にせず病院を地域の交流の場みたいに利用している高齢者は多くそんな人達にも税金が利用され財政が圧迫されていると背筋が凍る思いでした。
    国民健康保険が小説では主題になっていましたが、他にも介護保険制度の利用も年々増加していくため現実の財源はもっと深刻な状況なのでは?と考えました。
    今後益々少子高齢化が進んでいるためいつか道徳的な考えができない時が来るかもしれません。そんな時に自分は将来的にどう生きるかを考えさせられる作品でした。
    楡さんの小説は

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    2024年05月13日