楡周平のレビュー一覧
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楡周平『サンセット・サンライズ』講談社文庫。
地方創生をテーマにした映画化作品。映画は宮藤官九郎が脚本を書き、菅田将暉が主演を務めるようだ。ロケ地は気仙沼市と大船渡市らしい。唐桑半島に住む知人が話していたが、映画の撮影で菅田将暉ら俳優陣や映画スタッフが拠点にしたのは唐桑半島にある空き家のようだ。
ある程度の読書好きなら知っていると思うが、楡周平は岩手県一関市藤沢町出身の作家だ。藤沢を舞台にした骨太ミステリー小説『骨の記憶』の文庫本のあとがきで初めて本人が出身地について語ったことを記憶している。地元一関市で、このことが余り話題にならないのが不思議なくらいである。
楡周平と言えば、初期の頃に -
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『ミッション建国』楡周平
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【総評】
テーマ ☆☆☆☆☆
政治・経済 ☆☆☆☆☆
シミュレーション ☆☆☆☆☆
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【購読動機】
2014年、今から10年前の執筆です。
いま2024年、自民党総裁選が行われています。
この小説「ミッション建国」は、2世議員で与党青年局長を務める40歳の政治家が、しがらみ多い与党(派閥)と官僚に真っ向から挑む物語です。
テーマは、過去も今も変わらない「少子高齢化」にどのような政策を展開するか?です。
楡さんを好きな理由が、統計数値を引用しながら、小説を展開し、物語を太くしてくれることです。
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【ここが面白い! -
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時計メーカー「セイコー」創業者、服部金太郎の物語。
素晴らしい小説でした。
どうしてセイコーがこんなにも大きな会社になったのか。この本を読めば全てがわかります。
金太郎は、どんな時もどんな場面でも「人」をとても大切にしていた。目には見えない〝信頼″が、人との繋がりを広げ、夢であった時計のお店を若くして立ち上げ、どんどん大きくしていった。でもいつも順風満帆とはいかない。しかし、思いもよらない突然の不幸な出来事にも落ち込んでばかりいるのではなく、ではどうしたらこの難局を切り抜けられるかをすぐ考え実行にうつす。そんな時いつも金太郎の周りには、力になってくれる大切な人々がいた。恵まれているという言 -
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ネタバレ感想
日本の医療問題について結構考えさせられること満載。医学の発達で、老先短い人をお金をかけて生きさせる意味があるのか?保険でカバーされるシステムについて無償で医療を受けるために犯罪を犯す外国人について保護するのか?などなど、お先真っ暗の日本社会の実態が分かり、暗い気分になると共に子供世代にも申し訳ない気持ちになる。
本校では政治家が比較的しっかりしており、パンデミックの危機も乗り越えることができたが、日本の現政権を見るとポピュリズム色が強く、上辺の政策ばかりしているのでとてもこのような見直しにはならないだろう。ため息が出るし、子供にも申し訳なく思ってしまう。
あらすじ
日本の医療制度の穴 -
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『デッド・オア・アライブ』
「ビジネスに正解なんてものはそもそも存在しないんだ。なぜなら、状況が刻々と変化するのがビジネスの世界だからだ。衝突なんか恐れるな。最善の策と思うなら、上司が相手だろうが遠慮するな、どんどん進言しろ!」
【購読動機】
国内総合電機メーカーと自動車メーカーによる「EV自動車」がテーマです。昨今、テスラの値下げ攻勢に加えて、中国製も国内に進出を開始しています。
経済小説としてどのような描き方をするのか?関心を持ちました。
【読み応え】
こちら「デッド・オア・ドライブ」は、経済小説として読み応えあります。
・特許の有効性。
・市場を獲得するにあたっての業務提携。どこと