【感想・ネタバレ】黄金の刻 小説 服部金太郎のレビュー

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Posted by ブクログ

読み応えがありました。いつもこのようなサクセスストーリーを読むと結局は人との繋がりが中心になります。この服部金太郎氏も然り。とても気持ちのいいストーリーに仕上がっています。
今どこでも当たり前のように見るSEIKOの文字、これからは創業者に思いを馳せて敬意を持って見ることでしょう

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2024年04月12日

Posted by ブクログ

時計メーカー「セイコー」創業者、服部金太郎の物語。
素晴らしい小説でした。

どうしてセイコーがこんなにも大きな会社になったのか。この本を読めば全てがわかります。

金太郎は、どんな時もどんな場面でも「人」をとても大切にしていた。目には見えない〝信頼″が、人との繋がりを広げ、夢であった時計のお店を若くして立ち上げ、どんどん大きくしていった。でもいつも順風満帆とはいかない。しかし、思いもよらない突然の不幸な出来事にも落ち込んでばかりいるのではなく、ではどうしたらこの難局を切り抜けられるかをすぐ考え実行にうつす。そんな時いつも金太郎の周りには、力になってくれる大切な人々がいた。恵まれているという言い方は少し違うかもしれない。時計に注ぐ情熱や想いはもちろんのこと、金太郎に関わる縁や、お客様、家族も従業員も、そしてその従業員の家族のことまでも全てを大切にしてきた金太郎だからこそ、ついてきてくれる人達がいるのだ。
情けは人の為ならず。
そして会社は世界に通用するほどの大きな会社となる。

どんなに大きな会社になっていっても金太郎は奢り昂ることはなかった。迷いそうになると恩師に言われた言葉を思い出し、その時を振り返り自分を律する。いつでも謙虚で真摯な姿勢が、立ち止まることなく上へ上へと向上心を捨てないその姿勢が、今も尚、トップの時計メーカーとしてあり続けるセイコーの姿であると思った。

腕時計ってどうしてあんなに高いのだろうと思ったけれど、腕時計のように小さい時計であればあるほど、とても緻密でほんの少しのズレも許されない作業があり、そこには熟練の高度な技術を持つ技師がいるということを知った。

この本を読んで、時計の世界のことをもっと知りたくなった。実際どんな風に作られているのかも見てみたいし、時計は毎日見るものだけど、その歴史は全く知らなかった世界でした。

夢は誰も、一人では叶えられないものだと学びました。

これから、テレビドラマで放送された「黄金の刻」を観るので楽しみです。

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2024年04月06日

Posted by ブクログ

楡周平君の経済ものやね。
文体はこなれていて、実に読みやすい。
この内容なら、上下巻位のボリュームで、もっと深掘りしても良えんちゃうかなぁ。それぞれの話がちょっと平板で物足りない気がするんだけど。

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2024年05月09日

Posted by ブクログ

先ごろこの本原作のドラマを見た。
世界的時計メーカー「セイコー」の創業者の一代記だ。
明治初期、丁稚奉公を終えた服部金太郎は、奉公先の主人の引き留めにも応じず、自分の決めた道を歩み始める。
「正確な時間を知る」ことの重要性に目をつけ、時計商になる、ことを目標に掲げ歩き出す。
今いる目の前ではなく、10歩先、100歩先を常に見据え、考えその道を切り開いていく。
服部にその才能、先見の明があったことは確かだろうし、そのための研鑽、努力のたまものであったろうと思う。
しかし思うに、何事を成しえるにも自分一人の力ではできないということだ。
その時々で出会った人、側にいてくれた人、あらゆる人たちの助けなり、助言があってこそ。
そのためには日ごろから、勉強を欠かさず、自分を磨き、成長していかなければいけないだろう。
そういう人間には自ずと人が集まる、引き寄せる力があるのだろう。もちろん運をも引き寄せる。
私は敢えて、服部さんを「時計バカ」と言いたい。
常に時計業界の先陣を切り、牽引しているセイコー。

バブルのころは、海外のブランド時計を買ったりしたけど、やっぱりセイコーに戻りました。
日本にはこんな素晴らしい時計があるじゃないかと最近改めて思っている次第です。

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2024年04月18日

Posted by ブクログ

過去読んだ本の中で最もドッグイヤーが付いた作品
経営者はもちろん勤め人にも示唆に富む言葉が並ぶ

ただ、もう少し苦労に焦点を当てて欲しかったかなと思う天の邪鬼な私‥

素敵な作品でした

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2024年04月08日

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